【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!

鏑木 うりこ

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4 スペアリブのトマト煮ってヤツ食べたい

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「タトの家庭菜園の野菜美味いなー!」
「本当ねー」

「コーディも王都に行く前にいっぱい食べて行きなさいよ」
「うめー!俺、王都行きたくねー!タトの野菜食えなくなるー!」
「いや、コーディは勇者なんだから、王様んとこ行ってこい」

 俺の家の食卓はカラフルになった。何せ植えればすぐ大きくなってすぐ食べられる。ただし売るだけは採れない。家族で食べるだけだ。だって家庭菜園だもん。

「タト!畑行くぞ!」
「あ、うん」

 父さんと一緒に売る野菜を育てに畑仕事をしても美味すぎる野菜は採れなかった。

「か、家庭菜園限定?!」
「家の庭でしかもタトが育てた物だけが物凄く美味い……」

 父さんはぽん、と膝を打った。

「少なくてもこんだけ美味けりゃ高値で売れる!」

 で、俺が庭で作った丸大根を売りに行ったらしょぼくれて帰ってきた。

「なりだけはでかいが不味いってよ……」
「おかしいなぁ?ウチで食べた時はあんなに美味かったのに……あ、もしかして売ったら駄目なの?」
「嘘だろ……?」

 だって普通家庭菜園の野菜って売る為に作らないよな?

「売ろうとすると家庭菜園の枠からはみ出るんだよ」
「うおおおーー?!なんて役立たずのスキルーーー!」

 父さんはこの後母さんと姉ちゃんに袋叩きにあった事は明記しておく。

「じゃあ、「上げる」はどうだ?ルーミィちょっと裏のポン婆ちゃんに大根やって来い」
「良いけどぉ」

 姉ちゃんは走って行って、笑いながら帰ってきた。

「すごく美味しいって!寿命が伸びた気がするって!」
「「上げる」はありかーー!くそー!タト、なんとかしろ!」

 この後父さんはまた母さんと姉ちゃんに袋叩きにされた事を重ねて明記しておく。

「にしてもさぁ、このタトの野菜食った時にピロンピロン鳴るのなんだっけー?俺、どっかで聞いたことある気がするんだよなー」

 コーディが首を傾げる。俺もどっかで聞いたことあるけど、本当に思い出せない。

「ま、体調悪い訳でもないし、気にしなくていいんじゃない?」
「そだな!なータト。今度トマン植えてくれ!」
「あー良いね、トマンでボア肉煮て食いたいなー」

 トマトのスペアリブ煮込みって感じのやつ。

「じゃあポテポも欲しいなぁ」
「わかる~」

 ポテポはジャガイモ。合うよねー。

「じゃトマンの苗とポテポの種芋欲しいな!」
「そ、そういうと思って……す、少し残して、おい、た」

 がくり。父さんが最後に言い残して倒れた。

「そこだけは良い仕事したわね」

 流石母さん、父さんの扱いは最高に上手い。俺は農作業用の小屋からトマンの苗とポテポの種芋を持ってきて庭に植えた。

「コケー!」
「いや、お前達に食わせる物じゃないからね?」
「こぉけぇぇ……(アニキ、そりゃ殺生な……ハッカの葉っぱでも良いんで俺達にも分けてくださいよぉ)」

 ってニワ達が言っている様に聞こえたけれど、お前達、卵を産むからメスのはずだよね?!

「コケッ(こまけぇこたぁ良いんだよー)」
「細かくないし!」

 良いのかなぁ?しょうがないので隅っこに小松菜っぽい葉っぱを植えた。鳥といえば小松菜だよな?あれ?俺、ニワトリと話してた?気のせいかな?

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