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9 愚かなり、油揚げ
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「あ、油揚げーー!寿司飯はどこ行ったんだ?!」
「へにょん」
朝起きると油揚げの中身が無くなって、また小揚げだけになっていた。
「えーと、あの、どうしたんでしょう?」
油揚げはしどろもどろ。こいつなんかやらかしたね?
「油揚げ!」
「ううーっ!ごめんなさい!」
油揚げを問い詰めると、しぶしぶ白状した。
「それで、ぽんたみたいに羊毛フェルトのマスコットになろうとして何度もチャレンジしたけど、結局出来なくて。せっかくたまった力を全部使い果たして、小揚げに戻ってしまったって?」
「ご、ごめんなさい……」
はぁ。油揚げはもしかして、駄目な子?しょうがない。萎びた油揚げの写真を撮る。
油揚げに戻ってしまいましたっと。
くったり皿に横たわる?小揚げの写真をアップした。私のいなり寿司好きフォロワーからぽんぽんとイイっすがついた。
あはは!中身どこいったの??
コメントがついてイイっすが10個ついた所で、ぽん!と音がして油揚げがいなり寿司に戻った。
「ああーー!良かった!あっ!でも足も目もないです!」
「油揚げが力を使い果たしたからでしょ!」
「ごめんなさい……カナさん……」
「気をつけなさいよ」
しょんぼりと油揚げはうなだれていたが……。
「油揚げーーー!」
「ひぇええーー!」
私が仕事を終えて家に帰って来ると、油揚げはまた油揚げに戻っていた。
「お馬鹿!このお馬鹿!」
「だって……だって!ぽんたに出来て私に出来ないなんて!うわーーん!」
相当駄目な子な油揚げ。
「だからって!お揚げに戻るほどやる人がいますか!?力が全部無くなったら消えちゃうんでしょ!?」
「そこはーほら、カナさんにお願いしたりー、そのツイッツー?で……」
油揚げは、あったなら目を泳がせていると思う、ないけど。
「油揚げ。ツイッツーはずーっと注目してもらえる物じゃないの。アップした時は誰かに見てもらえるけど、すぐ誰も見てくれなくなるのよ?」
「えっ?!」
小揚げは驚いて2センチくらい飛び上がった。少し動けたんだ?
「しかも小揚げの写真なんてほとんど見てくれる人居ないんだよ?どうするの?」
「そ、そんなぁ……」
油揚げはやっと自分の浅はかな行動を反省したみたいだ。しおしおと萎れる油揚げは可哀想だけれども、このままじゃ油揚げの為にならない。
「反省しなさいね?……消えなくて良かった」
「ごめんなさい、カナさん。私、まだカナさんのカバンを直してもいなかったのに……」
「……そうだね」
正直、私は鞄の事をすっかり忘れていた。油揚げが消えなくて本当に良かった。
「へにょん」
朝起きると油揚げの中身が無くなって、また小揚げだけになっていた。
「えーと、あの、どうしたんでしょう?」
油揚げはしどろもどろ。こいつなんかやらかしたね?
「油揚げ!」
「ううーっ!ごめんなさい!」
油揚げを問い詰めると、しぶしぶ白状した。
「それで、ぽんたみたいに羊毛フェルトのマスコットになろうとして何度もチャレンジしたけど、結局出来なくて。せっかくたまった力を全部使い果たして、小揚げに戻ってしまったって?」
「ご、ごめんなさい……」
はぁ。油揚げはもしかして、駄目な子?しょうがない。萎びた油揚げの写真を撮る。
油揚げに戻ってしまいましたっと。
くったり皿に横たわる?小揚げの写真をアップした。私のいなり寿司好きフォロワーからぽんぽんとイイっすがついた。
あはは!中身どこいったの??
コメントがついてイイっすが10個ついた所で、ぽん!と音がして油揚げがいなり寿司に戻った。
「ああーー!良かった!あっ!でも足も目もないです!」
「油揚げが力を使い果たしたからでしょ!」
「ごめんなさい……カナさん……」
「気をつけなさいよ」
しょんぼりと油揚げはうなだれていたが……。
「油揚げーーー!」
「ひぇええーー!」
私が仕事を終えて家に帰って来ると、油揚げはまた油揚げに戻っていた。
「お馬鹿!このお馬鹿!」
「だって……だって!ぽんたに出来て私に出来ないなんて!うわーーん!」
相当駄目な子な油揚げ。
「だからって!お揚げに戻るほどやる人がいますか!?力が全部無くなったら消えちゃうんでしょ!?」
「そこはーほら、カナさんにお願いしたりー、そのツイッツー?で……」
油揚げは、あったなら目を泳がせていると思う、ないけど。
「油揚げ。ツイッツーはずーっと注目してもらえる物じゃないの。アップした時は誰かに見てもらえるけど、すぐ誰も見てくれなくなるのよ?」
「えっ?!」
小揚げは驚いて2センチくらい飛び上がった。少し動けたんだ?
「しかも小揚げの写真なんてほとんど見てくれる人居ないんだよ?どうするの?」
「そ、そんなぁ……」
油揚げはやっと自分の浅はかな行動を反省したみたいだ。しおしおと萎れる油揚げは可哀想だけれども、このままじゃ油揚げの為にならない。
「反省しなさいね?……消えなくて良かった」
「ごめんなさい、カナさん。私、まだカナさんのカバンを直してもいなかったのに……」
「……そうだね」
正直、私は鞄の事をすっかり忘れていた。油揚げが消えなくて本当に良かった。
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