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「アマリエ・ヴェスラン!お前のベルローズに対する数々の嫌がらせは悪質過ぎる。お前は私の婚約者に相応しいとは到底思えぬ!今をもってお前との婚約は破棄させてもらう!」
朗々と響く声に私ははっとした。な、なんだ……なんだっけこれ。しっかり目を開くと目の前に顔色は悪いが凛として立つ美少女が一人。服装は豪華なドレス、そして顔は知っているし名前も知っている。
アマリエ・ヴェスラン公爵令嬢。金色のサラサラの髪が美しい17歳の公爵令嬢。学園の成績も良く、品行方正。しかしそれは持って生まれたもの以上に努力を重ねているから。ちょっとだけ高圧的な所もあるが、姉として妹の私の事を思って言ってくれている事で……。
「あ、あれ?」
待って、待て待てこれやばいやつ!これ、私知ってる!妹のベルローズが姉の物を何でも欲しがって、断罪される小説のやつ!
間違いないわ!アマリエ・ヴェスラン公爵令嬢に、妹のベルローズ!そして
「……承りましたわ……ウェルズ殿下」
やっぱりぃーー!間違いない!
「そして私はその妹のベルローズと「待て待て待てぇーーーー!」」
堪らず私は話に割り込んだ!やばすぎる!
「ど、どうしたのだ?愛しのベルローズ!そんなに大声を出さなくても……」
「黙って!レミール伯爵令息!ジスラン・レミール伯爵令息!」
「え?あ、はい。私ですか……」
「あの!私達の、私達の婚約はどうなっていましたっけ?!」
藁にも縋る思いで確かめる。ジスランは私の婚約者だったのだがーーー。
「……先日、ベルローズの方から婚約解消を申し込んで来たじゃないですか……。判を押しましたよ、もう私達は婚約者ではない……」
「あーーーー!やっちまってたーーーー!!」
大声で思わず天を仰ぐ。ジスランの家は伯爵家、私の家は公爵家。私の方から婚約解消を強く申し入れれば、ジスランは受け入れざるを得ない。
ああ!このウェルズ殿下との仲が深まったからやっちまったんだった!ジスランは良い子だったのに!
マナーなんて気にしていられない!!誰か!誰かいないか?!
ざわざわ、ざわざわと煩い会場内で良い人を見つけた!小説にも出てこないがベルローズのほぼ空っぽの頭の中にも引っかかって残っていた人物!ベルローズが婚約解消した時に何通か来た手紙のうちの一人。
ベルローズと父親は笑い飛ばしたが、こんな良物件はない!
「フラベル侯爵!!この前の話、まだ有効ですか!!」
掴みかかる勢いで、群衆の中から目当ての長身を探し出す。背が高いお方で助かったわ!フラベル侯爵に詰め寄った。
「え!?あ、も、もちろんだよ、ベルローズ・ヴェスラン公爵令嬢。だが良いのかい?私が君にもって言った話は、君を私の後妻にと言う」
「勿論ですわ!後妻最高じゃないですか!世継ぎ産め攻撃もないし、フラベル領は豊かですし!あと私、割と歳上派なので!……よく見ると侯爵、素敵ですね。あらやだ」
フラベル侯爵まじイケメン!ベルローズは16歳だけど、私は25だったの!フラベル侯爵は確か30位だから……マジ最高かよ!
「げ、元気すぎるお嬢さんだ……だが、それも良いですね。結婚の話、進めても?」
「よろしくお願いします!!!」
「べ、ベルローズ?!な、何を??」
「ベルローズ?!」
「と、言う訳で私はフラベル侯爵と結婚しますわ!ウェルズ殿下!さようなら!お姉様、帰りますわよ!!」
「え?いや、は?!」
この後、私との婚約を大々的に発表しようとしていたウェルズ殿下は呆然としていますが、あんなパプリー頭野郎と婚約なんて絶対嫌なのです!!
朗々と響く声に私ははっとした。な、なんだ……なんだっけこれ。しっかり目を開くと目の前に顔色は悪いが凛として立つ美少女が一人。服装は豪華なドレス、そして顔は知っているし名前も知っている。
アマリエ・ヴェスラン公爵令嬢。金色のサラサラの髪が美しい17歳の公爵令嬢。学園の成績も良く、品行方正。しかしそれは持って生まれたもの以上に努力を重ねているから。ちょっとだけ高圧的な所もあるが、姉として妹の私の事を思って言ってくれている事で……。
「あ、あれ?」
待って、待て待てこれやばいやつ!これ、私知ってる!妹のベルローズが姉の物を何でも欲しがって、断罪される小説のやつ!
間違いないわ!アマリエ・ヴェスラン公爵令嬢に、妹のベルローズ!そして
「……承りましたわ……ウェルズ殿下」
やっぱりぃーー!間違いない!
「そして私はその妹のベルローズと「待て待て待てぇーーーー!」」
堪らず私は話に割り込んだ!やばすぎる!
「ど、どうしたのだ?愛しのベルローズ!そんなに大声を出さなくても……」
「黙って!レミール伯爵令息!ジスラン・レミール伯爵令息!」
「え?あ、はい。私ですか……」
「あの!私達の、私達の婚約はどうなっていましたっけ?!」
藁にも縋る思いで確かめる。ジスランは私の婚約者だったのだがーーー。
「……先日、ベルローズの方から婚約解消を申し込んで来たじゃないですか……。判を押しましたよ、もう私達は婚約者ではない……」
「あーーーー!やっちまってたーーーー!!」
大声で思わず天を仰ぐ。ジスランの家は伯爵家、私の家は公爵家。私の方から婚約解消を強く申し入れれば、ジスランは受け入れざるを得ない。
ああ!このウェルズ殿下との仲が深まったからやっちまったんだった!ジスランは良い子だったのに!
マナーなんて気にしていられない!!誰か!誰かいないか?!
ざわざわ、ざわざわと煩い会場内で良い人を見つけた!小説にも出てこないがベルローズのほぼ空っぽの頭の中にも引っかかって残っていた人物!ベルローズが婚約解消した時に何通か来た手紙のうちの一人。
ベルローズと父親は笑い飛ばしたが、こんな良物件はない!
「フラベル侯爵!!この前の話、まだ有効ですか!!」
掴みかかる勢いで、群衆の中から目当ての長身を探し出す。背が高いお方で助かったわ!フラベル侯爵に詰め寄った。
「え!?あ、も、もちろんだよ、ベルローズ・ヴェスラン公爵令嬢。だが良いのかい?私が君にもって言った話は、君を私の後妻にと言う」
「勿論ですわ!後妻最高じゃないですか!世継ぎ産め攻撃もないし、フラベル領は豊かですし!あと私、割と歳上派なので!……よく見ると侯爵、素敵ですね。あらやだ」
フラベル侯爵まじイケメン!ベルローズは16歳だけど、私は25だったの!フラベル侯爵は確か30位だから……マジ最高かよ!
「げ、元気すぎるお嬢さんだ……だが、それも良いですね。結婚の話、進めても?」
「よろしくお願いします!!!」
「べ、ベルローズ?!な、何を??」
「ベルローズ?!」
「と、言う訳で私はフラベル侯爵と結婚しますわ!ウェルズ殿下!さようなら!お姉様、帰りますわよ!!」
「え?いや、は?!」
この後、私との婚約を大々的に発表しようとしていたウェルズ殿下は呆然としていますが、あんなパプリー頭野郎と婚約なんて絶対嫌なのです!!
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