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動物に異様に好かれる手
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「ジェス達もお願いね。レオニー様を助けてあげて」
「……分かった。俺たちが行っても足手まといなんだな」
「俺たちは人間だからって差別的したりしねーよ、人間と違ってな!」
「ちび王子のことは任せておいてーシロウ!」
ジェスもダーリスもリンジュもみんな心強かった。
「チュタ、ラビア。ここでミシェル達を助けてくれ。手が空いたら先に戻っても良い」
「分かりました。レジール様」
「では行ってくる」
一台の馬車にシロウとレジール。御者台にレンテドールが座った。
「すまんな、お前には貧乏くじを引かせてしまう」
レンテドールは馬車を引く馬の首をぽんぽんと撫でた。あの瘴気の中に飛び込めばこの馬の命はない。
しかし、あれに近づくには馬車を使った方が早かった。
「行ってきます」
「待ってるから!」
レオニーはシロウに声を掛けてから祈り始めた。レオニーは覚えたばかりなのに期待通りの結界を張る事が出来た。
「子供の身故、皆で助けてやらねば」
ミシェルも隣で祈り、リッテとフローは怪我人の世話をしたり、手が空いた時には一緒に祈ったりした。
「もう少し進めると思ったのだがな」
「全くですね」
シロウ達を乗せた馬車はあまり進まぬまま、動けなくなってしまった。レンテドールは馬を放してやる。馬は元来た道を駆け戻って行った。
王都の道には馬車がたくさん乗り捨てられている。中に生き物は居なかった。豪華な馬車が、沢山の荷物を積み込んだまま、大通りに止まって道を塞いでいるのだ。
「馬鹿な奴」
危機管理のできていない貴族が、財産を馬車に詰め込み、のんびり避難をしたのだろう。
そして、魔王に飲まれた。馬車を引いていた馬も、執事も皆全て。そして金が無情に放置される。
「馬鹿な奴」
レジールはもう一度呟く。
「俺が先頭を行く。レンテドール、シロウを抱いてついてこい」
「ああ」
シロウも素直に頷いた。この中で一番強いのはレジールで、一番弱いのはシロウで間違いない。人間の姿で走ってもレジールやレンテドールの足にはついていけない。
だからこれが一番早い。
「待って。結界はるから」
指を少し振るだけで、三人の周りの不快感が減る。
「便利だな」
「そうでしょう?」
三人は王宮へ急いだ。走る道すがら生きているものには出会う事はなく、花壇であっただろう場所には枯れ草が木は枯れている。
「徹底してるな」
「ああ」
「空気にたくさん嫌な物が混じってて、枯れてるみたい」
それでも闇と瘴気が濃くなる方へ走って行く。
「ふん!」
腕の一振りで闇で出来た人型を切り裂く。
「大したことはないが、多いな」
「ああ」
二人の走る速度が上がり、シロウはレンテドールにしがみつくしか出来なくなっていた。
「もうすぐ王宮だ。一体誰が魔王になったんだ?」
「……分かった。俺たちが行っても足手まといなんだな」
「俺たちは人間だからって差別的したりしねーよ、人間と違ってな!」
「ちび王子のことは任せておいてーシロウ!」
ジェスもダーリスもリンジュもみんな心強かった。
「チュタ、ラビア。ここでミシェル達を助けてくれ。手が空いたら先に戻っても良い」
「分かりました。レジール様」
「では行ってくる」
一台の馬車にシロウとレジール。御者台にレンテドールが座った。
「すまんな、お前には貧乏くじを引かせてしまう」
レンテドールは馬車を引く馬の首をぽんぽんと撫でた。あの瘴気の中に飛び込めばこの馬の命はない。
しかし、あれに近づくには馬車を使った方が早かった。
「行ってきます」
「待ってるから!」
レオニーはシロウに声を掛けてから祈り始めた。レオニーは覚えたばかりなのに期待通りの結界を張る事が出来た。
「子供の身故、皆で助けてやらねば」
ミシェルも隣で祈り、リッテとフローは怪我人の世話をしたり、手が空いた時には一緒に祈ったりした。
「もう少し進めると思ったのだがな」
「全くですね」
シロウ達を乗せた馬車はあまり進まぬまま、動けなくなってしまった。レンテドールは馬を放してやる。馬は元来た道を駆け戻って行った。
王都の道には馬車がたくさん乗り捨てられている。中に生き物は居なかった。豪華な馬車が、沢山の荷物を積み込んだまま、大通りに止まって道を塞いでいるのだ。
「馬鹿な奴」
危機管理のできていない貴族が、財産を馬車に詰め込み、のんびり避難をしたのだろう。
そして、魔王に飲まれた。馬車を引いていた馬も、執事も皆全て。そして金が無情に放置される。
「馬鹿な奴」
レジールはもう一度呟く。
「俺が先頭を行く。レンテドール、シロウを抱いてついてこい」
「ああ」
シロウも素直に頷いた。この中で一番強いのはレジールで、一番弱いのはシロウで間違いない。人間の姿で走ってもレジールやレンテドールの足にはついていけない。
だからこれが一番早い。
「待って。結界はるから」
指を少し振るだけで、三人の周りの不快感が減る。
「便利だな」
「そうでしょう?」
三人は王宮へ急いだ。走る道すがら生きているものには出会う事はなく、花壇であっただろう場所には枯れ草が木は枯れている。
「徹底してるな」
「ああ」
「空気にたくさん嫌な物が混じってて、枯れてるみたい」
それでも闇と瘴気が濃くなる方へ走って行く。
「ふん!」
腕の一振りで闇で出来た人型を切り裂く。
「大したことはないが、多いな」
「ああ」
二人の走る速度が上がり、シロウはレンテドールにしがみつくしか出来なくなっていた。
「もうすぐ王宮だ。一体誰が魔王になったんだ?」
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