【完結】スキル「癒し」のみですがまだ生き残っています!

鏑木 うりこ

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新しい土地

20 ジュリアスの誘い

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 ギャギャッと耳触りな金属同士が擦れる音がして、ジュリアスさんとお父様は互いに距離を取った。

「ふっは……流石に「剣客」じゃ「剣聖」には、遠く及ばない……!」

 水平に構えるジュリアスさんはそれでも不敵な笑顔なのが不思議だ。

「当たり前だ。その2つには大きすぎる隔たりがある……!」

 お父様は正眼の構え。だがな? ジュリアスさんは声には出さなかったが、口だけは動いた。

「策もなく向かうのは勇気ではなく、無謀だ!」

 真っ直ぐ突っ込んでくるジュリアスさんにお父様はは見えない早さで剣を振り下ろす。
 俺たちが、思わず目を瞑った瞬間

「?!」

 剣に火花が走り、ゴキンと嫌な音がして、お父様の剣が真っ二つに折れた。

「「剣折り」本当なら簡単に折れるんだがなぁ……練習用のなまくらも「剣聖」の手に掛かれば一級品以上の働きをするから、困るぜ!」
「ソードブレイカーのスキル持ちか! 「剣聖」には分が悪い」
「嘘だ!! くそっ! まだ余裕あるのが悔しいぜ! セーブルめ!」

 吐き捨てるジュリアスさんに折れた剣をみるお父様。今日の決闘はこれで終わりのようだ。

「まあ、今日は俺が1本取ったようだものだろう? 外出を許可して貰うぜ?」
「……だめだ」

 お父様の顔は渋いし、俺はお父様に従う……何せ、俺が悪いのだ。歓迎します、なんて言ってしまったもので、次の日からジュリアスさんは毎日俺の家に来てお父様と決闘三昧だ。

「ヨシュアを俺の嫁にするまで毎日来るぞ!」

 なんて冗談を言い続けている。しかしお父様もなかなか骨のある挑戦者に満更でもなさげなのが、面白い所だ。

「今日は頼みたいんだ。メロウの調子が悪くて……あれもヨシュアに会いたがってる。済まないが一緒に来て欲しいんだ、頼む」
「メロウ……お前の馬だったか?」

 お父様は折れた練習用の剣を拾い上げ、断面を見ている。

「ああ、知らずに無理をかけてしまってな。しかも双子を妊娠中なんだ……」

 心底心配そうに、ジュリアスさんは訴えた。俺もかなり心配だ。

「メロウちゃん、具合悪りぃッスか?」

 レンも心配そうだし

「メスの馬が苦しんでおるのか……助けてやりたいなぁ」

 なんて手乗りサイズのシュレイまで言うものだから、お父様は渋柿を食べたような顔で

「日の高いうちに帰るなら! ルルカも同行するなら!」

 と、送り出してくれた。俺が頼りないからなぁ……何せ戦ったり、身を守ったりするスキルが1つもないから、何かあると自分の身も守れないんだ。

 少し早足で馬は進み、何事もなく国境を越えてジュリアスさんとレギルさんは俺とルルカお姉様を立派な屋敷に連れてきた。

「ここにメロウを預けてあるんだ。すまないが先に爺に挨拶してこよう」

 馬から降りると、人の良さそうなお爺さんとお婆さんが近づいて来る。

「若様、若様。爺はここにおりますぞ。して、こちらが若様の想いびとになりますかな?」 
「え? あ、こんにちは。僕はセーブル家の三男、ヨシュアと申します」
「お初にお目にかかります。私はセーブル家長女、ルルカでございます」

 お爺さんはニコニコと笑顔で言う。

「これはご丁寧にありがとうございます。ルルカ様、ヨシュア様。ワシはしがない爺のマクドル、こちらが妻のデイジーです。どうも堅苦しいのは苦手でして、申し訳ないのですが、爺のわがままを聞いていただけると助かります」

 俺とお姉様は顔を見合わせてから笑った。俺たち……特に俺は貴族の流儀はよく分からない。勉強としてはお母様が教えてくださったが、なにせ実践する機会がないのだ。

「おっす! 俺、レン!」
「僕はアロイスだよー。ルルカはアーロって呼ぶんだー」
「ほうほう!こちらが都会のペット様ですな? 流石ですなぁ! 都会の猫は喋るし、魔獣に似てるものも多いとか!」
「へへっ! そうだろう!」

 その設定まだ使うんですか……。しかしレンのアロイスはご機嫌でお爺さんとお話中だ。2匹とも人が良さそうで、聞き上手なお爺さんにすっかり懐いている。

「まあまあ! あなた! わたくしも可愛いお客様にご挨拶をさせていただけないのですか?」

 マクドルさんの奥様であろうデイジーさんが、ワクワク! と言った顔でこちらをみている。特にルルカお姉様を。

「まあまあまあまあまあ! 可愛らしくて素敵なお嬢さん! ねえ、お嬢さん、この年寄りと遊んでくださらないかしら! わたくしには娘が居なくていつも一緒に遊んでくれる娘がいればと思っていたのよ!」

 はしゃぐおばあちゃまはとても可愛らしい。自分の名前と同じデイジーの花飾りをつけて、少しおてんばそうにスカートを翻した。

「おいおいデイジー! お客様に失礼な事を言ってはいかんぞ?」
「ですが、貴方。こんなに素晴らしいお嬢さんなのよ!是非、一緒にあそびましょう?」

 ジュリアスさんはため息をついて、肩を竦めた。

「ルルカ嬢、良ければデイジーと遊んでやってはくれないか? ああ見えて言い出したら聞かないんだ……」
「え? ええ、構いませんよ」

 お姉様はデイジーさんの押しに負けている。

「レギル、何も問題はないだろうが、お預かりした大事なお嬢様だ。ついていってくれ。デイジーは
「分かりました、ご主人さま」

 深々と頭を垂れて、従う。

「爺、馬小屋に行くぞ。ヨシュアは馬小屋と屋敷のサロンと庭にしか連れて行かぬから、安心しろ」

 お姉様はこくりとうなずき

「レン、頼むわよ」
「まかせてほしいッス!」

 デイジーおばあちゃまに手を引かれて、アロイスを連れて行った。


 馬小屋は広くてきれいだったが、メロウちゃんは苦しそうに横たわっていた。

「ジュリー! なんでもっと早くヨシュアを呼ばないンスか! ヨシュア、大変ッス! 早くするッス! 赤ちゃん死にそうッスーーーー!」
「ええええーーー!」

 先に馬小屋に走って行ったレンの叫び声に、俺も走り出した。

「玉ッス! いっぱい出すッスよ!」
「分かって、わか、わーーーー!」

 久しぶりに出ました。発光人間!

「こ、これは?!」

 マクドルさん、ドン引きしないで! 俺の出した玉がほとんどメロウちゃんのお腹の中に吸い込まれて、辺りが普通の明るさになる。
 
「もう大丈夫ッスよ、メロウちゃん。立てるッスか?」

 よろめく事なくメロウちゃんは立ち上がり、俺に鼻を寄せてふんふんしている。これは感謝の挨拶だよね? 言葉が分からない俺でも分かるぞ!

「良かったッスねーメロウちゃん! ジュリーは反省するッスよ!」
「すまない……メロウ……俺はまた失敗したのだな……」

 ジュリアスさんはがっくり項垂れている。

「若様……我が家の馬丁の力不足です……ワシの責任でもあります。ヨシュア様、ありがとうございます」
「や、やめてください。僕はそんなつもりじゃ……」

 お爺ちゃんが頭を下げるのは違うと思って、俺は慌てた。お爺ちゃん、何も悪い事してない!

「じっちゃん! 馬の世話する奴って誰ッスか?」

 後ろに控えていた男が呼ばれてやって来る。

「あんちゃん、聞くッス。シュレイさんがお守りをくれたッス。メロウちゃんのお産は絶対難産になるッス。ヨシュアや俺が来れない時間だったら、あんちゃんが頼りッス。でもって言ってたッス」

 レンは真っ黒な腕輪を取り出して、馬丁に差し出す。

「嵌めるッス。あんちゃんに害はないッスから! メロウちゃんも子供の命を守るのもあんちゃんにかかってるってシュレイさんが言ってたッス。そいつがあれば大丈夫ッス」

 馬丁は恐る恐る腕輪を嵌める。

「もし、足が多い子供が産まれたとしても、何とかするから、育てて欲しいと言ってたッス」

 馬丁は丁寧にレン言葉を聞いて頷いていた。

「ヨシュア様、シュレイさんとは一体どなたですかの?」

 マクドルさんは不思議そうに俺に尋ねてくる。

「シュレイはお父様の……馬なのです。馬なので……馬に特別優しいと言うか」

 真っ黒で足が8本ほどあって空中を走り回りますが、頼れるいい奴です。

「ほう! メロウは素晴らしい方に守護していただけるのですな!」

 にっこり、マクドルさんは笑う。色々疑問や納得できない事もあるだろうけど、怒る事も問い詰めることもせずに、ただ笑ってくれる素敵なお爺さんだった。

「ダン、頼むぞ」
「はい!お任せください。若様! この腕輪をしているとなんだか馬の気持ちが分かる気がします」
「そりゃシュレイさんの腕輪ッスからねー!」

 レイは運んできただけなのに、何故あんなに得意げなんだろうか?

 俺たちは屋敷のサロンでおやつを貰い、マクドルさんに玉の話をして、実際に体験してもらったりした。

「おお、膝が痛くありませんぞ! 若様!」
「だろう!ヨシュアは凄いのだ!」

 マクドルさんも、俺がスキル一個だと知っても見下してくることはなかった。みんないい人で、王都で起こった事は夢だったのではないか?と思えるほどだった。


「デイジーおばあちゃま! 凄い楽しかったーーー!」
「お? ルルカねーちゃんの声じゃねーか? うおおおお?!」

 レンが最初に気づき鼻を押さえてびっくりがえった。振り返ると、全員がギョッと目を向く。もちろん俺もだ。

「お、お、お、お! お姉様?!」
「ただいまーヨシュア!凄く楽しかったのよ!」
「く、くさい! 汚いです!お姉様!」
「え? きゃっ?!」

 お姉様は頭の先から靴の先端、アロイスもベッタベタに血のりやら、よく分からない臭い何かまみれになっていた。

「ご、ごめんなさい! ルルカちゃん! アーロちゃん! 先にお風呂でしたわ!」

 デイジーおばあちゃまか慌てて、お姉様を案内する。

「ま、マクドルさん……一体……?」
「後で……本人に聞いていただきたああのですが……デイジーは「聖女」のスキルがありまして……しかも「退魔の聖女」でして……」
「ま、まさか……」
不死者狩りアンデット狩りでしょうな……申し訳ない」


 デイジーさんから着替えにと用意してもらった可愛らしいドレスをまとったお姉様はご機嫌で、巨大なハンマーを振り回して見せた。この巨大ハンマーもデイジーさんからのプレゼントらしい。

「それでね、こう!ブン! で、グシャッって、すると、魂が真っ白になってスーって消えて行くのよ! その時「ありがとう」なんてお礼を言われるの」
「へ、へぇ……」
「でも、おばあちゃまの聖域が凄くって、一回でこの部屋くらいはぴかーってなってしゅわーーって! 私はまだ1人分くらいしかできないのよ! 凄いの」
「あら! 教えてすぐ出来るんですよ? ルルカさんは素晴らしいわ! 私が若い頃は習得までに3日もかかったのですよ?」

 きゃいきゃい! とおばあちゃまとお姉様のガールズトークだが、内容はなかなかハードだ。

「一目みて、わたくし、気がつきましたのよ! ルルカさんはわたくしと同じスキルがあるって。おばあさんになるまで色々な人に会いましたが「退魔の聖女」に会えたのは初めてですわ! 嬉しくて飛び上がりそうですのよ!」
「おばあちゃま!」

 ルルカお姉様とデイジーおばあちゃまの意気投合振りは凄まじかった。 

 ジュリアスさんは約束通り、俺とお姉様を日が傾く前に屋敷に送り届けてくれた。

「ありがとう、ヨシュア。今日もまたお前に救われたな」
「いいえ、僕は何もしていません」

 玉を生産したか? そう言えば。俺の方こそありがとう。楽しかったぜ! ジュリアスさんよ!

「ヨシュア」

 去り際に、ジュリアスさんは俺の手を取る。

「冗談じゃないからな? 俺の嫁になって欲しい」
「え?」

 この人は何を言っているんだ? 俺は男だし、まだ子供だぞ? そんな俺の手の甲に口づけを1つ落として、去って行く。
 
 ジュリアスさんは子どもをからかって遊ぶのが好きなタイプなのか。俺の中で、彼の評価ががくっと下がった。いい人だと思ったのになー。





「お父様」
「カレルか、夜更けにどうした」

 セーブル家次男カレルは父親の書斎を一人で訪ねていた。

「今日のヨシュアとルルカお姉様の話ですが、よろしいのですか?」
「……お前の意見を聞きたい」

 当主ジュール・セーブルは息子に椅子に座るように促す。それはこの話しが非常に大切で、しかも長い話になりそうだと判断したからだ。

 カレルは息子であり、まだ成人前だが領地の経営や政治の流れなど、ジュールの力量を越えていた。

「お爺さんと呼べる年齢の「マクドルさん」、妻「デイジー」で「対魔の聖女」。そして我が領地と隣接する隣国の領主となるとエブルイース帝国のマクドル・ソール公爵しか居ません。」
「「忠犬マクドル」か?」

 こくりと頷く。

「「皇帝の忠犬」現皇帝の育ての親とも言われていて、歳を取って中央から離れて暮らしている……しかも後継ぎがなく、その広大な領地の行く末に帝国貴族たちは涎を垂らして狙っていると」
「やはりそうか……そんな大物が近くに居を構えておるとは。この土地はのんびりだけでは済まされん場所なのかもしれんな」

 我がセーブル家もこれからどう付き合うべきが。王国の末端ではあるが、貴族籍をもつセーブル家が帝国の公爵家と付き合いがあるのは良い事ではない。
 今はいさかいがないが、過去は幾度となく剣を交えた相手である。

「それよりお父様……良いのですか? あの男の事です」
「ジュリアス殿か? まだまだかの御仁に遅れをとる事はないぞ? ヨシュアを嫁にだとかふざけた事は、私の目が黒いうちはさせぬ!」

 ふん! と腕を組むジュールを苦笑してからカレルは1番大切なことを父親に伝える。

「お父様。エブルイース帝国の若き皇帝の名をお忘れですか? 現皇帝はジュリアス・フォン・エブルイース。彼の側近で皇帝と同じくくらいの年齢の宰相はレギル・ブラフォードと言うそうですよ?」


 ジュールは椅子から転がり落ちた。



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