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6 色々なスキル
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「ナナちゃーん!」
「あ、神様~久しぶり~」
「ナナちゃんのストックスキルの中に王族ない?」
「あるよー」
俺は死体達からはぎ取ったスキルを集めたスキルブックをバララッと開いた。
「新しい転生者がさーどうしても王族に生まれたいって言うの。他はなんとかまかなえたんだけどそれだけ足りなくて」
「こないだのスティアー君が持ってたヤツです。ランクも上だしかなり良いですよ」
「ホントだ!助かる~~!」
神様はスキルを取ると急いで戻って行った。きっと上は忙しくて走り回ってるんだろうな。死者からスキルもはぎ取って整理しておくとこうやって渡しやすい。これも俺の仕事の一つ。レアスキルは流石にあんまり手に入らないけれどね。
「さぁて、死体漁りに行ってくるかァ」
ここは地獄の街、生きてる人間が死体を引きずって歩いたってなぁんにも言われない。むしろ
「そのまんまにされると腐ってくせえから助かるわー」とか
「どんなクソ死体でも買い取ってくれるのはマジありがてー」と言われる始末だ。
「ん-……美女の死体は中々ないなあ~」
地獄のゴミ捨て場に落ちてるのは、使い古された娼婦ばかり。それでも拾って帰って俺は解体する。
「娼婦レベル2、レベル2、レベル1……お、楽器の才もある」
「アタシはー次はァお金持ちに生れたぁい」
「お金持ちに生れるには取り替えるスキルが足りねーよ。そんでもお金持ちになりたきゃマイナススキルをつけて帳尻を合わせるしかないけど?」
拾ってきた三人の娼婦の魂はあーだこーだ文句をつけまくるが、聞いてあげるのが俺の偉い所。
「例えばー生れ(商家)に商人の才(マイナス5)をつける。商家に生まれたのに、才能がない子供になるよね。きっと小さいうちはいいけれど、大人になったら苦労するし、家は継げないだろう。あとは病気(マイナス6)これくらいつけちゃうと20まで生きられないと思う」
「……でも、アタシ貴族に生まれたい。大人になれなくていい、貴族が良い」
「んじゃ生れは貴族(子爵レベル2)で病気(マイナス6)。女の子かい?」
「うん!」
「今、君の持ってるスキルを全部貰うよ。農夫レベル2、裁縫レベル1、ケンカレベル3……強かった?」
にひひ!と白い歯を見せて笑った。半透明だけど。
「ああ、これは残してあげるね。魅力(レベル2)」
「嬉しい!」
決まった魂から上へ登っていく。彼女はタンポポの綿毛に掴まって飛んで行った。
「私はまた農家の娘でいい……魅力も要らない。これのせいで売られちゃったもの」
「そうだねえ……じゃあ魅力(レベル2)ははぎ取ろう。楽器の才もくれる?あと運(マイナス2)」
「運悪かったんだ、私ってば」
「そうだね、次は運(レベル1)をつけてあげるから」
ありがとう!と言って彼女は実った小麦の房に掴まっていった。あれでも飛べるんだ。
「……私は、鳥になりたい」
「良いよ、人間のスキルは全部剥がして、鳥に必要なのをつけよう」
「うん。これで自由ね、本当に」
彼女は気が早く、自分の背中に翼を生やして飛んで行った。
「はぁ、生れ貴族じゃん……色々苦労したんだなあ。あー使い込まれてなきゃ結構可愛い子だったんだぁ。これじゃミルヒ様の要望には応えられないなァ」
背中に大きな傷があった。これじゃダメだけど、こういうのでもいいっていうヤツはいるから取っておこう。俺は結構几帳面で、使えるものは全部パーツ分けして取っておくタイプだ。この部屋になっているアイテムボックスの収納は無限だから、いくらでも詰め込めるしね。
「あ、神様~久しぶり~」
「ナナちゃんのストックスキルの中に王族ない?」
「あるよー」
俺は死体達からはぎ取ったスキルを集めたスキルブックをバララッと開いた。
「新しい転生者がさーどうしても王族に生まれたいって言うの。他はなんとかまかなえたんだけどそれだけ足りなくて」
「こないだのスティアー君が持ってたヤツです。ランクも上だしかなり良いですよ」
「ホントだ!助かる~~!」
神様はスキルを取ると急いで戻って行った。きっと上は忙しくて走り回ってるんだろうな。死者からスキルもはぎ取って整理しておくとこうやって渡しやすい。これも俺の仕事の一つ。レアスキルは流石にあんまり手に入らないけれどね。
「さぁて、死体漁りに行ってくるかァ」
ここは地獄の街、生きてる人間が死体を引きずって歩いたってなぁんにも言われない。むしろ
「そのまんまにされると腐ってくせえから助かるわー」とか
「どんなクソ死体でも買い取ってくれるのはマジありがてー」と言われる始末だ。
「ん-……美女の死体は中々ないなあ~」
地獄のゴミ捨て場に落ちてるのは、使い古された娼婦ばかり。それでも拾って帰って俺は解体する。
「娼婦レベル2、レベル2、レベル1……お、楽器の才もある」
「アタシはー次はァお金持ちに生れたぁい」
「お金持ちに生れるには取り替えるスキルが足りねーよ。そんでもお金持ちになりたきゃマイナススキルをつけて帳尻を合わせるしかないけど?」
拾ってきた三人の娼婦の魂はあーだこーだ文句をつけまくるが、聞いてあげるのが俺の偉い所。
「例えばー生れ(商家)に商人の才(マイナス5)をつける。商家に生まれたのに、才能がない子供になるよね。きっと小さいうちはいいけれど、大人になったら苦労するし、家は継げないだろう。あとは病気(マイナス6)これくらいつけちゃうと20まで生きられないと思う」
「……でも、アタシ貴族に生まれたい。大人になれなくていい、貴族が良い」
「んじゃ生れは貴族(子爵レベル2)で病気(マイナス6)。女の子かい?」
「うん!」
「今、君の持ってるスキルを全部貰うよ。農夫レベル2、裁縫レベル1、ケンカレベル3……強かった?」
にひひ!と白い歯を見せて笑った。半透明だけど。
「ああ、これは残してあげるね。魅力(レベル2)」
「嬉しい!」
決まった魂から上へ登っていく。彼女はタンポポの綿毛に掴まって飛んで行った。
「私はまた農家の娘でいい……魅力も要らない。これのせいで売られちゃったもの」
「そうだねえ……じゃあ魅力(レベル2)ははぎ取ろう。楽器の才もくれる?あと運(マイナス2)」
「運悪かったんだ、私ってば」
「そうだね、次は運(レベル1)をつけてあげるから」
ありがとう!と言って彼女は実った小麦の房に掴まっていった。あれでも飛べるんだ。
「……私は、鳥になりたい」
「良いよ、人間のスキルは全部剥がして、鳥に必要なのをつけよう」
「うん。これで自由ね、本当に」
彼女は気が早く、自分の背中に翼を生やして飛んで行った。
「はぁ、生れ貴族じゃん……色々苦労したんだなあ。あー使い込まれてなきゃ結構可愛い子だったんだぁ。これじゃミルヒ様の要望には応えられないなァ」
背中に大きな傷があった。これじゃダメだけど、こういうのでもいいっていうヤツはいるから取っておこう。俺は結構几帳面で、使えるものは全部パーツ分けして取っておくタイプだ。この部屋になっているアイテムボックスの収納は無限だから、いくらでも詰め込めるしね。
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