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我、学園へ行く
8 チュウの力
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その日は特段に暑い日であった。
「あう……」
2歩ほど外を歩いただけで、我は暗転しおった。まったく、不甲斐ない体であるな!
「……セイトカイチョウ……」
「リズレット君、大丈夫かい?」
見慣れた救護室にクロードではなく、セイトカイチョウがいた。
「目の前で倒れたんだよ」
「すまぬな、セイトカイチョウ。この体力の無さはどうも改善せぬ……」
むう、起き上がれぬ。いつもなら少し寝ておれば何とかなるのだが……。
「すま、ん、な。セイトカイチョウ……クロードを……」
「リズレット君?!」
俺はまた意識を失った。
「ふ、あふ……ん、リジー、リジー、私のリジー」
「ん、ふぁ?」
目を覚ますとクロードの顔だった。というか近すぎて顔の一部だった。
「?!リジー!起きて?!」
「くろぉど、今、起きた……えーと、何してたんじゃ?」
ぱっと顔を離して、クロードは真っ赤になっておる。何故じゃろう?
「え、いやその!いたずらじゃなくて!あの、リジーが可愛すぎるから、つい」
「われは確かに可愛いが、可愛い過ぎるほどではあるまいよ!……クロード、我とキスしておったのか?」
赤くなって俯いてしもうた。何故じゃ?……!そうじゃった!思い出したぞ!!
「クロード!ちぃとじゃ!ちぃと!我はキスすると、体力が少し回復するんじゃった!」
「え……?」
「そうじゃ!忘れておったわ!クロード、チュウ!」
むいっと唇を突き出す。
「はようせえ!」
恐る恐る、近づいてきて触れるだけのキスをする。うむ、だめだ。
「だめじゃ!もっとぶちゅーーっと!」
「え?!あ、はい!」
音がするくらい吸いつく。うむ!これだ!
「やはりな!クロード。調子が良いぞ!これはちぃとの力か?!」
さっきまでぼーっとしていた頭もスッキリした。これからはこの作戦だ!
「ふふふふ!これで剣術の授業も受け切って見せようぞ!」
しかし、そんなに上手くは行かなかった。
「きゅう……」
「リジー!」
授業前に濃厚にキスをして来ても、はんぶん見学で精一杯だった。
「むう」
ぼんやり、救護室で目を覚ます。
「クロードはおらんか……授業中か」
まだ起き上がれぬとは……我が体ながら情けないものだ。
「誰かいるのか?……リズレットくんじゃないか」
「む?セイトカイチョウ」
仕切りのカーテンからセイトカイチョウが顔を出した。
「また倒れたのかい?」
「うむ……どうもこの体は弱くてのう。そうじゃセイトカイチョウよ。ちょっとわれを助けると思ってキスしてくれんか?」
「はあ?!」
あ、やっぱり駄目か。
「ちょっとくらい良いではないか。セイトカイチョウはケチであるなぁ」
授業に戻れると思ったんじゃがのう……。
「き、キスとか!なにを……?!神聖な学舎で何という事を?!」
セイトカイチョウ、顔が真っ赤じゃ。
「折角授業に戻れると思ったんじゃが……そこまで嫌がられては仕方がない。クロードが来るまで我慢しておるよ」
「どういう事だ?」
我はセイトカイチョウに説明してやった。
「本当か?」
「試して見るのが1番じゃろ?」
んんーー!我は唇を突き出した。
「あう……」
2歩ほど外を歩いただけで、我は暗転しおった。まったく、不甲斐ない体であるな!
「……セイトカイチョウ……」
「リズレット君、大丈夫かい?」
見慣れた救護室にクロードではなく、セイトカイチョウがいた。
「目の前で倒れたんだよ」
「すまぬな、セイトカイチョウ。この体力の無さはどうも改善せぬ……」
むう、起き上がれぬ。いつもなら少し寝ておれば何とかなるのだが……。
「すま、ん、な。セイトカイチョウ……クロードを……」
「リズレット君?!」
俺はまた意識を失った。
「ふ、あふ……ん、リジー、リジー、私のリジー」
「ん、ふぁ?」
目を覚ますとクロードの顔だった。というか近すぎて顔の一部だった。
「?!リジー!起きて?!」
「くろぉど、今、起きた……えーと、何してたんじゃ?」
ぱっと顔を離して、クロードは真っ赤になっておる。何故じゃろう?
「え、いやその!いたずらじゃなくて!あの、リジーが可愛すぎるから、つい」
「われは確かに可愛いが、可愛い過ぎるほどではあるまいよ!……クロード、我とキスしておったのか?」
赤くなって俯いてしもうた。何故じゃ?……!そうじゃった!思い出したぞ!!
「クロード!ちぃとじゃ!ちぃと!我はキスすると、体力が少し回復するんじゃった!」
「え……?」
「そうじゃ!忘れておったわ!クロード、チュウ!」
むいっと唇を突き出す。
「はようせえ!」
恐る恐る、近づいてきて触れるだけのキスをする。うむ、だめだ。
「だめじゃ!もっとぶちゅーーっと!」
「え?!あ、はい!」
音がするくらい吸いつく。うむ!これだ!
「やはりな!クロード。調子が良いぞ!これはちぃとの力か?!」
さっきまでぼーっとしていた頭もスッキリした。これからはこの作戦だ!
「ふふふふ!これで剣術の授業も受け切って見せようぞ!」
しかし、そんなに上手くは行かなかった。
「きゅう……」
「リジー!」
授業前に濃厚にキスをして来ても、はんぶん見学で精一杯だった。
「むう」
ぼんやり、救護室で目を覚ます。
「クロードはおらんか……授業中か」
まだ起き上がれぬとは……我が体ながら情けないものだ。
「誰かいるのか?……リズレットくんじゃないか」
「む?セイトカイチョウ」
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「うむ……どうもこの体は弱くてのう。そうじゃセイトカイチョウよ。ちょっとわれを助けると思ってキスしてくれんか?」
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「折角授業に戻れると思ったんじゃが……そこまで嫌がられては仕方がない。クロードが来るまで我慢しておるよ」
「どういう事だ?」
我はセイトカイチョウに説明してやった。
「本当か?」
「試して見るのが1番じゃろ?」
んんーー!我は唇を突き出した。
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