【完結】ゲームで死んで救いのないクソったれな世界で魔王になる

鏑木 うりこ

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「魔王アッシュを討て! 」

 可愛さ余って憎さ百倍なのかカグラス殿下……いやもう王様になったからカグラス王は騎士を引き連れて俺のダンジョンに攻めて来た。

「いや、生捕りにしろ!」
「……」

 騎士達の指揮は低い、低い所の話じゃないマイナスにめり込んでる。
 そりゃそうだ。俺のダンジョンはカグラス王の国にはない。隣のマージュって国にある。そこの近くに人がいない辺境でひっそり……いや、頻繁にウルズとラファエルが出入りしてるから目立ってはいるだろうけど、何の害もないダンジョンなんだ。

 そこに騎士を率いて押しかける王様、そしてその理由がまた不味い。なんせ

「結婚の為に金で手に入れた男娼の魔王を国から出した。二年も放置したのに思い出したからまた愛人に戻れって連れ戻しにしたら嫌がられた。だから殺そう、いや捕まえてまた愛人にしてやろう……だもんなー!ウケるー」
「こないだ大騒ぎしたからみんな知ってるしなぁそりゃ士気も駄々下がりだよな」

 俺らはただ見てるだけで良い。カグラス王の騎士達はほとんど戦わず逃げ出す。運の悪い奴らがダンジョンの魔物に捕まって可哀想なことになる。ありがとう、君の経験値は俺の成長に使われてるよ。

「国の方でもだいぶアレらしいねぇ」

「王妃一派がしっかりしてるから、国は回せてるみたいだが、カグラス君分かってんのかねぇ?王妃が息子を産んだっていう事がどーいうことか」
「なんかさ、王妃が世継ぎを産んだら俺を連れ戻していいって言われてたんだろ?でっかい声で叫んでたもん」

 てか、家臣にそう言われて従ってる王ってどうなのかなぁ?二年前はそこまで阿呆じゃなかったと思ったんだけどなぁ。

「なんか気づいてなさそーだよなぁ。もう用済みなの」
「うん。いつ処理されてもおかしくないのに、自分の立場の危うさに気づいてないっぽい。そんなのに巻き込まれたくないよ」
「だよなー」

 さて、これからどうするのか。俺にを擦りつけて来るようなら怒っちゃうけど、なら別に構わないと思ってる。


「に、してもレベル上がっちゃうなぁ~」
「お?アッシュちゃん、今いくつ?」
「80だよ。見る?」
「いんや、良い。100までもうちょっとかー」
「まだまだかなぁ?」

 ダンジョンで死んじゃう人がかなりいる。なんとカグラス王、騎士達のやる気のなさに怒って街で冒険者を雇ってるんだ。
 冒険者はお金を貰って俺のダンジョンに攻めて来る。本当なら良い所まで行ってダンジョンの宝箱とか漁って帰って行くもんなんだけど……俺の所に来る奴らは何も考えずにバンバン奥に来て死んでる。

「あれか?魔王ダンジョン舐めてんのか!」
「そりゃこんなに成長したダンジョンなんてほとんど未経験だろーよ!」

 なるほどなー!




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