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19 ワシ、作戦成功するも恐怖が迫る
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王城へ登上する日。何故、ワシがカレリオの姿で行ったのか、それはワシにもわからない。カレリオの姿で行った方がなんとなく上手く行くような気がしたのか。
ガタガタと揺れる馬車の腰掛けに沢山のクッションをひいてなんとか揺れによる衝撃を和らげるが、やはりきつい!
「あまり通いたいものではないなぁ」
「今日で終わりになると良いですね!」
「まったくじゃ」
最近すっかりリドリーも気安くなりおったが、線を引く所は引くリドリーの機転の良さは気に入っているので、許している。
「カナン様も少しお痩せになりましたし、カレリオ様も良く勉強されているとか」
「ああ、アルフォンスと一緒なのが良いのか?カレリオが家を継いだら、補佐はアルフォンスが良いかもしれんな」
ゲームの中でカレリオとアルフォンスはあまり仲が良くなかった気がする。漏らしてはいけない情報をプレイヤーに漏らすアルフォンス、そして不利になるカレリオ。そんな事が多かったが、神子が絡まねばあの二人はそんなに悪い関係ではなかったという事なんだろう。
「差し出がましいようですが、カレリオ様の結婚相手はどうなさるおつもりで」
「……実はな誰でも良いと思っておるんじゃ。我が家は埃にまみれてしもうたし……これ以上のゴタゴタは余計な埃をまき散らしかねん。それを考慮すると、カナン、カレリオ……その次の代まで大人しくしておる方が我がバンドール家の為になる。それに今更良家の子女が残っておるとは思えん!ワハハハ」
リドリーすら苦笑する。貴族の子供達は小さなうちから婚約をする。だから残っている子供などおらんのだ。カレリオの歳、15.6歳ほどで婚約者がないということは訳ありじゃろう。カレリオのように相手がポンコツである場合もあるだろうが……いわゆるハズレを引かされるくらいなら格下の家でも元平民でも。例えばアルフォンスでも構わんと思っている。
何せ、元々BLゲームの世界。男同士の婚約は普通なんだよ、普通。だからセブスト殿下の婚約者もカレリオであったわけだ。それが最初から普通であれば、疑問も抱かないものだ……BLだ!と気づくまで。
腰をさすりながら陛下と妃殿下の前に記録装置をお見せし、学園での様子を一緒に確かめてもらう。セブスト殿下から直々に嫌味を言われる事は少ないが、まあそれでも。
「カズハを虐めるな」とか「カズハに近づくな!」とか「お前のような婚約者など……」
等々の眉を顰めるような言葉の数々。そして宰相子息、騎士団長子息の冷たい物言い。辺境伯子息だけはそんなに絡んでこなかったな。まあ、良いだろう、何せ家も遠いし。向こうは辺境だ。その名の通り!
それより神子カズハの非常識な行動にお二方とも渋い顔をなさった。
「カレリオの癖に生意気なんだよ!」
なんだそりゃ、である。しかもあっちからカレリオに突っかかってくるのだ。ワシは出来る限りカズハを避けたのに、だ。
「なんで僕を虐めないんだ!困るんだよ、殿下や皆と距離を詰めれないだろう!」
これも酷い。殿下と皆、いろんな人と距離を詰めたいんだなあ……どうするんだろうなあ。ワシが集めて来た正真正銘の記録を見終わって、お二人とも残念そうに目を伏せたままだった。この記録の魔石は、嘘を作り出すことができない。本当に起こった事だけを記録するようになっている。
「……書類を持て」
「はっ」
陛下が侍従に命じて、婚約解消の書類を持ってこさせる。もはや完成しているから、陛下も独自にお調べだったのだろう。そしてそれを否定したかったが、記録の魔石によって真実だとまざまざと見せつけられた、そんな所だろう。
「……ダグラスよ、カレリオの新たなる婚約者なのだが……」
「第二王子も第三王子も素晴らしき婚約者がおられるではありませんか。まさか挿げ替えるなど、賢明ではございませんよ」
「……そうだな」
先に釘位刺しておくぞ。滞りなく婚約解消の書類にワシがサインする。ワシ、ダグラスが認めても問題はないだろう。書類は2枚、陛下の元に1枚、我が家に1枚。これでカレリオは自由の身でゲームから降ろさせてもらう。
慇懃に礼をして、ワシは両陛下の前を下がらせてもらった。なんせ腰が痛い、畏まっているとどこもかしこも悲鳴を上げている!
「確かに……リドリー、先にこの書類を持ってカレリオに伝えよ」
「はっ」
大切な書類だから、先に家に持って帰らせることにする。早くカレリオに知らせてやりたかったのもある。
「大旦那様は……?」
「少し休憩させてくれぃ……すまんが、書類をカレリオに渡したらまた戻ってきてくれ。その頃には腰も少しは楽になっておろう」
「そうですね!分かりました」
リドリーは急いでバンドール家のタウンハウスに向ってもらった。ワシも早くカレリオを安心させてやりたい。
「はぁ……しかし、この「身体強化の腕輪」を外すのが怖いな……借りてかえって後から届ける方が良いかもしれん」
ふう、とソファに腰を下ろした。両陛下との謁見を終え、控えの間で一息つく。ここでリドリーが戻ってくるまで待たせてもらうとするかのう。侍従がやって来たのでお借りしている腕輪の返却は後日でいいかと確認を取った。
「すまんのう……もう体がボロボロじゃ……」
「いえいえ、まだまだお若いですよ、バンドール様。見た目は」
「そりゃ、そうじゃろ。ワハハハ」
侍従もワシが姿替えの足輪も借りている事を知っていてそんなことを言っている。何せピチピチ16歳の孫そっくりじゃからの!
「では腕輪と足輪、両方まとめて後日返却と手続きをしておきます」
「うむ、よろしく頼む」
侍従が丁寧にお辞儀をして出ていった。流石王宮仕え、礼儀は正しい。あとはリドリーが戻ってくるのを待つのだが、ノックもなしに扉が開いた。
「……どなたか?」
リドリーではないな。あれは気安い所もあるが、礼儀作法はしっかりしている。ワシがいると分かっている部屋をいきなり開けたりしない。
「カレリオ」
「……セブスト殿下……」
婚約解消したばかりの殿下が怒りを滲ませて大股で近寄ってきた。ヤダ怖い!
ガタガタと揺れる馬車の腰掛けに沢山のクッションをひいてなんとか揺れによる衝撃を和らげるが、やはりきつい!
「あまり通いたいものではないなぁ」
「今日で終わりになると良いですね!」
「まったくじゃ」
最近すっかりリドリーも気安くなりおったが、線を引く所は引くリドリーの機転の良さは気に入っているので、許している。
「カナン様も少しお痩せになりましたし、カレリオ様も良く勉強されているとか」
「ああ、アルフォンスと一緒なのが良いのか?カレリオが家を継いだら、補佐はアルフォンスが良いかもしれんな」
ゲームの中でカレリオとアルフォンスはあまり仲が良くなかった気がする。漏らしてはいけない情報をプレイヤーに漏らすアルフォンス、そして不利になるカレリオ。そんな事が多かったが、神子が絡まねばあの二人はそんなに悪い関係ではなかったという事なんだろう。
「差し出がましいようですが、カレリオ様の結婚相手はどうなさるおつもりで」
「……実はな誰でも良いと思っておるんじゃ。我が家は埃にまみれてしもうたし……これ以上のゴタゴタは余計な埃をまき散らしかねん。それを考慮すると、カナン、カレリオ……その次の代まで大人しくしておる方が我がバンドール家の為になる。それに今更良家の子女が残っておるとは思えん!ワハハハ」
リドリーすら苦笑する。貴族の子供達は小さなうちから婚約をする。だから残っている子供などおらんのだ。カレリオの歳、15.6歳ほどで婚約者がないということは訳ありじゃろう。カレリオのように相手がポンコツである場合もあるだろうが……いわゆるハズレを引かされるくらいなら格下の家でも元平民でも。例えばアルフォンスでも構わんと思っている。
何せ、元々BLゲームの世界。男同士の婚約は普通なんだよ、普通。だからセブスト殿下の婚約者もカレリオであったわけだ。それが最初から普通であれば、疑問も抱かないものだ……BLだ!と気づくまで。
腰をさすりながら陛下と妃殿下の前に記録装置をお見せし、学園での様子を一緒に確かめてもらう。セブスト殿下から直々に嫌味を言われる事は少ないが、まあそれでも。
「カズハを虐めるな」とか「カズハに近づくな!」とか「お前のような婚約者など……」
等々の眉を顰めるような言葉の数々。そして宰相子息、騎士団長子息の冷たい物言い。辺境伯子息だけはそんなに絡んでこなかったな。まあ、良いだろう、何せ家も遠いし。向こうは辺境だ。その名の通り!
それより神子カズハの非常識な行動にお二方とも渋い顔をなさった。
「カレリオの癖に生意気なんだよ!」
なんだそりゃ、である。しかもあっちからカレリオに突っかかってくるのだ。ワシは出来る限りカズハを避けたのに、だ。
「なんで僕を虐めないんだ!困るんだよ、殿下や皆と距離を詰めれないだろう!」
これも酷い。殿下と皆、いろんな人と距離を詰めたいんだなあ……どうするんだろうなあ。ワシが集めて来た正真正銘の記録を見終わって、お二人とも残念そうに目を伏せたままだった。この記録の魔石は、嘘を作り出すことができない。本当に起こった事だけを記録するようになっている。
「……書類を持て」
「はっ」
陛下が侍従に命じて、婚約解消の書類を持ってこさせる。もはや完成しているから、陛下も独自にお調べだったのだろう。そしてそれを否定したかったが、記録の魔石によって真実だとまざまざと見せつけられた、そんな所だろう。
「……ダグラスよ、カレリオの新たなる婚約者なのだが……」
「第二王子も第三王子も素晴らしき婚約者がおられるではありませんか。まさか挿げ替えるなど、賢明ではございませんよ」
「……そうだな」
先に釘位刺しておくぞ。滞りなく婚約解消の書類にワシがサインする。ワシ、ダグラスが認めても問題はないだろう。書類は2枚、陛下の元に1枚、我が家に1枚。これでカレリオは自由の身でゲームから降ろさせてもらう。
慇懃に礼をして、ワシは両陛下の前を下がらせてもらった。なんせ腰が痛い、畏まっているとどこもかしこも悲鳴を上げている!
「確かに……リドリー、先にこの書類を持ってカレリオに伝えよ」
「はっ」
大切な書類だから、先に家に持って帰らせることにする。早くカレリオに知らせてやりたかったのもある。
「大旦那様は……?」
「少し休憩させてくれぃ……すまんが、書類をカレリオに渡したらまた戻ってきてくれ。その頃には腰も少しは楽になっておろう」
「そうですね!分かりました」
リドリーは急いでバンドール家のタウンハウスに向ってもらった。ワシも早くカレリオを安心させてやりたい。
「はぁ……しかし、この「身体強化の腕輪」を外すのが怖いな……借りてかえって後から届ける方が良いかもしれん」
ふう、とソファに腰を下ろした。両陛下との謁見を終え、控えの間で一息つく。ここでリドリーが戻ってくるまで待たせてもらうとするかのう。侍従がやって来たのでお借りしている腕輪の返却は後日でいいかと確認を取った。
「すまんのう……もう体がボロボロじゃ……」
「いえいえ、まだまだお若いですよ、バンドール様。見た目は」
「そりゃ、そうじゃろ。ワハハハ」
侍従もワシが姿替えの足輪も借りている事を知っていてそんなことを言っている。何せピチピチ16歳の孫そっくりじゃからの!
「では腕輪と足輪、両方まとめて後日返却と手続きをしておきます」
「うむ、よろしく頼む」
侍従が丁寧にお辞儀をして出ていった。流石王宮仕え、礼儀は正しい。あとはリドリーが戻ってくるのを待つのだが、ノックもなしに扉が開いた。
「……どなたか?」
リドリーではないな。あれは気安い所もあるが、礼儀作法はしっかりしている。ワシがいると分かっている部屋をいきなり開けたりしない。
「カレリオ」
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婚約解消したばかりの殿下が怒りを滲ませて大股で近寄ってきた。ヤダ怖い!
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