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104 有利なのはどちらか分かっている
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「うぇえええ!?」
「そ、それは冗談だったんじゃないんですか!? ミラ様、ミル様~!」
またキリアス義兄上にぶら下がって遊んでいたヨキシャとレンスンが慌てて飛んできた。
「冗談などではないぞ。私達はお前達が気に入ったんだ」
「そうよ、このままフィーラに住みましょう! ね、良いわよね?」
「ミ、ミラジェンダル様……」
「ミルフェリア様……」
可愛い二人に最高に可愛らしい笑顔で微笑まれてもヨキシャとレンスンの表情は暗く困惑している。さらにいえば私の後ろに隠れてるね……? ちょっとそれはどうかなあ?
ヨキシャとレンスンから色よい返事が返ってこない、だからお二人は私に聞いてくるのだ。
「ねえ、いいでしょ? アウラリス!」
「ヨキシャとレンスンを私達にちょうだい?」
無垢な笑顔。そしてこのお二人はその笑顔が武器になることを知っていて、さらにそれを武器として使ってくる。並の人間なら正常な思考能力を奪われて、お二人の言いなりになってしまうかもしれない。私だってついさっきまではそうなりかけた……お二人の望みを叶えてあげたいってそう思ったけれど、私を正気に戻させる大切なことがある。それにはまず確認だ。絶対そうだとは思っているけれど、確認はしておかなくちゃならない。もし気が変ったということがあっても、それはそれで受け入れなくちゃいけないことだと思うから。
私はヨキシャとレンスンに問いかける。
「ヨキシャ、レンスン……二人はフィーラに残りたい? ミラジェンダル様とミルフェリア様の所に……残りたい?」
実際にここに残ってお二人にお仕えしたほうが、待遇はよくなることは決まっている。何せお二人は王弟と王妹だ……侯爵子息の私の所にいるより絶対に給料もあがるだろうし、たくさんの有力貴族と繋がることができるだろう。だから二人が残りたいといっても怒る気もない……喜んであげられるかどうかはわからないけれど、否定したり詰ったりはしないと思う。
「あ、あの……」
二人とも言い辛そうに口の中でもごもごと呟いた。そうだね、確かに言い辛いだろう。
「良いんだよ、ちゃんと自分の気持ちを正しく教えて欲しい」
君達の出した答えが、私から離れるだったとしても……。
「ア、アウラリス様……わ、私達は……実は……」
実は……?
「ミラ様と……ミル様に……」
……うん……。
「さっき、お断り済みなんです~! もう一度断っても不敬とか言って怒られたりしませんかね!?」
「え、そ……そうなの?」
「だ、だってフィーラに残ったらアウラリス様と離れ離れになっちゃうじゃないですかー! そんなのイヤです~! 私達はずーっとアウラリス様と一緒にいるんです~~!」
「あ……そ、そうなの……?」
私と一緒にいるよりフィーラに残った方が豊かに暮らせると思うけれど……そんな私の想いとは裏腹に、ヨキシャとレンスンは私の背中にぴったり張り付いて来た。
「私達はアウラリス様と一緒が良いんです~!」
「ミラ様とミル様にお断りするのを一緒にお願いします~!」
「えっと……」
そっか……ヨキシャとレンスンは私と一緒にいてくれることを選んでくれたんだ……私の広くない背中にぴったり張り付くちょっと情けない二人……私の大切な友達。私はミラジェンダル様とミルフェリア様の正面ではっきり言い切る。
「申し訳ございません。ミラジェンダル様、ミルフェリア様。この二人は私の大切な友なのです。ご容赦くださいませ」
「どうして? アウラリスの所にいるよりもっといい待遇を用意するよ!」
「そうよ、絶対フィーラにいたら楽しいわよ、ここに残りましょう?」
もう一度勧誘されても、二人は首を横に振っている。
「二人は私についてきてくれることを選んでいます。申し訳ございません」
「そ、そんなぁ~~!」
「ひ、酷いわぁ……う、うぇ~~ん!」
がっかりするミラジェンダル様と泣き出してしまったミルフェルア様……困ったけれど、だからといって二人を差し出す選択肢は私にはない……。
「そ、それは冗談だったんじゃないんですか!? ミラ様、ミル様~!」
またキリアス義兄上にぶら下がって遊んでいたヨキシャとレンスンが慌てて飛んできた。
「冗談などではないぞ。私達はお前達が気に入ったんだ」
「そうよ、このままフィーラに住みましょう! ね、良いわよね?」
「ミ、ミラジェンダル様……」
「ミルフェリア様……」
可愛い二人に最高に可愛らしい笑顔で微笑まれてもヨキシャとレンスンの表情は暗く困惑している。さらにいえば私の後ろに隠れてるね……? ちょっとそれはどうかなあ?
ヨキシャとレンスンから色よい返事が返ってこない、だからお二人は私に聞いてくるのだ。
「ねえ、いいでしょ? アウラリス!」
「ヨキシャとレンスンを私達にちょうだい?」
無垢な笑顔。そしてこのお二人はその笑顔が武器になることを知っていて、さらにそれを武器として使ってくる。並の人間なら正常な思考能力を奪われて、お二人の言いなりになってしまうかもしれない。私だってついさっきまではそうなりかけた……お二人の望みを叶えてあげたいってそう思ったけれど、私を正気に戻させる大切なことがある。それにはまず確認だ。絶対そうだとは思っているけれど、確認はしておかなくちゃならない。もし気が変ったということがあっても、それはそれで受け入れなくちゃいけないことだと思うから。
私はヨキシャとレンスンに問いかける。
「ヨキシャ、レンスン……二人はフィーラに残りたい? ミラジェンダル様とミルフェリア様の所に……残りたい?」
実際にここに残ってお二人にお仕えしたほうが、待遇はよくなることは決まっている。何せお二人は王弟と王妹だ……侯爵子息の私の所にいるより絶対に給料もあがるだろうし、たくさんの有力貴族と繋がることができるだろう。だから二人が残りたいといっても怒る気もない……喜んであげられるかどうかはわからないけれど、否定したり詰ったりはしないと思う。
「あ、あの……」
二人とも言い辛そうに口の中でもごもごと呟いた。そうだね、確かに言い辛いだろう。
「良いんだよ、ちゃんと自分の気持ちを正しく教えて欲しい」
君達の出した答えが、私から離れるだったとしても……。
「ア、アウラリス様……わ、私達は……実は……」
実は……?
「ミラ様と……ミル様に……」
……うん……。
「さっき、お断り済みなんです~! もう一度断っても不敬とか言って怒られたりしませんかね!?」
「え、そ……そうなの?」
「だ、だってフィーラに残ったらアウラリス様と離れ離れになっちゃうじゃないですかー! そんなのイヤです~! 私達はずーっとアウラリス様と一緒にいるんです~~!」
「あ……そ、そうなの……?」
私と一緒にいるよりフィーラに残った方が豊かに暮らせると思うけれど……そんな私の想いとは裏腹に、ヨキシャとレンスンは私の背中にぴったり張り付いて来た。
「私達はアウラリス様と一緒が良いんです~!」
「ミラ様とミル様にお断りするのを一緒にお願いします~!」
「えっと……」
そっか……ヨキシャとレンスンは私と一緒にいてくれることを選んでくれたんだ……私の広くない背中にぴったり張り付くちょっと情けない二人……私の大切な友達。私はミラジェンダル様とミルフェリア様の正面ではっきり言い切る。
「申し訳ございません。ミラジェンダル様、ミルフェリア様。この二人は私の大切な友なのです。ご容赦くださいませ」
「どうして? アウラリスの所にいるよりもっといい待遇を用意するよ!」
「そうよ、絶対フィーラにいたら楽しいわよ、ここに残りましょう?」
もう一度勧誘されても、二人は首を横に振っている。
「二人は私についてきてくれることを選んでいます。申し訳ございません」
「そ、そんなぁ~~!」
「ひ、酷いわぁ……う、うぇ~~ん!」
がっかりするミラジェンダル様と泣き出してしまったミルフェルア様……困ったけれど、だからといって二人を差し出す選択肢は私にはない……。
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