【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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「名前もありますが、我々は体色で呼び合っております。私の事は「黒」とお呼び下さい」

 代表して話しているのは、真っ黒いドラゴンの黒。

「く、黒いですが、イビルなんかとは全く違う神の使徒ですから!良い子ですからね!」

「分かった分かった!」

 俺の頭の上から一生懸命訴えて来る。

「だからー黒殿、人に化けるか小ちゃくなっていきましょうって言ったのに、最初が肝心だ!って言うから……」

「しかしな?青殿……」

「俺、探検行ってくる!」

「お腹すいたーなんか食べたーい」

「抱っこしてー」

「眠い、寝る」

 黒、赤、青、緑、黄色のドラゴンは統率に欠けている!

「本来なら人に仕える事なんてとんでもないのだが、我らの神はルーチェ様に並々ならぬ迷惑をかけておるのでな、眷属一同、皆ルーチェ様に尽くしたいんです!」

「そ、そんなにしてくれなくて良いのに……」

「龍神様より直接頂いた御神託ですから、全うさせて下さい!お願いしますーー!」

「我ら一同、ルーチェ様の乗り物として置いてくださいーーー!」

 ぬいぐるみみたいな龍達に泣きつかれ抱きつかれる。

「ええい!邪魔です!離れて離れて!」

 セラフィスさんに毟り取られた。

「そうだ!そうだ!ルーチェ様のお世話は神殿で十分だ!お前達なんか要らない!」

「空も飛べない只人が!何を抜かすか!悔しかったら飛んでみよ!」

「こっちには転移魔法がありますからね!飛べなくてもいいんですーー!」

 えっ?!いつの間にそんな便利な魔法を使えるようになったの?

「ふ、優雅さに欠けるのう……青空の中を飛ぶ心地よさ……ルーチェ様も飛んでみたいですよね?」

「え?あ、うん……」

 ほらみろ!とかならば飛行の魔法を!とかずっと言い合いをしている。

「緑ちゃん、クッキーよ」

「わぁい、ありがとうお姉ちゃん達~」

 上手くやってる奴もいた。

「はぁ?竜騎士になりたいぃ?良いぜ、若いの何匹か連れてきてやんよ。その代わりルーチェ様の言うことは絶対だからんな!」

「おおお?!ほ、本当ですか!赤殿!うおーー!我が国にまたもや伝説級の騎士クラスがーーー!」

 向こう側で王子様が狂喜乱舞している。

「みてみて、ルーチェ様!僕のお腹ってばもちもちぽんぽんしてるんだよー!枕にしたら最高だよー?」

 黄色がぽんぽこりんのお腹を見せてくる。撫でてみると本当にもちもちしていて最高品質の低反発枕みたいだった。

「うわー本当だ!ここで寝たいなぁ!」

「昼寝、一緒にしようね!黒のおっちゃんは頭が硬くて駄目なんだよねーでも一番強いのは黒のおっちゃんだから、いっぱい頼ると良いよ!ああ見えて子供の世話とか好きなんだよ」

「へえ!」

 セラフィスさんと黒さんはまだわーわー言い合っているけれど、竜達は神殿の中に溶け込みつつあった。

 竜達は皆良い子だったよ!

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