【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

文字の大きさ
75 / 127

75 どうして来るのかな?

しおりを挟む
  レイシャル様とレニーちゃんの赤ちゃんはレフィメントと名付けられて、ゆっくり大きくなっていった。

「ルーチェ様あああああ!」

「ひえっ!?」

 お城から中央神殿までは近い、確かに近い。でもね?抱っこ紐でレフィちゃんをくくりつけたレイシャル様が何かあるたびに中央神殿の俺のお部屋まで飛んでくるのはどうかと思うんだよね。

「すいませんっレフィが泣き止まなくて!」

「ええええ……」

「きゃっきゃっ!」

 レフィちゃんはにこにこ笑ってご機嫌そうに手足をばたつかせている。あれえ?

「ご機嫌ですけど……?」

「さっきまで天地が割れる大声で泣き叫んでいたんですが……」

 俺は部屋でお茶を飲みながらセラフィスさんと大福を食べていたんだけど……。

「赤ん坊は泣くのが仕事と言いますけれど、笑ってらっしゃいますね」

「ウギャアアアアア!」

「ひえっ!泣いたっ」

「むう……」

「ルーチェ様!抱っこお願いします!」

 俺、赤ちゃんのお世話なんてできないのに!でも手渡されたレフィちゃんは俺を見ると

「きゃー!」

「あ、笑ったぁ」

「レフィはルーチェ様の事が大好きですからねえ~」

 一生懸命手を伸ばしてまた俺の髪を引っ張ろうとする。もーお前は髪の毛引っ張るのが好きだなあ。

「……どうも私は嫌われている気がするんですよね」

 セラフィスさんがとても難しい顔をして不満げにもらす。

「そんなことないよ。セラフィスさんを嫌う人なんているわけないだろう!優しいし、暖かいし、かっこいいし!ね!レフィ?」

「うぶーーーっ」

「い、痛い痛い!髪の毛引っ張るなーーーー!」

 やはり嫌われている!?とセラフィスさんは悲しみを深くしたり、

「流石、私とレニーの子!ルーチェ愛が深いですね!」

 と、馬鹿な親が一人いたりした。


 その年は意地を張って誰の助けも借りずに生きると言った人が数人凍え死んだり、他の国へ移動しそこなって魔獣に襲われたりした者が出たりして、犠牲者は出た。

「それでもルーチェ様がこられる前のルベルトに比べたら天地ほどの差があります。冬のルベルトは老人や子供はかなり命を落としましたから」

 過去の辛さを思い出しているのか、レニーちゃんは自嘲気味の笑っていた。

「数で考えて良いことではないのですが、執政者たる者、やはり多くの国民の幸せを守らねばなりませんから」

 ルベルトの冬はまだまだ厳しい。でもこれを乗り越えれば、新しく来た彼らもルベルトと言う国に溶け込み始めるに違いない。

「レニーちゃんは凄いよ」

「はいっ!でもルーチェ様ほどではごさいませんわ!」

「きゃー!」

 だから、お城の暖かい部屋でゆっくりしてればいいのにどうして神殿に来るのかなぁ!
しおりを挟む
感想 92

あなたにおすすめの小説

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

悪役令嬢の兄、閨の講義をする。

猫宮乾
BL
 ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される

水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。 絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。 長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。 「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」 有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。 追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!

【完結】悪役令息の役目は終わりました

谷絵 ちぐり
BL
悪役令息の役目は終わりました。 断罪された令息のその後のお話。 ※全四話+後日談

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします

椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう! こうして俺は逃亡することに決めた。

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

寄るな。触るな。近付くな。

きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。 頭を打って? 病気で生死を彷徨って? いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。 見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。 シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。 しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。 ーーーーーーーーーーー 初めての投稿です。 結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。 ※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。

処理中です...