【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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90 4000年前の大号泣

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 呆然としながらも、最初の封印を施す。そして地下から戻りながら,何重にも封印を重ねながら地上に戻り……神殿の奥扉を閉めた。

「う、うう……」

 レフィメントは泣いていた。もう二度と会えない大好きな人をこの地の深くに沈めてしまった。
 悲しい……とても悲しいのに。

「セ、セラフィスーーーーっ!」

 敬称がどこかにぶっ飛んでいた。アドニスがあり得ないほど真っ赤な顔をして床を殴りつけている。

「あいつ!あいつーーーー!抜け駆けしたぁーーーー!」

 双子のレオニスも隣で両膝をついて地に臥している。

「許せないー!あああーー!あいつ!これから何千年もルーチェ様といっ、一緒に!」

「うわああああーーー!」

 大の大人が号泣している。

「う、う、う!わ、私だって!私だってルーチェ様の元に侍りたかったぁーーー!何あの美形?!信じらんない!美しすぎるーー!あんなの5000年でも一万年でも見ていれるぅーーーー!」

 聖女の1人が発狂した。

「分かるーー!分かるーーーー!超美しいかったあーーー!少年時代も超可愛いかったけど、何あれ?!酷い!反則よぉーーー!」

「記憶が薄れる前にお姿を書き留めて置かなければ!はあはあっ鼻血でそう!」

「後ろで血を吐いて倒れてたやつら、鼻血じゃないの?!」

 とにかく神官達は大声でルーチェ愛を叫びまくった。

「「黄泉眠りの封印」なんだ。もう地上の一切はあの方に影響しない。だから、今まで押さえつけて声に出せなかった思いを叫んでも大丈夫だよ、レフィメント。良く頑張ったね」

 レフィメントは家族に囲まれていた。父のレイシャル、母のミレニア。弟のミシェルにハウエル。妹のミラ。全員がレフィメントの側にいる。

「神様が生まれる前にレフィメントに持たせた大いなる封印の力を全部使い切って、使命を果たしました。私達の息子は本当に素晴らしい息子です」

 くしゃりとミレニアはレフィメントの髪を撫でる。

「おとうさま、おかあさま……みんな……わたしは、わたしは大好きなルーチェさまを……」

 閉じ込めてしまいました

「ルーチェ様のお願いを叶えたんだ、レフィメント。分かるだろう、このルベルトにもルーチェ様に良くない気が流れ始めていた事。あのまま行けばまたルーチェ様のお力は増し、悪影響を与え始めていただろう」

「ルーチェ様の邪神の力が増す事を一番嫌がっていたのはルーチェ様です。だから、待ち望んでいた事を貴方はやり遂げたの」

 ミレニアはレフィメントを抱き寄せる。

「ごめんなさい。あなたの恋心をバラバラに砕いてしまって……」

「ふ、ふええぇぇーーーおかあさまぁーーーー」

 あの人が大好きだった。いつでも優しく迎えてくれるあの人が。名前を呼んで、頭を撫でて側で笑ってくれるあの人が。

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