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進撃のルーチェ教団
1 怒りを胸に!
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ルーチェ様が封印された。文字通り光を失った我々は暗闇に落とされたのだ。
その真っ暗闇で灯る炎がある。
「セーラーフィースー!」
嫉妬という名の真っ赤な炎が闇夜を焦がすのだ!!
「な、なんでセラフィス……さんがルーチェ様の手を?!封印の穴にどうして一緒に?!」
「分かりません、しかし予定にはなかった!ルーチェ様は一人で封印されると申されていました!なのに」
「セラフィス大神官は……も、もしかして」
儀式に参加していた神官や神聖魔法の使い手の人数は100名以上にも及んだが……。
「も、もしかして、あいつ。ルーチェ様を独り占めして……逃げた?」
中央神殿の地下、大封印の間は恐ろしい慟哭と嫉妬の声で大いに揺れたと言う。
「きゅうう……きゅ?!」
ルーチェと特に仲の良かったマンドラは小さな黒豆みたいな目からポロポロと涙を零して大親友にもう会えない事を嘆き悲しんでいた。
が、すぽーんと蹴飛ばされて宙を飛んでいた。
「セラフィスの部屋に!何か犯行に繋がる証拠が残されているはず!」
「探せ!あいつは絶対にクロだ!証拠を捏造してでもあいつは吊るすべき!」
物凄い勢いで地下から駆け戻って来たアドニスとレオニスに蹴飛ばされたのだ。
「きゅーーーーーー!」
呼んでもマンドラの大親友は現れてくれなかったが
「あっ!危ない!ぎゃっ!」
「きゅっ!?」
後ろからドタバタとついて来たひょろっとした男の子の頭の上にしがみつく事に成功した。
「まえ!まえがみえないー!ぎゃ~~」
「きゅーー?!」
ずでーん!結局壁にぶつかり目を回して倒れる事になる。
「兄上?!と、マンドラ??」
後ろから必死でついて来たミシェルは兄の顔にへばりついているマンドラをみて首を傾げながら
「兄ちゃまのお顔がマンドラになったぁー!」
と、手を叩く末の弟のハウエルに苦笑するしかなかった。
「今だからこそ、やっと我が心を解き放つ事が出来る。あの方がほんの赤ん坊であった時、必死で泣くのを耐え、腹をすかせ……私の雄っぱいに吸い付いて来た時から愛していた!」
「最初は愛しいと言う気持ちは、子を持つ母の愛と同じだと思っていた……しかし、時が立つにつれ、それは純粋無垢な思いではなく……欲に塗れたものであった……ああ、あの方を抱きたい!ふがーーーーー!」
バリーン!!セラフィス大神官の部屋に家宅捜索をかけたアドニスとレオニスは文机の上にまるで
見てもいいよ?て言うか見ろ?
と、言う顔で乗っていた分厚い日記帳を見つけ、怒りのあまり左右に引き裂いた。
「け、計画的犯行かぁーーーー!」
「セラフィスーーー!奴はやはりクロだった!!!」
「ルーチェ様を見守るとか言いつつ!何気に髪の毛をサワサワしていたあの手付き!やはり、やはりぃーーーー!」
「風呂もよく一緒に入ってたな!!あの破廉恥男がぁーーーーー!」
セラフィス大神官がいなくなり、この中央神殿で一番位が高いのはアドニスとレオニスの双子なのだが、その二人は顔を真っ赤にして泣いて叫んで暴れ回っていた。
「ルーチェ様……本当に僕達はこの先暮らして行けるんでしょうか……」
マンドラを腕に抱いたまま、レフィメントも泣きたくなった。
その真っ暗闇で灯る炎がある。
「セーラーフィースー!」
嫉妬という名の真っ赤な炎が闇夜を焦がすのだ!!
「な、なんでセラフィス……さんがルーチェ様の手を?!封印の穴にどうして一緒に?!」
「分かりません、しかし予定にはなかった!ルーチェ様は一人で封印されると申されていました!なのに」
「セラフィス大神官は……も、もしかして」
儀式に参加していた神官や神聖魔法の使い手の人数は100名以上にも及んだが……。
「も、もしかして、あいつ。ルーチェ様を独り占めして……逃げた?」
中央神殿の地下、大封印の間は恐ろしい慟哭と嫉妬の声で大いに揺れたと言う。
「きゅうう……きゅ?!」
ルーチェと特に仲の良かったマンドラは小さな黒豆みたいな目からポロポロと涙を零して大親友にもう会えない事を嘆き悲しんでいた。
が、すぽーんと蹴飛ばされて宙を飛んでいた。
「セラフィスの部屋に!何か犯行に繋がる証拠が残されているはず!」
「探せ!あいつは絶対にクロだ!証拠を捏造してでもあいつは吊るすべき!」
物凄い勢いで地下から駆け戻って来たアドニスとレオニスに蹴飛ばされたのだ。
「きゅーーーーーー!」
呼んでもマンドラの大親友は現れてくれなかったが
「あっ!危ない!ぎゃっ!」
「きゅっ!?」
後ろからドタバタとついて来たひょろっとした男の子の頭の上にしがみつく事に成功した。
「まえ!まえがみえないー!ぎゃ~~」
「きゅーー?!」
ずでーん!結局壁にぶつかり目を回して倒れる事になる。
「兄上?!と、マンドラ??」
後ろから必死でついて来たミシェルは兄の顔にへばりついているマンドラをみて首を傾げながら
「兄ちゃまのお顔がマンドラになったぁー!」
と、手を叩く末の弟のハウエルに苦笑するしかなかった。
「今だからこそ、やっと我が心を解き放つ事が出来る。あの方がほんの赤ん坊であった時、必死で泣くのを耐え、腹をすかせ……私の雄っぱいに吸い付いて来た時から愛していた!」
「最初は愛しいと言う気持ちは、子を持つ母の愛と同じだと思っていた……しかし、時が立つにつれ、それは純粋無垢な思いではなく……欲に塗れたものであった……ああ、あの方を抱きたい!ふがーーーーー!」
バリーン!!セラフィス大神官の部屋に家宅捜索をかけたアドニスとレオニスは文机の上にまるで
見てもいいよ?て言うか見ろ?
と、言う顔で乗っていた分厚い日記帳を見つけ、怒りのあまり左右に引き裂いた。
「け、計画的犯行かぁーーーー!」
「セラフィスーーー!奴はやはりクロだった!!!」
「ルーチェ様を見守るとか言いつつ!何気に髪の毛をサワサワしていたあの手付き!やはり、やはりぃーーーー!」
「風呂もよく一緒に入ってたな!!あの破廉恥男がぁーーーーー!」
セラフィス大神官がいなくなり、この中央神殿で一番位が高いのはアドニスとレオニスの双子なのだが、その二人は顔を真っ赤にして泣いて叫んで暴れ回っていた。
「ルーチェ様……本当に僕達はこの先暮らして行けるんでしょうか……」
マンドラを腕に抱いたまま、レフィメントも泣きたくなった。
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ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
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