【完結】尻神様が降臨なされた。BL世界を何周もする俺の尻はミラクル!

鏑木 うりこ

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8周目 産卵だと!?

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「お兄ちゃん、覚悟ー!」

「どわああああああ!」

 
 はっ!嫌な夢をみた。何かものすごい衝撃を食らう夢だった。誰から?よく覚えていないのだが、こういうのは大体妹がなにやらかしている。

《♪~♪~~~》

 え?なにそれ口笛のつもり?誤魔化してるつもりか?え?コラ!

 今俺はどこにいるかって?あれだ、追い出された隣の国の城壁の傍でみんなで野宿中だ。中には入れてくれなかったけど、人の心はあったようで、城壁の傍で野宿するのは見逃してもらってる。朝になったら移動してテリオス様の村の方へ行ってみる。やばそうならスルーする!

 テリオス様、美形だったな。あの顔を見慣れると色々いかんとおもう。地に足つけろ、俺!あんな美形あんな間近でみるもんじゃないぞ!んで、朝になったら歩くんだけど、俺、便秘かな?なんか詰まってる感が気持ち悪い。腹が重いぜ……たくさん歩かなきゃならないのになあ……。

 朝になって軽く腹に物を入れたら歩き出す。みんな疲れた顔でとぼとぼだ。俺もばーさんやちびっこを助けながらとぼとぼ。うーん詰まってる、気持ち悪い。


「戦火に焼かれたと……小さな村ですが少しくらいなら体を休めて行ってください」

 なんとテリオス様の村は普通の農村になっていた。ここの村長の名前がテリオスという30代くらいのまあまあかっこいいおじさんで、ガレンという犬を飼っていた。村長テリオスさんには奥さんも子供もいて、人間だった。しっかり人間だった。
 村人も青い顔じゃないし、普通に農業を営んでいる。普通だ!凄く普通だ!ちょっとだけ残念な気持ちになったのは頭を振って消した。

「助かりました。ずっと歩いて来たのでヘトヘトです。食料も切れて……お金も」

「ならば村の仕事を手伝って貰おうか」

 村長さんはいい人だった。去年の作物が豊作で村に少し余剰があるのも幸いだった。ここで支度を整えさせてもらって違う地を目指そう。この村にこんなに人は住めないからね。子供やお年寄りの長く旅ができない人がご厄介になればいいと思う。
 俺はもっと遠くまで行くことにしよう……この村のはずれに村には似つかわしくない大きな屋敷を捜してしまうから。巨大なバラ園を持ったテリオス様のお屋敷を。きゅむん、と腹の奥が啼いた気がした。も、もうあの周回は終わったんだから!頭も元に戻ったんだから!危ない危ない。

 
 俺は草むしりや牛の世話、柵の補修からなんでも手伝った。俺、若い方だし色々知っているから結構重宝されたんだ。

「うーーーん……すっきりしない」

 腹いっぱいご飯を食べさせてもらって、朝に出るモノも出たのに、スッキリしない。何かまだ詰まっているような……?気持ち悪いなあ。でも体調は悪くないし、痛い所も何もない。うーん……?
 
 俺はすっきりしない腹のまま旅を続け、山道を歩いてるところでものすごい腹痛に襲われた。

「う、うううう……こ、これは酷い!うーーー!」

 膝をつく所の話じゃない、ゴロゴロとその辺を転げ回りたいくらい痛い!

「誰も、誰もいないな!?ならば!大地に失礼するううう!」

 きっとあれだ、詰まっていた便秘の原因が出てくるに違いない!俺はもういとどあたりを見回し誰もいない事を確認してズボンを降ろす。

「出るもん出せば治るさあああああ!ふぬーーーーー!」

 こ、こいつ手ごわいぞ!青くなったり赤くなったり黄色くなったりしながら、格闘していると俺は自分の尻から思っていたモノじゃなくて違うものが覗いているのに愕然とした。

「し、白い……白い、白いぞ!?バリウム飲んだ後の奴か!?いや俺バリウム飲んでないし!」

 軽く現実逃避した。
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