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結婚式
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王太子殿下とクリス様の結婚式が私達より一足先に挙げられた。
それでなくても美しいクリス様のウエディングドレス姿はこの世のものとは思えない程美しかった。
「クリス様、おめでとうございます」
「ありがとう。次はヴィオね」
クリス様はそう言って微笑む。
隣に並んでいるアンソニー殿下も恐ろしい程美しい。この二人の子供はどんなに美しいのだろう?
私の子供と結婚させると言っていたな。私の子供はユリウス様に似ないとやばいな。私に似たら完全に見劣りする。子供はきっと傷つくだろう。
「クリス様、綺麗ですね」
私は隣にいるユリウス様に声をかけた。
「普通だと思うが」
えっ?
「ヴィオちゃん、ユリウスはヴィオちゃん以外は普通なのよ」
お義母さまは笑っている。
「私もヴィオちゃんの方が綺麗だと思うけど」
この母子は美的感覚がおかしい。
「やっぱり結婚式は領地でひっそりやりたい。こんな沢山のやつらにヴィオを見せるのは嫌だな。ヴィオが減る」
ユリウス様、何を言ってるんだか……。
そしていよいよ私達の結婚式の日がやってきた。
早朝から、私はアルブラン公爵家からやってきたゴッドハンドのお姉さん達にひん剥かれ、美しい花嫁になる為にマッサージやら、マッサージやら、マッサージやらを受けている。
色んな種類のマッサージの効果は凄い。そして、魔法使いではないかと思うほどのスゴ腕の侍女にメイクをしてもらう。鏡の中にいるのは誰?
そしてドレスを着せられる。マーメイドラインのシンプルなドレスなのだが、今日はいつものように胸は締め付けさせてもらえない。首まで詰まったデザインのドレスなのだが、胸が大きすぎてちょっとヤラシイので恥ずかしい。
「ヴィオ用意はできた?」
迎えに来てくれたユリウス様は私の姿を見て固まっている。やっぱりヤラシイよね。
ユリウス様は私に近づいてきて急に抱き上げた。そして何やら呪文を唱える。
目の前の景色が一瞬歪み。気がついたら知らない部屋にいた。
それでなくても美しいクリス様のウエディングドレス姿はこの世のものとは思えない程美しかった。
「クリス様、おめでとうございます」
「ありがとう。次はヴィオね」
クリス様はそう言って微笑む。
隣に並んでいるアンソニー殿下も恐ろしい程美しい。この二人の子供はどんなに美しいのだろう?
私の子供と結婚させると言っていたな。私の子供はユリウス様に似ないとやばいな。私に似たら完全に見劣りする。子供はきっと傷つくだろう。
「クリス様、綺麗ですね」
私は隣にいるユリウス様に声をかけた。
「普通だと思うが」
えっ?
「ヴィオちゃん、ユリウスはヴィオちゃん以外は普通なのよ」
お義母さまは笑っている。
「私もヴィオちゃんの方が綺麗だと思うけど」
この母子は美的感覚がおかしい。
「やっぱり結婚式は領地でひっそりやりたい。こんな沢山のやつらにヴィオを見せるのは嫌だな。ヴィオが減る」
ユリウス様、何を言ってるんだか……。
そしていよいよ私達の結婚式の日がやってきた。
早朝から、私はアルブラン公爵家からやってきたゴッドハンドのお姉さん達にひん剥かれ、美しい花嫁になる為にマッサージやら、マッサージやら、マッサージやらを受けている。
色んな種類のマッサージの効果は凄い。そして、魔法使いではないかと思うほどのスゴ腕の侍女にメイクをしてもらう。鏡の中にいるのは誰?
そしてドレスを着せられる。マーメイドラインのシンプルなドレスなのだが、今日はいつものように胸は締め付けさせてもらえない。首まで詰まったデザインのドレスなのだが、胸が大きすぎてちょっとヤラシイので恥ずかしい。
「ヴィオ用意はできた?」
迎えに来てくれたユリウス様は私の姿を見て固まっている。やっぱりヤラシイよね。
ユリウス様は私に近づいてきて急に抱き上げた。そして何やら呪文を唱える。
目の前の景色が一瞬歪み。気がついたら知らない部屋にいた。
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