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私のお葬式〈1/20加筆済〉
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*コメントで国王夫妻の件をご指摘いただきましたので、少し加筆いたしました。わかりにくくてすみませんでした*
詳しい話はまた後日ということで、いったん我が家に戻った。
死んだ私がうろうろしていてはいけないので、今は幻影魔法で偽のハイディになっている。
「エル、おかえり。葬儀に参列するか?」
今から葬儀だったな。自分の葬儀に出るなんてない事だから、出ておこうかな。
しかし、ハイディが私と知っている国王夫妻がもし葬儀に来たら私の死は偽装だとわかる。父はそれもわかっていて、私に参列するかと聞いているのだろう。
国王夫妻を試すつもりか? それとも私は本当は生きているがカール様をこらしめる為にの謀ったことだと知らせるためか?
まぁ、国王夫妻がどう出るかわからないが私は乗ってみる事にした。
「はい。ハイディで出ますね」
父は二ヒヒと笑っている。
教会でエルの亡骸を弔う。
父も母も泣いている。侍女や護衛も号泣だ。我が家は劇団でもできるのではないか? みんな演技派で驚いてしまう。
テオやテオの父母のメドレニック公爵夫妻、ペネロペと両親のノルバスク公爵夫妻、そしてマチルダ姉様と旦那様、そして姉様の実両親のミカルディス公爵夫妻。私の葬儀にはこの国の4大公爵家が集まった。
いやぁ~、怖いんですけど。この面々。
確かに親戚といえば親戚なんですがね。
まぁ、4大公爵が結託すればあんな王家なんて簡単に潰せちゃいそうだわ。
公爵家は元々は王族だもの。父達はきっと何か企んでいるのだろう。
私はもう死んだから知らん顔しておこう。
枢機卿が私の棺に花を手向けに行った私(ややこしい)を見て意味ありげに微笑んだ。
あぁ枢機卿もグルか。
私は自分の婚約を解消してゾニサミド王国に逃げるだけの話のつもりだったのだが、ひょっとすると、4大公爵家や枢機卿が書いた脚本の上で踊らせられていただけじゃないのか?
何かのきっかけ作りだったのかもしれない。いったいこの国のどれくらいの貴族が加担しているのだろう?
父もメドレニックのおじ様も陛下とは幼い頃からの友人ではないのか?
みんなお腹が黒い貴族だもの、気にしないでおこう。
私が気にしていいのはカール様と男爵令嬢の末路かな?
まぁ、それもどうでもいいんだけどね。
教会の入り口が騒がしい。誰か来たのだろうか?
ふと目をやるとカール様と国王夫妻が護衛騎士と押し問答をしている。
「本当に死んだのかどうか会わせて欲しい」
カール殿下の声だな。
王太子なんだから、せめて亡くなったとか、死亡したとか、もう少し言葉を選んばないとだめね。
私の死亡は国王陛下と王妃様が確認したのに、親が信用できないのかしら?
母が私に近づいてきた。
「どうする? 面白いから入れてあげる?」
「ちゃんと見れば今自分が置かれた立場がわかるだろうか?」
父は悪い顔をしている。
「そうですわね。現実を見た方がいいですね、ただ国王夫妻もご一緒のようですし、私の姿を見ても問題はないですか?」
「問題ない。国王夫妻はお前が生きている事は知っているよ」
えっ? 国王夫妻もグルなの?
「では、問題ないですね」
私がそう言うと父は入口の方にいる護衛に目配せをした。
カール様はバタバタと走ってきた。王太子とは思えない。マナーも何もあったもんじゃないな。
棺を覗き込みじっと見ている。
「偽物じゃないのか? エルは魔法使いだから、魔法で死んだふりをしているんだろう?」
えっ? バレた?
詳しい話はまた後日ということで、いったん我が家に戻った。
死んだ私がうろうろしていてはいけないので、今は幻影魔法で偽のハイディになっている。
「エル、おかえり。葬儀に参列するか?」
今から葬儀だったな。自分の葬儀に出るなんてない事だから、出ておこうかな。
しかし、ハイディが私と知っている国王夫妻がもし葬儀に来たら私の死は偽装だとわかる。父はそれもわかっていて、私に参列するかと聞いているのだろう。
国王夫妻を試すつもりか? それとも私は本当は生きているがカール様をこらしめる為にの謀ったことだと知らせるためか?
まぁ、国王夫妻がどう出るかわからないが私は乗ってみる事にした。
「はい。ハイディで出ますね」
父は二ヒヒと笑っている。
教会でエルの亡骸を弔う。
父も母も泣いている。侍女や護衛も号泣だ。我が家は劇団でもできるのではないか? みんな演技派で驚いてしまう。
テオやテオの父母のメドレニック公爵夫妻、ペネロペと両親のノルバスク公爵夫妻、そしてマチルダ姉様と旦那様、そして姉様の実両親のミカルディス公爵夫妻。私の葬儀にはこの国の4大公爵家が集まった。
いやぁ~、怖いんですけど。この面々。
確かに親戚といえば親戚なんですがね。
まぁ、4大公爵が結託すればあんな王家なんて簡単に潰せちゃいそうだわ。
公爵家は元々は王族だもの。父達はきっと何か企んでいるのだろう。
私はもう死んだから知らん顔しておこう。
枢機卿が私の棺に花を手向けに行った私(ややこしい)を見て意味ありげに微笑んだ。
あぁ枢機卿もグルか。
私は自分の婚約を解消してゾニサミド王国に逃げるだけの話のつもりだったのだが、ひょっとすると、4大公爵家や枢機卿が書いた脚本の上で踊らせられていただけじゃないのか?
何かのきっかけ作りだったのかもしれない。いったいこの国のどれくらいの貴族が加担しているのだろう?
父もメドレニックのおじ様も陛下とは幼い頃からの友人ではないのか?
みんなお腹が黒い貴族だもの、気にしないでおこう。
私が気にしていいのはカール様と男爵令嬢の末路かな?
まぁ、それもどうでもいいんだけどね。
教会の入り口が騒がしい。誰か来たのだろうか?
ふと目をやるとカール様と国王夫妻が護衛騎士と押し問答をしている。
「本当に死んだのかどうか会わせて欲しい」
カール殿下の声だな。
王太子なんだから、せめて亡くなったとか、死亡したとか、もう少し言葉を選んばないとだめね。
私の死亡は国王陛下と王妃様が確認したのに、親が信用できないのかしら?
母が私に近づいてきた。
「どうする? 面白いから入れてあげる?」
「ちゃんと見れば今自分が置かれた立場がわかるだろうか?」
父は悪い顔をしている。
「そうですわね。現実を見た方がいいですね、ただ国王夫妻もご一緒のようですし、私の姿を見ても問題はないですか?」
「問題ない。国王夫妻はお前が生きている事は知っているよ」
えっ? 国王夫妻もグルなの?
「では、問題ないですね」
私がそう言うと父は入口の方にいる護衛に目配せをした。
カール様はバタバタと走ってきた。王太子とは思えない。マナーも何もあったもんじゃないな。
棺を覗き込みじっと見ている。
「偽物じゃないのか? エルは魔法使いだから、魔法で死んだふりをしているんだろう?」
えっ? バレた?
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