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休日
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「湊くん!いつまで寝てるつもり?」
まだ眠たい目をこすりながら目を開けるとそこには、右手に包丁を持ったエプロン姿の華憐が立っていた。
「・・・」
まだ、起きたばかりで俺の頭は回っていなかった。
再び、目をこすりながら華憐の姿を確認してやっとこのありえない現状を理解して一気に目が覚めた。
「か、華憐さん...?朝からそんな物騒なモノを持っていったいどうしたんだい...?エプロンなんか付けちゃってまさかこんな朝から俺をバラす気じゃないよね!?」
「何寝ぼけたこと言ってるのよ湊くん!そんなことするわけないじゃない!」
内心、『どの口が?』とツッコミそうになったが、それは止めておくことにした。
「そっか、ならよかった...でも、じゃあなんでそんな格好で包丁なんて持ってるんだ?」
「ああ、これはアンと一緒に朝ごはん作ってたのよ。んで、そろそろ出来上がりそうだから、ついでに湊くんも起こしちゃおって思って♪すぐに起きてくれてよかったよ。起きなかったらこれで起こすつもりだったから。」
と笑顔で包丁を見せた。
「結局、そっちかよ!!!」
「ま、そういうことだから早く起きてきてね。」
と華憐は部屋を後にした。
「ホントに、これから毎日一緒なんだな...」
改めてそう考えると、いろいろ不安でしかなかった。
朝食を終え、壁を失って広々としたリビングでゆっくりしていると、華憐が言った。
「ねぇ、ちょっとだらだらしてないで早く出かける準備してよね!昨日の約束忘れてないわよね?湊くん!」
「昨日の約束?」
「ひど~い!忘れちゃったの!?昨日私がちゃんと家に帰ったら、今日は私に1日中付き合ってくれるって約束したじゃない!!ねぇ、アン?あんたも聞いてたでしょ?」
「はい、お姉さま!昨日の5時33分に言質取れてます。必要なら再生することも可能ですが?」
「いいってアン!ごめん思い出したよ。あの後、いろいろありすぎて忘れちまってたよ。それにあれがちゃんと帰ったことになってたなんて...」
「やっと思い出してくれたのね湊くん。というわけで早く支度してよね♪」
言われるがままに俺は出かける準備を始めたのだが、今日の目的地が何処なのか気になったので聞いてみることにした。
「ところで今日はどこに行くつもりなんだ?」
俺の問いに対し、華憐は一枚のチラシを俺の目の前に突き出した。
「なになに。『デンジャラス動物園1周年記念無料ご招待。1周年を記念して園内、全ての動物と触れ合えるようになっております。なお、同時に特別企画として宝探しイベント行っておりますので是非、ご来場ください。※ちなみに園内での命の保障は致しかねますのでご来園の際は改めてご了承ください』・・・おいおいこれって。」
「行くわよ!」
「・・・」
「絶対行くわよ!」
やたらと張り切っている華憐にこれ以上、無言で意思表示しても悟ってもらえなさそうなので言葉で遠回しに拒否してみようと試みた。
「でも『命の保証は致しかねます』ってそんなの絶対、華憐が危険な目に合っちゃうじゃないか...華憐に、もしものことがあったら俺は生きていけないよ!!だから、このデンジャラス動物園に行くの止めにしないか?」
「湊くん...」
(よしっ!!このまま押せばきっと行かなくてすむ流れに!!)
そう思った瞬間、
「あっ、大丈夫ですよ~お姉さまの安全は私が保証するんで~。私こう見えて体に結構、武器仕込んでるし、それに護衛用にバリアなんかも張れちゃったりもするんですよ~♪だから、お姉さまのことは私に任せてよお兄ちゃん♪」
(この腐れロボットが~!!!)
「そういうことだから安心してね湊くん♪それじゃあデンジャラス動物園に向けて出~発~!!!」
こうして俺の目論見はもろくも崩れ去り、デンジャラス動物園へと行く羽目になった。
まだ眠たい目をこすりながら目を開けるとそこには、右手に包丁を持ったエプロン姿の華憐が立っていた。
「・・・」
まだ、起きたばかりで俺の頭は回っていなかった。
再び、目をこすりながら華憐の姿を確認してやっとこのありえない現状を理解して一気に目が覚めた。
「か、華憐さん...?朝からそんな物騒なモノを持っていったいどうしたんだい...?エプロンなんか付けちゃってまさかこんな朝から俺をバラす気じゃないよね!?」
「何寝ぼけたこと言ってるのよ湊くん!そんなことするわけないじゃない!」
内心、『どの口が?』とツッコミそうになったが、それは止めておくことにした。
「そっか、ならよかった...でも、じゃあなんでそんな格好で包丁なんて持ってるんだ?」
「ああ、これはアンと一緒に朝ごはん作ってたのよ。んで、そろそろ出来上がりそうだから、ついでに湊くんも起こしちゃおって思って♪すぐに起きてくれてよかったよ。起きなかったらこれで起こすつもりだったから。」
と笑顔で包丁を見せた。
「結局、そっちかよ!!!」
「ま、そういうことだから早く起きてきてね。」
と華憐は部屋を後にした。
「ホントに、これから毎日一緒なんだな...」
改めてそう考えると、いろいろ不安でしかなかった。
朝食を終え、壁を失って広々としたリビングでゆっくりしていると、華憐が言った。
「ねぇ、ちょっとだらだらしてないで早く出かける準備してよね!昨日の約束忘れてないわよね?湊くん!」
「昨日の約束?」
「ひど~い!忘れちゃったの!?昨日私がちゃんと家に帰ったら、今日は私に1日中付き合ってくれるって約束したじゃない!!ねぇ、アン?あんたも聞いてたでしょ?」
「はい、お姉さま!昨日の5時33分に言質取れてます。必要なら再生することも可能ですが?」
「いいってアン!ごめん思い出したよ。あの後、いろいろありすぎて忘れちまってたよ。それにあれがちゃんと帰ったことになってたなんて...」
「やっと思い出してくれたのね湊くん。というわけで早く支度してよね♪」
言われるがままに俺は出かける準備を始めたのだが、今日の目的地が何処なのか気になったので聞いてみることにした。
「ところで今日はどこに行くつもりなんだ?」
俺の問いに対し、華憐は一枚のチラシを俺の目の前に突き出した。
「なになに。『デンジャラス動物園1周年記念無料ご招待。1周年を記念して園内、全ての動物と触れ合えるようになっております。なお、同時に特別企画として宝探しイベント行っておりますので是非、ご来場ください。※ちなみに園内での命の保障は致しかねますのでご来園の際は改めてご了承ください』・・・おいおいこれって。」
「行くわよ!」
「・・・」
「絶対行くわよ!」
やたらと張り切っている華憐にこれ以上、無言で意思表示しても悟ってもらえなさそうなので言葉で遠回しに拒否してみようと試みた。
「でも『命の保証は致しかねます』ってそんなの絶対、華憐が危険な目に合っちゃうじゃないか...華憐に、もしものことがあったら俺は生きていけないよ!!だから、このデンジャラス動物園に行くの止めにしないか?」
「湊くん...」
(よしっ!!このまま押せばきっと行かなくてすむ流れに!!)
そう思った瞬間、
「あっ、大丈夫ですよ~お姉さまの安全は私が保証するんで~。私こう見えて体に結構、武器仕込んでるし、それに護衛用にバリアなんかも張れちゃったりもするんですよ~♪だから、お姉さまのことは私に任せてよお兄ちゃん♪」
(この腐れロボットが~!!!)
「そういうことだから安心してね湊くん♪それじゃあデンジャラス動物園に向けて出~発~!!!」
こうして俺の目論見はもろくも崩れ去り、デンジャラス動物園へと行く羽目になった。
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