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第二章 古楽道場編
魂の試練。そして誰かの声
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──雷鳴轟く、リューキュー本島。
その山あいの一角にひっそりと佇む武術の流派、それが「古楽流道場」であった。
瓦屋根と木造の本堂、庭には修行中の少年少女たち。だがこの道場が“魂能力者”の育成組織でもあることは、表の人間界では知る者は少ない。
その日──
突如として、黒い嵐が空から舞い降りた。
ネク「ダーク様の命令はただ一つ。この道場に潜む魂能力者を、全員仲間に引き入れることだッ!」
ゾヨ「手荒になるぞよ~!覚悟しろ魂使いども!」
そして――その2人の背後に、少年がいた。
かつて、心優しき少年だったはずの少年。
今は黒い魂の刻印を受けた戦士――比嘉聖悟である。
「……魂能力、融合」
彼の背後に現れたのは、すでに数章前で邂逅した幻獣・狛龍リュウケン。
出会いは意思を通じ合ったパートナーだったが、今は闇の鎖に囚われた存在となっていた。
◆
その時、本堂の前に一人の少女が立ちはだかった。
「ここは修行の場。お引き取り願おうか、闇の者たちよ」
ユナとは特徴の違う茶褐色の肌に長い黒髪、赤と白帯の修行着を身にまとう彼女は、古楽流道場の筆頭格。
名を――波平(なみひら)ナツルという。
目元に宿る静かな怒りと威厳は、修行生たちの尊敬を集める存在だった。
ナツル「私は魂の流れを読む者。……あなた、意識は戻っていないわね? 本当にこのままでいいの?」
聖悟「………命令だ……従うだけ……」
ナツル「魂は命令には従わない。……ねぇ、あなたの奥にいる子。……狛龍リュウケン。あなた、本当にそれでいいの?」
彼女の一言が、聖悟の背中の幻獣を揺らした。
《…………》
ネク「なに口出してんだバカ女がよォ!」
ナツル「来なさい!!古楽流は、魂を戦わせるためにあるんじゃない!!“魂を護るため”にある流派なの」
◆
空が閃光に包まれる。
ネクの拳と、ナツルの掌底が激突。
だがナツルの動きは一瞬でネクを見切る。
魂の流れを読む能力“心眼流”が炸裂する!
ゾヨ「くっ……ナツルとかいう女、思った以上の手練れぞよ!」
だが――ダークは、動じない。
「洗脳は進行している。彼の魂は、忠誠に染まりつつある」
その時だった。
「それを見誤ってるのは、あんたのほうだぜ、ダークの狐」
空から落ちる銀の光。
尾を引く流星のように飛来したのは――銀河狐ダン!
ダン「“初めまして”だな、比嘉聖悟。あんたは、宇宙でも確認された“魂特異点”だ。勝手に染まってもらっちゃ困るんだよ」
銀河狐が咆哮する。
天から降る星屑のような光が、洗脳された魂の印を一部焼き払う。
ナツル「彼を……助けに来たの?」
ダン「まぁな。宇宙図書館じゃ有名なんだ。『魂が世界を壊すか救うかを決める少年』って」
◆
聖悟が呻き声を上げた。
「ぐ……ううっ……なにか……燃える……胸の奥が、熱い……!」
ナツル「その痛みを拒むな。魂が、本当のあなただと訴えている証よ」
聖悟の腕の刻印が一部砕けた。
ネク「まずいッス! 魂の支配が……崩れる!」
ゾヨ「こいつは聖悟を連れて逃げるしか……ないぞよ!!」
ダークは一歩も動かず、ただ一言。
「いいだろう。“第1段階”はここまでで十分だ」
空間に黒い裂け目が現れ、三人は撤退の構えを取る。
だが――
「逃がさないッ!」
聖悟が――意志の力で、足を前に踏み出した。
「……誰かが……オレを……呼んでいる」
ナツルと銀河狐、そしてリュウケンの瞳が、その瞬間ひとつに重なる。
ダン「比嘉聖悟。お前にまだ力があるなら――」
ナツル「ここで、抗ってみなさい。自分の魂のままに」
聖悟「うぉぉおおおおお!!」
全身を包む闇の刻印が破裂し、解放される。
聖悟はその場に崩れ落ちる。だが、意識は確かだった。
彼は再び「自分自身」として、目を覚ましたのだ。
ナツルがそっと近づく。
「教えて。……あんたの、こと」
聖悟「……リュウケンって名前の幻獣と出会って……アイツらと闘う内に気付いてたら……訳も分からず暴れてた」
ナツル「じゃあ、少し落ち着いたらもっと話してくれる? ここにいなさい。命令じゃない、提案よ」
◆
──比嘉聖悟は、闇の支配から逃れた。
だが彼の中にまだ残る“特異点としての力”は、静かに眠っている。
それを狙う存在は、魔界にも、宇宙にも、まだまだ潜んでいるのだった──。
その山あいの一角にひっそりと佇む武術の流派、それが「古楽流道場」であった。
瓦屋根と木造の本堂、庭には修行中の少年少女たち。だがこの道場が“魂能力者”の育成組織でもあることは、表の人間界では知る者は少ない。
その日──
突如として、黒い嵐が空から舞い降りた。
ネク「ダーク様の命令はただ一つ。この道場に潜む魂能力者を、全員仲間に引き入れることだッ!」
ゾヨ「手荒になるぞよ~!覚悟しろ魂使いども!」
そして――その2人の背後に、少年がいた。
かつて、心優しき少年だったはずの少年。
今は黒い魂の刻印を受けた戦士――比嘉聖悟である。
「……魂能力、融合」
彼の背後に現れたのは、すでに数章前で邂逅した幻獣・狛龍リュウケン。
出会いは意思を通じ合ったパートナーだったが、今は闇の鎖に囚われた存在となっていた。
◆
その時、本堂の前に一人の少女が立ちはだかった。
「ここは修行の場。お引き取り願おうか、闇の者たちよ」
ユナとは特徴の違う茶褐色の肌に長い黒髪、赤と白帯の修行着を身にまとう彼女は、古楽流道場の筆頭格。
名を――波平(なみひら)ナツルという。
目元に宿る静かな怒りと威厳は、修行生たちの尊敬を集める存在だった。
ナツル「私は魂の流れを読む者。……あなた、意識は戻っていないわね? 本当にこのままでいいの?」
聖悟「………命令だ……従うだけ……」
ナツル「魂は命令には従わない。……ねぇ、あなたの奥にいる子。……狛龍リュウケン。あなた、本当にそれでいいの?」
彼女の一言が、聖悟の背中の幻獣を揺らした。
《…………》
ネク「なに口出してんだバカ女がよォ!」
ナツル「来なさい!!古楽流は、魂を戦わせるためにあるんじゃない!!“魂を護るため”にある流派なの」
◆
空が閃光に包まれる。
ネクの拳と、ナツルの掌底が激突。
だがナツルの動きは一瞬でネクを見切る。
魂の流れを読む能力“心眼流”が炸裂する!
ゾヨ「くっ……ナツルとかいう女、思った以上の手練れぞよ!」
だが――ダークは、動じない。
「洗脳は進行している。彼の魂は、忠誠に染まりつつある」
その時だった。
「それを見誤ってるのは、あんたのほうだぜ、ダークの狐」
空から落ちる銀の光。
尾を引く流星のように飛来したのは――銀河狐ダン!
ダン「“初めまして”だな、比嘉聖悟。あんたは、宇宙でも確認された“魂特異点”だ。勝手に染まってもらっちゃ困るんだよ」
銀河狐が咆哮する。
天から降る星屑のような光が、洗脳された魂の印を一部焼き払う。
ナツル「彼を……助けに来たの?」
ダン「まぁな。宇宙図書館じゃ有名なんだ。『魂が世界を壊すか救うかを決める少年』って」
◆
聖悟が呻き声を上げた。
「ぐ……ううっ……なにか……燃える……胸の奥が、熱い……!」
ナツル「その痛みを拒むな。魂が、本当のあなただと訴えている証よ」
聖悟の腕の刻印が一部砕けた。
ネク「まずいッス! 魂の支配が……崩れる!」
ゾヨ「こいつは聖悟を連れて逃げるしか……ないぞよ!!」
ダークは一歩も動かず、ただ一言。
「いいだろう。“第1段階”はここまでで十分だ」
空間に黒い裂け目が現れ、三人は撤退の構えを取る。
だが――
「逃がさないッ!」
聖悟が――意志の力で、足を前に踏み出した。
「……誰かが……オレを……呼んでいる」
ナツルと銀河狐、そしてリュウケンの瞳が、その瞬間ひとつに重なる。
ダン「比嘉聖悟。お前にまだ力があるなら――」
ナツル「ここで、抗ってみなさい。自分の魂のままに」
聖悟「うぉぉおおおおお!!」
全身を包む闇の刻印が破裂し、解放される。
聖悟はその場に崩れ落ちる。だが、意識は確かだった。
彼は再び「自分自身」として、目を覚ましたのだ。
ナツルがそっと近づく。
「教えて。……あんたの、こと」
聖悟「……リュウケンって名前の幻獣と出会って……アイツらと闘う内に気付いてたら……訳も分からず暴れてた」
ナツル「じゃあ、少し落ち着いたらもっと話してくれる? ここにいなさい。命令じゃない、提案よ」
◆
──比嘉聖悟は、闇の支配から逃れた。
だが彼の中にまだ残る“特異点としての力”は、静かに眠っている。
それを狙う存在は、魔界にも、宇宙にも、まだまだ潜んでいるのだった──。
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