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第一章 狛龍との出会い
交錯する魂
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リューキュー本島、山間の静かな集落。
木々に囲まれた場所に、魂能力者たちを育ててきた「 古楽流道場」はあった。
朝露の中、修行に励む道場生たちの声が山に響く。
「やーっ!」「そりゃあっ!」
その中心には、道着姿の少女が立っていた。
黒髪を後ろで結び、眼光鋭く、蹴りを叩き込む。
「止まるな!次は 魂力を拳に込める練習だ!」
それは、聖悟の幼なじみにして、道場主の孫娘――東風平(こちんだ)ユナ。
彼女は、幼い頃から聖悟と競い合ってきた才気ある魂能力者。
彼の失踪の報を聞いて以来、仲間を鍛えながら不安を噛みしめていた。
「聖悟……まさか、本当に“行方不明”したっての?」
「ユナ姉さん!」
道場生が駆けてくる。
「空から……黒いフードの連中が来る!」
「……っ!」
空に、三つの影が降りてきた。
ネク、ゾヨ、そして──その後ろに続くのは、あの少年。
「……聖悟……!?」
◆
ダークの狐が現れたとき、道場内は緊張の渦に包まれていた。
ユナが前に出て、静かに構える。
「ここは修行の場。悪党が土足で上がり込んでいい場所じゃないわよ」
ネクがにやけながら言った。
「俺たち、ちょっと仲間集めに来ただけッスから」
ゾヨも不気味に笑う。
「ここにいる魂能力者、全員、我らの“計画”に協力してもらうぞよ!」
そしてダークが、最後に一歩前に出て、無感情に命じた。
「聖悟。君が先頭だ。示してみせろ。君の力の“忠誠”を」
道場の前に立つ、無言の少年――比嘉聖悟。
その瞳からは、もはや優しさも、葛藤も見えない。
(でも……)
ユナは、気づいていた。彼の胸元にある、光を失いかけた勾玉。
そして、微かに震えるその指先を。
「ねえ、聖悟。私の声が、聞こえてる? あんた、本当にそれでいいの!?」
「…………」
聖悟の右手が、ゆっくりと上がった。
「魂能力……融合」
再び、狛龍・リュウケンの魂が彼の背後に現れる。
融合した姿は以前と同じ、だが、どこかその瞳には曇りがあった。
「こいつ……完全には操られてない……!?」
ネクが僅かに顔をしかめる。
ユナが叫んだ。
「思い出して聖悟! あんた、私たちと一緒に道場で育ってきたんじゃないの!? 貴方のお父さんの教え、魂の誇りって……忘れたの!?」
その言葉に――リュウ悟の動きが、一瞬止まる。
「……う、うう……っ」
聖悟の心に、かすかな光が差し込んだ。
《聖悟……我が意思が……戻りつつある……!》
だが――その隙を見逃さなかったのは、ネクだった。
「うだうだしやがって!お前は俺の獲物だ!」
拳がうなる。だが――
「させるか!!」
ユナの蹴りがネクの腹を捉え、吹き飛ばす。
続いて道場生たちも一斉に構えを取った。
「全員、魂力展開!!」
道場の魂能力者たちが一斉に気を解き放つ。
それはまるで、家族を守る者たちの意志の共鳴だった。
ゾヨが驚きの声を上げる。
「くっ……!こいつら、バラバラじゃないぞよ!? 結束している!!」
その声が届いたかのように、リュウ悟の目に再び光が宿った。
「や……めろ……!俺は……俺は……!」
ダークの顔がわずかに歪んだ。
「やはり、彼の“光”はまだ消えきっていないか。ならば、別の手を」
彼は再び、マスタースカウトカードを取り出そうとした――そのとき。
「させないッ!!」
雷の音が轟いた。
空から降りてきたのは、銀河狐――そして背にまたがる、天使の青年ダン。
「比嘉聖悟を返してもらおうか、“ダークの狐”!!」
道場に、希望の光が差し込んだ――
木々に囲まれた場所に、魂能力者たちを育ててきた「 古楽流道場」はあった。
朝露の中、修行に励む道場生たちの声が山に響く。
「やーっ!」「そりゃあっ!」
その中心には、道着姿の少女が立っていた。
黒髪を後ろで結び、眼光鋭く、蹴りを叩き込む。
「止まるな!次は 魂力を拳に込める練習だ!」
それは、聖悟の幼なじみにして、道場主の孫娘――東風平(こちんだ)ユナ。
彼女は、幼い頃から聖悟と競い合ってきた才気ある魂能力者。
彼の失踪の報を聞いて以来、仲間を鍛えながら不安を噛みしめていた。
「聖悟……まさか、本当に“行方不明”したっての?」
「ユナ姉さん!」
道場生が駆けてくる。
「空から……黒いフードの連中が来る!」
「……っ!」
空に、三つの影が降りてきた。
ネク、ゾヨ、そして──その後ろに続くのは、あの少年。
「……聖悟……!?」
◆
ダークの狐が現れたとき、道場内は緊張の渦に包まれていた。
ユナが前に出て、静かに構える。
「ここは修行の場。悪党が土足で上がり込んでいい場所じゃないわよ」
ネクがにやけながら言った。
「俺たち、ちょっと仲間集めに来ただけッスから」
ゾヨも不気味に笑う。
「ここにいる魂能力者、全員、我らの“計画”に協力してもらうぞよ!」
そしてダークが、最後に一歩前に出て、無感情に命じた。
「聖悟。君が先頭だ。示してみせろ。君の力の“忠誠”を」
道場の前に立つ、無言の少年――比嘉聖悟。
その瞳からは、もはや優しさも、葛藤も見えない。
(でも……)
ユナは、気づいていた。彼の胸元にある、光を失いかけた勾玉。
そして、微かに震えるその指先を。
「ねえ、聖悟。私の声が、聞こえてる? あんた、本当にそれでいいの!?」
「…………」
聖悟の右手が、ゆっくりと上がった。
「魂能力……融合」
再び、狛龍・リュウケンの魂が彼の背後に現れる。
融合した姿は以前と同じ、だが、どこかその瞳には曇りがあった。
「こいつ……完全には操られてない……!?」
ネクが僅かに顔をしかめる。
ユナが叫んだ。
「思い出して聖悟! あんた、私たちと一緒に道場で育ってきたんじゃないの!? 貴方のお父さんの教え、魂の誇りって……忘れたの!?」
その言葉に――リュウ悟の動きが、一瞬止まる。
「……う、うう……っ」
聖悟の心に、かすかな光が差し込んだ。
《聖悟……我が意思が……戻りつつある……!》
だが――その隙を見逃さなかったのは、ネクだった。
「うだうだしやがって!お前は俺の獲物だ!」
拳がうなる。だが――
「させるか!!」
ユナの蹴りがネクの腹を捉え、吹き飛ばす。
続いて道場生たちも一斉に構えを取った。
「全員、魂力展開!!」
道場の魂能力者たちが一斉に気を解き放つ。
それはまるで、家族を守る者たちの意志の共鳴だった。
ゾヨが驚きの声を上げる。
「くっ……!こいつら、バラバラじゃないぞよ!? 結束している!!」
その声が届いたかのように、リュウ悟の目に再び光が宿った。
「や……めろ……!俺は……俺は……!」
ダークの顔がわずかに歪んだ。
「やはり、彼の“光”はまだ消えきっていないか。ならば、別の手を」
彼は再び、マスタースカウトカードを取り出そうとした――そのとき。
「させないッ!!」
雷の音が轟いた。
空から降りてきたのは、銀河狐――そして背にまたがる、天使の青年ダン。
「比嘉聖悟を返してもらおうか、“ダークの狐”!!」
道場に、希望の光が差し込んだ――
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