re:gent〜やり直しの邪神に取り憑かれたから異能バトルで呪いを断ち切る〜

アリヘアM

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第一章 狛龍との出会い

交錯する魂

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リューキュー本島、山間の静かな集落。
木々に囲まれた場所に、魂能力者たちを育ててきた「 古楽流道場ふらくりゅうどうじょう」はあった。

 朝露あさつゆの中、修行に励む道場生たちの声が山に響く。

「やーっ!」「そりゃあっ!」

その中心には、道着姿の少女が立っていた。
黒髪を後ろで結び、眼光鋭く、蹴りを叩き込む。

「止まるな!次は 魂力こんりょくを拳に込める練習だ!」

それは、聖悟の幼なじみにして、道場主の孫娘――東風平(こちんだ)ユナ。

彼女は、幼い頃から聖悟と競い合ってきた才気ある魂能力者。
彼の失踪の報を聞いて以来、仲間を鍛えながら不安を噛みしめていた。

「聖悟……まさか、本当に“行方不明”したっての?」

「ユナ姉さん!」
道場生が駆けてくる。

「空から……黒いフードの連中が来る!」

「……っ!」

空に、三つの影が降りてきた。

ネク、ゾヨ、そして──その後ろに続くのは、あの少年。

「……聖悟……!?」



ダークの狐が現れたとき、道場内は緊張の渦に包まれていた。
ユナが前に出て、静かに構える。

「ここは修行の場。悪党が土足で上がり込んでいい場所じゃないわよ」

ネクがにやけながら言った。

「俺たち、ちょっと仲間集めに来ただけッスから」

ゾヨも不気味に笑う。

「ここにいる魂能力者、全員、我らの“計画”に協力してもらうぞよ!」

そしてダークが、最後に一歩前に出て、無感情に命じた。

「聖悟。君が先頭だ。示してみせろ。君の力の“忠誠”を」

道場の前に立つ、無言の少年――比嘉聖悟。
その瞳からは、もはや優しさも、葛藤も見えない。

(でも……)

ユナは、気づいていた。彼の胸元にある、光を失いかけた勾玉。
そして、微かに震えるその指先を。

「ねえ、聖悟。私の声が、聞こえてる? あんた、本当にそれでいいの!?」

「…………」

聖悟の右手が、ゆっくりと上がった。

「魂能力……融合」

再び、狛龍・リュウケンの魂が彼の背後に現れる。
融合した姿は以前と同じ、だが、どこかその瞳には曇りがあった。

「こいつ……完全には操られてない……!?」
ネクが僅かに顔をしかめる。

ユナが叫んだ。

「思い出して聖悟! あんた、私たちと一緒に道場で育ってきたんじゃないの!? 貴方のお父さんの教え、魂の誇りって……忘れたの!?」

その言葉に――リュウ悟の動きが、一瞬止まる。

「……う、うう……っ」

聖悟の心に、かすかな光が差し込んだ。

《聖悟……我が意思が……戻りつつある……!》

だが――その隙を見逃さなかったのは、ネクだった。

「うだうだしやがって!お前は俺の獲物だ!」

拳がうなる。だが――

「させるか!!」

ユナの蹴りがネクの腹を捉え、吹き飛ばす。
続いて道場生たちも一斉に構えを取った。

「全員、魂力展開!!」

道場の魂能力者たちが一斉に気を解き放つ。
それはまるで、家族を守る者たちの意志の共鳴だった。

ゾヨが驚きの声を上げる。

「くっ……!こいつら、バラバラじゃないぞよ!? 結束している!!」

その声が届いたかのように、リュウ悟の目に再び光が宿った。

「や……めろ……!俺は……俺は……!」

ダークの顔がわずかに歪んだ。

「やはり、彼の“光”はまだ消えきっていないか。ならば、別の手を」

彼は再び、マスタースカウトカードを取り出そうとした――そのとき。

「させないッ!!」

雷の音が轟いた。

空から降りてきたのは、銀河狐――そして背にまたがる、天使の青年ダン。

「比嘉聖悟を返してもらおうか、“ダークの狐”!!」

道場に、希望の光が差し込んだ――

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