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11.エリンが兄を分析してみた
しおりを挟む「ってことがあったんだよ~。アースもちゃんとしないとなぁ、いい年して婚約者もいない王太子って……。俺、心配」
「まぁ、我が兄ながらヘタレですわね。恐らくそのクリス様に一目惚れをしたんでしょうね。それで会話に参加できないとか、どこの乙女ですの?まさか…兄さま初恋?」
そうなのか?確かに俺は16才くらいの時からずっと一緒に過ごしてきたけど、あいつが誰かを好きとか聞いたことないな。
それにしたって俺と出会う前に初恋くらいしてるだろうに。
「リドは私と出会う前に初恋してますよね?」
「あ、ああ」
俺は必死で、それはもう全力で思い出した。脳を固搾りで搾りだした。
「俺は乳母かなぁ?やっぱ一時期年上の女性にはまる時期があるんだよ。これ5才くらいかな?そのあとは忘れた。あとはエリンで頭がいっぱいになったからなぁ」
「あ~ら、ゴメンあそばせ。フフフ」
まぁ、こういう話ができる仲になったことがミラクルだよなぁ。最初はアースにタックルしてたし。
世の中どうなるかはわかんないもんだ。アースの話はピロートークなわけで。母さんがエリンと一緒に寝たいってあんまりうるさく言わなくなったのって、やっぱり孫の顔が見たいってやつかなぁ?複雑。
エリンは健康だし、子供を産むことは可能だろうけど俺としてはもっと年を重ねて妖艶になった感じのエリンを見たいなぁ。って願望が。いや、子供を産むとプロポーションとかの話をしてるわけじゃないんだけど、なんか俺だけのエリンではなくなるよなぁと、かなりの独占欲です。はい。
「アース~、エリンがお前を心配してたぞ?『まさか…兄さま初恋?』とも言ってた」
赤面しやがった。マジかよ~。本当に初恋なのか?
「クリス様を前にすると緊張して言葉が出ない……」
重症だな。
「コレ、国王陛下に言っていいか?」
「いやっ、絶対にやめてくれっ!俺の沽券に関わる!」
うーん、本気だよ。マジかよ、二人をまとめるの面倒だなぁ。
「クリス様、おはようございます。今日もお美しい。アーサー王子殿下の所まで案内をいたしますね」
「まったく、口がお上手ね。貴方のエリン様の方が美しいでしょ?」
「エリンですか?エリンはまだあどけなさが残るので、美しいというか可愛らしいですかねぇ?あ、アーサー王太子殿下はこちらです」
俺はクリス様をアースの元へと案内した。
うん、エリンはまだあどけなさが残ってるんだよなぁ。それがなくなれば完璧美女だなぁ。今は美女と美少女が混ざっている感じかなぁ?
「アース~。クリス様を連れてきたぞ」
「変わりばえがしませんが、今日も市場に行きませんか?」
アース、頑張って話しかけたな。おめでとう!
でも、天気悪いんだよ~。こんな日に市場は開いているのかな?
「アース?こんな天気でも市場って開いてるのか?」
「私としたことが、大失態。こんな天気では市場はダメですね。貴女に楽しんでもらいたかったのですが。……」
「うふふっ、いい場所がありますよ?リチャード=エイプリル様のお邸を突撃訪問というのはいかがでしょうか?」
はい?俺の家に突撃訪問?
「エリン様、アーサー王太子殿下の妹君にもお会いしてみたかったですし。いかがでしょうか?」
「それは面白そうだ。実は私もリチャードの家には行ったことがない。結婚して以来エリンには会っていないし、あいつは元気なのかも直接見れる!クリス嬢!実によいアイディアだ!」
俺はとりあえず、そこら辺の紙に『アーサー王太子殿下とクリスタル王女殿下が今から突撃訪問すると言っている』と書いて、早馬に届けさせた。
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