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14.アースの初夜
しおりを挟むアースは俺達の予想を悉く裏切った。
初心なアースはクリス様との初夜も上手くいくのか?というのが大多数の予想だった。
蓋を開けると、翌日の朝侍女は見てはいけないものを見てしまった。
前日の夜からノンストップだったようで……。アースは言葉じゃなくて態度で示すタイプなのかな?
クリス様付きの侍女曰く、「クリス様の体のどこもかしこも所有印だらけ。ドレスを選ぶのが大変でしたわ」
アースよ…ドレスで隠れるところだけにしておけよ。
それが初夜から3日後の話で、3日間は二人でお楽しみだったのかな?なんか俺よりもはやく子供ができると思う。陛下的に結果オーライかな?
5日後くらいにアースに会った。
「お疲れ~」といつかのお返しをしてやった。
「疲れてないが?」
こいつは底なしか?
まぁいい。陛下の「孫の顔が見たい」って言うのも、コイツに移るだろうから俺は気楽なもんだ。
そう言えばクリス様はお義姉様になるのか?クリス様とエリンが義理の姉妹っていうのは麗しい姉妹でいいなぁ。俺とアースが兄弟っていうのはなんか変。
そういえば、アースが部屋に籠ってる間にエリンを市場に連れて行った。
「あんちゃん、このお姉ちゃんがアーサー様の妹ですか?」
「そう、エリンだよ」
「よろしくお願いしますね」
そう微笑むエリンに市場の男たちの心は鷲掴みにされた。同時に俺が嫉妬の嵐に晒されることとなった。
「エリンちゃんはアーサー様に似て美人だなぁ。これもおあがり」
「エリンに餌付けしないで下さい。俺にも一本下さい」
「銅貨1枚」
俺からは金取るのか?
「この花は俺が育てたんだ。エリン様に花束を作った。どうぞ」
俺が横からエリンの前に出て、花束を受け取った。
「邸に飾らせてもらうよ、ありがとう」
これまで花なんかもらったことがない。
「みなさん、大変そうに働いてらっしゃるのね。これからも頑張ってください!」
「「「「はい!ありがとうございます!」」」」
エリンは市場で大人気だなぁ。
「ってわけで、エリンは市場の人間の心を鷲掴み。今後エリンを連れて行くべきか悩み中」
「市場の人間はエリンが好きだろうなぁ、会いたいだろうなぁ」
「わかるか?俺が一人で市場に行った時の扱い酷かったんだぜ?「エリン様はいないのか?」って鳥串が値上がりしやがった」
「それは酷い」
「ところで、クリス様はどうしてるんだ?」
「なんか、腰が痛くて歩けないとか立てないとか言ってたなぁ。二人でお風呂入ろうかな♪」
どうしてそんなことになったのか、こいつはわかってるのか?
「クリス様を市場に連れて行ってもあんなことにはならなかったよなぁ。市場の連中は可愛い系の女が好みなんだろうか?クリス様は100%美人だからな」
「あー、確かになぁ。エリンはまだガキっぽさが残ってるよな」
だからなんだよなぁ。孫とか言われても、エリンが子供産むとか子供が子供産むみたいな感じするんだよなぁ。本人には言えないけど。
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