ワザとダサくしてたら婚約破棄されたので隣国に行きます!

satomi

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9.コリーナのお菓子作り!

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「お嬢様の価値?そんなの決まってるじゃないですか?才色兼備・眉目秀麗。どんな美しい花よりもお嬢様の方が麗しい。しかも賢い。性格も素晴らしく難あるんですか?」
 私にできないこと?
「空を飛ぶとか?」
「それは誰もできません!」
 みんなが当たり前にできるのに、私にはできない事かぁ。
「料理……とか?」
「そうですね。あり得る話です。今までしたことがないんですよね。やってみたら物凄い才能があったりするんじゃないですか?」
 ルナの中で私はどんな人間なんだろう?
「今度の休みにでも、まずは包丁を使わない料理から厨房のシェフに教えてもらおうかしら?」
「―――くれぐれもシェフよりも上達しないようにしてくださいよ……」
 それは保証しかねます……。

 学園は毎週末休みなので、予定が組みやすいです。
 厨房のシェフにはルナから予め料理を教えてほしいという旨を伝えてもらっています。
「お嬢様、まずは包丁を使わずにできる料理からしましょう。そうですね、お菓子作りですか。えーと、パティシエは今日もいるな。そいつがお菓子作りのプロだから、みっちりと教えてもらうといい」
 
 私はみっちりきっちりしっかりと教えていただき、一人でも作れるまで成長しました。
「ふぅ、難しいのね。お菓子作りって。食べるのは簡単なのに……」
「ハハハ…」
 ―――厨房のパティシエ並みにお菓子を作れるようになったようです。厨房の隅で王宮のパティシエが泣いています。……感激されてるの?
「流石、お嬢様ですね。一日でこのように成長なさるとは!ルナは感激です。最後に作ったお菓子をフェロー様に食べて頂きましょう?」
「なんだか恥ずかしいわね?そういうものなのかしら?」


 その日の夕食…のデザートとして私が作ったお菓子を食べて頂くこととした。
「フェロー様、いかがですか?」
「美味い!パティシエが代わったのか?パティシエに褒美をつかわすぞ」
 そこまで?
「あの……フェロー様?そのお菓子作ったのは私なんです」
「なんと?!コリーナ嬢が? 実に美味だった。あまりの美味しさに食べ終わるのが早すぎて……きっと6皿くらい食べれるぞ?」
 食べ過ぎで体を悪くしますよ?長く在位していただきたいのです。体調管理に気をつけてください。
「コリーナちゃんはすごいわね~。なんでもできちゃう!」
 まだお菓子作りまでです。週末は厨房の方に何かを教えていただきます。
「毎週末、厨房の方に何か作り方を教えていただく予定なので、味見をしていただいて構いませんか?」
 皇帝へのお願いとしてはレベルが高いので、かなりドキドキです。
「「いい(わ)よ」」
 毒見とかは?私が作ったから信頼しちゃうのかしら?調理器具に毒が仕込まれてたりするかもだから、一応毒見したほうがいいんじゃないかなぁ?
「毒見の分食べる量が減るじゃないか!」
 フェロー様、お子様のような事を言わないで下さい。
「では、なるべくたくさん作るのでそれでよろしいですか?」
「―――まぁ、それで妥協しよう。大体なぁ、毒見の連中だって食べ過ぎなんだよ!美味しいのはわかるがな」
「毒見の方までお嬢様の料理の腕を?ルナは嬉しゅうございます」


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