急に王妃って言われても…。オジサマが好きなだけだったのに…

satomi

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10.女同士で……

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 まだ安定期とは言えないから公にはしてないんだけど、そこはそれ。クレッシェは王弟妃殿下だもの。それなりの情報流れてるわよ。
「ミシェル、妊娠したって?陛下の子」
「うん、まあ」
「陛下は最近頓に前国王陛下に似てきたものね」
「ちゃんと、陛下は陛下として想ってるわよ?まぁ、声も顔も体つきも前国王陛下に似てきたなぁとは思うけどさぁ。それはアレックスとリックも育ったら似てくるのかなぁ?とか思うし。そっちと一緒よ!」
「兄弟、仲いいわよねー」
「本当に。見てて和やかよ。それより、陛下が義兄あにバカでサンドラの王配探しが難航してるのよ!」
「ああ、問題は山積みなのね」
 たくさん目の前に問題があって、エリアを失った悲しみを紛らわせてくれる。決して忘れてはいないのだけど、思い出すと悲しいからなるべく思い出さないようにしてる。

「あ、そういえば。わざわざ懐妊祝いありがとう!」
「男女わからないから黄色いものになったわ。でもまぁ、ミシェルだもん。また双子とか三つ子産むんじゃないかと心配しちゃう」
「アハハっ。って笑えないのよ。もうお腹がこんなに大きくて侍医の人にも心配されちゃった。三つ子達は弟妹増えるの喜んでるけどね。
あ、三つ子もそれぞれ悪阻にいいものとか差し入れてくれるのよ?アレックスは果物。リックもかな?ただし、なにやら魔術をかけてある怪しいからこっそり廃棄かなぁ?ゴメンねリック。サンドラは特にないか。でも私の公務代わりにやってくれてるから助かるのよ」
「まだデビュタントもしてない子が?」
「そうなのよ。優秀でね?できちゃうのよ。どうしても私のサインが必要な時は書類を持ってくるかなぁ?」
 クレッシェは驚いてるけど、これが国王陛下一家の当たり前なのよね。
「そんなだから、サンドラの王配探しが難航してるのよ」

「アレックス王太子殿下が国王になるんじゃないの?」
「違うのよ~。三つ子達曰く、『アレックスは武術で、リックは魔術でサンドラを支えるから、サンドラが女王』って。陛下もご存じの事よ?」
「はぁ、なるほどねぇ。それで、サンドラ殿下が女王って話になるわけか。王配探しも陛下が義兄バカで難航していると?」
「そういうこと。サンドラも優秀でサンドラと肩を並べるような男性はこの国にいないんじゃないかと思って。もう他国頼み?」
「本っ当にいろいろ大変なのねぇ」
 自分の妊娠・サンドラの王配探し・日常の公務で結構頭がいっぱいになる。

「クレッシェ?誰かいい人紹介してくれない?サンドラの王配になりそうな人!」
「確かに他国に知り合いはいるけど、同年代よ。サンドラ殿下の好みだってわかんないし……」
 オジサマ好きかもしれないし、ここはひとつやっぱりサンドラに聞かないとダメだなぁ。

 とは言え、サンドラは公務で忙しいのよね。
 私がするべき公務を代わりにやってもらっているから、なんだか強気に出れない……。

 サンドラがお見舞い(?)に来てくれたので、聞いてみた。
「ねぇ、サンドラってどんな男性が好きなの?」
「今一番好きなのは義兄上かな?義兄も私のこと大切にしてくれてるから両想い?きゃっ♡」
 その義兄の子を妊娠中の母に向かってそれはないだろう?
「え?ちょっと年上が好み?」
「同年代は落ち着きがないって言うかなんか。アレックスとリックを見てるとなんかねー」
 なるほど。しちゃいけないけど、納得。
「それで、ちょっと年上くらいがいいと?義兄はちょっとどころじゃないと思うけど?」
「うーん。だから、って言ったじゃん。やっぱり包容力がある人がいいなぁ。そしてイケメン」
 王配探しが難航しそう……。
 サンドラの言葉で陛下は小躍りしそうだけど……。

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