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4.第3者視点
しおりを挟むサンドサウス王国の国王陛下の危惧していたことは本当だった。
レイカ嬢の元・姉のマリカ嬢のスキルは『炎創造』。『火創造』ではない。
「なんなの?今まではちゃんとできてたのに、たかだか暖炉に火をつけるだけでしょ?」
スキルを制御することができない彼女は暖炉周辺を燃やし尽くしてしまった。そんなでは王太子妃になどなれるわけがない。
今まではスキルが『氷創造』のレイカが傍にいたからこのようなことはなかったが、もうレイカはいない。制御の仕方なんかわからない。幸いにして雪や氷が家の周りに多くあるからボヤ騒ぎで済んでいるが、王宮でこんなことをするわけにはいかない。
レイカは無意識でマリカのスキルの制御をしていたので、自分がいなくなったらとか全く考えていなかった。ただ、元・姉のスキルはアイスノース王国で重宝されると…。
今後マリカがすべきことはスキルの制御方法のマスターだが、そんなのは最初からマスターしていたと思い込んでいる傲慢な性格の彼女が自分から進んでスキルの制御について学ぼうとはしなかった。
そんな事態になっているとはつゆ知らず、レイカはスキルを存分に役立てていた。日陰になっているところに井戸を設置。その中に氷をドカドカと放りこんだ。サンドサウス王国の熱気で氷は勝手に解けるだろうから、井戸の完成。
それを王国内に何カ所か設置した。
「スキルを使うのは疲れないのか?」
「うーん、使いすぎは疲れるでしょうけど、今はそれよりも私のスキルで知らない人が喜んでくれたりするのが嬉しいんですよ!それがまた活力になってるのかなぁ?」
ジェラード王太子は眩しそうにレイカを見た。
まだ文字も書けないような幼い子が懸命に花を一輪レイカに手渡した。
「おれいなの。がんばってさがしたけど、これしかさいてなかった」
レイカは嬉しくなったと同時に、もっと頑張って土地を豊かにしないとなぁと思った。
「ありがとう。嬉しいからお礼にいいもの見せちゃう。他の人には内緒だよ?」
そう言って、レイカは氷で蝶を作った。
蝶は羽ばたいているが、日光にやられて蒸発している。そして、その水蒸気には虹がかかった。
「ね?他の人に言ったら、羨ましがられちゃうよ?だから二人のヒミツね!」
こういうのを‘女の秘密’というんだろうか?とにかくレイカは女の子にお礼をした。
他には子供用に完全に足のつく小さなプールのようなものを作成した。
これには困った。
最初は冷たくて、とても遊べない。子供達が楽しく遊んでいるうちにプールの水がどんどん温度を上げていく。
最終的に干上がってしまってけど、これは要・再考案件。子供達には快適な水温のプールで長時間遊んでほしいから。
あと農作物を作る事ができないという事だったので、大量の氷を一気に創造。雲を作り、干上がってしまった大地に水を供給するように私は頑張ったのだけど…。
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