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しおりを挟むレイカは、失神してしまった。スキルを使いすぎたのが原因と思われる。
「ここは…」
何なの?キラキラと何もかもが煌びやか!私の寝ているベッドすらもなんだか豪華。私があと4人くらい寝ることが可能なんじゃないかと思うくらい広いんですけど?
転がっておく?記念に……。などと馬鹿なことを考えていると。
「よかったレイカ。目を覚ましたんだな」
と、ジェラード様が仰った。良かった。転がっているところを目撃されなくて…じゃなくてここはもしや、王宮ですか?調度品とか煌びやかですけど、なんだか湿度が……。
「レイカが言いたいことはわかる。王城の中もカラッカラだ。国民もカラッカラだというのに、王族だけが潤っているのは(湿度)おかしいだろう?」
王族だけが金銭的に潤っていたりもしますけどね…。黙っておこう。
「それで、あの土地はどうなりましたか?」
私は食い気味に聞いてしまった。
「あー、土地は一時的には潤ったんだが、やはり太陽の力は強いな。今は完全に干からびてしまっているよ」
「それでは永続的に農業…というわけにはいきませんね。ここはひとつずっと日陰となるような場所から灌漑設備を作るほかに方法はありませんね。農地付近では水の温度が上がるでしょうから、私の『氷創造』で氷を投入し、温度を下げましょう」
その日から灌漑設備を作る事業が始まった。
普段、仕事の無い方が仕事にありつけるとあって、労働力は十分。灌漑設備は私が考えているよりもずっと早く完成しました。
私は灌漑設備の完成式典にも参加することができ、内心は「他国の人間なのにいいのかな」と思っていたのですが、皆様に歓迎され灌漑設備の先に氷をどんどん作っては放りこんでいきました。
「レイカ、あんまり頑張るとまた倒れることになるんじゃないか?」
「大丈夫じゃない?」
と、全く根拠のない返事をした挙句、また、倒れてしまいました。
~ジェラード視点
今はレイカがいるから氷を作ってもらえるが、未来はどうなる?この国は将来的にちゃんとやっていけるのだろうか?今だけの幸せだろうか?俺は王太子としてそれが気になる。国民だってその辺はわかっていると信じたい。
「ジル、どう思う?もし、この国からレイカがいなくなったらどうなるだろう?」
「そうですね。せっかく作った灌漑設備や子供達のためのプールなんかは無駄になってしまいますね。殿下がレイカ嬢と婚約してはいかがでしょう?そうすればレイカ嬢はこの国にいるでしょうね」
「レイカのことは憎からず想っているが、スキルのために想っているわけではない。その事はレイカに伝わるだろうか?」
「今のレイカ嬢は「自分の存在価値は『氷創造』というスキル」だと思っていますからね。キチンと伝えないと難しいでしょう」
そういうのは苦手なんだよなぁ。
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