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第4話 突撃!
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―――放課後
「「そういうわけで、皆でクレイン子爵家に行きましょう」」
どういうわけなんだか、さきほどチョーから報告を聞いた。クレイン子爵家は真っ黒。という事は、おそらく警備が厳重だろう。
「ペールどうする?」
「そりゃあ事前に令嬢に伝えてるんだし、お邪魔しますか?」
「「わーい!そうしよう☆」」
「……そうしますか」
こうして、俺達生徒会の面々は正面突破でクレイン子爵家を訪れた。こっちは一応、『次期国王』に『次期宰相』に『隣国の王子』に『大商会の子息×2』だから丁重にもてなされると俺は思っていた。が、いきなり子爵家の地下牢に案内された。邸に入っていきなりボディーチェックだもんなー。「アワレちゃんは触れると腐って死ぬから触らない方がいいよ」と言ったのに、この邸の何人か触った猛者がいる。……田中家の人(影)がアワレちゃんを取り返して(ゴム手袋はいてた)チョーに渡してた。
「「全身の肌を隠すんだね☆」」
「妖刀・喰(あ)櫻(わ)霞(れ)の力を知ってますから」
「「あぁ~~」」
「田中家だと拷問に使ったりしてるなぁ。正しい用途じゃないんだが……」
「っ、そんなのはチョー!生徒会室の不必要な書類を斬るのにアワレちゃんを使うよりは本来の刀としての用途に近いんじゃないか?」
「それはそうなんですが……。そういえば、俺達は何をしにココに来たんでしたっけ?」
俺達は子爵家所有の地下牢への道すがら話をしていた。
「確か、香水を取り換えに…って話だったような?別にガサ入れしようとしてるわけじゃないのに」
俺はちょっと悲しげな顔をした。
「おい、兄ちゃん達新入りかい?若いのになんでまた?いやいや、若気の至りって事もあるね。いやぁ、こりゃまた参った」
「私はバリゾナ=サースと申します」
「ありゃあ、こりゃ貴族様だったのかい?こいつはまた参った」
俺達はこれまでの経緯を大柄・熊男(名前はバースらしい)に伝えた。
「へえ、香水ねぇ。そんな消え物で。俺は子爵様の馬車の通行を邪魔したとかでココにいるわけだが、俺の村の方は魅了系のアクセサリーが流行ってたなぁ……」
「素人がホイホイ見て魅了系だってわかるものなのか?」
「バリゾナ様、この人は?」
「アンペール=ランスコット殿下です」
「ひょー、あの子爵!殿下を地下牢に入れるなんて不敬に国家反逆罪まで加わるんじゃないか?」
俺はとりあえず自己紹介をしておいた。
「魅了系は見てわかるのか?」
「わかった時には時すでに遅しですね。すでに魅了にかかってるんですよ。俺は魅了効果で恋仲になった村人を何人も見た」
うーむ。平民は恋愛結婚が多いと聞いていたが、魅了によるものが多いとなると、効果が無くなった途端に離縁ってカップルが多そうだな?貴族だけにとどまらず。
「殿下達は大丈夫なんですかえ?」
「あ、俺達は魅了系がかからないようになってるんだ」
魅了系のアクセサリーだけを狙いすましてアワレちゃんで斬ってもらうってのは難しいな。俺達だと判別できないからな。貴重な宝石まで斬りそうだ。
田中家の影の人間が現れた。影中の影?
親切にも地下牢のカギを開けてくれた(閉まって見える)。
「この地下牢にいる人もたいした事した人じゃないんだよ。たいした事って罪ね。特に罪おかしてないんじゃないかなぁ?窃盗以下?ってくらいだもん。だから、鍵開けてあげて。国がそれでも捕らえるなら、俺も協力するから」
チョーはそう言って、田中家の方に他の地下牢のカギの開けてもらった(閉まって見える)。
「いーかー!調子に乗って外に出たら、俺達が自由に動き回れると思ったクレイン子爵家が、俺らに拷問とかに来るだろう。よって、『外に出る』などとは思わないよう。あくまでも地下の中で動き回れるってだけだ。いいな!」
「イエス、サー!」と。元かな?囚人達は俺達に忠誠を誓ってくれた。……クレイン子爵家と王家なら王家の方が…ってなるよねぇ。
さて、俺達はどうするべきか……。
まぁ、俺は本日帰宅していない(ココに来ることは伝えている)から、軍を率いてここに来てもおかしくないな。普段でも俺には王家の影がついてるし。
問題は……香水は汚水と一緒に流せばいいとして、アクセサリーに混ざってる魅了系のアクセサリーだよなぁ。輸入元は絶たないといけないな。そして、顧客名簿とかから虱潰しに減らしていくしかないか……。
「ゾナ、大変面倒だけど輸入元の顧客名簿から虱潰しに減らしていかないと潰れないんじゃないか?しかも捜査中の人間は要・魅了対策だ!」
「そうだな…」
「っそうだなってお前……」
「他国の事ゆえ、差し出がましいかと思いましたが証拠の品々及び、顧客名簿は既に国王陛下の手元にあります。さらに、この邸の主でありますクレイン子爵の仕事部屋の机には顧客名簿の写しを置いておきました」
「大変ご苦労だった。ランスコット王家としても礼をする。チョー、なんか大活躍で悪いなぁ!」
そんなチョーはアワレちゃんの手入れをしている。なんか斬りたいのか?魅了系のアクセサリー?斬れるの?アワレちゃんなら出来そうだけど。腐りはしないよね。
「「そういうわけで、皆でクレイン子爵家に行きましょう」」
どういうわけなんだか、さきほどチョーから報告を聞いた。クレイン子爵家は真っ黒。という事は、おそらく警備が厳重だろう。
「ペールどうする?」
「そりゃあ事前に令嬢に伝えてるんだし、お邪魔しますか?」
「「わーい!そうしよう☆」」
「……そうしますか」
こうして、俺達生徒会の面々は正面突破でクレイン子爵家を訪れた。こっちは一応、『次期国王』に『次期宰相』に『隣国の王子』に『大商会の子息×2』だから丁重にもてなされると俺は思っていた。が、いきなり子爵家の地下牢に案内された。邸に入っていきなりボディーチェックだもんなー。「アワレちゃんは触れると腐って死ぬから触らない方がいいよ」と言ったのに、この邸の何人か触った猛者がいる。……田中家の人(影)がアワレちゃんを取り返して(ゴム手袋はいてた)チョーに渡してた。
「「全身の肌を隠すんだね☆」」
「妖刀・喰(あ)櫻(わ)霞(れ)の力を知ってますから」
「「あぁ~~」」
「田中家だと拷問に使ったりしてるなぁ。正しい用途じゃないんだが……」
「っ、そんなのはチョー!生徒会室の不必要な書類を斬るのにアワレちゃんを使うよりは本来の刀としての用途に近いんじゃないか?」
「それはそうなんですが……。そういえば、俺達は何をしにココに来たんでしたっけ?」
俺達は子爵家所有の地下牢への道すがら話をしていた。
「確か、香水を取り換えに…って話だったような?別にガサ入れしようとしてるわけじゃないのに」
俺はちょっと悲しげな顔をした。
「おい、兄ちゃん達新入りかい?若いのになんでまた?いやいや、若気の至りって事もあるね。いやぁ、こりゃまた参った」
「私はバリゾナ=サースと申します」
「ありゃあ、こりゃ貴族様だったのかい?こいつはまた参った」
俺達はこれまでの経緯を大柄・熊男(名前はバースらしい)に伝えた。
「へえ、香水ねぇ。そんな消え物で。俺は子爵様の馬車の通行を邪魔したとかでココにいるわけだが、俺の村の方は魅了系のアクセサリーが流行ってたなぁ……」
「素人がホイホイ見て魅了系だってわかるものなのか?」
「バリゾナ様、この人は?」
「アンペール=ランスコット殿下です」
「ひょー、あの子爵!殿下を地下牢に入れるなんて不敬に国家反逆罪まで加わるんじゃないか?」
俺はとりあえず自己紹介をしておいた。
「魅了系は見てわかるのか?」
「わかった時には時すでに遅しですね。すでに魅了にかかってるんですよ。俺は魅了効果で恋仲になった村人を何人も見た」
うーむ。平民は恋愛結婚が多いと聞いていたが、魅了によるものが多いとなると、効果が無くなった途端に離縁ってカップルが多そうだな?貴族だけにとどまらず。
「殿下達は大丈夫なんですかえ?」
「あ、俺達は魅了系がかからないようになってるんだ」
魅了系のアクセサリーだけを狙いすましてアワレちゃんで斬ってもらうってのは難しいな。俺達だと判別できないからな。貴重な宝石まで斬りそうだ。
田中家の影の人間が現れた。影中の影?
親切にも地下牢のカギを開けてくれた(閉まって見える)。
「この地下牢にいる人もたいした事した人じゃないんだよ。たいした事って罪ね。特に罪おかしてないんじゃないかなぁ?窃盗以下?ってくらいだもん。だから、鍵開けてあげて。国がそれでも捕らえるなら、俺も協力するから」
チョーはそう言って、田中家の方に他の地下牢のカギの開けてもらった(閉まって見える)。
「いーかー!調子に乗って外に出たら、俺達が自由に動き回れると思ったクレイン子爵家が、俺らに拷問とかに来るだろう。よって、『外に出る』などとは思わないよう。あくまでも地下の中で動き回れるってだけだ。いいな!」
「イエス、サー!」と。元かな?囚人達は俺達に忠誠を誓ってくれた。……クレイン子爵家と王家なら王家の方が…ってなるよねぇ。
さて、俺達はどうするべきか……。
まぁ、俺は本日帰宅していない(ココに来ることは伝えている)から、軍を率いてここに来てもおかしくないな。普段でも俺には王家の影がついてるし。
問題は……香水は汚水と一緒に流せばいいとして、アクセサリーに混ざってる魅了系のアクセサリーだよなぁ。輸入元は絶たないといけないな。そして、顧客名簿とかから虱潰しに減らしていくしかないか……。
「ゾナ、大変面倒だけど輸入元の顧客名簿から虱潰しに減らしていかないと潰れないんじゃないか?しかも捜査中の人間は要・魅了対策だ!」
「そうだな…」
「っそうだなってお前……」
「他国の事ゆえ、差し出がましいかと思いましたが証拠の品々及び、顧客名簿は既に国王陛下の手元にあります。さらに、この邸の主でありますクレイン子爵の仕事部屋の机には顧客名簿の写しを置いておきました」
「大変ご苦労だった。ランスコット王家としても礼をする。チョー、なんか大活躍で悪いなぁ!」
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