竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える

たま

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私を撫で回してたのがリュートさん
そしてリュートさん蹴り飛ばしたのがアテノールさん

アテノールさんの仕切りのもとで私の置かれている状況を説明してくれるとの事だったので、隣の部屋に移動する事になった。
何故かリュートさんに肌触りのいいシーツで蓑虫の様にキッチリ包み込まれ、横抱きで移動しソファに座る、リュートさんの膝の上に抱えられて。何故?身動きが取れない…拘束?捕縛?首を捻っていると

アテノールさんは当たり前の様に話し始めてしまった。
「まずつがい殿、私の事は見ないで下さい。」
「えっ?」
つがいどのって何?

「見ないでください!」
なに?つがい殿って私?
話している人を見ちゃいけないの?
「私の生死に関わる問題ですのでよろしくお願いします。」
生死とは誰のでしょうか…

何この夢、私を置き去りにし過ぎだよ。

でも夢の中でも生死に関わるといわれればでも私は空気を読める子、了解です。

自分を拘束しているシーツとリュートさんの腕を見つめる事にします。


彼が言うにはここは異世界だそうです。

私は自分で思う以上に異世界小説にハマってるようです…

彼等は竜人族と言うらしい、便利な為人の姿で生活しているが、竜の姿もなれる。

私の想像力も大した物じゃん。うんうん

人族もいて多分私と同じらしい。

なかなか良く出来た夢だな~登場人物みんな…2人だけどイケメンだし…

竜人族はこの世界のトップに君臨してるそうだ。

そんな気はしてたよ。
早く目が覚めないかな~

リュートさん、リュート様は竜人族の王…竜王様だそうです。

竜王様の膝の上に居る私は今どういう状況にいるんでしょうか?
まったくどんな願望だよ。

「あっあのー、アテノールさん?私はどうすればいいんでしょうか?」

自分の役割を夢の登場人物アテノールさんに聞くとは

リュート様に抱きしめられ、アテノールさんにはリュート様と共にと頭まで下げられた…

どういう事?これが私の願望‼︎自分では気づいてなかったけどこんな願望を抱いていたなんて…
自分の夢なのに手に負えない。

その後の更に詳しく説明は

私はつがいだからリュート様の側にに居ないと最悪世界が終わるらしい。
終わる?世界が?何故?爆発でもするのか?
これって恋愛?もう自分がわからん…

リュート様が深呼吸をしている。多分、多分だけど匂いを嗅がれている気がしてならない。

私って変態なの…

「つがいとは、そうですね…竜人にとって何よりも大切な絶対的な存在です。竜人はつがいのためなら何でもしまよ。」

竜人の飼い主的な感じ?
この世界の偉い人に対して大変失礼な事を考えてしまう。
いまいち分かってないのが分かったのか更に

「う~ん…魂の繋がりと言うか…運命の人?…人族的に言うと…伴侶で分かりますか?夫婦です。竜人族にとってはもっと強い繋がりで…もっと重要なんです。簡単に言うと竜人族はつがいを失うと狂って死にます。」

えっ?アテノールさん今説明諦めたの⁈
狂って死ぬって…すごく重いんですけど…

自分が怖い。本当早く目が覚めないかな~

さっきから深呼吸しながら匂いを嗅ぎまくっている。確実に嗅がれてる。
なんかイケメン台無しだな。
伴侶って結婚相手って事かな?
美穂ちゃん私には異世界小説や漫画…

…………

…あれ?美穂ちゃん、友達、わたし友達…居た⁈

あれ?家って4人家族…あれ?お兄…忘れてた…⁈
教室もっとクラスメート居たよね⁈
美穂ちゃんだけじゃない!あきちゃん⁈るんちゃん⁈

「あのー、聞いてますか?」
アテノールさんの声につい
「忘れてた…?夢の中で…思い出した…?」
無意識に思っていた事が口からでいたみたいで、リュート様とアテノールさんは首を傾げていた。


「あの、つがい殿申し上げにくいのですが、あのー、夢ではございませが。」
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