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63.エリースト(2)
「エリーストには酷なことをした。だが、たとえあの年齢でも王族である限りにはわかってもらわなければいけないことだった」
その晩、寝室のソファでアルフォンスは軽くため息をついた。怪我もふさがりかけて、運動はさすがに無理だが出歩くことは可能になったらしい。おおよそ、自分の脇腹と同じぐらいだな、とエレインは思う。
エレインも彼の前にそっと座り、体を背もたれに預ける。傷口はもうほとんど痛まないけれど、それでもまだ気にはなるからだ。
「だが、きっとわたしやあなた、宰相などが話をしても無駄だと思った。だから、荒療治であるが、王太后の言葉を聞かせようと思ってな。だから、エリーストがあそこに来てくれたことには感謝をしている……とはいえ、あの年の子供を傷つけることをわたしはした。それは償い切れることではない」
聞けば、エリーストがやってきたのは本当に偶然だったのだと言う。そして「まさか、エリーストのことすら信用していなかったとは……」とうなだれるアルフォンス。
「彼女にとっては、誰もかれも等しく自分の駒にしか見えていなかったのだな」
「そのようですね……」
「暗殺者を雇った経緯もわかった。出入りの商人を使って城下町のギルド経由で雇ったらしい。だが、その商人も今は死んでいた」
「!」
「あの頃、小まめに持てる駒をすべて使い、すべてを自殺に追いやったのだろう。ああ、だが、以前あなたに毒を飲ませていた者はまた別だったのでな……」
それを考えれば時期が同じだったと思う。少なくとも王太后以外に自分を憎んでいた者がいた。逆に今はそれが「正しい」と思ってしまう。すべてを王太后が仕組んだと思うより、その方が良い……なんとなくエレインはそう感じた。
「エリースト様とお話はなさった?」
「あの後……あなたがいなくなった後も、エリーストは結局出て来なくて、王太后とは話をしなかった。わたしが牢から出た時に、一緒に後ろからついてきて……」
アルフォンスが言うには、エリーストは直接的に「かあさまは悪いことをしたのですか」と聞いてきたのだと言う。
「にいさま。かあさまは、そんなにひどいことをしたのですか」
「そうだ」
「まちがいではなく?」
後ろから尋ねてくる声はか細い。アルフォンスは怪我のせいとエリーストの歩調に合わせてゆるやかに歩いている。
「間違いではなく。それも、何度も何度も。多くの犠牲を出した。戦争もお前の母上が始めたことだ。どれほど多くの民が死んだのか、今は想像出来ないとは思う」
「たくさんの民が死んだならば、それは悲しいことです」
おや、とアルフォンスは足を止めて、エリーストを振り返った。まだ幼いのに、彼は「死」という概念を理解をしているのだと驚いた。エリーストもその場に立ち尽くす。
「でも、かあさまが死ぬのも、悲しいことです」
なるほど、それも理解をしているのか。王太后が自分の生にすがりつく姿、そして、この先彼女に死刑が待っているだろうこと。アルフォンスは跪いて、エリーストの顔を覗き込んだ。
「エリーストは、父上と良く似ているな」
その言葉と共に、エリーストはぼろぼろと大粒の涙を零した。その後で、やってきた大きな感情の波にのまれたように、大声で泣き声をあげる。ああーーーん、ああーーーん、と通路に響くその声は、牢屋まで届いているだろうか。アルフォンスはエリーストを片手で抱きしめた。だが、エリーストは立ち尽くして、嗚咽を漏らしながらずっと泣き続けるだけだった。
「王太后は死刑になるだろう。とはいえ、すぐのことではない。そして、エリーストに関してはどうにか救いたいとは思っている……のだが、王太后が死刑になるほどのことをしてしまった今、少なくとも……」
アルフォンスは苦々しい声で告げる。
「エリーストを即位させることは難しい」
「!」
確かにそうか。エレインはそれに思い至っていなかった自分を恥じた。エリーストを救ってあげなければという思いが先行して、彼が即位を出来なくなる可能性をうっかりと見逃していたのだ。
「しかし……」
「まだわからない。が、そもそも子々孫々まで罪を償いという意味で殺されてしまうことがこの国ではまかり通っているわけだし。それを防ぐだけでも精一杯かもしれない」
アルフォンスは身を乗り出した。エレインの瞳をじっと見つめながら、彼はゆっくりと告げる。
「エレイン。あなたには5年間だけの我慢だと言っていた。だが、現状はそうも言っていられない。改めてお願いをしたいんだが……」
「はい」
「わたしと共に、この国を導いてくれないだろうか。この先も、ずっと、この国の王妃として……」
突然の言葉にエレインは少しばかり怖気づく。が、苦笑いを浮かべて
「そもそも王妃になったばかりでろくに公務もしておりません。この先も、どころか5年間だって不安ですのに」
と答える。それは本音だ。未だこの国のことには慣れてもいない。ただ、日々を暮らしていくだけで精いっぱいではあった。本当に自分は王妃としてはこれからだと思う。
「確かにそうだな。これはわたしの心が逸ってしまった」
「いえ。国王ともなれば、先々のことに思いを巡らせなければいけませんから」
「うーん、そうは言っても……うん。これはわたしが悪かったな。とはいえ、覚悟はしておいて欲しい」
「はい」
「ん」
アルフォンスは破顔して、エレインに手を差し出した。一体何を、とエレインは彼の手のひらに自分の手をおずおずと乗せる。
「本当は先のことなぞ考えたくない。むしろ、もっと近いことを考えたいのだけれど」
「近いこと?」
「そう。早く怪我を治して……」
そう言って彼はエレインの手の甲を撫でる。
「あなたの体も愛したい」
「今は、そんな話をしているわけでは……あっ……」
彼の唇が甲に落とされる。それは「いつものこと」だったのに、つい声をあげてしまって、エレインはかあっと頬を紅潮させる。
「心が通じたのだ。これぐらいは勘弁してくれ」
そっとエレインの指に指を絡めるアルフォンス。テーブルを挟んだ彼は、はにかんだ微笑みを浮かべる。そんな表情は見たことがない。エレインは彼に小声で「はい」と応じた。心の中で「こんな自分のことも知らない」と思いながら。
その晩、寝室のソファでアルフォンスは軽くため息をついた。怪我もふさがりかけて、運動はさすがに無理だが出歩くことは可能になったらしい。おおよそ、自分の脇腹と同じぐらいだな、とエレインは思う。
エレインも彼の前にそっと座り、体を背もたれに預ける。傷口はもうほとんど痛まないけれど、それでもまだ気にはなるからだ。
「だが、きっとわたしやあなた、宰相などが話をしても無駄だと思った。だから、荒療治であるが、王太后の言葉を聞かせようと思ってな。だから、エリーストがあそこに来てくれたことには感謝をしている……とはいえ、あの年の子供を傷つけることをわたしはした。それは償い切れることではない」
聞けば、エリーストがやってきたのは本当に偶然だったのだと言う。そして「まさか、エリーストのことすら信用していなかったとは……」とうなだれるアルフォンス。
「彼女にとっては、誰もかれも等しく自分の駒にしか見えていなかったのだな」
「そのようですね……」
「暗殺者を雇った経緯もわかった。出入りの商人を使って城下町のギルド経由で雇ったらしい。だが、その商人も今は死んでいた」
「!」
「あの頃、小まめに持てる駒をすべて使い、すべてを自殺に追いやったのだろう。ああ、だが、以前あなたに毒を飲ませていた者はまた別だったのでな……」
それを考えれば時期が同じだったと思う。少なくとも王太后以外に自分を憎んでいた者がいた。逆に今はそれが「正しい」と思ってしまう。すべてを王太后が仕組んだと思うより、その方が良い……なんとなくエレインはそう感じた。
「エリースト様とお話はなさった?」
「あの後……あなたがいなくなった後も、エリーストは結局出て来なくて、王太后とは話をしなかった。わたしが牢から出た時に、一緒に後ろからついてきて……」
アルフォンスが言うには、エリーストは直接的に「かあさまは悪いことをしたのですか」と聞いてきたのだと言う。
「にいさま。かあさまは、そんなにひどいことをしたのですか」
「そうだ」
「まちがいではなく?」
後ろから尋ねてくる声はか細い。アルフォンスは怪我のせいとエリーストの歩調に合わせてゆるやかに歩いている。
「間違いではなく。それも、何度も何度も。多くの犠牲を出した。戦争もお前の母上が始めたことだ。どれほど多くの民が死んだのか、今は想像出来ないとは思う」
「たくさんの民が死んだならば、それは悲しいことです」
おや、とアルフォンスは足を止めて、エリーストを振り返った。まだ幼いのに、彼は「死」という概念を理解をしているのだと驚いた。エリーストもその場に立ち尽くす。
「でも、かあさまが死ぬのも、悲しいことです」
なるほど、それも理解をしているのか。王太后が自分の生にすがりつく姿、そして、この先彼女に死刑が待っているだろうこと。アルフォンスは跪いて、エリーストの顔を覗き込んだ。
「エリーストは、父上と良く似ているな」
その言葉と共に、エリーストはぼろぼろと大粒の涙を零した。その後で、やってきた大きな感情の波にのまれたように、大声で泣き声をあげる。ああーーーん、ああーーーん、と通路に響くその声は、牢屋まで届いているだろうか。アルフォンスはエリーストを片手で抱きしめた。だが、エリーストは立ち尽くして、嗚咽を漏らしながらずっと泣き続けるだけだった。
「王太后は死刑になるだろう。とはいえ、すぐのことではない。そして、エリーストに関してはどうにか救いたいとは思っている……のだが、王太后が死刑になるほどのことをしてしまった今、少なくとも……」
アルフォンスは苦々しい声で告げる。
「エリーストを即位させることは難しい」
「!」
確かにそうか。エレインはそれに思い至っていなかった自分を恥じた。エリーストを救ってあげなければという思いが先行して、彼が即位を出来なくなる可能性をうっかりと見逃していたのだ。
「しかし……」
「まだわからない。が、そもそも子々孫々まで罪を償いという意味で殺されてしまうことがこの国ではまかり通っているわけだし。それを防ぐだけでも精一杯かもしれない」
アルフォンスは身を乗り出した。エレインの瞳をじっと見つめながら、彼はゆっくりと告げる。
「エレイン。あなたには5年間だけの我慢だと言っていた。だが、現状はそうも言っていられない。改めてお願いをしたいんだが……」
「はい」
「わたしと共に、この国を導いてくれないだろうか。この先も、ずっと、この国の王妃として……」
突然の言葉にエレインは少しばかり怖気づく。が、苦笑いを浮かべて
「そもそも王妃になったばかりでろくに公務もしておりません。この先も、どころか5年間だって不安ですのに」
と答える。それは本音だ。未だこの国のことには慣れてもいない。ただ、日々を暮らしていくだけで精いっぱいではあった。本当に自分は王妃としてはこれからだと思う。
「確かにそうだな。これはわたしの心が逸ってしまった」
「いえ。国王ともなれば、先々のことに思いを巡らせなければいけませんから」
「うーん、そうは言っても……うん。これはわたしが悪かったな。とはいえ、覚悟はしておいて欲しい」
「はい」
「ん」
アルフォンスは破顔して、エレインに手を差し出した。一体何を、とエレインは彼の手のひらに自分の手をおずおずと乗せる。
「本当は先のことなぞ考えたくない。むしろ、もっと近いことを考えたいのだけれど」
「近いこと?」
「そう。早く怪我を治して……」
そう言って彼はエレインの手の甲を撫でる。
「あなたの体も愛したい」
「今は、そんな話をしているわけでは……あっ……」
彼の唇が甲に落とされる。それは「いつものこと」だったのに、つい声をあげてしまって、エレインはかあっと頬を紅潮させる。
「心が通じたのだ。これぐらいは勘弁してくれ」
そっとエレインの指に指を絡めるアルフォンス。テーブルを挟んだ彼は、はにかんだ微笑みを浮かべる。そんな表情は見たことがない。エレインは彼に小声で「はい」と応じた。心の中で「こんな自分のことも知らない」と思いながら。
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