20 / 74
7-3.二度目の夜(3)
しおりを挟む
ベッドの上で、バネッサの体に触れるコンラートの手。それを彼女はじっと見る。ああ、そうだ。彼の骨ばった手の甲、少しだけ平たくなっている指先、それがなんだか好きなのだ。バネッサはそう思いながら、彼の手を視線で追った。
「あっ……」
「バネッサ。少し足を開いて」
「ん」
少しだけ足を開く。すると、しっとりとした太ももの内側を、軽くとんとんと指先で叩かれた。それが「もっと開いて」の合図だとわかり、更に少しだけ開けばコンラートは微笑む。
「可愛い。あなたがそうやってわたしに体すべてを見せてくれているんだと思うと、興奮する」
見上げれば、彼は前髪をかき上げ、赤い瞳でじっと自分を見ている。目が合わない。彼は、自分の体を見ているのだ。そう思ったら、バネッサは「あ……」と鼻にかかった吐息を漏らす。
彼の指がへその上あたりに置かれ、そこからすうっと上へと滑っていく。横になっているため乳房は少し外側に流れており、平坦な谷間をなぞって、喉、あご、そして唇に彼の指が触れる。
「んっ、あん……んっ……」
下唇にあてられた彼の指先を口に含み、バネッサは舌を絡ませた。十分に湿らせた指を彼女の口から抜くと、コンラートはその指で彼女の乳首に触れた。
「ふあっ……あっ、あ……」
甘い声で喘ぎながら、バネッサは眉をひそめてコンラートを見る。すると、今度は彼の視線と自分の視線が絡んだ。
「なぁに……あっ、やぁん……胸っ……気持ちいぃ……ね、もう片方も……気持ちよくして?」
「そうですよね。あなた、もう片方の方が気持ちいいもんね?」
「!」
少し意地悪な表情でそう言われ、バネッサは恥ずかしそうに目を逸らす。
「どうして……? なんでわかるの?」
「見ていればわかります。この前から知ってた。バネッサ、どうしたの。期待したのかな……触ってない方も固くなってきたようですけど……」
「や、だ」
バネッサは弱弱しく彼の体を両手で押した。もちろん、本当に引きはがしたいわけではない。それをコンラートもわかっていて「あはは」と笑う。
「ごめん。可愛いから、意地が悪いことを言いたくなった。お詫びに、口でしてあげる」
そう言って、もう片方の乳房に顔を近づけるコンラート。バネッサはそんな彼に手を伸ばして、銀髪に手を絡める。
「待って」
「何?」
「その前に、もう一度キスして……」
「……いいですよ」
コンラートは手を止め、ベッドの上で広がる彼女の茶髪を撫でた。それから、彼女の顔にかかっている髪もどけると、彼女の指に優しく指を絡めた。
「なぁに……誰かに教わったの……? 指を絡めて、キスするなんて……」
「いいえ? ただ、そうしたくなっただけです」
そう言いながら、彼の体が覆い被さってくる。整った顔が近づいて来て、バネッサは軽く唇を半開きにして瞳を閉じた。彼の裸の胸板が、自分の乳房を軽く押し、しっとりとくっついた。
(あ……心臓の音が、伝わる……)
とくん、とくん、と少しだけ早いコンラートの鼓動。自分の鼓動も彼に伝わっているのだろうか……そう思うと同時に、彼の唇がバネッサの唇をふさいだ。
「はぁ~~! めっちゃ良かったなぁ~~~! やっぱりあなただ!」
二時間後。砕けた口調でコンラートはにこにこと満面の笑みを浮かべる。バネッサは、想像以上に体力を奪われたようで、ぐったりとベッドの上に横たわっている。その横に座って、コンラートは彼女の顔を覗き込んだ。
「ああ、すみません。疲れさせてしまいましたね」
「ごめんなさい……その、この前も思ったんだけど、あなた……思ったより体力があるのね……」
「そうなんです。実は。あのですね。魔法使いっていうのは、本当は体力筋力がいるんです」
「ええ?」
そんなことは聞いたことがない、と驚きの声をあげるバネッサ。
「あっ……」
「バネッサ。少し足を開いて」
「ん」
少しだけ足を開く。すると、しっとりとした太ももの内側を、軽くとんとんと指先で叩かれた。それが「もっと開いて」の合図だとわかり、更に少しだけ開けばコンラートは微笑む。
「可愛い。あなたがそうやってわたしに体すべてを見せてくれているんだと思うと、興奮する」
見上げれば、彼は前髪をかき上げ、赤い瞳でじっと自分を見ている。目が合わない。彼は、自分の体を見ているのだ。そう思ったら、バネッサは「あ……」と鼻にかかった吐息を漏らす。
彼の指がへその上あたりに置かれ、そこからすうっと上へと滑っていく。横になっているため乳房は少し外側に流れており、平坦な谷間をなぞって、喉、あご、そして唇に彼の指が触れる。
「んっ、あん……んっ……」
下唇にあてられた彼の指先を口に含み、バネッサは舌を絡ませた。十分に湿らせた指を彼女の口から抜くと、コンラートはその指で彼女の乳首に触れた。
「ふあっ……あっ、あ……」
甘い声で喘ぎながら、バネッサは眉をひそめてコンラートを見る。すると、今度は彼の視線と自分の視線が絡んだ。
「なぁに……あっ、やぁん……胸っ……気持ちいぃ……ね、もう片方も……気持ちよくして?」
「そうですよね。あなた、もう片方の方が気持ちいいもんね?」
「!」
少し意地悪な表情でそう言われ、バネッサは恥ずかしそうに目を逸らす。
「どうして……? なんでわかるの?」
「見ていればわかります。この前から知ってた。バネッサ、どうしたの。期待したのかな……触ってない方も固くなってきたようですけど……」
「や、だ」
バネッサは弱弱しく彼の体を両手で押した。もちろん、本当に引きはがしたいわけではない。それをコンラートもわかっていて「あはは」と笑う。
「ごめん。可愛いから、意地が悪いことを言いたくなった。お詫びに、口でしてあげる」
そう言って、もう片方の乳房に顔を近づけるコンラート。バネッサはそんな彼に手を伸ばして、銀髪に手を絡める。
「待って」
「何?」
「その前に、もう一度キスして……」
「……いいですよ」
コンラートは手を止め、ベッドの上で広がる彼女の茶髪を撫でた。それから、彼女の顔にかかっている髪もどけると、彼女の指に優しく指を絡めた。
「なぁに……誰かに教わったの……? 指を絡めて、キスするなんて……」
「いいえ? ただ、そうしたくなっただけです」
そう言いながら、彼の体が覆い被さってくる。整った顔が近づいて来て、バネッサは軽く唇を半開きにして瞳を閉じた。彼の裸の胸板が、自分の乳房を軽く押し、しっとりとくっついた。
(あ……心臓の音が、伝わる……)
とくん、とくん、と少しだけ早いコンラートの鼓動。自分の鼓動も彼に伝わっているのだろうか……そう思うと同時に、彼の唇がバネッサの唇をふさいだ。
「はぁ~~! めっちゃ良かったなぁ~~~! やっぱりあなただ!」
二時間後。砕けた口調でコンラートはにこにこと満面の笑みを浮かべる。バネッサは、想像以上に体力を奪われたようで、ぐったりとベッドの上に横たわっている。その横に座って、コンラートは彼女の顔を覗き込んだ。
「ああ、すみません。疲れさせてしまいましたね」
「ごめんなさい……その、この前も思ったんだけど、あなた……思ったより体力があるのね……」
「そうなんです。実は。あのですね。魔法使いっていうのは、本当は体力筋力がいるんです」
「ええ?」
そんなことは聞いたことがない、と驚きの声をあげるバネッサ。
31
あなたにおすすめの小説
ただ、隣にいたいだけ~隣人はどうやら微妙にネジが外れているようです~
Ayari(橋本彩里)
恋愛
隣人である小野寺翔は完璧な美貌、甘いマスク、高身長、高所得者、社交的で周囲にほぼ敵なしのハイスペック。
そんな男性の隣に住むことになりやたらと絡まれ、何かを含む甘い眼差しを向けられることに。
極めつけは微妙なネジの外れ具合。
それはどうやら私、藤宮千幸に対してのみ発揮されているみたいで。
なんて、はた迷惑なっ!
過去作を改稿。変甘です!
イラストは友人kouma.作です♪
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~
双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。
なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。
※小説家になろうでも掲載中。
※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【R18】熱い夜の相手は王太子!? ~婚約者だと告げられましたが、記憶がございません~
世界のボボブラ汁(エロル)
恋愛
激しい夜を過ごしたあと、私は気づいてしまった。
──え……この方、誰?
相手は王太子で、しかも私の婚約者だという。
けれど私は、自分の名前すら思い出せない。
訳も分からず散った純潔、家族や自分の姿への違和感──混乱する私に追い打ちをかけるように、親友(?)が告げた。
「あなた、わたくしのお兄様と恋人同士だったのよ」
……え、私、恋人がいたのに王太子とベッドを共に!?
しかも王太子も恋人も、社交界を騒がすモテ男子。
もしかして、そのせいで私は命を狙われている?
公爵令嬢ベアトリス(?)が記憶を取り戻した先に待つのは── 愛か、陰謀か、それとも破滅か。
全米がハラハラする宮廷恋愛ストーリー……になっていてほしいですね!
※本作品はR18表現があります、ご注意ください。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる