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第14話 一人の試行錯誤
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第十四話 一人の試行錯誤
夏の駿台東大模試を終え、私は机に向かって考え込んでいた。
――このままでは足りない。
基礎の問題集は、もう27周した。解法は体に染みついている。
だが模試で突きつけられたのは、「知っている問題は解けるが、初めて見る問題に弱い」という現実だった。
今必要なのは、解法の暗記ではなく、思考の訓練。
時間がかかっても、自力で突破する練習だ。
私は新しい課題として、センター試験(共通テストの前身)の過去問を取り出した。
マーク式の問題を、すべて記述式で解く。根拠を言語化し、途中式を残し、答案として仕上げる。
簡単な計算問題すら、答えだけでなく「どう導いたか」を文章に書くようにした。
「これなら、実戦の訓練になる」
最初は時間がかかりすぎて、1問に1時間以上かかった。
だが、解き切ったあとの充実感は、基礎問題を繰り返した時とは違う深みがあった。
ねこさんやケイトと一緒に勉強する時間も大切だ。
けれど、模試が教えてくれたのは――最後は一人で自分の頭を絞り出すしかない、ということだった。
鉛筆を握る手に汗が滲む。
夏の夜、机の上に散らばる答案用紙を見下ろしながら、私は静かに誓った。
――次の模試では必ず、突破口を見せてやる。
---
夏の駿台東大模試を終え、私は机に向かって考え込んでいた。
――このままでは足りない。
基礎の問題集は、もう27周した。解法は体に染みついている。
だが模試で突きつけられたのは、「知っている問題は解けるが、初めて見る問題に弱い」という現実だった。
今必要なのは、解法の暗記ではなく、思考の訓練。
時間がかかっても、自力で突破する練習だ。
私は新しい課題として、センター試験(共通テストの前身)の過去問を取り出した。
マーク式の問題を、すべて記述式で解く。根拠を言語化し、途中式を残し、答案として仕上げる。
簡単な計算問題すら、答えだけでなく「どう導いたか」を文章に書くようにした。
「これなら、実戦の訓練になる」
最初は時間がかかりすぎて、1問に1時間以上かかった。
だが、解き切ったあとの充実感は、基礎問題を繰り返した時とは違う深みがあった。
ねこさんやケイトと一緒に勉強する時間も大切だ。
けれど、模試が教えてくれたのは――最後は一人で自分の頭を絞り出すしかない、ということだった。
鉛筆を握る手に汗が滲む。
夏の夜、机の上に散らばる答案用紙を見下ろしながら、私は静かに誓った。
――次の模試では必ず、突破口を見せてやる。
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