可愛い女の娘とエッチするラノベが面白くないはずがないからレビューする！

⑫僕には悪魔な師匠がいます

『僕には悪魔リリスな師匠がいます

発売日：2018/11/1　電子版発行
著者：青橋由高
挿絵：HIMA
発行：株式会社フランス書院（美少女文庫）


あらすじ
　かつて実の親によって悪魔に捧げられた少年、“田中昴たなかすばる”。しかし彼は最古の悪魔リリスである“入家いりいえリリア”の気まぐれによって保護され、そして弟子となりました。
　その後元気に育ち、十八歳の誕生日を迎えた昴にリリアは告げます。
　「バカ弟子！この私が結婚してあげるのよ」
　こうして、悪魔な師匠と幸せなイチャラブ新婚生活が始まるのです。
　神をも誘惑する神話級美女をエロエロ新妻に堕として、魔界へ天界へハネムーンに行くジュブナイルポルノ！！


キャラ紹介
・入家リリア
ヒロイン。全ての悪魔の始祖たるリリス。全人類の美の概念を反映した絶世の美女であり、メーター越えの爆乳やくびれたウエストなどスタイルも抜群です。拾って育てた昴のことを溺愛しており、彼にだけは屈服することも厭いません。

・田中昴
主人公。リリアを師と慕う高校生。かつてリリアに生贄として捧げられたものの、彼女の気まぐれによって拾われます。だらしないリリアを反面教師として真面目に育ったものの、精神的に彼女に依存しており、独占欲も見せます。


Hシーン紹介
※処女を卒業する場合はVと表記。またフィニッシュは全て膣内射精なかだし
1章：ウエディング騎乗位V
2章：裸エプロンイラマチオ→騎乗位
3章：露天風呂で対面座位
4章：正常位
5章：後背位➡騎乗位


感想
・いつも通りの青橋先生作品！
　前回に引き続き青橋先生作品ですが、今回も安定的に面白かったなというのが第一の感想です。そして同時に、そろそろ改めて書くこともないなとか思ってきました。
　ヤンデレ気質の年上爆乳ヒロイン、初期好感度MAX、全力甘々ハッピーエンドの三拍子を揃えた上で、ヒロインのデレデレっぷりの可愛らしさでとどめを刺してくる作風がウリな青橋先生作品。非常に完成度が高く、手軽に楽しく読むことができるため、ジュブナイルポルノ初心者向けだと感じます。
　それを踏まえたうえで今回の作品でよかったのは、Hの進度がきちんと感じられる点です。最初は悪魔リリスであるリリアが主導権を握る騎乗位がメインだったのに対し、物語が進むにつれて正常位、後背位と男性優位の体位へと変わっていきます。それに伴ってリリアは被虐の悦、屈服願望に目覚め、素直に快楽を求めて悶え喘ぐのです。
　ともすれば連作短編になりかねないジュブナイルポルノの中、こういう形できちんとストーリーの流れを感じさせるHな展開があるのは一つの魅力だと思います。特に起伏に乏しい青橋先生作品ではこういった点はとりわけ評価できますね。
　それ以外にもいつも通りの面白さが満載で、非常に気持ちよく読めました。斬新さや目新しさはないですが、王道を丁寧に貫いたいい作品だったという印象です。


まとめ
[ここが良かった！]
・安心安全安定の満足感
[ここが気になる！]
・展開の起伏は乏しい（良くも悪くも青橋先生作品らしい）


総評：73点
　青橋先生要素が盛りだくさんな一冊。今までレビューしてきた作品が楽しめる人なら、今回も安定して満足できるでしょう。クセがなく、万人受けし、読後感も爽やか。初心者向けのジュブナイルポルノとして非常に完成度が高いです。反面、やはり尖った要素は少ないので、良くも悪くもいつも通りという印象が目立ちました。