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八
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俺は女物のほのかで爽やかな香水を首元に噴射し、口紅を塗った。
鏡の前で少し笑ってみる。極めて自然な笑顔だ。口紅って嘘笑いの上手さが出てくるんだよな。まだ今の俺はそれに慣れていいものなのかと考えるそして思考するのをやめた。
夜の世界に恩義なんてない。というより感じてさいけない。なぜなら利用するだけの取り引きに過ぎないのだから例えば給料をもらう為に俺はガールズバーを利用している。店員は私を利用するために雇っているわけだ。まあ、こっちは働いてやってるんだうるせえ店長と腹の中で思ってる。
「あ、雪之ちゃんおはよう」
例の男物の香水がふわりと香った。なんだろうこの胸の動揺は。それは一種の恐怖であり、一ミリの期待だった。
「・・・・・・ボーイさんねよろしく」
「いやぁ、客から内勤てキモいよね」
「いや、君はルックスがいいからモテんじゃね?」
いやぁ、そんな事ないってと否定しつつ心の中で肯定しているに違いない。
「・・・・・・俺はユキちゃんだけに好かれたいんだけどね。キモイかな」
「いや、別に」
さすがに興味無いとは嘘になるから言えなかった。ただ近寄られる言いようのない臆病が私にはあった。この人も体目的だろう、むしろそんな人であってくれ。
私は愛されることに恐怖を抱いている。
鏡の前で少し笑ってみる。極めて自然な笑顔だ。口紅って嘘笑いの上手さが出てくるんだよな。まだ今の俺はそれに慣れていいものなのかと考えるそして思考するのをやめた。
夜の世界に恩義なんてない。というより感じてさいけない。なぜなら利用するだけの取り引きに過ぎないのだから例えば給料をもらう為に俺はガールズバーを利用している。店員は私を利用するために雇っているわけだ。まあ、こっちは働いてやってるんだうるせえ店長と腹の中で思ってる。
「あ、雪之ちゃんおはよう」
例の男物の香水がふわりと香った。なんだろうこの胸の動揺は。それは一種の恐怖であり、一ミリの期待だった。
「・・・・・・ボーイさんねよろしく」
「いやぁ、客から内勤てキモいよね」
「いや、君はルックスがいいからモテんじゃね?」
いやぁ、そんな事ないってと否定しつつ心の中で肯定しているに違いない。
「・・・・・・俺はユキちゃんだけに好かれたいんだけどね。キモイかな」
「いや、別に」
さすがに興味無いとは嘘になるから言えなかった。ただ近寄られる言いようのない臆病が私にはあった。この人も体目的だろう、むしろそんな人であってくれ。
私は愛されることに恐怖を抱いている。
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