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十一
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コスプレを着させられて、写真を撮られた。おばさんは案外物腰の柔らかい人で、俺を安心させた。麻痺をさせたと言ってもいいのかもしれない。
おばさんに一通り仕事の流れを教わり、頭に入れ、ブラジャーを脱ぐ。先程着させられたコスプレを何故か着させられた。自分は胸が小さいからかもしれない。
「呼ばれたら準備してお客さんについてね」
そう言われて俺は控え室についた。控え室には一人のスレンダーな女がいた。女は無口で何も話さなかった。
とうとう呼ばれた。黒いカーテンを開けて、俺は三番シートに向かった。客は若いお兄さんだった。少し安心して俺は話しかける。
「お兄さん、今日は寒かった?」
「寒くないよ、それより寒くない?」
俺が着ていた格好はタンクトップで大きくコーラのメーカーが刻まれていた。
「寒くないよ、店が暖かいから」
「そうか」
兄さんはなんでこんな店に来るのかわからないくらいカッコよくて、俺は惚れ惚れしてしまった。兄さんは俺の頬に手を当ててニッコリと笑った。
「膝に乗ってもいい?」
おばさんに言われた通り、慌てて言うと思わぬ形で断られた。
「うーん、キスもしてくれないんでしょ? 俺はいいかな」
そう言った。その言葉も俺には魔法の言葉に感じ取られた。
ズボンを下ろす腕が震えていたのを自覚したのは、兄さんがそれを指摘してからだった。
おばさんに一通り仕事の流れを教わり、頭に入れ、ブラジャーを脱ぐ。先程着させられたコスプレを何故か着させられた。自分は胸が小さいからかもしれない。
「呼ばれたら準備してお客さんについてね」
そう言われて俺は控え室についた。控え室には一人のスレンダーな女がいた。女は無口で何も話さなかった。
とうとう呼ばれた。黒いカーテンを開けて、俺は三番シートに向かった。客は若いお兄さんだった。少し安心して俺は話しかける。
「お兄さん、今日は寒かった?」
「寒くないよ、それより寒くない?」
俺が着ていた格好はタンクトップで大きくコーラのメーカーが刻まれていた。
「寒くないよ、店が暖かいから」
「そうか」
兄さんはなんでこんな店に来るのかわからないくらいカッコよくて、俺は惚れ惚れしてしまった。兄さんは俺の頬に手を当ててニッコリと笑った。
「膝に乗ってもいい?」
おばさんに言われた通り、慌てて言うと思わぬ形で断られた。
「うーん、キスもしてくれないんでしょ? 俺はいいかな」
そう言った。その言葉も俺には魔法の言葉に感じ取られた。
ズボンを下ろす腕が震えていたのを自覚したのは、兄さんがそれを指摘してからだった。
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