38 / 89
第4章 新たな波紋
領主館での報告
しおりを挟む
領主館での報告
広間を抜け、案内された執務室。そこには重厚な机と椅子が据えられ、領主バルド男爵と数人の側近たちが待ち構えていた。
翔と忍、そして後ろに控えるユリウス王子ら七人が静かに並ぶ。部屋の空気は重く、誰も軽口を叩こうとはしなかった。
「――よく戻られた。まずは聞こう。討伐の結果は?」
領主の低い声に、翔が頷き、腰に提げた袋を机の上へ置いた。
「オーク集落は壊滅させました。囚われていた人々――総勢三十二名も無事救出済みです。ギルドにて保護をお願いしてあります」
「三十二名……!」
側近の一人が息を呑み、慌てて記録を取る。
翔は袋を開き、中身を取り出し始めた。黒紫に光る魔石が、ひとつ、ふたつ……次々と机の上に積み上げられていく。
「これは雑魚のオークから手に入れた魔石。全部で百二十個以上あります」
ざわ、と執務室の空気が揺れる。
「ひ、百二十……! 単体でもCランクに位置づけられる魔物だぞ。それがこの数……」
「街に流れ込んでいれば、被害は計り知れなかったでしょうな……」
動揺する声を背に、翔はさらに袋から大きな魔石を取り出した。
「こちらが――オークナイト、十体分です」
机の上に並べられた漆黒の魔石は、明らかに先ほどのものとは質も輝きも違う。
側近の一人が青ざめた顔で立ち上がり、震える声をあげた。
「こ、これほどの数のオークナイトが……!? 一体でも討伐依頼はAランクに相当するはず。それが十……!」
「……信じがたい。もし街に押し寄せていれば……」
「間違いなくバルドは滅んでおりましたな……」
重苦しい声が次々と重なり、執務室に緊張が走る。
そして、翔は最後の魔石をゆっくりと取り出した。
「……これが、オークキングの魔石です」
どよめきでは済まされない。空気そのものが震えるような衝撃が、部屋を支配した。
「オークキング……! 伝承に語られる、群れを統べる王……!」
「討伐されたなど、聞いたことがないぞ……!」
領主バルドは目を見開いたまま、机に両手をつき、絞り出すように言った。
「……恐ろしい。清水殿、松田殿。もし貴殿らが動かなければ、この街は……いや、この領全体が、オークの王とその眷属に蹂躙されていたやもしれん」
言葉を失った側近たちも、ただ頷くしかなかった。
その間、ユリウス王子、カトリーナ令嬢ら七人は一言も発さず、ただ静かに成り行きを見守っていた。彼らの沈黙は、この場の重みをさらに増していた。
やがて、領主が深く息を吐き、椅子の背に身を預けた。
「……この街を救ったのは、間違いなく諸君だ。街を挙げて、盛大な祝宴を開かねばならん」
別の側近が強く頷き、声を上げる。
「そうです! この異常なまでの魔物の動きは、市井の者も気づいております。英雄たちの帰還と討伐の報を広め、街に安心を取り戻すべきです!」
領主館での報告 ― 追加の報告
執務室に重苦しい余韻が残る中、ギルドマスター・バルガスが一歩前に出た。
「領主様……実は、もう一つ重大な報告がございます」
領主バルドが目を細め、バルガスに視線を向ける。
「……なんだ?」
バルガスは深く頭を垂れたあと、翔と忍の背後に静かに佇む七人に目をやった。
「彼らは、オークの集落から救い出された者たちの中でも――特に重要な存在です」
執務室に緊張が走る。側近たちも顔を見合わせ、ざわめきを抑えられない。
ユリウスが一歩前に出ると、懐から小さなペンダント型の印籠を取り出した。
「王都より派遣された、アルベルト王家の次男――ユリウス・アルベルトだ」
ざわっ……!
側近たちの間にどよめきが広がった。
「お、王子殿下……!」
「まさか、行方不明とされていた……」
ユリウスの隣で、栗色の髪の少女が胸を張って進み出る。
「わたくしは、辺境伯エルンスト家の長女、カトリーナ・フォン・エルンストです。殿下の婚約者として同行しておりましたが……護衛を失い、囚われの身となっておりました」
今度は側近たちがさらに青ざめる。
「辺境伯令嬢まで……!」
「これほどの大事が……もしお二人を失っていれば、国家の一大事だった……!」
続いて、他の護衛役たちも名乗りを上げた。
「ガルド・ハイン。ハーフドワーフの鍛冶師にして、王都お抱えの武具職人だ」
ごつい腕を組むその姿に、側近の一人が目を剥いた。
「まさか、伝説級の武具を打ったという“鍛冶の二つ名持ち”……!」
「リーナ・マルセル。宮廷魔法指南役の一人。魔法使いとして殿下の側に仕えておりました」
「宮廷魔導師が……! オークどもに捕まっていたとは……」
「ヨアヒム・クライン。王宮薬士として仕えておりました。今は命を救っていただいた身、再び職務に戻れることを感謝いたします」
「王宮お抱えの薬士まで……!」
「ブルーノ・ヴァイス。元冒険者で、殿下の護衛を務めていた」
「ブルーノ……! Sランク昇格目前と噂されていた男ではないか……!」
最後に、白髪の老学者が静かに進み出た。
「ヘルマン・シュライバー。王都魔導学院にて教鞭を執っておったが……今は殿下の指南役として仕えておる」
「魔導学院の……! 殿下を導いていた方までも……!」
側近たちのざわめきは収まらず、領主自身も深い息を吐き、額に手を当てた。
「……なんということだ。国の未来を担う王族と、その婚約者、そして国の柱たる人材までもが……オークどもに囚われていたとは……」
静まり返る室内。ユリウスは強い眼差しで翔と忍を振り返る。
「だが、俺たちはこうして救われた。君たちがいなければ、ここに立ってはいない」
バルド男爵は深々と頭を下げた。
「清水殿、松田殿……そして、この七名を救ってくださったこと。領主として、心から感謝申し上げる」
「……これほどの大功績、そして王子殿下ご一行のご無事。街全体に知らせねばなるまい。いや、それだけでは足りぬ。バルドの街をあげて祝宴を催すべきだ!」
バルガスの言葉に、執務室が一気にざわめいた。
側近の一人が顔を強ばらせて口を挟む。
「で、ですが領主様……祝宴となれば食材や飲み物の確保が難しいかと。街の備蓄だけでは到底……」
その声に、翔がゆっくりと前に出る。
「心配いらない。オークを百二十体、まるごと仕留めてある。肉ならいくらでもあるさ」
側近たちが一斉にどよめき、驚愕の声を上げる。
「ひ、百二十体……!」
「街一つを飢えから救える量ではないか!」
忍も一歩進み、柔らかな笑みを浮かべた。
「飲み物はブレイザーで用意できます。ただ、グラスの数までは足りませんから……皆さんに各自持参していただければ、どんな飲み物でも注いで差し上げます」
場の空気が一気に熱を帯び、側近たちが慌ただしく動き出す。
「急ぎ広場に知らせを!」
「料理人を総出で呼べ! 大釜を準備だ!」
「街中に伝令を走らせろ! 英雄の帰還だ!」
執務室は、祝宴の始まりを告げる熱気に包まれた。
祝宴の準備の話で盛り上がる執務室の空気が、一度落ち着きを取り戻した。
領主バルガスは深く椅子に腰掛け、真剣な表情でユリウスたち七人を見やった。
「……しかし、一つ大きな問題が残っている」
低く放たれた声に、室内の熱気が一瞬にして張り詰める。
「王子殿下とカトリーナ嬢をはじめとする一行を、この街でどう扱うべきか……。王都からは護衛を伴って派遣されたはずが、彼らはすべて失われた。これ以上危険を冒させるわけにはいかぬ」
ユリウスは唇を噛みしめ、拳を膝の上で握りしめる。
「……ごもっともです。ですが、我らだけで王都まで戻るのは不可能でしょう」
沈黙が支配する中、翔が一歩前に出た。
「なら、俺たちが送ろうか」
忍も隣でうなずき、穏やかに続ける。
「私たちならブレイザーもありますし、魔物との戦闘も問題ありません。王都までお届けするのが一番安全かと」
バルガスは目を見開き、やがて深く頷いた。
「……なるほど、迷い人殿とその守護車ならば確かに。それに、すでにこの街を救った英雄だ。託すに十分な資格がある」
ユリウスは驚きと感謝の入り混じった瞳で翔と忍を見つめる。
「……本当に、そこまでしてくださるのか」
翔は口の端を上げ、短く答えた。
「決まってるだろ。見捨てられるわけがない」
広間を抜け、案内された執務室。そこには重厚な机と椅子が据えられ、領主バルド男爵と数人の側近たちが待ち構えていた。
翔と忍、そして後ろに控えるユリウス王子ら七人が静かに並ぶ。部屋の空気は重く、誰も軽口を叩こうとはしなかった。
「――よく戻られた。まずは聞こう。討伐の結果は?」
領主の低い声に、翔が頷き、腰に提げた袋を机の上へ置いた。
「オーク集落は壊滅させました。囚われていた人々――総勢三十二名も無事救出済みです。ギルドにて保護をお願いしてあります」
「三十二名……!」
側近の一人が息を呑み、慌てて記録を取る。
翔は袋を開き、中身を取り出し始めた。黒紫に光る魔石が、ひとつ、ふたつ……次々と机の上に積み上げられていく。
「これは雑魚のオークから手に入れた魔石。全部で百二十個以上あります」
ざわ、と執務室の空気が揺れる。
「ひ、百二十……! 単体でもCランクに位置づけられる魔物だぞ。それがこの数……」
「街に流れ込んでいれば、被害は計り知れなかったでしょうな……」
動揺する声を背に、翔はさらに袋から大きな魔石を取り出した。
「こちらが――オークナイト、十体分です」
机の上に並べられた漆黒の魔石は、明らかに先ほどのものとは質も輝きも違う。
側近の一人が青ざめた顔で立ち上がり、震える声をあげた。
「こ、これほどの数のオークナイトが……!? 一体でも討伐依頼はAランクに相当するはず。それが十……!」
「……信じがたい。もし街に押し寄せていれば……」
「間違いなくバルドは滅んでおりましたな……」
重苦しい声が次々と重なり、執務室に緊張が走る。
そして、翔は最後の魔石をゆっくりと取り出した。
「……これが、オークキングの魔石です」
どよめきでは済まされない。空気そのものが震えるような衝撃が、部屋を支配した。
「オークキング……! 伝承に語られる、群れを統べる王……!」
「討伐されたなど、聞いたことがないぞ……!」
領主バルドは目を見開いたまま、机に両手をつき、絞り出すように言った。
「……恐ろしい。清水殿、松田殿。もし貴殿らが動かなければ、この街は……いや、この領全体が、オークの王とその眷属に蹂躙されていたやもしれん」
言葉を失った側近たちも、ただ頷くしかなかった。
その間、ユリウス王子、カトリーナ令嬢ら七人は一言も発さず、ただ静かに成り行きを見守っていた。彼らの沈黙は、この場の重みをさらに増していた。
やがて、領主が深く息を吐き、椅子の背に身を預けた。
「……この街を救ったのは、間違いなく諸君だ。街を挙げて、盛大な祝宴を開かねばならん」
別の側近が強く頷き、声を上げる。
「そうです! この異常なまでの魔物の動きは、市井の者も気づいております。英雄たちの帰還と討伐の報を広め、街に安心を取り戻すべきです!」
領主館での報告 ― 追加の報告
執務室に重苦しい余韻が残る中、ギルドマスター・バルガスが一歩前に出た。
「領主様……実は、もう一つ重大な報告がございます」
領主バルドが目を細め、バルガスに視線を向ける。
「……なんだ?」
バルガスは深く頭を垂れたあと、翔と忍の背後に静かに佇む七人に目をやった。
「彼らは、オークの集落から救い出された者たちの中でも――特に重要な存在です」
執務室に緊張が走る。側近たちも顔を見合わせ、ざわめきを抑えられない。
ユリウスが一歩前に出ると、懐から小さなペンダント型の印籠を取り出した。
「王都より派遣された、アルベルト王家の次男――ユリウス・アルベルトだ」
ざわっ……!
側近たちの間にどよめきが広がった。
「お、王子殿下……!」
「まさか、行方不明とされていた……」
ユリウスの隣で、栗色の髪の少女が胸を張って進み出る。
「わたくしは、辺境伯エルンスト家の長女、カトリーナ・フォン・エルンストです。殿下の婚約者として同行しておりましたが……護衛を失い、囚われの身となっておりました」
今度は側近たちがさらに青ざめる。
「辺境伯令嬢まで……!」
「これほどの大事が……もしお二人を失っていれば、国家の一大事だった……!」
続いて、他の護衛役たちも名乗りを上げた。
「ガルド・ハイン。ハーフドワーフの鍛冶師にして、王都お抱えの武具職人だ」
ごつい腕を組むその姿に、側近の一人が目を剥いた。
「まさか、伝説級の武具を打ったという“鍛冶の二つ名持ち”……!」
「リーナ・マルセル。宮廷魔法指南役の一人。魔法使いとして殿下の側に仕えておりました」
「宮廷魔導師が……! オークどもに捕まっていたとは……」
「ヨアヒム・クライン。王宮薬士として仕えておりました。今は命を救っていただいた身、再び職務に戻れることを感謝いたします」
「王宮お抱えの薬士まで……!」
「ブルーノ・ヴァイス。元冒険者で、殿下の護衛を務めていた」
「ブルーノ……! Sランク昇格目前と噂されていた男ではないか……!」
最後に、白髪の老学者が静かに進み出た。
「ヘルマン・シュライバー。王都魔導学院にて教鞭を執っておったが……今は殿下の指南役として仕えておる」
「魔導学院の……! 殿下を導いていた方までも……!」
側近たちのざわめきは収まらず、領主自身も深い息を吐き、額に手を当てた。
「……なんということだ。国の未来を担う王族と、その婚約者、そして国の柱たる人材までもが……オークどもに囚われていたとは……」
静まり返る室内。ユリウスは強い眼差しで翔と忍を振り返る。
「だが、俺たちはこうして救われた。君たちがいなければ、ここに立ってはいない」
バルド男爵は深々と頭を下げた。
「清水殿、松田殿……そして、この七名を救ってくださったこと。領主として、心から感謝申し上げる」
「……これほどの大功績、そして王子殿下ご一行のご無事。街全体に知らせねばなるまい。いや、それだけでは足りぬ。バルドの街をあげて祝宴を催すべきだ!」
バルガスの言葉に、執務室が一気にざわめいた。
側近の一人が顔を強ばらせて口を挟む。
「で、ですが領主様……祝宴となれば食材や飲み物の確保が難しいかと。街の備蓄だけでは到底……」
その声に、翔がゆっくりと前に出る。
「心配いらない。オークを百二十体、まるごと仕留めてある。肉ならいくらでもあるさ」
側近たちが一斉にどよめき、驚愕の声を上げる。
「ひ、百二十体……!」
「街一つを飢えから救える量ではないか!」
忍も一歩進み、柔らかな笑みを浮かべた。
「飲み物はブレイザーで用意できます。ただ、グラスの数までは足りませんから……皆さんに各自持参していただければ、どんな飲み物でも注いで差し上げます」
場の空気が一気に熱を帯び、側近たちが慌ただしく動き出す。
「急ぎ広場に知らせを!」
「料理人を総出で呼べ! 大釜を準備だ!」
「街中に伝令を走らせろ! 英雄の帰還だ!」
執務室は、祝宴の始まりを告げる熱気に包まれた。
祝宴の準備の話で盛り上がる執務室の空気が、一度落ち着きを取り戻した。
領主バルガスは深く椅子に腰掛け、真剣な表情でユリウスたち七人を見やった。
「……しかし、一つ大きな問題が残っている」
低く放たれた声に、室内の熱気が一瞬にして張り詰める。
「王子殿下とカトリーナ嬢をはじめとする一行を、この街でどう扱うべきか……。王都からは護衛を伴って派遣されたはずが、彼らはすべて失われた。これ以上危険を冒させるわけにはいかぬ」
ユリウスは唇を噛みしめ、拳を膝の上で握りしめる。
「……ごもっともです。ですが、我らだけで王都まで戻るのは不可能でしょう」
沈黙が支配する中、翔が一歩前に出た。
「なら、俺たちが送ろうか」
忍も隣でうなずき、穏やかに続ける。
「私たちならブレイザーもありますし、魔物との戦闘も問題ありません。王都までお届けするのが一番安全かと」
バルガスは目を見開き、やがて深く頷いた。
「……なるほど、迷い人殿とその守護車ならば確かに。それに、すでにこの街を救った英雄だ。託すに十分な資格がある」
ユリウスは驚きと感謝の入り混じった瞳で翔と忍を見つめる。
「……本当に、そこまでしてくださるのか」
翔は口の端を上げ、短く答えた。
「決まってるだろ。見捨てられるわけがない」
123
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる