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第5章 王都への道
感想会と出発
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執務室 ― 感想会
重厚な扉が閉まると同時に、全員が一斉に息を吐いた。
さっきまでブレイザーの中で非現実的な体験をし続けたせいか、執務室が逆に「古びた牢屋」のように見えてしまうほどだ。
「……おいおい、夢じゃねぇよな?」
ブルーノが頭をかきながら呟いた。
「水を流す椅子に、体を勝手に洗う泡……あんなもん、どんな魔法でも聞いたことがねぇぞ」
「いや、あれは魔法ではない。技術だ」
ヘルマンが震える指で杖を叩く。
「水流を一定に保ち、温風まで制御する……。王都魔導学院の研究室に持ち込めば、百年先の発明として祭り上げられるだろうな……」
「ふふっ、ヘルマン様、さっきは顔が真っ赤でしたわね」
カトリーナが口元を隠して笑う。
「“尻を水で洗うなど不敬だ!”と叫んでおられたのに、最後には……」
「し、仕方なかろう! あれは……実に爽快だったのだ!」
老学者は耳まで赤くし、ぶつぶつ言いながら椅子に沈んだ。
「それにしても……浴室!」
エリナが両手を胸に当て、目を潤ませる。
「温かい湯が絶えず満ちていて……シャワーのように体を清められる……。聖女候補として神殿の清浄な水に慣れておりましたが……あれはそれ以上です!」
「シャンプー、というものでしたか?」
リーナが髪を撫で、甘い香りを確かめるように。
「香料魔法を使ったのかと思いましたが……ただの泡で、汚れも落ちるとは……」
「……女神の祝福そのものだな」
ユリウスが真顔で言い放ち、周りを笑わせた。
「私はあの……“冷蔵庫”というのに目を奪われました」
ヨアヒムが興奮気味に語る。
「常に食材を腐らせず保管できる……薬草も同じ原理で保存すれば、効能を数倍に引き延ばせるはず! 王都の薬師協会に知られれば、革命が起こる!」
「革命どころじゃねぇ」
ガルドが鼻を鳴らす。
「金属も魔石も“分解して再構築”だと? おかげで俺ぁ、夢みてぇな素材を手にできた。おい、バルガス、聞いたか? 俺とあの守護車で組めば……神話級の武具だって作れるぜ」
ギルマスは机を叩き、肩を震わせていた。
「聞いたとも! だが……落ち着け……まだ心臓が追いつかん……」
「しかし……食事だ」
バルド男爵が手を握りしめた。
「三分で麺ができあがるという料理……、それに天ぷらとやらの軽やかな食感……。あれほど旨いものを、貴族の食卓ですら味わったことがない……!」
「お米という白い粒……柔らかく炊き上げられ、魚と共に握られた“寿司”……」
カトリーナがうっとりと目を細める。
「神殿の儀式で供えられる神饌より、遥かに神聖な味がしましたわ」
「梅酒……!」
ミアがまだ頬を赤らめていた。
「果実の甘さと酒精の香りが絡み合って……何杯でも飲みたくなります……」
「いや、飲みすぎだ」
ユリウスが呆れ顔で突っ込むと、場に笑いが広がった。
「……正直に言おう」
バルド男爵が深いため息を吐く。
「この街を治める者として、己の無知を恥じた。君ら迷い人の技術は……王国を百年先に導く力だ」
ギルマスも力強く頷く。
「まったく同感だ。私は冒険者を束ねる立場だが……彼らがいなければ、世界の常識はひっくり返るだろう」
「いやぁ……」
ブルーノが豪快に笑った。
「そんな奴らが俺たちの仲間でよかったぜ。敵に回ってたら……国がひとつ滅んでるな」
「……滅んでるどころじゃありません」
リーナが小声で補足した。
「大陸がひとつ、焼け野原になっているかもしれません」
ユリウスが拳を握り、立ち上がった。
「決まっている。我らは、この二人と守護車に同行し、王都へ帰還する! この体験を……この目で見た真実を、王と国に伝えるのだ!」
歓声ではなく、静かな決意が部屋を満たした。
それぞれの胸に「伝承の迷い人を目撃した」という実感が重く刻まれていた。
出発の朝
朝の光が石畳を黄金に染め、バルドの街は昨日の宴の余韻を残しながらも、新たな熱気に包まれていた。
中央広場から城門まで、人々が道の両脇にずらりと並び、ざわめきが絶えない。
「本当に行ってしまうのか……」
「昨日の英雄様方が王都へ……」
「迷い人殿と守護車も一緒なんだろう?」
そんな声が飛び交い、子どもたちは瞳を輝かせて手を振っている。
ブレイザーの巨大な車体は、すでに門前に展開されていた。
その黒鉄の艶やかな姿を目にした市民たちは、息を呑むように見上げる。
「……やっぱりでかいな」
「馬なしで動くなんて、どういう仕組みなんだ……」
「迷い人様の力だって言ってただろ!」
囁きと歓声が入り混じる。
翔はブレイザーの前に立ち、手をひらひらと振って群衆に応えた。
「昨日は一緒に楽しんでくれてありがとう。……今日は、こいつを連れて王都へ向かう。安心しろ、バルドはもう大丈夫だ」
その言葉に、歓声が爆発した。
「うおおおおーっ!」
「英雄様万歳!」
「迷い人様、ありがとう!」
忍は少し照れながらも笑みを浮かべ、子どもたちに向けて手を振る。
「……また帰って来られたら、昨日みたいにお料理を作りますね」
「やったー!」
「またポテト食べたい!」
「パン! 白いパンー!」
子どもたちの歓声に、大人たちの笑い声が混じる。
領主バルド男爵が、執務服の裾を翻しながら前に出た。
「諸君! 昨日の大宴会の盛り上がりは、この街の歴史に残るものだった! それを成したのは――ここに立つ迷い人と守護車、そして王都より訪れし英雄たちだ!」
再び大地が揺れるほどの拍手と歓声。
ユリウス王子が馬車の代わりにブレイザーへと視線をやり、得意げに胸を張った。
「さぁ、行こう! 王都への旅路は始まったばかりだ!」
その隣でカトリーナが小声で突っ込む。
「王子、そういうのは翔様が言うべきセリフですわ」
「……ぐっ」
王子の肩がぴくりと揺れ、周囲の護衛役の仲間たちがくすくすと笑った。
ギルマス・バルガスが太い声で告げる。
「迷い人殿、王都までの道は魔物も多い。だが……今のお前たちなら心配はいらんだろうな」
翔は口の端を上げ、胸元の通信機を指で叩いた。
「もちろん。俺たち二人と――この守護車がいる」
《任せろ! 出発準備完了だ!》
ブレイザーの声が響いた瞬間、群衆の中からまたどよめきが起こる。
やがて、護衛兵たちが整列し、城門がゆっくりと開かれていった。
夕日ではなく、朝の光が差し込むその向こうは、王都への長い道。
「……行きましょう」忍が小さく呟く。
「おう。じゃあ――出発だ!」翔が力強く手を振り下ろした。
ブレイザーが低い駆動音を響かせ、静かに進み出す。
その瞬間、街中を揺るがすほどの歓声が再び沸き起こった。
「「「いってらっしゃーい!」」」
バルドの街を背に、迷い人たちと英雄一行を乗せた守護車は、王都への道を走り出した。
重厚な扉が閉まると同時に、全員が一斉に息を吐いた。
さっきまでブレイザーの中で非現実的な体験をし続けたせいか、執務室が逆に「古びた牢屋」のように見えてしまうほどだ。
「……おいおい、夢じゃねぇよな?」
ブルーノが頭をかきながら呟いた。
「水を流す椅子に、体を勝手に洗う泡……あんなもん、どんな魔法でも聞いたことがねぇぞ」
「いや、あれは魔法ではない。技術だ」
ヘルマンが震える指で杖を叩く。
「水流を一定に保ち、温風まで制御する……。王都魔導学院の研究室に持ち込めば、百年先の発明として祭り上げられるだろうな……」
「ふふっ、ヘルマン様、さっきは顔が真っ赤でしたわね」
カトリーナが口元を隠して笑う。
「“尻を水で洗うなど不敬だ!”と叫んでおられたのに、最後には……」
「し、仕方なかろう! あれは……実に爽快だったのだ!」
老学者は耳まで赤くし、ぶつぶつ言いながら椅子に沈んだ。
「それにしても……浴室!」
エリナが両手を胸に当て、目を潤ませる。
「温かい湯が絶えず満ちていて……シャワーのように体を清められる……。聖女候補として神殿の清浄な水に慣れておりましたが……あれはそれ以上です!」
「シャンプー、というものでしたか?」
リーナが髪を撫で、甘い香りを確かめるように。
「香料魔法を使ったのかと思いましたが……ただの泡で、汚れも落ちるとは……」
「……女神の祝福そのものだな」
ユリウスが真顔で言い放ち、周りを笑わせた。
「私はあの……“冷蔵庫”というのに目を奪われました」
ヨアヒムが興奮気味に語る。
「常に食材を腐らせず保管できる……薬草も同じ原理で保存すれば、効能を数倍に引き延ばせるはず! 王都の薬師協会に知られれば、革命が起こる!」
「革命どころじゃねぇ」
ガルドが鼻を鳴らす。
「金属も魔石も“分解して再構築”だと? おかげで俺ぁ、夢みてぇな素材を手にできた。おい、バルガス、聞いたか? 俺とあの守護車で組めば……神話級の武具だって作れるぜ」
ギルマスは机を叩き、肩を震わせていた。
「聞いたとも! だが……落ち着け……まだ心臓が追いつかん……」
「しかし……食事だ」
バルド男爵が手を握りしめた。
「三分で麺ができあがるという料理……、それに天ぷらとやらの軽やかな食感……。あれほど旨いものを、貴族の食卓ですら味わったことがない……!」
「お米という白い粒……柔らかく炊き上げられ、魚と共に握られた“寿司”……」
カトリーナがうっとりと目を細める。
「神殿の儀式で供えられる神饌より、遥かに神聖な味がしましたわ」
「梅酒……!」
ミアがまだ頬を赤らめていた。
「果実の甘さと酒精の香りが絡み合って……何杯でも飲みたくなります……」
「いや、飲みすぎだ」
ユリウスが呆れ顔で突っ込むと、場に笑いが広がった。
「……正直に言おう」
バルド男爵が深いため息を吐く。
「この街を治める者として、己の無知を恥じた。君ら迷い人の技術は……王国を百年先に導く力だ」
ギルマスも力強く頷く。
「まったく同感だ。私は冒険者を束ねる立場だが……彼らがいなければ、世界の常識はひっくり返るだろう」
「いやぁ……」
ブルーノが豪快に笑った。
「そんな奴らが俺たちの仲間でよかったぜ。敵に回ってたら……国がひとつ滅んでるな」
「……滅んでるどころじゃありません」
リーナが小声で補足した。
「大陸がひとつ、焼け野原になっているかもしれません」
ユリウスが拳を握り、立ち上がった。
「決まっている。我らは、この二人と守護車に同行し、王都へ帰還する! この体験を……この目で見た真実を、王と国に伝えるのだ!」
歓声ではなく、静かな決意が部屋を満たした。
それぞれの胸に「伝承の迷い人を目撃した」という実感が重く刻まれていた。
出発の朝
朝の光が石畳を黄金に染め、バルドの街は昨日の宴の余韻を残しながらも、新たな熱気に包まれていた。
中央広場から城門まで、人々が道の両脇にずらりと並び、ざわめきが絶えない。
「本当に行ってしまうのか……」
「昨日の英雄様方が王都へ……」
「迷い人殿と守護車も一緒なんだろう?」
そんな声が飛び交い、子どもたちは瞳を輝かせて手を振っている。
ブレイザーの巨大な車体は、すでに門前に展開されていた。
その黒鉄の艶やかな姿を目にした市民たちは、息を呑むように見上げる。
「……やっぱりでかいな」
「馬なしで動くなんて、どういう仕組みなんだ……」
「迷い人様の力だって言ってただろ!」
囁きと歓声が入り混じる。
翔はブレイザーの前に立ち、手をひらひらと振って群衆に応えた。
「昨日は一緒に楽しんでくれてありがとう。……今日は、こいつを連れて王都へ向かう。安心しろ、バルドはもう大丈夫だ」
その言葉に、歓声が爆発した。
「うおおおおーっ!」
「英雄様万歳!」
「迷い人様、ありがとう!」
忍は少し照れながらも笑みを浮かべ、子どもたちに向けて手を振る。
「……また帰って来られたら、昨日みたいにお料理を作りますね」
「やったー!」
「またポテト食べたい!」
「パン! 白いパンー!」
子どもたちの歓声に、大人たちの笑い声が混じる。
領主バルド男爵が、執務服の裾を翻しながら前に出た。
「諸君! 昨日の大宴会の盛り上がりは、この街の歴史に残るものだった! それを成したのは――ここに立つ迷い人と守護車、そして王都より訪れし英雄たちだ!」
再び大地が揺れるほどの拍手と歓声。
ユリウス王子が馬車の代わりにブレイザーへと視線をやり、得意げに胸を張った。
「さぁ、行こう! 王都への旅路は始まったばかりだ!」
その隣でカトリーナが小声で突っ込む。
「王子、そういうのは翔様が言うべきセリフですわ」
「……ぐっ」
王子の肩がぴくりと揺れ、周囲の護衛役の仲間たちがくすくすと笑った。
ギルマス・バルガスが太い声で告げる。
「迷い人殿、王都までの道は魔物も多い。だが……今のお前たちなら心配はいらんだろうな」
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「もちろん。俺たち二人と――この守護車がいる」
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やがて、護衛兵たちが整列し、城門がゆっくりと開かれていった。
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「……行きましょう」忍が小さく呟く。
「おう。じゃあ――出発だ!」翔が力強く手を振り下ろした。
ブレイザーが低い駆動音を響かせ、静かに進み出す。
その瞬間、街中を揺るがすほどの歓声が再び沸き起こった。
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