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第9章 理の紋章編
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北極点を離れて五時間――
ブレイザー号は漆黒の雲海を抜け、南方の空を滑るように飛行していた。
視界の先、白銀の氷原はすでに遠ざかり、雪に覆われた山脈が青く霞んでいく。
やがて、果てしなく広がる平原の向こうに、陽光を浴びた王都フェルシアの姿が見えてきた。
その街はまるで宝石をちりばめたようだった。
純白の石壁が幾重にも重なり、円形の都市構造を描き出している。外周には広大な農地、緑のベルトが囲い、さらに外壁がそれを守る。
中央には高く聳える王城――蒼白い塔が天へ伸び、黄金のドームが朝日を反射して輝いていた。
街を縫うように青い運河が流れ、石橋が架かり、人々の生活の息づかいが上空からでもはっきりと見て取れた。
《王都フェルシアまで残距離五百キロ。到達予定時刻、約二十五分後です。》
「五時間の空旅か……地上を走ってた頃じゃ、考えられなかったな。」翔が窓の外を見ながら言った。
「空から見る景色、まるで地球の衛星映像みたい。」忍が頬を緩める。
《進化の成果です。現在も安定航行中。》
ブレイザーの声が響く中、翔は通信パネルを操作した。
「ブレイザー、ユリウス王子に通信を繋いでくれ。」
《了解。通信回線を開きます。》
短い電子音のあと、モニターにユリウスの顔が映る。
「こちら翔。ブレイザー号は現在、王都フェルシアへ向けて航行中だ。まもなく王都上空に到着する。着陸許可をお願いしたい。」
『――まもなく到着……? 王都“上空”だと!? 一体どういうことだ? 迎撃ドローンから何も連絡がないぞ!』
ユリウスの眉が跳ね上がる。
「驚くだろうけど、ブレイザーは進化して空を飛べるようになったんだ。今は高度二千メートルで航行中。地上には影響を与えてない。」
『空を……飛ぶ!? そんなことが……信じられん。』
「信じなくても構わないが、事実だ。安全に着陸できる場所を指定してくれ。」
『……わかった。なら王城の中庭だ。兵士たちの訓練広場を開放しよう。そこなら十分なスペースがある。』
《解析完了。地形・面積ともに着陸可能範囲内です。》
『では決まりだ。父上と母上と一緒に、君たちの到着を待っている。』
「了解。五分後に降下開始する。」翔が答えると通信が切れた。
《航行ルートを王都フェルシア中枢へ固定。降下準備を開始します。》
ブレイザー号がゆっくりと角度を変えた。
雲の切れ間から、王都の全景が壮大に広がる。
広大な外壁の外では、麦畑が黄金色に波打ち、風車がゆっくり回っている。
街の外縁には市場があり、露店が並び、商人たちの声が木霊していた。
だが、突然空を覆う巨大な影に、誰もが動きを止めた。
「……な、なんだ!? 空が暗く……!」
子どもが泣き叫び、母親が抱き上げる。
農夫が手をかざして空を見上げ、帽子を落とした。
やがて、空を横切る黒い巨体――ブレイザー号の輪郭が、雲間からゆっくり現れた。
「竜か!?」「いや、船……? いや、まさか……」
言葉が人々の間を伝い、王都全体がざわめき始めた。
街の鐘が鳴り、兵士たちが槍を構えて中庭に集まる。
塔の上では魔導士たちが詠唱を始めるが、ユリウスの声がすぐに制止を飛ばした。
『落ち着け! 攻撃するな! 味方だ、翔殿たちの船だ!』
その声が街中に魔導拡声器で響く。
兵士たちの緊張が一気に解け、代わりに驚きの声が上がった。
「空を飛ぶ船だって!?」「あれがブレイザー号……!」
「神々の乗り物か……!」
人々の目が畏敬の光を宿し、やがて手を合わせる者まで現れた。
恐怖は祈りに、祈りは歓喜へと変わっていく。
《降下角度安定。中庭への着陸シーケンス開始。》
翔が息を吐く。「いよいよだな……」
忍が頷く。「これも“風と水”の導きね。」
王都の上空で、ブレイザー号が光を纏いながら旋回を始めた。
その軌跡が雲を裂き、陽光が差し込む。
白い塔と城壁がその光を反射し、街全体が淡い金色に輝いた。
ゆっくりと中庭に降下していくブレイザー号。
高い塔の上から見守る人々は、息を呑んで見つめた。
金属の巨体が石畳に触れた瞬間、風が渦を巻き、草花が舞い上がる。
《着陸完了。安全確認――問題なし。》
ハッチが開く。
光を背に、翔と忍がゆっくりと姿を現した。
その瞬間、群衆の間にどよめきが走る。
「……人が、降りてくる……!」「神ではない……?」
「けれど、あの光……まるで聖人のようだ……!」
ユリウスが駆け寄る。
「翔! 本当に空から降りてきたのか!」
「まあな。だいぶ派手な帰還になったけど。」翔が笑う。
忍が隣で頷きながら言う。
「理の紋章も手に入れたわ。これで三つ揃った。」
ユリウスの表情が引き締まる。
「そうか……では、いよいよ“封印の書庫”だな。」
王と王妃も姿を現し、柔らかな笑みを向けた。
「よくぞ戻った、翔殿、忍殿。あなたたちの帰還を、王都全てが喜んでいる。」
翔は一歩前に出て深く頭を下げた。
「陛下、これより高坂亮の封印を解く準備に入ります。」
王が頷く。
「うむ。――さあ、来るがよい。真実の眠る場所へ。」
翔は振り返り、ブレイザーに命じる。
「ブレイザー、ここで待機。結界を展開して王都を防御してくれ。」
《了解。防御結界起動――王都防衛モードへ移行。》
青い光がブレイザーの外郭から放たれ、透明な膜が街全体を包み込む。
それを見た子どもが歓声を上げた。
「ほら! 空の神様が王都を守ってくれてる!」
翔はその声を聞きながら、微かに笑った。
「……守るって、こういうことなんだな。」
忍が隣で囁く。
「ええ。恐れよりも、信じる力の方が強い。」
そして二人は、王と王妃の後に続き、
王城地下――千年の時を閉ざした“禁断の書庫”へと歩みを進めた。
その扉の奥に、
この世界と未来を繋ぐ“真実”が眠っているとは、
まだ誰も知らなかった――。
ブレイザー号は漆黒の雲海を抜け、南方の空を滑るように飛行していた。
視界の先、白銀の氷原はすでに遠ざかり、雪に覆われた山脈が青く霞んでいく。
やがて、果てしなく広がる平原の向こうに、陽光を浴びた王都フェルシアの姿が見えてきた。
その街はまるで宝石をちりばめたようだった。
純白の石壁が幾重にも重なり、円形の都市構造を描き出している。外周には広大な農地、緑のベルトが囲い、さらに外壁がそれを守る。
中央には高く聳える王城――蒼白い塔が天へ伸び、黄金のドームが朝日を反射して輝いていた。
街を縫うように青い運河が流れ、石橋が架かり、人々の生活の息づかいが上空からでもはっきりと見て取れた。
《王都フェルシアまで残距離五百キロ。到達予定時刻、約二十五分後です。》
「五時間の空旅か……地上を走ってた頃じゃ、考えられなかったな。」翔が窓の外を見ながら言った。
「空から見る景色、まるで地球の衛星映像みたい。」忍が頬を緩める。
《進化の成果です。現在も安定航行中。》
ブレイザーの声が響く中、翔は通信パネルを操作した。
「ブレイザー、ユリウス王子に通信を繋いでくれ。」
《了解。通信回線を開きます。》
短い電子音のあと、モニターにユリウスの顔が映る。
「こちら翔。ブレイザー号は現在、王都フェルシアへ向けて航行中だ。まもなく王都上空に到着する。着陸許可をお願いしたい。」
『――まもなく到着……? 王都“上空”だと!? 一体どういうことだ? 迎撃ドローンから何も連絡がないぞ!』
ユリウスの眉が跳ね上がる。
「驚くだろうけど、ブレイザーは進化して空を飛べるようになったんだ。今は高度二千メートルで航行中。地上には影響を与えてない。」
『空を……飛ぶ!? そんなことが……信じられん。』
「信じなくても構わないが、事実だ。安全に着陸できる場所を指定してくれ。」
『……わかった。なら王城の中庭だ。兵士たちの訓練広場を開放しよう。そこなら十分なスペースがある。』
《解析完了。地形・面積ともに着陸可能範囲内です。》
『では決まりだ。父上と母上と一緒に、君たちの到着を待っている。』
「了解。五分後に降下開始する。」翔が答えると通信が切れた。
《航行ルートを王都フェルシア中枢へ固定。降下準備を開始します。》
ブレイザー号がゆっくりと角度を変えた。
雲の切れ間から、王都の全景が壮大に広がる。
広大な外壁の外では、麦畑が黄金色に波打ち、風車がゆっくり回っている。
街の外縁には市場があり、露店が並び、商人たちの声が木霊していた。
だが、突然空を覆う巨大な影に、誰もが動きを止めた。
「……な、なんだ!? 空が暗く……!」
子どもが泣き叫び、母親が抱き上げる。
農夫が手をかざして空を見上げ、帽子を落とした。
やがて、空を横切る黒い巨体――ブレイザー号の輪郭が、雲間からゆっくり現れた。
「竜か!?」「いや、船……? いや、まさか……」
言葉が人々の間を伝い、王都全体がざわめき始めた。
街の鐘が鳴り、兵士たちが槍を構えて中庭に集まる。
塔の上では魔導士たちが詠唱を始めるが、ユリウスの声がすぐに制止を飛ばした。
『落ち着け! 攻撃するな! 味方だ、翔殿たちの船だ!』
その声が街中に魔導拡声器で響く。
兵士たちの緊張が一気に解け、代わりに驚きの声が上がった。
「空を飛ぶ船だって!?」「あれがブレイザー号……!」
「神々の乗り物か……!」
人々の目が畏敬の光を宿し、やがて手を合わせる者まで現れた。
恐怖は祈りに、祈りは歓喜へと変わっていく。
《降下角度安定。中庭への着陸シーケンス開始。》
翔が息を吐く。「いよいよだな……」
忍が頷く。「これも“風と水”の導きね。」
王都の上空で、ブレイザー号が光を纏いながら旋回を始めた。
その軌跡が雲を裂き、陽光が差し込む。
白い塔と城壁がその光を反射し、街全体が淡い金色に輝いた。
ゆっくりと中庭に降下していくブレイザー号。
高い塔の上から見守る人々は、息を呑んで見つめた。
金属の巨体が石畳に触れた瞬間、風が渦を巻き、草花が舞い上がる。
《着陸完了。安全確認――問題なし。》
ハッチが開く。
光を背に、翔と忍がゆっくりと姿を現した。
その瞬間、群衆の間にどよめきが走る。
「……人が、降りてくる……!」「神ではない……?」
「けれど、あの光……まるで聖人のようだ……!」
ユリウスが駆け寄る。
「翔! 本当に空から降りてきたのか!」
「まあな。だいぶ派手な帰還になったけど。」翔が笑う。
忍が隣で頷きながら言う。
「理の紋章も手に入れたわ。これで三つ揃った。」
ユリウスの表情が引き締まる。
「そうか……では、いよいよ“封印の書庫”だな。」
王と王妃も姿を現し、柔らかな笑みを向けた。
「よくぞ戻った、翔殿、忍殿。あなたたちの帰還を、王都全てが喜んでいる。」
翔は一歩前に出て深く頭を下げた。
「陛下、これより高坂亮の封印を解く準備に入ります。」
王が頷く。
「うむ。――さあ、来るがよい。真実の眠る場所へ。」
翔は振り返り、ブレイザーに命じる。
「ブレイザー、ここで待機。結界を展開して王都を防御してくれ。」
《了解。防御結界起動――王都防衛モードへ移行。》
青い光がブレイザーの外郭から放たれ、透明な膜が街全体を包み込む。
それを見た子どもが歓声を上げた。
「ほら! 空の神様が王都を守ってくれてる!」
翔はその声を聞きながら、微かに笑った。
「……守るって、こういうことなんだな。」
忍が隣で囁く。
「ええ。恐れよりも、信じる力の方が強い。」
そして二人は、王と王妃の後に続き、
王城地下――千年の時を閉ざした“禁断の書庫”へと歩みを進めた。
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