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第39話:新しい年と、永遠の約束
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十二月三十一日、大晦日。
私は、家のリビングで、家族とテレビを見ながら、こたつで丸まっていた。でも、心は、ここにあらず。スマホを握りしめ、怜くんとの、途切れ途切れのメッセージのやり取りに、胸をときめかせていた。
『もうすぐ、年が明けるね』
『ああ』
『何してるの?』
『別に。……お前のこと、考えてる』
その、あまりにも不意打ちで、甘い言葉。私は、こたつ布団の中で、一人、顔を真っ赤にした。
私たちは、メッセージで、ささやかな約束を交わす。
『明日、初詣、一緒に行こう』
一月一日、元旦。
凛と張り詰めた、冬の空気。
私は、少しだけおめかしをして、怜くんとの待ち合わせ場所である、大きな神社の鳥居の前へと向かった。
人混みの中で、彼が、私を見つけて、そっと、手を振る。
彼の首には、私が編んだ、夜空色のマフラー。その光景だけで、私の心は、幸せな気持ちで、いっぱいになった。
私たちは、参拝者の長い列に、並んで加わった。
賽銭箱の前で、二人、並んで、手を合わせる。
(どうか、怜くんの夢が、叶いますように。そして、これからも、ずっと、彼の隣で、笑っていられますように)
隣で、同じように、静かに目を閉じている彼の横顔を見ながら、私は、そっと、心の中で、祈った。
お参りを済ませた後、私たちは、おみくじを引くことにした。
「わっ!見て、怜くん! 大吉だよ!」
私が引いたおみくじには、『待ち人、来たる。誠実な愛を育みなさい』と、書かれていた。
「怜くんは? どうだった?」
彼は、黙って、自分のおみくじを、私に見せてくれた。
そこには、同じように、『大吉』の二文字。そして、『失いってはならない、生涯の宝物が見つかる』という、言葉が添えられていた。
彼は、その言葉を、私に見せたまま、ただ、じっと、優しい瞳で、私を見つめていた。
その視線だけで、彼にとっての「宝物」が、誰なのか、痛いほど、伝わってきた。
私たちは、賑やかな本殿を離れ、境内にある、静かな庭園へと、足を向けた。
凍った池にかかる、小さな橋の上で、二人、立ち止まる。
「陽菜」
彼が、私の名前を呼ぶ。
「クリスマス・イブに言ったこと。……本気だからな」
その、真剣な声に、私の心臓が、とくん、と跳ねる。
「俺が、大学を卒業して、日本に帰ってきたら……。その時は、お前を、迎えに行く。だから、待っててほしい」
それは、プロポーズ、みたいな、言葉だった。
私は、溢れ出しそうになる、幸せな涙を、必死でこらえ、満面の笑みで、力強く、頷いた。
「うん。待ってる。ずっと、待ってるよ」
彼は、安心したように、ふっと、息を吐いた。
そして、私の胸元で、きらりと光る、ハートのネックレスに、そっと、触れた。
「約束だ」
「うん、約束」
彼は、私の頬を、両手で、優しく包み込む。
そして、その唇が、私の額に、そっと、触れた。
それは、誓いの、キス。
新しい年の、始まりの日に、交わした、永遠の約束。
私たちの未来は、まだ、遠くて、不確かかもしれない。
でも、大丈夫。
どんなに離れていても、どんなに時間が経っても、私たちの心は、いつだって、一つだ。
そんな、どこまでも温かくて、揺るぎない確信が、私の胸を、満たしていた。
私は、家のリビングで、家族とテレビを見ながら、こたつで丸まっていた。でも、心は、ここにあらず。スマホを握りしめ、怜くんとの、途切れ途切れのメッセージのやり取りに、胸をときめかせていた。
『もうすぐ、年が明けるね』
『ああ』
『何してるの?』
『別に。……お前のこと、考えてる』
その、あまりにも不意打ちで、甘い言葉。私は、こたつ布団の中で、一人、顔を真っ赤にした。
私たちは、メッセージで、ささやかな約束を交わす。
『明日、初詣、一緒に行こう』
一月一日、元旦。
凛と張り詰めた、冬の空気。
私は、少しだけおめかしをして、怜くんとの待ち合わせ場所である、大きな神社の鳥居の前へと向かった。
人混みの中で、彼が、私を見つけて、そっと、手を振る。
彼の首には、私が編んだ、夜空色のマフラー。その光景だけで、私の心は、幸せな気持ちで、いっぱいになった。
私たちは、参拝者の長い列に、並んで加わった。
賽銭箱の前で、二人、並んで、手を合わせる。
(どうか、怜くんの夢が、叶いますように。そして、これからも、ずっと、彼の隣で、笑っていられますように)
隣で、同じように、静かに目を閉じている彼の横顔を見ながら、私は、そっと、心の中で、祈った。
お参りを済ませた後、私たちは、おみくじを引くことにした。
「わっ!見て、怜くん! 大吉だよ!」
私が引いたおみくじには、『待ち人、来たる。誠実な愛を育みなさい』と、書かれていた。
「怜くんは? どうだった?」
彼は、黙って、自分のおみくじを、私に見せてくれた。
そこには、同じように、『大吉』の二文字。そして、『失いってはならない、生涯の宝物が見つかる』という、言葉が添えられていた。
彼は、その言葉を、私に見せたまま、ただ、じっと、優しい瞳で、私を見つめていた。
その視線だけで、彼にとっての「宝物」が、誰なのか、痛いほど、伝わってきた。
私たちは、賑やかな本殿を離れ、境内にある、静かな庭園へと、足を向けた。
凍った池にかかる、小さな橋の上で、二人、立ち止まる。
「陽菜」
彼が、私の名前を呼ぶ。
「クリスマス・イブに言ったこと。……本気だからな」
その、真剣な声に、私の心臓が、とくん、と跳ねる。
「俺が、大学を卒業して、日本に帰ってきたら……。その時は、お前を、迎えに行く。だから、待っててほしい」
それは、プロポーズ、みたいな、言葉だった。
私は、溢れ出しそうになる、幸せな涙を、必死でこらえ、満面の笑みで、力強く、頷いた。
「うん。待ってる。ずっと、待ってるよ」
彼は、安心したように、ふっと、息を吐いた。
そして、私の胸元で、きらりと光る、ハートのネックレスに、そっと、触れた。
「約束だ」
「うん、約束」
彼は、私の頬を、両手で、優しく包み込む。
そして、その唇が、私の額に、そっと、触れた。
それは、誓いの、キス。
新しい年の、始まりの日に、交わした、永遠の約束。
私たちの未来は、まだ、遠くて、不確かかもしれない。
でも、大丈夫。
どんなに離れていても、どんなに時間が経っても、私たちの心は、いつだって、一つだ。
そんな、どこまでも温かくて、揺るぎない確信が、私の胸を、満たしていた。
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