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パターンその2
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事故にあって死んでしまった私は、ずっとずっと大好きだった乙女ゲームの世界に転生することが出来た。
ゲームの攻略方法は頭に残っているから、出会いイベントも問題なく終わった。みんなゲーム通り、平民なのに聖女として選ばれた私に対して優しくしてくれた。この調子で彼らを攻略して、目指すは王子様達に愛されるお姫様ルートよ!
聖女として選ばれた私がライバルたちを押しのけて、イケメン達に愛されて、面倒なことなんて何一つやる必要がなくて、皆から羨まれ、崇められる生活を送るの!
「ちょっといいかしら?」
明るい未来に思いを馳せていると、ゲームで何度も見ていた悪役令嬢の「イザベル」が取り巻きと一緒に話しかけてきた。話してる内容もゲーム通り「聖女候補に選ばれたからって調子に乗るな」「あなたのような平民が彼らに話しかけるんじゃないわよ」といった内容だった。
はいはい、かませ犬発言オツで~す。そう言っても弱いもの苛めが好きな性格してるから、婚約者である王子様に相手にされてないじゃないあなた。ゲームでもわざわざ奴隷を買って拷問するような悪趣味もちじゃないの。ほんっとドン引き~
ほらほら、そうやってかませ犬丸出しのことしてたら王子様やってきて「一人に寄ってたかって何してるんだ」って注意されたじゃない。ざまぁないわね。婚約者にそんな風に睨まれちゃうなんて!
そうして順調に逆ハールートを攻略し、イベントを楽しみながらあっという間にエンディング前の断罪イベントが行われた。
イザベルにはこれまで何度も嫌がらせされたから、王子様に婚約破棄を言い渡された時の情けない泣き顔は痛快だった!
こうして私は逆ハーエンドを迎えることが出来て、無事に聖女としてこの国の王太子妃として、全てから愛される未来が始まる…と思ってた。
だけどエンディングを迎えた先に待っていたのは…私が思い描いていた者とは全くの別物だった。
私が王太子妃として迎えられて、必然的に攻略対象の王子様と結婚することとなった。そうなったら自然とほかの攻略対象とは疎遠になってしまった。
たまに交流するものの、彼らはそれぞれ婚約者と結婚したらしい…
なんで?みんな私のこと好きなんじゃないの?あれだけ私の事をかわいいとかちやほやしてくれたのに、どうして他の女と結婚してるのよ!そのせいで皆私のことをほめてくれなくなった!一緒に過ごす時間も減った!
それに聖女の仕事も王太子妃の仕事も忙しすぎるわ、分からないこと多すぎるし、挙句の果てには「この国の代表であるのですからそれにふさわしい立ち振る舞いを心がけてほしいものですな」とか「この程度の事も出来ないなんてこの国の恥さらしもいいところですな」とかいろんな人達から駄目だしされるし…
あんまりじゃない!?私はこの国の聖女で、この世界のヒロインなのよ!?そんなこと言って言い訳!?
腹が立ったからこの事王子…今は王様に、この状況をどうにかしてほしくて相談したんだけど「キミもこの国の国母としての自覚を持ってくれないか?」ですって!?
なんでよ!あんた私を愛してるんじゃないの!?せっかく苦労してゲームを攻略してエンディングを迎えたのに!こんなの全然幸せじゃない!私が思い描いた幸せな未来じゃない!
もう嫌になった私はある日、城をこっそりと抜け出してしまった。
こんな生活なんてもううんざりだもん!こうなったらこのゲームの次回作の舞台である隣国に行こうかしら。そこでまた新しくキャラを攻略してやり直すの!今度こそ面倒ごとのない、皆から愛される生活を送るのよ!
だけどその途中で夜盗に襲われて、私は必死に抵抗したけどあっという間に取り押さえられて、私は持ってきたお金も荷物も全部盗られ、ズタボロにされて森の中に放置された…
痛い…血が出てる…魔法で治したくても、さっきの奴らに魔封じのアイテムを使われたからまだ使えない…
どうしてこうなったの?私はちゃんとゲーム通りに進めたのに。そしたら幸せな未来が約束されるんじゃないの?みんなが愛してくれて、めんどくさいことは何もなくて、全てが満たされている生活を送れるんじゃないの?
血が流れる段々と寒くなって、眠たくなって…そうしてようやく気が付いたの。わたしはもう、この世界の「主人公」じゃないんだって…
*****
パターンその②
ゲーム通りなのは学園生活の間だけで、あとは厳しい現実が待ち構えているだけ。
ヒロインはそれに耐えきれず逃げだしたけれど、もうゲームは終わって都合よく守ってくれる人もいないから、夜盗に殺され死んじゃったエンド
贅沢三昧して国を破滅に導いて、反乱を起こした国民たちに処刑されるエンドも考えましたが、普通に聖女と王太子妃の仕事両立させるの辛そうだなーと思い、こうなりました。
ゲームの攻略方法は頭に残っているから、出会いイベントも問題なく終わった。みんなゲーム通り、平民なのに聖女として選ばれた私に対して優しくしてくれた。この調子で彼らを攻略して、目指すは王子様達に愛されるお姫様ルートよ!
聖女として選ばれた私がライバルたちを押しのけて、イケメン達に愛されて、面倒なことなんて何一つやる必要がなくて、皆から羨まれ、崇められる生活を送るの!
「ちょっといいかしら?」
明るい未来に思いを馳せていると、ゲームで何度も見ていた悪役令嬢の「イザベル」が取り巻きと一緒に話しかけてきた。話してる内容もゲーム通り「聖女候補に選ばれたからって調子に乗るな」「あなたのような平民が彼らに話しかけるんじゃないわよ」といった内容だった。
はいはい、かませ犬発言オツで~す。そう言っても弱いもの苛めが好きな性格してるから、婚約者である王子様に相手にされてないじゃないあなた。ゲームでもわざわざ奴隷を買って拷問するような悪趣味もちじゃないの。ほんっとドン引き~
ほらほら、そうやってかませ犬丸出しのことしてたら王子様やってきて「一人に寄ってたかって何してるんだ」って注意されたじゃない。ざまぁないわね。婚約者にそんな風に睨まれちゃうなんて!
そうして順調に逆ハールートを攻略し、イベントを楽しみながらあっという間にエンディング前の断罪イベントが行われた。
イザベルにはこれまで何度も嫌がらせされたから、王子様に婚約破棄を言い渡された時の情けない泣き顔は痛快だった!
こうして私は逆ハーエンドを迎えることが出来て、無事に聖女としてこの国の王太子妃として、全てから愛される未来が始まる…と思ってた。
だけどエンディングを迎えた先に待っていたのは…私が思い描いていた者とは全くの別物だった。
私が王太子妃として迎えられて、必然的に攻略対象の王子様と結婚することとなった。そうなったら自然とほかの攻略対象とは疎遠になってしまった。
たまに交流するものの、彼らはそれぞれ婚約者と結婚したらしい…
なんで?みんな私のこと好きなんじゃないの?あれだけ私の事をかわいいとかちやほやしてくれたのに、どうして他の女と結婚してるのよ!そのせいで皆私のことをほめてくれなくなった!一緒に過ごす時間も減った!
それに聖女の仕事も王太子妃の仕事も忙しすぎるわ、分からないこと多すぎるし、挙句の果てには「この国の代表であるのですからそれにふさわしい立ち振る舞いを心がけてほしいものですな」とか「この程度の事も出来ないなんてこの国の恥さらしもいいところですな」とかいろんな人達から駄目だしされるし…
あんまりじゃない!?私はこの国の聖女で、この世界のヒロインなのよ!?そんなこと言って言い訳!?
腹が立ったからこの事王子…今は王様に、この状況をどうにかしてほしくて相談したんだけど「キミもこの国の国母としての自覚を持ってくれないか?」ですって!?
なんでよ!あんた私を愛してるんじゃないの!?せっかく苦労してゲームを攻略してエンディングを迎えたのに!こんなの全然幸せじゃない!私が思い描いた幸せな未来じゃない!
もう嫌になった私はある日、城をこっそりと抜け出してしまった。
こんな生活なんてもううんざりだもん!こうなったらこのゲームの次回作の舞台である隣国に行こうかしら。そこでまた新しくキャラを攻略してやり直すの!今度こそ面倒ごとのない、皆から愛される生活を送るのよ!
だけどその途中で夜盗に襲われて、私は必死に抵抗したけどあっという間に取り押さえられて、私は持ってきたお金も荷物も全部盗られ、ズタボロにされて森の中に放置された…
痛い…血が出てる…魔法で治したくても、さっきの奴らに魔封じのアイテムを使われたからまだ使えない…
どうしてこうなったの?私はちゃんとゲーム通りに進めたのに。そしたら幸せな未来が約束されるんじゃないの?みんなが愛してくれて、めんどくさいことは何もなくて、全てが満たされている生活を送れるんじゃないの?
血が流れる段々と寒くなって、眠たくなって…そうしてようやく気が付いたの。わたしはもう、この世界の「主人公」じゃないんだって…
*****
パターンその②
ゲーム通りなのは学園生活の間だけで、あとは厳しい現実が待ち構えているだけ。
ヒロインはそれに耐えきれず逃げだしたけれど、もうゲームは終わって都合よく守ってくれる人もいないから、夜盗に殺され死んじゃったエンド
贅沢三昧して国を破滅に導いて、反乱を起こした国民たちに処刑されるエンドも考えましたが、普通に聖女と王太子妃の仕事両立させるの辛そうだなーと思い、こうなりました。
応援ありがとうございます!
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