NTRもののゲームの世界に転生した私の生存戦略(番外編も完結しました)

クラッベ

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IF・セルドのバッドエンド別バージョン②

エリオによって魔法研究所にて実験材料となってしまったセルド。

精液となってしまったセルドは逃げ出すこともできず、このまま消費される日々を送る…はずだった。

「…あったわ。やっと見つけた」

セルドが保管されているガラスケースが何者かによって持ち出される。その人物は、かつてセルドが虜にした女冒険者のうちの一人だ。
セルドが連行され処刑されてから、セルドに心酔していた女冒険者のほとんどは廃人のようになったと言われていたが、中にはナタリー達のように普通に生活できる状態になった者もいる。彼女もそのうちの一人というわけだ。

隠密スキルを持つ彼女は研究員に変装し、セルドの魂が封じ込まれている精液を盗んだのだ。

しかし研究所のセキュリティもそこまで甘くない。ガラスケースが持ち出された瞬間に警報が鳴り、女冒険者は追われていた。

命からがら脱出した女冒険者は、セルドの入ったガラスケースを掲げた。


「あぁご主人様、こんな姿になってお労しい…」

(お、おぉ、お前は…ワシがわかるのか?)

「あなたが処刑されたと聞き、信じられなくて調べていたらあなたの魂が封じられたという情報を掴んだのです。まさかこんな姿にされてたなんて…」

名前は覚えていないが、彼女にはよく自分のものをくわえさせていたことはよく覚えている。とりあえずあの場所から連れ出してもらえたことにセルドは安堵した。

そうだ、確かあの男は卵子細胞に自分が入り込めば新たに体を得られるかもしれないと言っていた。ならばこの女の胎内に入って受精させれば自分は復活できる!もうこんな窮屈なケースの中にいなくて済む!自分をこんな目に合わせたあの男たちに復讐できる!

セルドはやっと解放されるという喜びに打ち震え、解放された後の計画を立てていた。地位も名誉もすべて失ってしまったが女を使えばまた再建できるはずだ。

そうだ、確かあの男と一緒にいた女…ソフィアと言ったか、あの女を捕らえてエリオたちの前で犯してしまおう。彼らの絶望する顔を想像していたその時だった。
カポ、とガラスケースのふたが開かれる。なんだ?と見上げると…何か黒い穴が見える。

この時セルドは忘れていた。この女冒険者に常日頃どういうプレイをさせていたか。

彼女も当初、セルドに無理やり奪われた被害者だ。セルドのものを見て「臭い!」と言い出すものだから、徹底的に精液の匂いを、味を味わわせた。その結果、普通の食事よりも精液が大好きな精液中毒となった。

そんな彼女が精液がたっぷりと詰まったガラスケースを持ったとなると…

「あーん♪」

(ま、待て!ワシを飲もうとするな!やめろぉおおおおおおっ!)

精液の味に夢中となった彼女は、せめて最後に残されたこれをしっかり味わおうとしていた。セルドの声など彼女に聞こえるはずもなく、そのまま重力に従い、落ちていく。

(あああああああああああっ!)

抵抗なんてできるわけがない。そのままセルドは女の口の中へと落ちていき、胃の中へと収まった。もうどうにもできない。ただ胃の中で消化されるのを待つのみ…



「あ、あぁ?なに?胃が、くる、し……ぁああああああああっ!」



******


「まさかこうなるとはな」

セルドが持ち出されたという知らせを聞き、エリオが捜索に加わった。

犯人はすぐに見つかった。研究所近くの森に隠れていた女冒険者が倒れている。彼女はすでに絶命しており、腹部を抑えていた。

「しかしまさか飲み干すとはな…それが死因だなんてこいつも哀れだな」

悪魔の精液の状態を維持するために様々な薬品が使われている。そんなものを飲んでしまったら腹痛を起こすことは予想していたが、まさか死に至るとはエリオも想定外だった。

「まぁ…悪魔の精液はそれくらい危険、ということだろうな」

やや無理やりな持論で納得し、運ばれる女冒険者の遺体を見送った。

「それにしてもよかったな、最後に女の体に入れたんだから。お前にはぜいたくな最期じゃないか」

今頃セルドは消化されてしまっているであろう。あの遺体は身元が分かればその家族の手によって埋葬されるだろう。もし身寄りがない者であったならこの国の一般的な埋葬方法である火葬が行われる。

セルドという存在は名実ともに、この世から去ったのだ。

そう思ったエリオは空になったガラスケースを拾い、研究所へと戻っていった。

だから彼は気が付かなかった。

女冒険者が飲みこぼした、少量の精液が地面に落ちているということを。




(タス、ケ、テ…タスケ、テ…ワシ、ハ、コ、コ…ニ……)



*****

バッドエンド案その②

自分のハーレムの一人に連れ出してもらえたはいいものの、文字通り「身も心も一つ」になりたいという彼女の欲望により破滅。

死人も出てるしなんか意味不明かも、ということでこのバッドエンドは没になりました。
感想 1

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