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起動ルーチンを叩かれて覚醒したキキョウは、違和感を覚えた。
体の芯を貫く肉杭と、気も狂わんばかりの快楽がない。
即座に、それがない状態が普通なのであると思い直し、わずかに赤面する。
「起動したか、キキョウ」
作業台に横たわったキキョウの顔を、褐色の肌のメイデンが覗きこんでくる。
「貴女は……」
ドクと呼ばれていた少年のメイデン、キキョウを上回るスペックを有すると思われるワンオフ機だ。
「私はサンクチュアリという」
端的すぎる自己紹介は虚飾のないストイックさを感じさせる。
褐色の肌と銀色の髪を持つメイデンは、真紅のカメラアイでキキョウを見下ろした。
「キキョウ、自己診断ルーチンは働いているか?」
サンクチュアリの言葉にキキョウは自己診断ルーチンを起動させる。
「……失った四肢の連結を確認。
ですが、不明なデバイスが挟まっていますね、連結されていますが動けません」
横たわったままのキキョウは首を傾け、自分の肩口にカメラアイを向けた。
ヴァトーにもぎ取られた手足は接続されているが、その断面を繋ぐように黒い未知の部品が挟まっている。
上腕部と膝に黒いリングを取り付けたかのような外観だ。
「そいつは俺が作った多目的接続器だ。
悪いが純正の部品が無くてな、代用品だよ。
見た目はイマイチだがドライバのインストールが終われば問題なく動くはずだ」
作業台の傍のパイプ椅子に腰を下ろした低音美声の少年、ドクがキキョウの疑問に答える。
サイズの合っていない青いツナギとやはりオーバーサイズの白衣は仮装めいて微笑ましいが、大きく足を組んだ姿勢は無駄に偉そうであった。
「……私を修復したのですか」
不審げなキキョウの言葉に、ドクは大仰に肩をすくめて見せた。
「なんせ、うちのエースのメイデンだからな。
わかってるだろ、ここで」
立ち上がったドクはボディスーツに包まれたキキョウの下腹を指先で弾いた。
「俺ぁお前らメイデンの事は一から十まで知ってるからな。
所詮、お前らは決められたプログラムに逆らえない人形なんだよ。
マスターパーティション書き換えられちまえば、新しい主にすぐに尻尾を振る。
子宮ユニットの底から思い知っただろう?」
下腹から臍に掛けて指を滑らせながら朗々と語るドクの言葉に、キキョウは唇を噛んだ。
一言一句、反論できない。
己の中の亡き主への忠誠が、真の漢に対するものへとすり替えられてしまった事は、誰よりもキキョウ自身が理解していた。
「そういう訳で、お前は俺たちの鹵獲品ってわけだ。
ようこそキキョウ、フォートMFへ!
歓迎するぜ、しっかり働いてくれよ?
お前とヴァトーが頑張れば、その分、俺が寝て過ごせるからな」
ドクは幼い顔を歪ませてニヤリと笑うと、大きく欠伸をした。
「フォートMF?」
「ここの事だよ。 俺たちの寝ぐらだ」
眠たげに目を擦るドクをサンクチュアリがそっと横抱きに抱き上げる。
「マスター、お昼寝されますか?」
「いや、その前に……」
ドクはキキョウを上回るサイズを誇るサンクチュアリのバストを指先でつついた。
「キキョウの修復で頭を使ったからな、補給がいる」
「……その、キキョウが見ていますが」
「お前もキキョウがヴァトーにやられてる所を散々見てるだろ。
同僚になるんだ、お互い様って奴だ」
サンクチュアリは嘆息すると、ボディスーツの胸元に指を走らせた。
彼女のボディスーツはフロントジッパー以外に乳頭付近にもジッパーがある。
抱き上げた主の顔の傍、左のジッパーを下ろすと褐色の大きな乳房と桜色の乳首がまろび出た。
「な、何をしているのですか!」
頭上でいきなりバストを放り出したサンクチュアリに、ぎょっとしたキキョウは思わず声を荒げる。
「何って栄養補給だよ。
見てろよキキョウ、これがお前ら並のメイデンとは違う、俺の最高傑作のマル秘機能だ!」
自慢げに言うや、ドクは目の前に差し出された乳首に吸いついた。
「んっ♡」
凛々しく整った褐色の戦乙女は眉を寄せた。
口を窄めながら、ドクはメイデンの乳首を強く吸う。
その喉が、ぐびりぐびりと上下した。
何かを飲み下している。
「え……。 授乳、しているのですか?」
頭上で繰り広げられる光景に、キキョウは目を見張った。
出産、授乳に関わる機能はメイデンには備わっていない。
驚愕するキキョウにサンクチュアリは苦笑しつつ種明かしをした。
「余剰スペースにドリンクパックを入れて、疑似乳腺から出しているだけだ。
そう驚くことじゃない」
「あっ、こいつめ、あっさりとネタばらししやがって!」
ドクは少年めいた外見にふさわしく頬を膨らませてむくれると、主の意向を無視したメイデンの乳首に噛みついた。
「ひんっ♡」
凛々しい美貌には些か不似合いな、可愛らしい悲鳴がサンクチュアリの口から漏れる。
大振りな乳首は主の乱暴な口撃を受け、内部に仕込んだ乳酸飲料をどっと溢れさせた。
「んぐっ、んっ、ふぅ、やはり乳酸菌はいい、人類の友だ……」
ドクは満足げに頷きながら、白い滴を溢れさせるメイデンの乳首を舌先でなぞる。
「んっ♡ マ、マスター……♡」
乱暴な噛みつきとは裏腹に繊細な動作で優しく乳首を舐められ、サンクチュアリは消え入りそうな声を漏らした。
褐色の豊満なバストの先端で、主の唾液に濡れた乳首が大きく隆起している。
「お前は相変わらずここが弱いな」
ドクが笑いながら乳首を指で弾くと、サンクチュアリはびくりと背筋を震わせる。
「あっ♡ マ、マスターがそういう風にお作りになったんでしょうに」
「まあ、そうなんだけどな。
俺好みに仕上がった自慢の娘だよ、お前は」
ドクは囁くと、ツナギの胸元のジッパーを一息に開けた。
薄い胸板の華奢な体と、少年らしい皮を被った逸物が露わになる。
サンクチュアリは褐色の頬を朱に染めながら、主の逸物を恭しく手のひらに包む。
「ま、待ちなさい! 人の頭の上でどこまでするおつもりですか!」
目の前で進行する事態を、これ以上看過できない。
動けないまま制止の声をあげるキキョウに、ドクは鬱陶しげな視線を向けた。
「どこまでってなあ、興が乗るまま気が向くままってね」
「せめて自分の部屋でしてください!」
「ここが俺の部屋だ! 自室でいちゃついて何が悪い!」
開き直るドクに、キキョウは一瞬言葉を失う。
そこへ、来客が現れた。
「おーう、そろそろ修理終わったかい?」
立て付けの悪い引き戸を開け、天井に頭を擦りそうな禿頭の巨漢が入ってくる。
キキョウを奪った真の漢、ヴァトーだ。
作業台に横たわったキキョウと、その傍らでドクに授乳手コキをしているサンクチュアリを目にし、ヴァトーは怪異な容貌をにたりと崩した。
「なんだ、お楽しみ中かよ」
「そうなんだが、キキョウがうるさくてな。
さっさと連れてってくれ、ゆっくり楽しめん」
「ま、待ってください! まだ手足が認識されてないのですが!」
「……すまん、ドライバを渡してなかったな」
うっかりミスにドクは素直に謝ると、若々しい陰茎を撫でさすっているサンクチュアリを見上げた。
「サンクチュアリ、キキョウにドライバを渡してやってくれ。
おい、サンク」
「はい、マスター……♡。
気持ちよくしてさしあげますね……♡」
凛々しい顔立ちに慈母のような微笑みを浮かべたサンクチュアリは主の肉棒の皮をそっと剥き、ピンク色の亀頭をやわやわと指先で刺激した。
「うっ、こ、こら、サンク! こいつめ!」
サンクチュアリのツボを心得た指技に思わず声を上げたドクは、目の前で揺れる乳首を乱暴に噛んだ。
「んあっ♡」
「すぐ夢中になるのはお前の悪い所だぞ、サンクチュアリ。
さ、キキョウにドライバを渡してやるんだ」
「は、はい、申し訳ありません……」
ドクに諭され、サンクチュアリはしょんぼりと眉を下げた。
そうしていると、大柄で凛々しい武人の印象とは裏腹に、未熟な少女のような風情がある。
サンクチュアリはキキョウの額に指を触れ、多目的接続器のドライバを送信した。
「……インストール完了、ようやく動けます」
作業台の上に身を起こしたキキョウを、ヴァトーは満足げに見回した。
「流石ドクだな、きっちり繋がってらぁ」
「当たり前だ、俺を誰だと……う、待て、サンクチュアリ、もうちょっとゆっくり」
再び主の股間に指を這わせ始めたサンクチュアリに、ヴァトーはヤニ下がった笑みを向ける。
「もう我慢できないってか? 可愛いところ有るじゃねえの」
「うるさい、さっさと出ていけ」
主へ向ける態度とはかけ離れた冷たい声音を投げつけられ、ヴァトーは大げさに肩をすくめてみせる。
「へいへい、お邪魔虫は消えますよっと。
行くぞ、キキョウ」
「……はい」
本格的に主への奉仕を開始したサンクチュアリにちらりと目をやり、キキョウはヴァトーに続いて部屋を出る。
ドクの部屋は、プレハブの一室だったらしい。
部屋の外は屋外であった。
だが、タウン48ではお馴染みの照りつける日光は遮られている。
「……ここは、谷底ですか」
左右に高い崖がそびえ、立ち並ぶプレハブとバラックの居住区を強すぎる日差しと砂漠の砂嵐から護っていた。
自然現象に対する天然のシェルター構造といえる。
「狭っくるしくて薄暗いのが難点だがな、まあ住めば都って奴よ」
ヴァトーは笑いながらキキョウの尻をグローブのような平手で軽く叩いた。
そのまま、柔らかな尻肉を鷲掴みにするが、キキョウは眉を寄せるだけで口を開かない。
「ここが俺たちの拠点、フォートMF、正式にはフォートマザーファッカーだ」
「マ、マザーファッカー?」
罵声を冠した拠点の名にキキョウは面食らってヴァトーの顔を見上げた。
ヴァトーは怪異な容貌を不敵に歪める。
「そうとも。 タウンのマザーどもをファックして世の中を作り直すってのが俺たちのお題目なのさ。
うちのリーダーが言うには、な」
体の芯を貫く肉杭と、気も狂わんばかりの快楽がない。
即座に、それがない状態が普通なのであると思い直し、わずかに赤面する。
「起動したか、キキョウ」
作業台に横たわったキキョウの顔を、褐色の肌のメイデンが覗きこんでくる。
「貴女は……」
ドクと呼ばれていた少年のメイデン、キキョウを上回るスペックを有すると思われるワンオフ機だ。
「私はサンクチュアリという」
端的すぎる自己紹介は虚飾のないストイックさを感じさせる。
褐色の肌と銀色の髪を持つメイデンは、真紅のカメラアイでキキョウを見下ろした。
「キキョウ、自己診断ルーチンは働いているか?」
サンクチュアリの言葉にキキョウは自己診断ルーチンを起動させる。
「……失った四肢の連結を確認。
ですが、不明なデバイスが挟まっていますね、連結されていますが動けません」
横たわったままのキキョウは首を傾け、自分の肩口にカメラアイを向けた。
ヴァトーにもぎ取られた手足は接続されているが、その断面を繋ぐように黒い未知の部品が挟まっている。
上腕部と膝に黒いリングを取り付けたかのような外観だ。
「そいつは俺が作った多目的接続器だ。
悪いが純正の部品が無くてな、代用品だよ。
見た目はイマイチだがドライバのインストールが終われば問題なく動くはずだ」
作業台の傍のパイプ椅子に腰を下ろした低音美声の少年、ドクがキキョウの疑問に答える。
サイズの合っていない青いツナギとやはりオーバーサイズの白衣は仮装めいて微笑ましいが、大きく足を組んだ姿勢は無駄に偉そうであった。
「……私を修復したのですか」
不審げなキキョウの言葉に、ドクは大仰に肩をすくめて見せた。
「なんせ、うちのエースのメイデンだからな。
わかってるだろ、ここで」
立ち上がったドクはボディスーツに包まれたキキョウの下腹を指先で弾いた。
「俺ぁお前らメイデンの事は一から十まで知ってるからな。
所詮、お前らは決められたプログラムに逆らえない人形なんだよ。
マスターパーティション書き換えられちまえば、新しい主にすぐに尻尾を振る。
子宮ユニットの底から思い知っただろう?」
下腹から臍に掛けて指を滑らせながら朗々と語るドクの言葉に、キキョウは唇を噛んだ。
一言一句、反論できない。
己の中の亡き主への忠誠が、真の漢に対するものへとすり替えられてしまった事は、誰よりもキキョウ自身が理解していた。
「そういう訳で、お前は俺たちの鹵獲品ってわけだ。
ようこそキキョウ、フォートMFへ!
歓迎するぜ、しっかり働いてくれよ?
お前とヴァトーが頑張れば、その分、俺が寝て過ごせるからな」
ドクは幼い顔を歪ませてニヤリと笑うと、大きく欠伸をした。
「フォートMF?」
「ここの事だよ。 俺たちの寝ぐらだ」
眠たげに目を擦るドクをサンクチュアリがそっと横抱きに抱き上げる。
「マスター、お昼寝されますか?」
「いや、その前に……」
ドクはキキョウを上回るサイズを誇るサンクチュアリのバストを指先でつついた。
「キキョウの修復で頭を使ったからな、補給がいる」
「……その、キキョウが見ていますが」
「お前もキキョウがヴァトーにやられてる所を散々見てるだろ。
同僚になるんだ、お互い様って奴だ」
サンクチュアリは嘆息すると、ボディスーツの胸元に指を走らせた。
彼女のボディスーツはフロントジッパー以外に乳頭付近にもジッパーがある。
抱き上げた主の顔の傍、左のジッパーを下ろすと褐色の大きな乳房と桜色の乳首がまろび出た。
「な、何をしているのですか!」
頭上でいきなりバストを放り出したサンクチュアリに、ぎょっとしたキキョウは思わず声を荒げる。
「何って栄養補給だよ。
見てろよキキョウ、これがお前ら並のメイデンとは違う、俺の最高傑作のマル秘機能だ!」
自慢げに言うや、ドクは目の前に差し出された乳首に吸いついた。
「んっ♡」
凛々しく整った褐色の戦乙女は眉を寄せた。
口を窄めながら、ドクはメイデンの乳首を強く吸う。
その喉が、ぐびりぐびりと上下した。
何かを飲み下している。
「え……。 授乳、しているのですか?」
頭上で繰り広げられる光景に、キキョウは目を見張った。
出産、授乳に関わる機能はメイデンには備わっていない。
驚愕するキキョウにサンクチュアリは苦笑しつつ種明かしをした。
「余剰スペースにドリンクパックを入れて、疑似乳腺から出しているだけだ。
そう驚くことじゃない」
「あっ、こいつめ、あっさりとネタばらししやがって!」
ドクは少年めいた外見にふさわしく頬を膨らませてむくれると、主の意向を無視したメイデンの乳首に噛みついた。
「ひんっ♡」
凛々しい美貌には些か不似合いな、可愛らしい悲鳴がサンクチュアリの口から漏れる。
大振りな乳首は主の乱暴な口撃を受け、内部に仕込んだ乳酸飲料をどっと溢れさせた。
「んぐっ、んっ、ふぅ、やはり乳酸菌はいい、人類の友だ……」
ドクは満足げに頷きながら、白い滴を溢れさせるメイデンの乳首を舌先でなぞる。
「んっ♡ マ、マスター……♡」
乱暴な噛みつきとは裏腹に繊細な動作で優しく乳首を舐められ、サンクチュアリは消え入りそうな声を漏らした。
褐色の豊満なバストの先端で、主の唾液に濡れた乳首が大きく隆起している。
「お前は相変わらずここが弱いな」
ドクが笑いながら乳首を指で弾くと、サンクチュアリはびくりと背筋を震わせる。
「あっ♡ マ、マスターがそういう風にお作りになったんでしょうに」
「まあ、そうなんだけどな。
俺好みに仕上がった自慢の娘だよ、お前は」
ドクは囁くと、ツナギの胸元のジッパーを一息に開けた。
薄い胸板の華奢な体と、少年らしい皮を被った逸物が露わになる。
サンクチュアリは褐色の頬を朱に染めながら、主の逸物を恭しく手のひらに包む。
「ま、待ちなさい! 人の頭の上でどこまでするおつもりですか!」
目の前で進行する事態を、これ以上看過できない。
動けないまま制止の声をあげるキキョウに、ドクは鬱陶しげな視線を向けた。
「どこまでってなあ、興が乗るまま気が向くままってね」
「せめて自分の部屋でしてください!」
「ここが俺の部屋だ! 自室でいちゃついて何が悪い!」
開き直るドクに、キキョウは一瞬言葉を失う。
そこへ、来客が現れた。
「おーう、そろそろ修理終わったかい?」
立て付けの悪い引き戸を開け、天井に頭を擦りそうな禿頭の巨漢が入ってくる。
キキョウを奪った真の漢、ヴァトーだ。
作業台に横たわったキキョウと、その傍らでドクに授乳手コキをしているサンクチュアリを目にし、ヴァトーは怪異な容貌をにたりと崩した。
「なんだ、お楽しみ中かよ」
「そうなんだが、キキョウがうるさくてな。
さっさと連れてってくれ、ゆっくり楽しめん」
「ま、待ってください! まだ手足が認識されてないのですが!」
「……すまん、ドライバを渡してなかったな」
うっかりミスにドクは素直に謝ると、若々しい陰茎を撫でさすっているサンクチュアリを見上げた。
「サンクチュアリ、キキョウにドライバを渡してやってくれ。
おい、サンク」
「はい、マスター……♡。
気持ちよくしてさしあげますね……♡」
凛々しい顔立ちに慈母のような微笑みを浮かべたサンクチュアリは主の肉棒の皮をそっと剥き、ピンク色の亀頭をやわやわと指先で刺激した。
「うっ、こ、こら、サンク! こいつめ!」
サンクチュアリのツボを心得た指技に思わず声を上げたドクは、目の前で揺れる乳首を乱暴に噛んだ。
「んあっ♡」
「すぐ夢中になるのはお前の悪い所だぞ、サンクチュアリ。
さ、キキョウにドライバを渡してやるんだ」
「は、はい、申し訳ありません……」
ドクに諭され、サンクチュアリはしょんぼりと眉を下げた。
そうしていると、大柄で凛々しい武人の印象とは裏腹に、未熟な少女のような風情がある。
サンクチュアリはキキョウの額に指を触れ、多目的接続器のドライバを送信した。
「……インストール完了、ようやく動けます」
作業台の上に身を起こしたキキョウを、ヴァトーは満足げに見回した。
「流石ドクだな、きっちり繋がってらぁ」
「当たり前だ、俺を誰だと……う、待て、サンクチュアリ、もうちょっとゆっくり」
再び主の股間に指を這わせ始めたサンクチュアリに、ヴァトーはヤニ下がった笑みを向ける。
「もう我慢できないってか? 可愛いところ有るじゃねえの」
「うるさい、さっさと出ていけ」
主へ向ける態度とはかけ離れた冷たい声音を投げつけられ、ヴァトーは大げさに肩をすくめてみせる。
「へいへい、お邪魔虫は消えますよっと。
行くぞ、キキョウ」
「……はい」
本格的に主への奉仕を開始したサンクチュアリにちらりと目をやり、キキョウはヴァトーに続いて部屋を出る。
ドクの部屋は、プレハブの一室だったらしい。
部屋の外は屋外であった。
だが、タウン48ではお馴染みの照りつける日光は遮られている。
「……ここは、谷底ですか」
左右に高い崖がそびえ、立ち並ぶプレハブとバラックの居住区を強すぎる日差しと砂漠の砂嵐から護っていた。
自然現象に対する天然のシェルター構造といえる。
「狭っくるしくて薄暗いのが難点だがな、まあ住めば都って奴よ」
ヴァトーは笑いながらキキョウの尻をグローブのような平手で軽く叩いた。
そのまま、柔らかな尻肉を鷲掴みにするが、キキョウは眉を寄せるだけで口を開かない。
「ここが俺たちの拠点、フォートMF、正式にはフォートマザーファッカーだ」
「マ、マザーファッカー?」
罵声を冠した拠点の名にキキョウは面食らってヴァトーの顔を見上げた。
ヴァトーは怪異な容貌を不敵に歪める。
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