機甲乙女アームドメイデン ~ロボ娘と往く文明崩壊荒野~

日野久留馬

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EX04-4

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 親父さんの紹介状の効力か、ルースは順番を待つ男たちとは別枠で部屋に通された。
 相手役に指名したのが客引き担当のチグサだったお陰か、他の客からのクレームは出ていない。

「……普段から客取ってないんだな」

「はい?」

 呟きにベッドの上でシーツの皺を整えていたヒスイが三つ編みを揺らして振り返る。

 イレギュラーな客であるルースが案内された部屋は、本来の客室ではなく予備の部屋であるらしい。
 チグサの準備が整うまでの間、ヒスイは部屋の換気をし、手際よく掃除していた。

「いや、俺、飛び込みでチグサちゃんの順番取っちゃったのに、誰も文句つけなかったなあって」

「あぁ……」

 ルースの言葉にヒスイは曖昧に微笑む。

「このお仕事にちょっと苦手意識のある子で……。
 でも、悪い子じゃないんですよ!」

 小さな拳をぐっと握って力説するヒスイに、ルースは眉を寄せた。

「あの、俺もちょっと色々問題があるんですが……」

「ええ、どうせならルースさんの問題も、チグサさんの問題も一緒に片付けられたらベストかしらって」

 にっこりと笑って言うヒスイに、一抹とは言わない不安を覚える。
 だが、今更チェンジを言い出すわけにもいかない。 とりあえずルースは別の疑問を口にした。

「なんでチグサちゃんの衣装、あんなにぶかぶかなんです?
 このお店、客入りもいいし、予算がないとは思えないんですが」

「んー……」

 ルースの問いに、ヒスイは唇に人差し指を当てて思案した。

「企業秘密なんですけど……いいわ、教えて差し上げます。
 殿方って、ラッキースケベがお好きでしょう?」

「は?」

 間抜けな声を出すルースに、ヒスイは滔々と言葉を続ける。

「サイズ違いの衣装で、ちょっと身動きするとあちらこちらから見えてはいけない部分が見えてしまって。
 それに気づいて恥ずかしがって、一生懸命隠そうとして……。
 いかがです?」

「最高です」

 思わずサムズアップで同意するルースにヒスイも笑顔で親指を立てた。
 二人の間でコンセンサスが取れた所で、部屋の扉がノックされた。

「ヒスイ姉貴、チグサを連れてきたぜ」

 赤い戦闘メイデン用ボディスーツを纏った、ピンクのロングヘアの気の強そうなメイデンが入ってくる。
 その胸はSSフレームとしては破格なほどに大きい。

「ほら、チグサ、客人に挨拶しねえと」

「うぅ、モエギ姉さぁん……」

 戦闘スーツのメイデン、モエギに手を引かれ白い襦袢を羽織ったチグサが入室してきた。
 室内のルースと目が合い、ボッと頬を染めて俯く。
 白無垢を思わせる清楚な衣装も相まって初々しいその姿に、ルースの目尻も思わず下がる。

「ふふ、うちの妹、可愛らしいでしょう?」

 耳元で囁くヒスイの言葉にも頷かざるを得ない。

「あ、あの、ルースさん、その……よろしく、お願いします!」

「あ、うん、こちらこそ」

 ぴょこんとバネ仕掛けのように頭を下げるチグサに、ルースもぎくしゃくと応じる。

 末妹の衣装を準備しエスコートしてきたモエギは、豊かな胸の下で腕を組んで満足そうに頷くと、長姉へ振り返った。

「さ、姉貴、後は若い連中に任せて」

「え?」

 年寄り染みた言い回しで退室を促すモエギに、ヒスイは不思議そうに小首を傾げた。

「ランディさんにルースさんの事を頼まれているのよ?
 このまま放り出すなんて、いい加減な真似はできないわ」

 ヒスイはブレザーの薄い胸元に片手を当て、舞台役者のように胸を張った。

「ですから、ここで見守らせていただきます!」

「「えええっ!?」」

 ルースとチグサの口から、意図せずハモった驚きの声が上がる。
 ルースは助けを求めるようにモエギに目を向けた。
 だが、勇ましい戦装束に身を包んだメイデンは、申し訳なさそうに視線を外す。

「すまねえ、お客人。
 うちの店にゃ、こうなった姉貴を止めれる奴がいねえんだ……」

「……文字通りの支配人なんですね……」

 頭を下げるモエギに、ルースはひきつった声で呟いた。



「こ、今宵、ひととき、お相手を務めさせていただきますっ。
 ふつつかなメイデンですが、どうかよろしく……」

「こ、こちらこそ」

 ベッドの上に正座し、つっかえながら挨拶をするチグサに、トランクス一枚のルースも丁寧に頭を下げた。
 情交の場とはいえ、不作法者はそれだけで雰囲気を壊す。
 シノノメからの手ほどきを胸に、ルースは小さなメイデンと向かい合っていた。

 だが、白無垢のような襦袢に身を包むチグサよりも、自らの背に刺さる二対の視線の方が気に掛かる。

 部屋の隅に置かれたパイプ椅子にはヒスイとモエギが陣取っていた。
 ヒスイは背を伸ばした端正な姿で腰を下ろし、モエギは腕と足を組んだ姿勢で半ばそっぽを向きつつもちらちらとベッドに視線を向けている。

 若い二人を見守ると強硬に主張するヒスイはともかく、モエギは自分だけでも退出しようとしたのだが、長姉の命により離脱を阻止されていた。

 モエギの戦闘用ボディスーツは伊達ではなく、彼女はこの店の用心棒も兼ねたBクラス戦闘メイデンである。
 指名があれば客も取るが、基本的には時折現れる駄々をこねたり、いちゃもんを付けたりする厄介な客への物理的対処要員であった。
 それだけに、娼婦としての経験値は他の姉妹に劣る。
 なので、折角だから見学していきなさいというヒスイなりの姉心であった。

 全くもって余計な気遣いを回すあたり、クラウディハーツの長姉はタウン48の太母たるマザーによく似ていた。

「や、やりづらい……」

 抗がえないプレッシャーを微笑みに混ぜ込んだ重たい視線と、興味なさげな素振りとは裏腹にこちらをロックオンして外れない視線。
 二種類の視線のビームが背を焼いているような錯覚さえ覚え、ルースは思わず呟いた。

「ごめんねルースさん、姉さん達が」

 目を伏せて謝るチグサに、対面のルースの背後から可憐な声が掛けられた。

「チグサさん? 殿方にそういう誘い方をしなさいって、ヒスイ教えたかしら?」

「ひぅっ!?」

 鈴を鳴らすような柔らかな声音による詰問に、チグサは硬直する。
 薄い襦袢の裾から覗く小さな膝小僧がぷるぷると震える様を目にし、ルースは眉を寄せた。

「ヒスイさん、ちょっと」

「ルースさん、お相手以外に目を向けるのは失礼でしょう?」

 一言文句を付けてやろうという意気込みは、一瞬で切り捨てられる。
 端正な姿勢で椅子に座ったヒスイの瞳は微笑みで弓の形に窄まっているが、その隙間から覗く光は恐ろしく冷徹なように思えた。

「それとも、チグサさんではなく、やっぱりヒスイがお相手する方をお望みかしら?」

「いえっ! し、失礼しましたっ!」

 人差し指を立てて、ドリドリと手首を回すジェスチャーを思い出し、ルースは身震いした。
 あれは、何か、大事な物を失わされかねない。

「あ、あのさ、姉貴。 ここはお客人のお手並み拝見でいいんじゃねえの?」

 モエギの助け船に、ヒスイはむぅと頬を膨らませた。

「……そうね、ルースさんも初めてではないそうですし」

 長姉の言葉を聞き、ため息と共にウィンクを飛ばして見せるモエギに対して、ルースは肩越しに小さく頭を下げた。 

 咳払いをしてチグサへ向き直る。

「えっと、チグサちゃん、俺から行かせてもらうよ」

「う、うんっ! どうぞっ」

 ルースの言葉に、正座したままのチグサはぐっと背を伸ばし、薄い胸を張って固まった。
 わずかに震えている。

「怖い?」

 細い肩に両手を伸ばしながら問うルースにチグサは小さく首を振った。

「う、ううん……」

「初めてって事はないよね?」

「は、はい、そう、なんだけどぉ……」

 言葉を濁される。
 これまでの振る舞いにヒスイやモエギからの扱いをあわせて考えると、チグサの経験値が豊富であるとはとても思えない。
 おそらく、ルース自身と同様にデビュー戦を越えた程度の経験しかあるまい。

 ふと気づく。

 そのデビュー戦でなんらかのしくじりをやってしまったのではないか。
 それゆえ、積極性を喪失しているのではなかろうか。

「ならば……」

 ルースは白い襦袢をそっと左右に引き下ろした。
 結ばれた腰の帯から上、白く細い上半身が露わになる。

「んっ……」

 目をぎゅっと閉じたチグサの肌は、羞恥ゆえか急速に桜色に染まっていく。

 ミルチャに酷い目に遭わされたとはいえ、それは二度目の事。
 ルースは初体験に関しては、この上ない経験をできたと思っている。
 だが、チグサはそうではなかったのだろう。
 ルースの二回目のような不幸な体験だったのかも知れない。

 ルースは淡く膨らんだ愛らしい胸を撫でながら、小さな頭を抱き寄せた。
 スカイブルーのしなやかな髪が指先に絡む。

「俺が」

 塗り変えてやる。
 決意を言葉にする代わりに、少女人形と唇を重ねる。
 一瞬、青い瞳を見開いたチグサは、ルースの腕の中でより身を固くした。
 
 小さなメイデンに傷付けられたルースだったが、より小さな、傷つき立ち上がれないメイデンのために尽力する意気に燃えていた。




「んっ、んぅっ……」

 細い肩に腕を回し包み込むように抱き寄せ、唇を重ねたまま仄かな膨らみを弄る。
 小さな起伏を手のひらに収め、撫でさする。
 緩く手のひらを開閉させ、淡い起伏の山頂へ向けて軽く絞ると、唇を奪われたままのメイデンはわずかに背を反らした。
 手のひらに当たる先端が硬度を増していく感触に、ルースは会心の笑みを浮かべる。

 シノノメ直伝の愛撫は奥が深く、所詮ルーキーのルースに模倣しきれるものではない。
 だが、師匠シノノメの数割も再現できない未熟な技法であっても、同じく未熟なメイデンを相手取るには十分すぎる。

 ルースが唇を離すと、頬を真っ赤に染めたチグサは熱い吐息を漏らしながら目を伏せた。
 桜色に染まった肌と、何よりも手の中で自己主張する小さな乳首の手応えが彼女の状態を明確に伝えてくる。

 俯きながらも恥ずかしそうに見上げるサファイアの瞳に、ルースはぐびりと唾を呑んだ。

「つ、続けるよ」

 言いながら襦袢の裾を割り、下半身へ指を潜らせる。

「あっ」

 細い太股の間を撫でられたチグサは小さく悲鳴を上げると、ぎゅっと両腿をすり合わせた。
 ルースの右手は、細いながらも柔らかさと滑らかな肌触りを備えた太股に捕獲されてしまう。

「ま、まだ、ダメぇっ」

 小さくイヤイヤと首を振るチグサに眉を寄せながら、ルースは柔らかな取り手に捕まった手のひらを動かした。
 くちゅりと微かな水音。

「そうかな? もう十分だと思うけど」

 俯いたチグサの耳元に唇を寄せ、囁く。

「垂れてきてるし」

「い、意地悪ぅ……」

 チグサは恨みがましくルースを見上げ、青い瞳で睨んだ。

「意地悪してる訳じゃないよ、ほら、こっちがもう限界なんだ」

 ルースはチグサの視線にゾクゾクするような快感を覚えつつ、己の股間を示した。
 トランクスを突き破らんばかりに逸物はそそり立ち、臨戦態勢だ。
 リードしていた少年も余裕のない状態であったと知り、チグサは小さく息を呑む。

「俺の都合で悪いけど、そろそろダメかな?」

 本当ならばもっと時間をかけてチグサを解してやりたい所だ。
 だが、それを為すにはルース自身の経験が足りていない。 
 必死に己の獣欲を律する彼の紳士力ジェントルパゥアはすでに品切れ寸前、このままでは野獣のようにチグサを貪ってしまう。

 初陣で酷い目であったであろうメイデンに対してそれはならぬと、ルースはなけなしの理性を総動員して暴れ出しそうな逸物を抑えていた。
 かろうじて紳士という風情で訴えかけるルースに、彼の窮状を悟ったかチグサは恥ずかしげに頷いた。

「う、うん、でも」

 真っ赤に染まった顔を反らし、青い瞳を揺らしながら続ける。

「は、恥ずかしいから、後ろからお願い……」



 チグサはベッドにうつ伏せに寝そべり、真っ赤な顔をシーツに埋めた。
 帯が結ばれたままの襦袢は腰まで下ろされ、細い背が晒されている。
 ルースはスカートのように臀部を覆う襦袢をそっとめくった。

「あっ……」

 肉付きの薄い尻に触れる外気に、チグサは小さく声を漏らした。
 微かに震える尻たぶをさするように触れると、ゆっくりと左右に割り開いた。

「あぅぅ……」

 秘所を丸出しにされる羞恥に、チグサはより深くシーツに顔を沈み込ませた。

「おぉ……」

 ルースはくつろげた尻肉の間の光景に感嘆の声をあげる。
 針を突いたように窄まったアナルと、清楚に閉じた陰唇。
 男を受け入れる為に作られた器官とは思えない程に小さなそれらが、線を引いたような秘裂から漏れだした雫に塗れて光っている。
 その光景は持ち主が恥ずかしがりなメイデンだけに、ルースの劣情をいたく刺激した。 

 荒い鼻息を何とか抑えながら、青いコンドームを装着した亀頭をやわらかな秘唇に押しつける。

「い、行くよ」

「は、はいっ、ど、どうぞ……」

 緊張に背を震わせるチグサを気遣う気持ちはあれど、これ以上は我慢も利かない。
 ルースは切っ先をぐっと突き込んだ。

「んくっ……♡」

 線のような秘裂が亀頭に押し広げられる。
 チグサの口から呻くような声が漏れるが、清楚な見た目とは裏腹に秘唇は従順に広がり、ルースの逸物を受け入れていく。

「うぁ、チグサちゃん……!」

 小さなメイデンの小さな秘所は、絶品であった。
 熱く潤み、突き込んだだけで吸いついてくる蜜壷の感触は、同じく小型メイデンのミルチャにも劣らない。
 思わず小振りな尻たぶを鷲掴みにし、深く突き込んだ。

「あうぅっ♡」

 悲鳴のような嬌声が上がり、チグサは恥じるようにシーツを噛む。
 この期に及んで羞恥を示すチグサにルースの中の劣情は燃え上がった。

「チ、チグサちゃん! ごめんっ! ごめん!」

 鷲掴みにした尻肉をでたらめに揉みしだき、謝罪の言葉を口にしながら、ひたすらに腰を叩きつける。

「んぐっ♡ んっ♡ んっ♡ んんーーっ♡」

 寝バックの姿勢で力任せに突きまくられたチグサは、必死にシーツを噛んで声を噛み殺す。
 だが、一突きごとに膣奥がとろけていく事は誤魔化せない。
 ほっそりとした内腿は噴き出した潤滑液愛液でべったりと濡れそぼり、針の先のようだった尻穴はひくつきながらわずかに開いている。
 熱くとろけたチグサの姫穴をえぐり回しながら、ルースは誘われるように尻穴にも人差し指を突き立てた。

「んんんーーーーっ♡♡♡」

「うあぁっ!?」

 絶頂の唸りと共に、チグサの膣壁は侵入者を激しく締め上げた。
 たまらず放つルース。
 子宮口に押しつけられた亀頭の先端から迸った白濁液は、少女人形の子宮ウテルスユニットへ流れ込む前に薄いゴム壁に受け止められた。
 チグサの胎内で、精液を詰め込まれたコンドームがぶくりと膨らむ。

「んぁ、あ、は……♡」

 緩んだ口元から噛んでいたシーツが落ち、半開きになったチグサの唇は惚けた声を漏らす。
 存分に精を放ったルースは、荒い息を吐きながら小さなメイデンの背中を見下ろした。
 朱に染まった細い背には、乱れた青い髪がまとわりつき複雑な紋様を描いている。
 ひくひくと震える小さな肩を抱くように背中に覆い被さると、耳元に口を寄せて囁いた。

「顔、見せてよ、チグサちゃん」

 顔を隠す前髪をかきあげ、細い顎をつまむと幼い美貌を肩越しに覗き込んだ。

「ふぁ……♡」

 洗浄液で潤んだサファイアの瞳にはエクスタシーの霧が掛かり、ぼんやりと霞んでいる。
 桜色の唇はだらしない半開きになり、下の唇同様に涎を垂らしていた。
 絶頂の衝撃でシャットダウン寸前のチグサは、あられもないイキ顔をまじまじと観察されながら、抵抗もできない。

「ふふ、如何でした? うちの妹のお味は」

 とろけたチグサの顔に見惚れていたルースは、背後から掛けられた声で観戦者の事を思い出した。

「最高でした……あっ」

 答えながら腰を引くも、夢うつつのままのチグサの秘肉は逸物に強くしがみついている。
 結果、チグサの中にコンドームを残したままルースの陰茎は引き抜かれてしまった。
 秘唇に咥え込まれたゴムの端からとろりと白い粘液がこぼれる有様は生で中出しされた直後を思わせ、ルースはごくりと唾を呑んだ。

「あらあら……。
 気をつけてくださいね、ルースさん。 チグサさんは主無しマスターレスなのですから。
 まかり間違って子宮ウテルスユニットに入ってしまったら、チグサさんをお買い上げしていただかないと」

「す、すいません」

 笑みを含んだ声音でルースに注意しながらヒスイはベッドに上がった。
 うつ伏せたまま桃源郷をさまよっている妹の股間に手を伸ばし、こぼれないようにコンドームを引き抜く。

「ふあっ♡」

 びくんと白桃のような尻が震え、チグサの秘唇からねっとりとした潤滑液愛液の糸を引いてゴム製品が抜き出された。

「まあ、こんなに出して……。
 子宮ウテルスユニットに出されたら、マスターパーティションがあっと言う間に書き換えられちゃいますね」

 楽しげに言いながら、妹の潤滑液愛液に塗れ重たげに膨らんだゴム風船を舐める。
 舌先を伸ばした淫靡な表情に、ルースの股間に再び血液が流れ込んでいく。

「モエギさん、ルースさんの後始末をしてさしあげて」

「あ、ああ」

 ヒスイに促され、顔を赤く染めたモエギはパイプ椅子から立ち上がる。
 もじもじと不自然な内股でベッドに歩み寄るとルースを手招いた。

「ベッドの端に腰掛けてくれ」

「うん。 ……モエギさん、あの、濡れてる?」

「る、るせぇな!」

 図星であったか、モエギは真っ赤な顔を背けた。
 スカートや増加装甲の無いハイレグボディスーツは、鼠径部が丸出しになっている。
 染み出した液体で変色すれば一目で判ってしまう状態であった。

「しょうがねえだろ、あんなもん見せつけやがって……。
 ほら、座れよ!」

「は、はい」

 素直にベッドサイドに腰を下ろしたルースの前にモエギは跪いた。
 ルースの逸物は自ら吐き出した精液の残滓にまみれ、強い雄の臭いを放っている。
 目の前で揺れる男性の象徴にモエギは小さく唾を呑むと、髪と同じくピンクの吊り目でルースを見上げた。

「あ、あたいは姉貴みたいに上手くないし、チグサみたいな可愛げもないけど、綺麗にするくらいはできるからさ」

 言い訳のような言葉と共に、モエギは口いっぱいに逸物を頬張った。

「うっ……」

 本人の自己申告通り、モエギの技巧は高いとは言えない。
 だが、戦装束に身を包んだ気の強そうな戦闘メイデンが従順に奉仕してくれているという状況は、技巧の稚拙さをカバーするだけのレアリティがある。
 モエギは口内で硬度を増していく逸物の様子に嬉しげに目を細めた。

「うぅん……?」

 うつ伏せていたチグサが身を起こす。
 乱れ髪を揺らして小さく頭を振ると、未だぼやけた瞳が姉に逸物をしゃぶられるルースを捕らえた。
 まなじりがキッと上がる。

「モ、モエギ姉さん! 何してるのぉ!」
 
 詰め寄ろうとするチグサに背後からヒスイが組み付いた。

「ダメよチグサさん、邪魔しちゃ。
 伸びちゃった貴女の代わりにモエギさんが後始末してくれてるんですよ?」

「ね、姉さん! 離して!」

 チグサはヒスイとフレーム構造で見れば同型と言っていいデザインであり、搭載したジェネレーターの出力も同格だ。
 それなのに四肢に絡みつく姉の手足をふりほどけないのは、単純な技巧の差であった。

「もう、暴れないの」

 そういう長姉の指先に摘まれている物を見て、チグサは目を見開いた。

「ね、姉さん、それ!」

 ルースの精液で膨らんだ使用済みコンドームだ。

「たくさん出されたわね。
 良かったわね、チグサさん。ルースさん、気持ちよくなってくださったみたいよ」

 ヒスイはころころと笑うと、ゴム製品の端を口にくわえた。
 ドリンクゼリーを飲むかのように、ちゅるんとひと口で中身を吸い込んでしまう。

「あ、あぁぁぁっ!?」

「ん、いいお味♡ 健康そのものね」

「ひどいっ! 姉さんひどいっ! それ、私のっ、私のぉっ!」

 チグサは青い髪を打ち振ってバタバタと暴れるが、絡みつく姉の拘束から逃れる事はできない。
 動けないまま、青い瞳に恨みがましい光を湛えて二人の姉を睨む。

「ひどいよぉっ、私のお客さんなのにぃっ!
 もっと気持ち良くなって貰って、もっと気持ち良くして貰って、いっぱい出して貰おうって思ってたのにぃっ!」

「チ、チグサちゃん?」

 先ほどまでの恥ずかしがり屋とは思えない発言に、ルースはちょっと引く。

「やっぱ、こうなったかぁ……」

 ルースの逸物から口を離したモエギは、恨みがましく睨みつけてくる妹にため息を吐いた。

「こうって」

「あいつ、CPUがヒートするとああなっちゃってさ」

「に、二重人格?」

「って程でもないな、羞恥心とかがすっ飛んで、本性が剥き出しになってるだけって姉貴が言ってた」

「本性かぁ……」

 ルースはヒスイに拘束されたままのチグサに目を向けた。
 お客の視線を感じて、ヒート状態のチグサは切なく訴え掛ける。

「ルースさんっ、もっとしようよぉっ!
 気持ちよくしたげるからっ! 私の事も気持ちよくしてよぉっ!」

「……恥ずかしがりな子だと思ってたけど、本性は割と何というか……好き者?」

「うん……。 初めての時もあれが出ちゃってさあ。
 しかもベテランの相手がいいだろうって年輩のお客に任せたら、心臓がきゅうって」

 モエギの豊かな左胸を押さえるゼスチャーにルースは青くなった。

「は、はじめての相手が腹上死!?」

「いや、念のため姉貴が待機してたから、手当が間に合って大事には至ってない。
 けどまあ、本人にトラウマがなあ……」

「そりゃそうだろうなあ……」

 思わずチグサに同情の視線を向けてしまう。
 そのチグサは熱に浮かされたような瞳のまま、ルースに訴え続けていた。

「好きな事していいよっ、何でも受け入れてあげるっ!
 ルースさんのせーえきで子宮ウテルスユニットいっぱいにしてっ!
 ルースさんのおちんちんで……」

 言い募っていたチグサの台詞が不意に途切れた。 ヒート状態のCPUに冷却が追いついたらしい。
 スイッチが切れたかのように俯くと、こぼれた前髪が表情を隠す。

「落ち着いた?」

 背後から掛けられる長姉の優しい声に、チグサはこっくりと頷いた。
 たった今までの恥ずかしい言動をしっかり覚えているのか、髪の隙間から覗く耳たぶは真っ赤になっている。
 ヒスイはチグサに絡みつかせていた手足を解くと、俯いた末妹の頭を撫でた。

「ルースさん、見ての通り、ちょっとやりすぎちゃう妹ですけど……まだ、お相手していただけるかしら?」
 
 ヒスイの静かな言葉に、ルースはチグサを見つめた。
 ベッドの上でしどけなく座り、俯いたまま前髪の隙間からルースの様子を窺っている。
 その青い瞳は言いしれぬ不安に揺れていた。
 先の状態が、いわば頭が沸騰したままの本音の暴露であったとしても、普段の彼女はそれを恥じている。 今のように。
 ルースが手を伸ばすと、チグサはびくりと震えた。

「まあ、調子に乗ったり、やりすぎたりって事は誰でもあると思うから、気にしないよ。
 それに……他はともかく、スタミナはそこそこ自信があるんだ、チグサちゃんの要望にもそれなりに応えれるはず」

 チグサの頭を撫でながらの言葉に、ヒスイは満足そうに頷いた。

「妹をお願いします、ルースさん。
 見学はそろそろ終わりにしてよさそうですね、モエギさん、お暇するわよ」

「えっ」

「あら、もっと見ていたいの?」

「い、いや、そうじゃないけど……」

 モエギはベッドサイドから立ち上がると、ルースの耳元に唇を寄せた。

「つ、次に来る時は、あたいを指名しなよ?」

「モエギ姉さん?」

「へへ、じゃ、またな」

 モエギは照れ隠しにルースの背中を平手で叩くと、ヒスイと共に退室した。

「今は私がお相手してるのにぃ……」

 頬を膨らませるチグサにルースは苦笑した。

「調子、戻った?」

「う、うん。 ……ごめんね、恥ずかしい所見せて」

 肩をすくめるルースにチグサは照れたように咳払いをした。

「つ、続き! 続きしようよ!」

「そ、そうだね」

 チグサは両手を広げ、ルースに正面から抱きついた。

「後ろからじゃなくて、いいの?」

「うん。 だって、もっと恥ずかしい所も見られちゃったし、知られちゃったもの」

 そういう事ならば、遠慮はいらない。
 ルースはチグサの小さな体を正面から押し倒した。





 遮光カーテンの隙間から差し込む日光の眩しさにルースは目を覚ました。

「あ、起きちゃった」

 腰にまたがる小柄なシルエット。
 朝日に青い髪を透かし、全裸のチグサは照れたように微笑んだ。

「何、してるの?」

「もうちょっとで時間だから、最後にもう一回サービスしようかなって」

「自分がしたいだけだよね?」

 チグサはぷいとそっぽを向いた。

「したくないなら、いいんだよ?」

「したいです、すごく」

「うん、よろしい」

 彼女の柔らかな尻の谷間に、朝の生理現象で元気いっぱいの逸物は挟み込まれていた。
 昨晩、二桁近く出したというのに、若さというファクターはその疲労を補って余りある。

「ん、しょ……」

 チグサは腰を動かし、逸物の切っ先を己の尻穴に当てがった。
 昨晩、何度も味わったその穴は、期待にわずかに開いている。

「後ろでするの?」

「うん、ゴム切れちゃったし。
 それに、こっちならそのまま出せるよ?」

 チグサはそのまま腰を落とす。

「ふあぁぁっ♡」

 ルースの逸物は窄まった尻穴を押し広げ、少女人形の直腸へ根本まで埋まり込んだ。

「え、へへ、気持ち、いい?」

「う、うん、思わず出そうになった」

「こっちはちょっとイっちゃった……♡」

 チグサはルースと微笑みあうと、ゆっくりと腰を前後に動かし始めた。

「んっ♡ あっ♡ あんっ♡」

 チグサの両足は逸物を咥え込んだ尻穴を中心にMの字に開かれ、中心の秘裂は露わになっている。
 昨晩から何度もルースに貫かれ抉られた秘唇は淡く開き、奥から溢れる蜜に濡れそぼっていた。

 膣穴の感触とは違う深い奥行きときつい締め付けを味わいながら、ルースはひくひくと震える秘唇に指を伸ばす。

「やっ♡ ダメぇ、両方されたらすぐにイっちゃうよぉ♡」

 チグサの甘い抗議を受けながら、ふにふにとした陰唇をなぞり、膣口に指先を浅く入れる。

「あんっ♡」

「いつか、ここに生で出したいな」

「え」

 チグサの腰の動きが止まる。

「ほ、本気?」

 ルースは照れたように頬を掻いた。
 我ながら惚れっぽいなと思いつつも、ルースはこのやりすぎる一面のあるメイデンを気に入っていた。

「まあ、俺の稼ぎだとかなり先の話になるけど」

「じゃ、じゃあ、それまで待ってるから、できるだけ早く、ね?」

 チグサは先ほど以上の激しさで腰を動かす。

「絶対だからね! 早くしないと、他の人に買われちゃっても、知らないからぁっ♡」

 チグサの括約筋が強く締まり、ルースの逸物から朝一番の精液を絞り出す。

「はうぅっ♡ ルースさんっ♡♡ ルースさぁんっ♡♡♡」

 膣奥の代わりに直腸で精を受けながら、チグサはルースの名を口にしつつ達する。

 いつか彼の事をマスターと呼べる日が来たら。
 そんな未来に想いを馳せると、未だ主を定めないチグサの子宮ウテルスユニットは切なげに疼いた。
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 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

あべこべな世界

廣瀬純七
ファンタジー
男女の立場が入れ替わったあべこべな世界で想像を越える不思議な日常を体験した健太の話

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