機甲乙女アームドメイデン ~ロボ娘と往く文明崩壊荒野~

日野久留馬

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 長い金髪を土埃で汚して立ち上がるスコールのCPUは、彼女には珍しい怒りで満ちていた。
 眦を決したオッドアイは炯々と輝き、敵手を見つめる。
 その怒気は全て一点に集中していた。

 馬鹿にされている。

 スコールは武装アームに搭載された重機関銃に怒れる視線を走らせた。
 黒光りする銃身には浅い傷が一文字付き、スコールの視界上にはAR表示で使用不能判定のロックサインが表示されている。
 あれほどの加速、音速の斬撃を受けながら、銃身は僅かな傷を刻まれただけで凹みも曲がりもしていない。

 シュネーが寸止めしたのだ。
 音を越える速度帯で高度な制御をこなす恐るべき反応速度と、それを可能にする膂力。
 まさにAクラスの面目躍如と言える。
 模擬戦である以上、当然の配慮ではあるが。

 だが、なぜそれを自分の頭に振り降ろさなかったのか。

 音速の一刀を受けた時、スコールはせめてもの防御に武装アームを振り上げながら、自分の動作が遅すぎる事に気づいていた。
 間違いなく致命の一撃、実戦ならば頭から真っ二つにされ、模擬戦であろうとも撃破判定は確実。
 にも関わらず、シュネーの一撃は武装アームを襲った。 
 スコールを唐竹割りにする事も可能な一撃は、最初から武装アームを狙っていたのだ。
 スコールが吹き飛ばされたのは、急激な逆噴射が生んだ衝撃波に弾かれたからである。
 
「Grr……」

 シュネーのあでやかな姿を睨むスコールの喉奥で唸りが漏れた。
 実力差があるのは重々承知、自分が敗北するのも承知の上だ。
 それだけに、勝負を決する機会をわざわざ手放したのには合点がいかない。

 スコールは場を盛り上げなければならないというシュネーの悩みを知らない。
 故に、馬鹿にされた、舐められていると感じ、牙を剥く。

「がうっ!」

 スコールは一声吠えると、飛び込むように跳躍した。
 空中で走行球グライドスフィアを起動、四つ足で着地したスコールはゆったりと刀を構えたまま微笑みを絶やさないシュネーへと突撃する。




「四つん這いっ! スコール嬢、四つん這いだっ! これは大胆っ!」

「あー、ガントレットにも走行球グライドスフィアを仕込んでるのは、この為だったんだねー」

「5カメさん、後ろ! 後ろに回り込んで!」

 淡々と呟く解説ちゃんとは裏腹に、フィッシャーは鼻息荒くカメラマペットに指示を飛ばした。
 四つ足で疾走するスコールを、近くのカメラマペットが後方から撮影する。

 高々と差し上げられたスコールのお尻が、大型モニターに大写しになった。
 小降りながらも柔らかそうな尻肉の谷間にハイレグボディスーツが食い込んでいる様子が克明に映し出され、観客席から怒声のような歓声があがる。

(殿方は仕方ないこと……)

 男達の反応に内心苦笑しながら、シュネーは迫る敵手に目を向けた。
 尻を高々と突き上げるはしたないポーズながら、その速度は速く、安定している。
 二足歩行の時よりも機敏な程だ。

 四機の走行球グライドスフィアを自在に動かし、不規則なジグザグ走行で疾走するスコールの姿は、失われて久しい猟犬の如し。
 シュネーは両足裏の走行球グライドスフィアを起動させると、わずかに腰を落とした。

「がうっ!」

 ガントレットから伸びた右のクローを振り上げ、跳躍するスコール。

「ふっ!」

 シュネーは走行球グライドスフィアを駆使した足捌きで左側へ回り込みつつ、高速振動刀ヴィヴロカタナの腹でクローを横から弾いた。
 体勢を崩されたスコールはコアユニットのスラスターを一瞬吹かし、弾かれたままのベクトルに従ってコースを逸らした。
 追うように振るわれる高速振動刀ヴィヴロカタナの軌跡から、紙一重で離脱する。

 四つ足で着地したスコールは、走行球グライドスフィアの自在性を活かしてシュネーを正面に睨んだままスライドするように左方向へ動く。
 シュネーの背後を取ろうという機動だ。

 射撃戦の時とは違い、なかなかに良い動きをする。
 シュネーの黄金の瞳が弓の形に細まった。 

(これは意外と楽しめるかもしれませんわね)

 小さなメイデンに対する評価を改めつつ、己の手にした刀に目をやる。
 こちらの刀もあちらの爪も高速振動ヴィヴロ系の装備だ。
 真っ正面からぶつけ合うと互いに砕きあってしまうため、鍔迫り合いはできない。
 先ほどのように弾くのが高速振動系武器ヴィヴロウェポンへの対処なのだが、それでも刀身へダメージを受けるのは避けられない。
 AR表示される刀身への判定ダメージは微少、全く問題ないレベルだ。

 己の愛刀を確認するシュネーとは裏腹に、スコールは自分の爪の状態など意に介していないかのように果敢に攻め込んでくる。

「がうっ!」

 スラスターを用いた、低い体勢での突撃。
 先の跳躍が喉笛を狙ったものなら、こちらは臑を狙った攻撃だ。

(そう来ましたか!)

 高く構えた八相の構えでは対応しづらい部位への攻撃に、シュネーは手首をくるりと旋回させた。
 下を向いた刀身がアッパーカットのように跳ね上げられ、スコールを迎え打つ。

「くっ」

 顎を下から切り上げられそうになったスコールは、とっさにクローを刀に叩きつけ、スラスターの勢いのままに右へ飛んで距離を取る。

 手首の返しだけの一刀では切り捨てるには至らない。
 シュネーは四つ足で唸りを上げるスコールを見据えながら、構えを脇に移した。
 中段を基調とした、上下どちらにも対応可能な反撃向きの構えである。
 構えの意味を悟ったのか、スコールの顔の険しさが増す。
 
(さあ、どういたしますの?)




「サービス前提のポーズかと思いきや、意外や意外!
 善戦しております、スコール嬢!」

「四つん這いの方が動きやすそうだねー。
 スコールちゃんのCPUは元々メイデン用のじゃないのかもねー」

「と、言われますと?」

「戦闘用マペットの中にはメイデン用にも匹敵する高性能CPUを使った機種もあるからね、それを転用したのかも。
 スコールちゃん、ハンドメイドっぽいしね」

「ははぁ、なるほど……」

 解説の案内ちゃんがスコールの来歴についてかなり正確な所を推理していたが、スコール本人にはそれに耳を傾ける余裕はない。
 今まで見たシュネーのアクションの分析に、スコールのCPUはフル稼働していた。

 スコールのCPUは元々接近戦をメインとして設計された犬型戦闘ガンマペットのものである。
 射撃戦ならいざ知らず、得意の接近戦であれば設計時に焼き込まれたデータも転用できるのだ。
 その視点でシュネーの動作を分析すると、奇妙な点が目に付いた。
 一拍遅いのだ。
 シュネーの持つポテンシャルなら、もっと早く反応できるはずなのに。

 シュネーを睨みながら分析を続けるスコールの視界に、入場ゲートに投棄されたままの大型武装ユニットが入る。
 不意にスコールは気付いた。

 シュネーは本来、あの大型武装ユニットを使う重火力型のメイデンだ。
 刀を用いた白兵戦は余技にすぎない。
 ならばその技はどこから入手したのか。

 おそらく、刀を得意とした他のメイデンの技をトレースしているのだ。
 一拍のタイムラグは、状況に応じた適切なモーションデータをロードするためのもの。
 本来得意としない刀を使っている故に、未熟なスコールにも感じ取れるほど、そのタイムラグが長くなっているのだ。
 突くならここしかない。

「Grr……」

 スコールは唸りながら、シュネーの体の脇から伸びるように構えられた刃を見つめた。
 その剣線のコースを何パターンも予測し、弾き出した想定よりも一段早く剣が振るわれると肝に銘じる。
 モーション始動のタイムラグがあろうとも、それを軽々と押し潰すほどにシュネーのスペックは高い。

「がうっ!」

 スコールは三度地を蹴り、突進する。
 コースは二度目と同じ、臑狙い。
 シュネーは一瞬、失望したように眉をひそめると先と同じように手首を旋回させた。
 八相よりも低い脇構えの位置から放たれた振り上げの太刀がスコールを迎撃する。

 だが、それはスコールの想定したパターンの内だ。
 低い体勢で跳躍しながら、スコールはこれまで温存していた切り札を切る。
 使用不能になってもぶら下げていた重機関銃を武装アームから投棄したのだ。
 シュネーほどの出力を持つならば全く気にもならない重量の重機関銃だが、軽量なスコールにとっては大きなデッドウェイトだ。
 40キロの錘が落ち、その分軽くなったスコールはシュネーの予測よりもほんの少し早く飛翔する。
 同時にスラスターに点火、スコールの小さな体が蹴り上げられたように跳ね上がり、攻撃コースが下段から上段へ変化した。

 金の瞳を見開いたシュネーは旋回させかけた刀を振り上げて打ち払おうとする。
 一拍遅い、モーションをロードし直したゆえだ。
 スコールのクローは、シュネーの顔の前に中途半端な姿勢で持ち上げられた高速振動刀ヴィヴロカタナに食い込んだ。

「あぁぁぁっ!」

 叫びを上げながらスラスターを全力で吹かすスコール。
 彼女のAR視野には、自分のクローと相手の刀に設定された耐久値が見る見る失われていくのが見えていた。
 一秒と持たず、双方ともにゼロになる。
 スコールの右のクローとシュネーの刀は模擬戦における有効性を失った。
 だが、スコールには左のクローがある。
 フック気味にクローを振るうスコールの腹に、シュネーの前蹴りが突き刺さった。




 スコールを蹴り飛ばしたシュネーは、高速振動刀ヴィヴロカタナの刀身を検める。
 銘刀ソードイズミノカミには刃こぼれ一つない。
 だが、AR視界には使用不能のマークが表示されていた。
 小さく頷くと剣帯から鞘を抜き、納刀する。

 鞘は剣を保護するカバーであると同時にそれ自体が鈍器だ。
 体勢を整えたスコールは、シュネーの手に鞘ごと握られた高速振動刀ヴィヴロカタナを見据え、警戒の唸りを上げる。
 武器をひとつ無効化したからと無闇に逸らないスコールに、シュネーは微笑みを浮かべた。

「お見事です、スコールさん。
 今の一撃は私の予想を越えていましたわ」

 シュネーの賛辞に、敵手に褒められると思っていなかったスコールはきょとんとした顔でオッドアイを瞬かせる。
 鞘に納めた刀を剣帯に戻すと、シュネーは腰の反対側に下げられたグリップを握った。

「このまま無手で殴り合いをするのも芸がないと言うもの。
 別の一手を御覧に入れましょう」

 グリップを引き抜くと、銀の疾風が地を打った。
 強靭な繊維で構成された電磁ウィップだ。
 
「四つ足の獣のお相手ですもの、こちらの方が似合いでしょう?」





「すまんな、バン君」

 VIPルームの窓に張り付き固唾を呑んで見守っていたバンの隣に、いつの間にかデュークが並んでいた。

「うちのが、君のメイデンを気に入ってしまったようだ」

「えぇ?」






 シュネーを中心に銀色の旋風が渦巻いている。

「Grr……」

 電磁鞭が作り出す防衛圏にスコールは手を出せない。
 ただの鞭であればメイデンのボディに大きな傷を与える事もない。
 しかし、電磁鞭は違う。

「シュネー嬢の電磁ウィップ! これは珍しい武器を出してきましたね!」

「あれを食らっちゃうと、その部位がショートして動かなくなっちゃうからねー。
 絡め手って意味では凄く怖い武器だよー」

「さあ、この新たな武器にどう対処するのかスコール嬢!」

 どう対処しよう。

 テンション高いフィッシャーの実況を聞きながら、スコールは内心途方に暮れていた。  

 新しい武器を出してきたシュネーに対して、含むものはなかった。
 元々大量の重火器を装備していたシュネーだ、あのフル装備に比べれば何という事もない。
 むしろ、滅多に見ない武器である電磁ウィップと対戦する機会を得た事への喜びすらある。

 だが、喜びとは別として、相手にするには恐ろしく厄介な武器であった。
 高速で振り回される鞭の先端はメイデンのカメラアイをもってしても捉えるのが難しい程の速度で、回避は容易ではない。
 直撃されてしまえば、案内ちゃんの言葉通りに動きが封じられてしまう。
 破壊力という点はさておき、厄介さでは高速振動刀ヴィヴロカタナを上回るかもしれない。

「どうしました、スコールさん。 来ないんですの?」

 攻めあぐねるスコールに、笑みを含んだ声音でシュネーが問いかける。

「Grr……」

 四つ足で体勢を低くしながら警戒するスコールに、シュネーは唇の端を上げた。 

「でしたら、こちらから行きましてよ!」

 宣言と同時にシュネーを囲む球状に旋回していた電磁鞭が、攻勢に転じた。
 電光の速度で走る鞭の先端を、スコールは飛び退ってかわす。
 完全に見切ったと思った瞬間、シュネーは手首を返した。
 鎌首を上げる蛇のような動きで鞭が追尾してくる。

「くっ!?」

 咄嗟に右腕を差し上げ、ガントレットで鞭を受けた。
 途端に、ばちんと衝撃が装甲越しに弾ける。

「ひぅっ!?」

 痛みとも違う痺れる感覚に悲鳴を上げつつ着地し、即座に違和感に気付く。
 右のガントレットに内蔵された走行球グライドスフィアが動かない 

「くっ」

 クローと機動装置の機能を両方とも失ったガントレットを睨み、スコールは立ち上がった。
 四つ足ならぬ三本足では満足な機動ができない。
 かくなる上は残った左のクローを何とか温存して打ち込むしかない。
 ブラストクロ―ならばAクラスメイデンであろうとも破壊判定を与えられるはずだ。
 当たりさえすれば。

 意を決したスコールは右腕を突き出し、半身に構えた。
 すでに損傷した右手で攻撃を受けつつ接近し、何としても左のクローを叩き込むのだ。

「がうっ!」

 両足の走行球グライドスフィアとスラスターを全力で稼働させ、スコールは吶喊する。

 右腕を斜めに掲げて盾にしつつ突っ込んでくるスコールにシュネーは頬を緩めた。
 あまりにも魂胆が見え見えの突撃である。 
 シュネーは迎撃の一撃を繰り出す。
 スコールは右腕を差し上げて受け止めようとするが、シュネーが手首を返すと鞭は軌道を変化させた。

「あっ!?」

 電磁鞭は装甲ブーツに護られた左足を打ち据え、そのまま絡みついた。

「それっ!」

 シュネーがグリップを握った右腕を振り上げる。
 まるで一本釣りのようにスコールの体が舞い上がった。

「わっあぁっ!?」

 釣り上げられたスコールは逃れようと必死でスラスターを吹かす。 
 だが、左足のスラスターは電磁鞭によって機能停止判定を受けており、機能しない。
 残った右足と腰のスラスターによって生じる乱れた推力を制御し損ね、スコールは錐揉み状態で上昇する。

「あーっ!?」

 ドームの天井まで飛び上がる前に、左足に絡みついた電磁鞭が釣り糸となってスコールの機体を引き留めた。

「せいっ!」

 シュネーが気合いと共に腕を振り下ろすと、スコールはそのまま地面に叩き付けられる。

「がふっ……」

 フレームを揺るがすような衝撃が全身を走り抜け、思わず苦悶の声があがった。
 大の字になったスコールの視界に旋回して振り下ろされる銀色の軌跡が入る。
 このままでは追撃を受けてしまう。

「くぅっ」

 転がったまま背面のスラスターを吹かして位置をずらそうとするスコールの努力は、腹を狙って振り下ろされた一撃とは致命的に噛み合わなかった。

 シュネーの狙いから外れ、鞭の先端はスコールの股間を打ち据えた。

「ひぎぃぃぃっ!?」

「あっ……」

 メイデンの痛覚はダメージ通達の情報に過ぎず、一定以上の苦痛は基本的に切り捨てられる。
 だが、コアユニットとも言える子宮ウテルスユニットに直結した性器周辺は別だ。 非常に敏感に作られており、情報はダイレクトに伝達される。

「あうっ、あうぅっ……」

 股間に電磁鞭を叩き込まれたスコールは、子宮ウテルスユニットに直接スタンガンを押し付けられたかのような激痛と衝撃に悶絶し、両手で股を抑えて転げまわった。  

「おぉっと急所攻撃! これはチャンピオンえげつない!」

「うっわぁ……スコールちゃん可哀想……」

「う、うるさいですわね! ミスです、ミス!」

 シュネーは実況に言い訳をすると、再度電磁鞭を振るう。

 股間を抑えて涙目で震えるスコールの頭を電磁鞭が打ち、CPUをシャットダウンさせた。 
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