機甲乙女アームドメイデン ~ロボ娘と往く文明崩壊荒野~

日野久留馬

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 フィオの亡師ゼンクは失われた文化を収集し、その検証を生き甲斐とする男であった。
 文化収集に対して特定のジャンルへの拘りはなく、読書に例えるならば乱読家タイプのゼンクが集めた成果の中には、彼一人では検証できないものも存在した。
 たとえば男女の交合の技の類だ。

 俗に四十八手と呼ばれる体位について記載された書物を入手したゼンクは、パートナーであるキキョウと共に実践してみた。
 キキョウはその際に得た情報もまた、教育の一環としてフィオへ伝えている。

 今、フィオがフリスに試している体位もキキョウより伝授された四十八手の一種だ。

「あうっ♡ んあっ♡ あぁっ♡」

 フィオは横倒しにしたフリスの右足を抱えあげながら挿入している。
 男女の両足が横向きにずれて交わる体位を、松の葉を組み合わせた様子に例えて松葉崩しと呼ぶ。
 正常位に比べ、より深い挿入が得られる体位である。
 
「ふっ、ふぅっ……!」

 フィオはフリスの右膝を抱えながら、細かく腰を使っている。
 両膝を着いて腰を自由に動かせるこの体位は、男側が責め立てるには最適だ。
 少年が腰を打ち込む度に、少女人形の乳房が揺れ甘い声が響く。

「あふぅっ♡ ますたぁっ♡ すてきぃっ♡」

 奥深くまで激しく貫かれ、フリスはサファイアの瞳をとろんと潤ませて悶える。
 主の雄の象徴で征服され至福を味わいながら、フリスは前に感じた違和感に確信を得ていた。

「マ、マスター♡ あのっ♡ 報告がっ♡」

 蜜壷をかき回され喘ぎながらも途切れ途切れに言うフリスに、フィオは腰の動きを止めた。

「どうしたの? 気持ちよくなかった?」

「い、いえ、凄く気持ちいいんですけど、それ以外で報告がありまして」

 フリスは挿入されたまま、コホンと咳払いをした。

「初回認証の際と比較して、マスターのお体に急激な変貌が見受けられます」

「変貌?」

 フィオはおだやかでない単語に顔をしかめた。

「具体的に、どこが?」

「えっと……」

 フリスは目を伏せ、言いよどむ。

「そのう、マスターの男性の象徴が……」
 
 言葉を濁すフリスにぴんと来たフィオはにんまりと笑いながら促した。

「何? どこの事?」

「うぅ……」

 フリスは恨みがましげに主を睨むと、若干やけ気味な声を上げる。

「ペニスです! おちんちんです! もう、ご満足ですか、これで!」

「怒んないでよ、フリス。
 でも、それもう君の中にはまりこんでるじゃん、ずっぽり。
 なんでそんなに恥ずかしがるかなあ」

「マスターは乙女心というものに、もう少し斟酌してください!」 

「はいはい」

 頬を膨らませるフリスをなだめるべく、軽く腰を一突きする。

「あんっ♡ もう……」

 たちまち睨む視線に甘みが増す。

「それで、僕のペニスがどうなってるって?」

「はい、初回認証時以降、サイズが増大しています。
 マスターが成長期である事を鑑みても、異常な成長速度です」

 フィオは思わず自分の股間を見下ろした。
 指摘された逸物はフリスの膣内に入り込んでおり、その姿は見えない。

「気付かなかった……。
 でも、用足しする度に自分のサイズを確認とか、普通しないしなあ」
 
 フィオは小さく首を振った。

「それで、増大ってペニスだけ? 背丈は?」

「そちらの変化はありません」

「……どうせなら背が伸びて欲しかったんだけどなあ」

「推測ですが、真の漢トゥルーガイとしての能力の一環ではないでしょうか。
 雄としての能力が増大していると考えられます」

「雄としての能力……」

 フィオの脳裏に、自分以外に唯一知る真の漢トゥルーガイヴァトーの姿がよぎった。
 正確には傷ついたキキョウを抱えあげ、見せつけるように貫いた光景だ。

 ヴァトーの逸物はその巨体に比した巨根であったが、限度というものがある。
 フィオの腕どころか足ほどもありそうなサイズはやはり異常だ。 
 そしてあの射精量。
 キキョウの子宮ウテルスユニットを埋め尽くし、ボタボタとこぼれ落ちる様はまるでポンプで噴射しているかのようだった。
 こちらも常人の成せる業ではない。

 フリスの推測通り、雌を屈服させる為に雄としての機能が増大した結果であろう。
 自分の身に起こった変化とヴァトーというサンプルを比較し相棒の言葉の正しさを確信すると同時に、フィオの胸の熾火が燃えあがった。

 キキョウを想えば取り返さねばと焦燥が胸を焼き、ヴァトーを思えば報復せねばと怒りが腹に煮える。
 最愛のメイデンを奪われた痛みは、少年の中で欠片も癒えてはいないのだ。

「……くっ」

 下腹に煮えたぎる怒りの再燃に、フィオは唇を噛みながら抱えたフリスの腿に指を食い込ませた。

「マ、マスター? あの、またペニスが大きく……」

 報告しかけたフリスの言葉を遮るように大腰を使う。

「あうぅっ♡」

 そのまま、怒りの熱に駆られるように大きなストロークで激しく腰を叩きつける。

「あっ♡ はぅっ♡ あぁんっ♡ ますたぁっ♡」

 唐突に激しい責めを開始した主の顔を見上げ、フリスはぎょっとした。
 少年の面には柔和な顔立ちに似合わぬ怒りの形相が浮かんでいる。

 フリスはすぐに自分の失態に気付いた。
 主の体の変貌が真の漢トゥルーガイの能力の一環という推測を報告したことで、キキョウを奪ったという真の漢トゥルーガイの事も思い出してしまったのだろう。
 もう少し報告の仕方を考慮すべきであった。

 体を貫く激しい快感とは裏腹の後悔を覚えながら、フリスは主の頬に手を伸ばし、撫でる。

「マ、マスター、苛立ちは全てわたしの体にぶつけてくださいっ。
 全部、お受けとめ、いたしますからぁっ♡」

 激しく突かれながらも健気に訴えるフリスに、憤怒の相のフィオは一瞬虚を突かれたような顔になった。

「……ありがとう」

 絞り出すように相棒に囁くと、再度動き始める。
 勢いは変わらず激しいままだが、ただ抜き差ししていた先ほどと違い、一突きごとにわずかに打点を変えていく。

「んっ♡ くふっ♡ あはぁっ♡」

 主の肉槍が鋭く突き込まれ、フリスを穿つ。
 前は届かなかった所に切っ先が、前は当たらなかった所にエラが当たり、フリスの中の悦びを呼び覚ましていく。

「あぐっ♡ はうっ♡ んうぅっ♡」

 フリスの喘ぎから余裕が失われていく。
 自分が獣のような声を出している事に気付いても、フリス自身にも止められない。
 主の逸物に押し広げられた秘唇からは絶え間なく潤滑液愛液が溢れ、下腹にまで飛び散っている。
 潤滑液愛液に塗れた翠のアンダーヘアが主の陰毛と絡む事さえ快感となっていた。

 フィオはフリスの右腿に食い込んだ指に力を込めてぐっと抱き寄せると、一際深く突き込む。
 ひくひくと震えるフリスの奥底で、フィオの精が炸裂した。

「ひぅっ♡♡ あぁぁぁーーーっ♡♡♡」

 子宮ウテルスユニットを灼く熱い精液の塊を打ち込まれ、フリスは仰け反って絶頂の叫びをあげる。
 フィオは腰を深く突き込んだまま、小刻みに尻を振って残り汁の一滴まで余さずフリスの姫穴に注ぎ込んだ。

「ふぁぁ……♡」

 フリスは主の精を注ぎ込まれた下腹をぴくぴくと震わせながら絶頂の余韻に酔う。
 フィオもまたフリスの足を抱きしめたまま快感の残滓に浸っていたが、息を整えると再度動き始めた。

「はぅっ♡ ますたぁっ♡」

「全部、受け止めてもらうよ、フリスっ!」

「はいっ♡ ぜんぶっ♡ わたしにだしてくださぁいっ♡」




 二時間後。
 そろそろラブホテルの「ご休憩時間」が終了しそうな時間であったが、まだ二人は精力的に交わっていた。

「はぐっ♡ あうぅっ♡ んあぁぁっ♡」

 フリスの嬌声は最早乙女にあるまじき、獣そのものの声になってしまっている。

 フィオはフリスを責め立てる体位を変えていた。
 正面からフリスの両足を持ち上げ、潤滑液愛液と精液を噴きこぼす雌穴を丸だしにさせたまま、体重を掛けて押し貫く。
 
 種付けプレスの体勢から続けざまに打ち出されるフィオの精液は、まさに底なし。
 フリスの子宮ウテルスユニットは主の精液で完全に制圧され、納まりきれない分は秘唇の隙間から溢れ出して尻にまで垂れ落ちていた。

 真の漢トゥルーガイの精液をそれだけ注ぎ込まれてフリスのCPUが無事な訳はない。
 完全に茹だってしまったかのようにフリスの顔は真っ赤に上気して蕩けきり、サファイアの両目はまともに焦点を結んでいない。
 半開きの口は絶え間ない嬌声を漏らすだけの器官と化しており、桜色の唇の端からは涎がこぼれていた。

 無様そのものといった状態を晒しているフリスの顔を、フィオは至近距離から眺めながら満足げに微笑んだ。

「フリス、また出すよ? ちゃんと受け止めてね」

 耳元で囁くとほとんどひっくり返りかけていたフリスの瞳が何とか主の顔を捉える。

「は、はいぃ♡ お、おだし♡ くださぁい♡」

 フィオは軽く腰を引くと、一際鋭く打ちつけた。
 ばちゅんと水音が響き、白濁した液体が二人の結合部から飛沫をあげる。

「んぎぃっ♡♡」

 軋むような声と共に膣壁を貪欲にひくつかせて絶頂するフリスの中へ、再度放つ。

「うぁっ♡ あっ♡♡ あぁぁぁーーーーっ♡♡♡」 

 ホースから水流を放つが如き射精を子宮ウテルスユニットに受け、フリスは半ば白目を剥いて悶え狂った。
 もう納まりきれない子宮ウテルスユニットから逆流した精液が、どろどろと溢れだしてフリスの尻を汚していく。

「ふぅ……」

 一息入れて呼吸を整えたフィオの左手首で多目的端末がコール音を鳴らした。

「ん? ルース?」

 今朝方のトラブルの直後だ、フィオの胸に嫌な予感が湧く。
 逸物を抜いて通話を受けようとするフィオの首に、フリスの両腕が回された。

「やぁぁ♡ ますたぁ♡ はなれちゃ、やぁ♡」

「はいはい」

 苦笑しながらフリスと繋がったまま通話を受ける。

「ルース、また何かあった?」

「おう、あったぜぇ」

 ルースの声ではない。
 フィオの頭がすっと冷える。

「あんた、誰だ」

「つれねえなフィオちゃんよぉ、今朝世話になったばかりじゃねえか」

「……あの時のチンピラか」

「ご挨拶だねえ。
 お友達のルースちゃん達は預かってる。
 エリア18の四番地に来な、フリスちゃんも連れてなぁ」

 含み笑いと共に通話は切れた。

「フリス」

「はい」

 種付けプレスの姿勢のままだが、フリスも戦闘時の凛とした表情になっていた。

「すぐに出るよ、ルースを助ける」

「了解しました」

 きりりとした顔で応じたフリスに頷き、フィオは腰を引く。

「ひうっ♡」

 コルク栓を抜くような音と共に亀頭が引き抜かれ、フリスは仰け反って甘い声をあげた。
 同時に、まさに肉棒で栓をされていた大量の精液が秘門を通ってどぷどぷと溢れはじめる。

「ひっ♡ あっ♡ あうっ♡」

 精液が膣道を逆流する感触すら快感となり、フリスは小刻みに体を震わせて主の精液を零しながら達している。

「だ、大丈夫……?」

「は、はい、へ、平気、ですぅ♡
 いけます、いけますからぁ……♡」

 結局、小さく絶頂し続けるフリスの体が鎮まるまで数分を必要とした。
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