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EX06
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思えば、女運ならぬメイデン運というものが自分にはあるのかも知れない。
安アパートの自室を丁寧に掃除するイェンファの背中を見ながら、ルースはそんな事を思った。
ルースはこれまでにシノノメ、ミルチャ、チグサと三人のメイデンを相手にした事がある。
痛い目に遭わされたミルチャ以外の二人には、とても素晴らしい体験をさせて貰った。
美人局のミルチャにしても、世の中そういう相手もいると実地で勉強できたと前向きに考えている。
蜜壷自体は絶品であったし。
そして、これから相手をするイェンファ。
四人目である彼女は、これまで相手にしてきた三人とは明確に違う。
娼婦である三人との関係は商売に基づくものであり、ルースとの一時も仮の交流にすぎない。
シノノメへの刷り込みにも近い思慕と恩義、チグサへの愛着もあれど、身請けしない限りは客と娼婦の関係でしかないのだ。
彼女たちと違い、イェンファに対しては主として契る事になる。
その事に対し、ルースは戸惑いを抱えたままだった。
メイデンとは、いわば成功者の証だ。
Cクラスのメイデンといえどもルースのような駆け出しの若者からすれば、手が届かないほど高価な代物である。
堅気の商売であれば、こつこつ貯金しながら働いて、中年にさしかかった頃にようやく購入できる存在。
ルースの師匠である満腹食堂の店主がまさにこのパターンである。
ルース自身も金を貯めて、いつかチグサを迎えにいこうと考えていた。
一方、若くしてメイデンを手に入れた金魚鉢兄弟達にしても、命を代価とした冒険の末に手に入れた物であろう。
フィオは兄貴分から受け継いだキキョウを所有していたが、いつの間にかフリスと交代していた。
キキョウを失った顛末、フリスを手に入れた顛末について、ルースはあえて尋ねていない。
堅気の自分が踏み込むには、余りにも過酷な体験をしたのだろうとだけ推測している。
砂潜りとは、それだけ危険な商売なのだと。
メイデンとは、それだけの代価が必要な存在なのだ。
こつこつと貯金を続ける年月か、命をチップとした大穴狙いか。
そのどちらも行っていない自分が棚ボタ的にメイデンの主となってしまうのは、何だか後ろめたい。
ルースは赤いボディスーツの背中を見ながら、そんな事を考えていた。
チャラ男的風貌とは裏腹に、根は生真面目な少年であった。
「お片づけ、終わりました。
ちゃんと整頓しないとダメです、ね」
「あ、あぁ、ありがとう」
イェンファは元から細い瞳を糸のように細めて微笑むと、ルースが座るパイプベッドの隣に腰を下ろした。
そっと左側から寄り掛かられる。
イェンファの右腕は二の腕の辺りから失われており、ルースの腕にはダイレクトに柔らかなバストが当たった。
ルースは思わずぐびりと唾を呑む。
イェンファは喉の奥で小さく笑いながら、甘えるように身をすり寄せた。
Lフレームであるイェンファはルースより長身で、寄り添えば自然と少年の顔を上から覗き込む姿勢になる。
「ルースさん、そろそろ……ね?」
耳元で甘く囁かれ、ルースは決断を迫られた。
「ま、待った。 その前に言う事があるんだ」
ルースは唇を寄せてくるイェンファの顔の前に右手の平を差し入れて、なんとか時間を稼ぐ。
「仲良くしてる娼婦のメイデンがいるんだ。
金を貯めていつかその子を身請けしたいんだけど、いいかな?」
恐る恐る尋ねるルースに、イェンファはにっこりと頷いた。
「もちろん、ね。
ルースさん、元々そういう将来設計、してたんでしょ?」
「う、うん」
「なら、割り込んだのは、私の方、ね。
その方をお迎えできるよう、お手伝いします、ね」
「イェンファはそれでいいの?
メイデンはマスターが他のメイデン連れてるのを嫌がるかと思ってたんだけど」
ルースの頭に浮かんでいたのはフリスだ。
フィオの二人目のメイデンである彼女は、何かと主に執着する素振りを見せていた。
「んー、確かにそういう子もいるけど……。
私、作られて結構長いから、何人もマスター渡ってきたし。
別に気にしない、ね」
さらりと言った後、慌てて付け加える。
「あ、だからって、手を抜いたりしない、ね!
精一杯お仕えします、ね!」
イェンファは残った左手でルースの手を取った。
「私もウェイトレス、頑張る、ね。
一緒にお金貯めて、その方をお迎えしましょ」
懸念を話し終えたルースを、イェンファはそっとベッドに押し倒した。
少年に体重をかけないように跨ると、左手だけで器用にシャツのボタンを外していく。
上半身をはだけるとベルトを外し、ズボンをずらす。
なんだかんだと口では言いつつも柔らかな女体に引っ付かれていれば、若い下半身は勝手に反応する。
「あは、元気、ね」
ぴょこんと飛び出した逸物にイェンファは歓声をあげると、迷わず口に含んだ。
半端に皮から顔を覗かせる亀頭を、舌先を器用に使って剥き出しにする。
「ん、れろ……♡」
イェンファの容貌は線が細い美女といった風情である。
長身のLフレームでありながら全体に細身で、儚げな雰囲気を漂わせている。
そんな佳人ともいうべき美貌のメイデンが己の肉棒に吸いついている様に、興奮しない訳がない。
だが、同時に流されてしまっているとルースの中の冷静な部分は思っていた。
イェンファにしゃぶられている件だけではない。
ルースがイェンファを引き取る経緯自体からだ。
このまま、流されるままイェンファのマスターとなっても、主らしい振る舞いができないのではないか。
こっちからも反撃する必要がある。
「イェンファ、俺にもさせて。
スーツを脱いで、俺の顔に跨って」
上目遣いに見上げたイェンファは、口中からルースの逸物を抜き取ると微笑んだ。
「ルースさんのお手並みも拝見、ね」
いたずらっぽく微笑みながらボディスーツを脱ぐと、ルースの注文通りに彼の顔を跨ぐ。
シックスナインの体勢だ。
あまり胸は大きくないが、イェンファの腰回りはそれなりに充実しており、強く女性を感じさせる。
Lフレームらしく積載量に余裕を持っている証であるが、ジェネレーターが比較的小型なのは予算の問題であろうか。
彼女がCクラスに甘んじている理由は、この辺りに有りそうだ。
ルースは目の前に広がる女陰を見上げた。
広めの骨盤を持つヒップとは裏腹に、無毛の秘所は小作りで少女めいた幼さを感じさせる。
両手を伸ばし手のひらに吸いつくような尻肉を鷲掴みにすると、秘裂に舌を伸ばす。
割れ目を舌でなぞり、端にちょこんと顔を出した小振りなクリトリスを舐め回す。
「んんっ♡ ルースさん、なかなか心得てる、ね」
イェンファは嬉しそうな声を上げると、反撃を開始した。
元気にそそり立つルースの逸物を喉奥までくわえ込むディープスロートを披露する。
「んっ♡ むっ♡ んぶっ♡」
喉奥で亀頭を吸引しながら幹に舌をまとわりつかせる妙技にルースの逸物はびくびくと震えた。
急激に高まる射精感に、ルースはクンニを続けるどころではない。
「うあっ!? ま、待ってイェンファ! 出るっ、出ちゃうっ!」
悲鳴のような声にイェンファは口からずるりとペニスを抜き出した。
唾液まみれの亀頭がイェンファの唇から離れる際の刺激で危うく出してしまう所だったが、なんとか堪える。
「ふふっ、ルースさんのお種、全部子宮ユニットに呑ませないといけませんから、ね♡」
艶然と微笑みながらイェンファは自らの下腹を撫でようとして、片手が無いためにバランスを崩しベッドに突っ伏した。
「あらら?」
「おっと、そっちが上だと不安定だよな。
入れ替わろう」
ルースはイェンファに手を貸し、ベッドに仰向けに横たわらせる。
イェンファはただでさえ細い瞳をまるで糸のように細めて微笑んだ。
「紳士です、ね」
「そ、そうかな?」
ルースは思わぬ言葉に照れたように頬を掻くと、イェンファの失われた右手に目を向けた。
破損部の断面には応急処置として絶縁布を包帯のように巻き付けてある。
「そのうち、腕も治さないとな」
「身請けする方の為にお金を貯めた方がいいと思う、ね」
「いつまでも不自由な状態でほっとけないよ」
「本当、お優しい、ね」
イェンファの微笑みが苦笑に変わる。
「こんな中古のメイデンに、そんなに気を使うことない、ね」
自嘲の混じる響きにルースは眉を寄せる。
「そんな事、言うなよ」
「半世紀物のお古ね、どれだけの人の相手したやら、もうメモリーのログにもない、ね」
「女の年を聞くもんじゃないって言われた事あるんだけど」
「だから、そんなに気を使われるようなメイデンじゃない、ね」
ルースはベッドに横たわるイェンファの両足を開かせると、その間に膝を進めた。
イェンファの頬を両手でそっと挟み、真っ直ぐに見つめる。
「それは俺が決めることだよ、イェンファ。
俺が気を使いたいんだ」
唇を重ねつつ、腰を進める。
ルースの舌先がイェンファの唇に潜り込むと同時に、肉槍も秘唇を穿った。
「ん……♡ ちゅ……♡」
イェンファは少年の背に左腕を回すと、強く密着させた。
ルースの胸板で小振りなバストが柔らかく潰れる。
多くの男の相手をしてきたというイェンファだが、肉槍を差し込めば詰まった膣壁を押し広げる感覚が強く、緩いなどという事はない。
「はふ……♡」
唇を離すとイェンファは熱い吐息を漏らした。
白皙の美貌は朱に染まっている。
「動くよ、イェンファ」
「はい、ご随意に」
ルースはイェンファの両肩の上に手を着くと、腕立て伏せめいた姿勢で腰を使い始めた。
「んっ♡ うんっ♡ あぅっ♡」
リズミカルな動きに、イェンファの口から甘い声が漏れる。
イェンファの膣道は柔らかな媚肉でしっかりと詰まっている一方、よくこなれており硬さはない。
ルースの肉棒を四方から包み込む膣壁は温かく潤んでおり、ぬるま湯に浸るような穏やかな快感であった。
いつまでも味わっていられるような心地よさの反面、ディープスロートの奉仕のような根こそぎ引っこ抜かれそうな急激な快楽はない。
「イェンファ、もっと激しくするよ」
「物足りませんか? じゃあ、これでどう、ね♡」
イェンファは長い足を少年の腰に巻き付けるように回した。
途端に、ルースを受け入れた蜜壷の圧力が増す。
「うわ、これは……」
驚きの声を上げながら動けば、先ほどとは比べ物にならない粘性が肉棒を迎え討つ。
押し寄せる熱い媚肉が亀頭といわずエラといわず圧迫し、ルースの芯から快感を引きずり出した。
「イ、イェンファ……!」
「我慢なさらず、ね♡」
首に左腕を回され、耳たぶを噛むかのように囁かれる。
もう限界だ。
「ぐうっ、イェンファぁっ!」
深く突き込み、最奥で果てる。
打ち出された若い精液が、イェンファの子宮ユニットへどくどくと流れ込んでいく。
「んんっ♡ 来たぁっ♡♡」
イェンファは残った左腕と両足を少年の体に絡める、いわゆるだいしゅきホールドの体勢でルースの精を受け止める。
「ふぅ……」
ひとしきり出し終え、ルースは満足げな吐息と共にメイデンの顔を見上げた。
「これで、俺が君のマスターになったのかな?」
ルースの問いにイェンファはちょっと困ったように眉を下げた。
「……もう少し、必要、ね」
「え?」
「ちょっとややこしい話ですけど……」
イェンファは己のマスターパーティションの状態について、下半身で繋がったまま説明を行った。
旧主が借金の形にイェンファを差し出した際、当然のように彼女はディモンに犯された。
この時ディモンの精液が登録され、彼女のマスターパーティションの一角に刻まれている。
その後、旧主の末路について耳に挟んだイェンファはディモンの部下達からそれとなく聞き取りを行い、主の死を確信した。
ここで、マスターパーティションの書き換えが行われ、旧主の登録が抹消される。
残るはディモンの登録だが、彼の登録量は50%に達しておらず、主と認められない。
結果、イェンファは主無し状態で駆動していたのであった。
「もしも、ディモンに繰り返し抱かれてたら、本当にあいつをマスターにしなきゃならない所だった、ね」
「イェンファ、こんなに気持ちいいのに、贅沢な野郎だな」
「あいつ、気に食わないからマグロ対応した、ね」
イェンファはいたずらっぽく舌を出して見せた。
「人の事、『槍』だなんて変な仇名で呼んで、嫌な奴だった、ね」
「うん……」
ルースとしてもボコボコにぶん殴ってくれたディモンに対して、好印象など欠片もない。
「それじゃ、もう何回かイェンファの中に出さないと、マスター認定されないのか」
「そう、ね。 あと二十回くらい」
「に、二十回……」
思わず絶句したルースに、イェンファはにこりと笑いかける。
「急ぐことはないね、何日かに分ければすぐ、ね」
「い、いや! ちょっとでも早いに越した事はない!」
ルースは決然と宣言すると、イェンファの中に差し込まれたままの逸物を激しく動かし始めた。
「んぅっ 頑張って、ね」
マスター、と疑似精神の中でだけ続け、イェンファは必死に腰を振る少年の頭を左手一本でかき抱いた。
安アパートの自室を丁寧に掃除するイェンファの背中を見ながら、ルースはそんな事を思った。
ルースはこれまでにシノノメ、ミルチャ、チグサと三人のメイデンを相手にした事がある。
痛い目に遭わされたミルチャ以外の二人には、とても素晴らしい体験をさせて貰った。
美人局のミルチャにしても、世の中そういう相手もいると実地で勉強できたと前向きに考えている。
蜜壷自体は絶品であったし。
そして、これから相手をするイェンファ。
四人目である彼女は、これまで相手にしてきた三人とは明確に違う。
娼婦である三人との関係は商売に基づくものであり、ルースとの一時も仮の交流にすぎない。
シノノメへの刷り込みにも近い思慕と恩義、チグサへの愛着もあれど、身請けしない限りは客と娼婦の関係でしかないのだ。
彼女たちと違い、イェンファに対しては主として契る事になる。
その事に対し、ルースは戸惑いを抱えたままだった。
メイデンとは、いわば成功者の証だ。
Cクラスのメイデンといえどもルースのような駆け出しの若者からすれば、手が届かないほど高価な代物である。
堅気の商売であれば、こつこつ貯金しながら働いて、中年にさしかかった頃にようやく購入できる存在。
ルースの師匠である満腹食堂の店主がまさにこのパターンである。
ルース自身も金を貯めて、いつかチグサを迎えにいこうと考えていた。
一方、若くしてメイデンを手に入れた金魚鉢兄弟達にしても、命を代価とした冒険の末に手に入れた物であろう。
フィオは兄貴分から受け継いだキキョウを所有していたが、いつの間にかフリスと交代していた。
キキョウを失った顛末、フリスを手に入れた顛末について、ルースはあえて尋ねていない。
堅気の自分が踏み込むには、余りにも過酷な体験をしたのだろうとだけ推測している。
砂潜りとは、それだけ危険な商売なのだと。
メイデンとは、それだけの代価が必要な存在なのだ。
こつこつと貯金を続ける年月か、命をチップとした大穴狙いか。
そのどちらも行っていない自分が棚ボタ的にメイデンの主となってしまうのは、何だか後ろめたい。
ルースは赤いボディスーツの背中を見ながら、そんな事を考えていた。
チャラ男的風貌とは裏腹に、根は生真面目な少年であった。
「お片づけ、終わりました。
ちゃんと整頓しないとダメです、ね」
「あ、あぁ、ありがとう」
イェンファは元から細い瞳を糸のように細めて微笑むと、ルースが座るパイプベッドの隣に腰を下ろした。
そっと左側から寄り掛かられる。
イェンファの右腕は二の腕の辺りから失われており、ルースの腕にはダイレクトに柔らかなバストが当たった。
ルースは思わずぐびりと唾を呑む。
イェンファは喉の奥で小さく笑いながら、甘えるように身をすり寄せた。
Lフレームであるイェンファはルースより長身で、寄り添えば自然と少年の顔を上から覗き込む姿勢になる。
「ルースさん、そろそろ……ね?」
耳元で甘く囁かれ、ルースは決断を迫られた。
「ま、待った。 その前に言う事があるんだ」
ルースは唇を寄せてくるイェンファの顔の前に右手の平を差し入れて、なんとか時間を稼ぐ。
「仲良くしてる娼婦のメイデンがいるんだ。
金を貯めていつかその子を身請けしたいんだけど、いいかな?」
恐る恐る尋ねるルースに、イェンファはにっこりと頷いた。
「もちろん、ね。
ルースさん、元々そういう将来設計、してたんでしょ?」
「う、うん」
「なら、割り込んだのは、私の方、ね。
その方をお迎えできるよう、お手伝いします、ね」
「イェンファはそれでいいの?
メイデンはマスターが他のメイデン連れてるのを嫌がるかと思ってたんだけど」
ルースの頭に浮かんでいたのはフリスだ。
フィオの二人目のメイデンである彼女は、何かと主に執着する素振りを見せていた。
「んー、確かにそういう子もいるけど……。
私、作られて結構長いから、何人もマスター渡ってきたし。
別に気にしない、ね」
さらりと言った後、慌てて付け加える。
「あ、だからって、手を抜いたりしない、ね!
精一杯お仕えします、ね!」
イェンファは残った左手でルースの手を取った。
「私もウェイトレス、頑張る、ね。
一緒にお金貯めて、その方をお迎えしましょ」
懸念を話し終えたルースを、イェンファはそっとベッドに押し倒した。
少年に体重をかけないように跨ると、左手だけで器用にシャツのボタンを外していく。
上半身をはだけるとベルトを外し、ズボンをずらす。
なんだかんだと口では言いつつも柔らかな女体に引っ付かれていれば、若い下半身は勝手に反応する。
「あは、元気、ね」
ぴょこんと飛び出した逸物にイェンファは歓声をあげると、迷わず口に含んだ。
半端に皮から顔を覗かせる亀頭を、舌先を器用に使って剥き出しにする。
「ん、れろ……♡」
イェンファの容貌は線が細い美女といった風情である。
長身のLフレームでありながら全体に細身で、儚げな雰囲気を漂わせている。
そんな佳人ともいうべき美貌のメイデンが己の肉棒に吸いついている様に、興奮しない訳がない。
だが、同時に流されてしまっているとルースの中の冷静な部分は思っていた。
イェンファにしゃぶられている件だけではない。
ルースがイェンファを引き取る経緯自体からだ。
このまま、流されるままイェンファのマスターとなっても、主らしい振る舞いができないのではないか。
こっちからも反撃する必要がある。
「イェンファ、俺にもさせて。
スーツを脱いで、俺の顔に跨って」
上目遣いに見上げたイェンファは、口中からルースの逸物を抜き取ると微笑んだ。
「ルースさんのお手並みも拝見、ね」
いたずらっぽく微笑みながらボディスーツを脱ぐと、ルースの注文通りに彼の顔を跨ぐ。
シックスナインの体勢だ。
あまり胸は大きくないが、イェンファの腰回りはそれなりに充実しており、強く女性を感じさせる。
Lフレームらしく積載量に余裕を持っている証であるが、ジェネレーターが比較的小型なのは予算の問題であろうか。
彼女がCクラスに甘んじている理由は、この辺りに有りそうだ。
ルースは目の前に広がる女陰を見上げた。
広めの骨盤を持つヒップとは裏腹に、無毛の秘所は小作りで少女めいた幼さを感じさせる。
両手を伸ばし手のひらに吸いつくような尻肉を鷲掴みにすると、秘裂に舌を伸ばす。
割れ目を舌でなぞり、端にちょこんと顔を出した小振りなクリトリスを舐め回す。
「んんっ♡ ルースさん、なかなか心得てる、ね」
イェンファは嬉しそうな声を上げると、反撃を開始した。
元気にそそり立つルースの逸物を喉奥までくわえ込むディープスロートを披露する。
「んっ♡ むっ♡ んぶっ♡」
喉奥で亀頭を吸引しながら幹に舌をまとわりつかせる妙技にルースの逸物はびくびくと震えた。
急激に高まる射精感に、ルースはクンニを続けるどころではない。
「うあっ!? ま、待ってイェンファ! 出るっ、出ちゃうっ!」
悲鳴のような声にイェンファは口からずるりとペニスを抜き出した。
唾液まみれの亀頭がイェンファの唇から離れる際の刺激で危うく出してしまう所だったが、なんとか堪える。
「ふふっ、ルースさんのお種、全部子宮ユニットに呑ませないといけませんから、ね♡」
艶然と微笑みながらイェンファは自らの下腹を撫でようとして、片手が無いためにバランスを崩しベッドに突っ伏した。
「あらら?」
「おっと、そっちが上だと不安定だよな。
入れ替わろう」
ルースはイェンファに手を貸し、ベッドに仰向けに横たわらせる。
イェンファはただでさえ細い瞳をまるで糸のように細めて微笑んだ。
「紳士です、ね」
「そ、そうかな?」
ルースは思わぬ言葉に照れたように頬を掻くと、イェンファの失われた右手に目を向けた。
破損部の断面には応急処置として絶縁布を包帯のように巻き付けてある。
「そのうち、腕も治さないとな」
「身請けする方の為にお金を貯めた方がいいと思う、ね」
「いつまでも不自由な状態でほっとけないよ」
「本当、お優しい、ね」
イェンファの微笑みが苦笑に変わる。
「こんな中古のメイデンに、そんなに気を使うことない、ね」
自嘲の混じる響きにルースは眉を寄せる。
「そんな事、言うなよ」
「半世紀物のお古ね、どれだけの人の相手したやら、もうメモリーのログにもない、ね」
「女の年を聞くもんじゃないって言われた事あるんだけど」
「だから、そんなに気を使われるようなメイデンじゃない、ね」
ルースはベッドに横たわるイェンファの両足を開かせると、その間に膝を進めた。
イェンファの頬を両手でそっと挟み、真っ直ぐに見つめる。
「それは俺が決めることだよ、イェンファ。
俺が気を使いたいんだ」
唇を重ねつつ、腰を進める。
ルースの舌先がイェンファの唇に潜り込むと同時に、肉槍も秘唇を穿った。
「ん……♡ ちゅ……♡」
イェンファは少年の背に左腕を回すと、強く密着させた。
ルースの胸板で小振りなバストが柔らかく潰れる。
多くの男の相手をしてきたというイェンファだが、肉槍を差し込めば詰まった膣壁を押し広げる感覚が強く、緩いなどという事はない。
「はふ……♡」
唇を離すとイェンファは熱い吐息を漏らした。
白皙の美貌は朱に染まっている。
「動くよ、イェンファ」
「はい、ご随意に」
ルースはイェンファの両肩の上に手を着くと、腕立て伏せめいた姿勢で腰を使い始めた。
「んっ♡ うんっ♡ あぅっ♡」
リズミカルな動きに、イェンファの口から甘い声が漏れる。
イェンファの膣道は柔らかな媚肉でしっかりと詰まっている一方、よくこなれており硬さはない。
ルースの肉棒を四方から包み込む膣壁は温かく潤んでおり、ぬるま湯に浸るような穏やかな快感であった。
いつまでも味わっていられるような心地よさの反面、ディープスロートの奉仕のような根こそぎ引っこ抜かれそうな急激な快楽はない。
「イェンファ、もっと激しくするよ」
「物足りませんか? じゃあ、これでどう、ね♡」
イェンファは長い足を少年の腰に巻き付けるように回した。
途端に、ルースを受け入れた蜜壷の圧力が増す。
「うわ、これは……」
驚きの声を上げながら動けば、先ほどとは比べ物にならない粘性が肉棒を迎え討つ。
押し寄せる熱い媚肉が亀頭といわずエラといわず圧迫し、ルースの芯から快感を引きずり出した。
「イ、イェンファ……!」
「我慢なさらず、ね♡」
首に左腕を回され、耳たぶを噛むかのように囁かれる。
もう限界だ。
「ぐうっ、イェンファぁっ!」
深く突き込み、最奥で果てる。
打ち出された若い精液が、イェンファの子宮ユニットへどくどくと流れ込んでいく。
「んんっ♡ 来たぁっ♡♡」
イェンファは残った左腕と両足を少年の体に絡める、いわゆるだいしゅきホールドの体勢でルースの精を受け止める。
「ふぅ……」
ひとしきり出し終え、ルースは満足げな吐息と共にメイデンの顔を見上げた。
「これで、俺が君のマスターになったのかな?」
ルースの問いにイェンファはちょっと困ったように眉を下げた。
「……もう少し、必要、ね」
「え?」
「ちょっとややこしい話ですけど……」
イェンファは己のマスターパーティションの状態について、下半身で繋がったまま説明を行った。
旧主が借金の形にイェンファを差し出した際、当然のように彼女はディモンに犯された。
この時ディモンの精液が登録され、彼女のマスターパーティションの一角に刻まれている。
その後、旧主の末路について耳に挟んだイェンファはディモンの部下達からそれとなく聞き取りを行い、主の死を確信した。
ここで、マスターパーティションの書き換えが行われ、旧主の登録が抹消される。
残るはディモンの登録だが、彼の登録量は50%に達しておらず、主と認められない。
結果、イェンファは主無し状態で駆動していたのであった。
「もしも、ディモンに繰り返し抱かれてたら、本当にあいつをマスターにしなきゃならない所だった、ね」
「イェンファ、こんなに気持ちいいのに、贅沢な野郎だな」
「あいつ、気に食わないからマグロ対応した、ね」
イェンファはいたずらっぽく舌を出して見せた。
「人の事、『槍』だなんて変な仇名で呼んで、嫌な奴だった、ね」
「うん……」
ルースとしてもボコボコにぶん殴ってくれたディモンに対して、好印象など欠片もない。
「それじゃ、もう何回かイェンファの中に出さないと、マスター認定されないのか」
「そう、ね。 あと二十回くらい」
「に、二十回……」
思わず絶句したルースに、イェンファはにこりと笑いかける。
「急ぐことはないね、何日かに分ければすぐ、ね」
「い、いや! ちょっとでも早いに越した事はない!」
ルースは決然と宣言すると、イェンファの中に差し込まれたままの逸物を激しく動かし始めた。
「んぅっ 頑張って、ね」
マスター、と疑似精神の中でだけ続け、イェンファは必死に腰を振る少年の頭を左手一本でかき抱いた。
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物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
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