機甲乙女アームドメイデン ~ロボ娘と往く文明崩壊荒野~

日野久留馬

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 キキョウ率いる襲撃部隊はフォートMFに帰還していた。
 タウン75の哨戒部隊との交戦の際、乱入してきたAクラスメイデンの砲撃で死傷者が続出しており無事なメンバーは半数を下回っていたが、それまでの略奪行で入手した資材は回収できた。
 ドクの作業部屋に集まったフォートMF首脳陣の前で、キキョウは功罪双方を隠す事なく報告する。

「Aクラスメイデンに鉢合わせるとは、運がないな」

 一通り報告を聞いた部屋の主ドクは淡々と評した。
 彼の声音に人員の損失を責める色はない。
 失われた人員は所詮一山いくらの雑兵であり、キキョウが持ち帰った資材のメリットを考えれば悪くない成果と言える。

「キキョウちゃんも同じAクラスでしょ? なんとか相手取れなかったのぉ?」

 腕と足をそれぞれ組んだ偉そうな姿勢で作業台に腰掛けたティンが、キキョウに流し目を向けながら追求する。
 ちなみにこの場にティンのマスターでありフォートMFの盟主たるレックスはいない。
 彼が出てくるとキキョウ、ティン、サンクチュアリの三体のメイデンが腰砕けになってしまう為、基本自室に引きこもりっぱなしのレックスであった。

「キキョウの装備は寄せ集めの有り合わせだ、万全な状態のAクラスが相手じゃ分が悪い」

「そんなもんなの?」

 純戦闘型であるサンクチュアリの分析に、文官オフィサータイプのティンは小首を傾げた。

「ま、何でもいいさ、キキョウが無事に戻ってきたなら万々歳ってな。
 それよりも……」

 舌なめずりをしながらキキョウの肢体を見回すヴァトーの股間では、ズボンを突き破らんばかりに巨根が膨れ上がっている。
 息も荒い同胞の有様にドクは額を押さえた。

「盛るのは後にしろ、この馬鹿者め」

「さんざん我慢してたんだからいいだろうが!」

「キキョウちゃんが居ない間、禁欲してたんだよヴァトー。似合わない事するよねぇ」

「ほ、ほっとけよ!」

 クスクスと笑いながらキキョウに耳打ちするティンにヴァトーはそっぽを向いた。
 岩の塊から削り出したような無骨な頬が照れに赤く染まる様は、正直見映えが悪い。
 最も、外見の美醜などメイデンにとって些末な事だ。
 主が己を思って行った行動に、キキョウの中で自然と温かいものが生じてくる。

「……」

 だが、キキョウはメイデンの本能が己の中に呼び起こしたその感情を素直に受け入れる事ができなかった。
 フォートMFを発つ前、現状に折り合いをつけた時のキキョウとは違う。
 彼が殺したと思っていた前主フィオの生存を確信した今、彼女の疑似精神のバランスは大きく揺らいでいた。

「キキョウ? どうした?」

 無言で俯いたキキョウをサンクチュアリが気遣う。

「損傷を受けていたのか? やはり寄せ集めの武装ではなく、私の装備を貸すべきだったか」

「お前の装備はキキョウのジェネレーターでも稼働できんよ。
 どこかに問題があるようならメンテするか、キキョウ?」

「いえ、大丈夫です」

 気遣ってくるドク主従にキキョウは首を振った。
 これはメンテナンスでどうこうできる問題ではない。

「よし、部屋に行くぜ、キキョウ! 我慢してた分、たっぷり可愛がってやる!」

 キキョウの沈んだ表情を意に介さず、ヴァトーは彼女を担ぎ上げた。
 巨漢の豪腕の前には金属フレームのメイデンの重量も何のそのであった。

「マ、マスター!? 降ろしてください!」

 お姫様抱っこで運ばれるキキョウの抗議を聞き流し、ヴァトーは部屋から飛び出していく。

「なーにあれ、やりたい盛りの童貞みたい」

 ヴァトーの後ろ姿を指さしケラケラと笑うティンに、ドクは意地の悪い笑みを浮かべた。

「なんだ? あんなに求められるキキョウが羨ましいのか?」

「うっ」

 ティンは一瞬絶句すると、意外なほど幼い表情で小さく頷いた。

「……そうかも。 あたし、マスターの所に行ってくるね」

 珍しく素直に内心を吐いてそそくさと部屋を辞するティンを見送り、ドクは苦笑した。

「やれやれ、あいつもあれで乙女だねえ」

 この場に残った最後の乙女がドクを背後からそっと抱きすくめる。
 豊満すぎるほどに豊かな爆乳にドクの後頭部を埋めたサンクチュアリは、先ほどまでの武人然とした態度とは裏腹のか細い声音で主に囁く。

「あの、マスター、私も、マスターに求めて欲しいです……」

「まったく、俺の娘は甘えん坊だな」

 呆れるような言葉を裏腹のニヤけた表情で吐き出したドクは、その場でくるりと反転すると顔全体をサンクチュアリの乳肉に埋めて楽しみ始めた。





「はひ……♡ ひぃ……♡」

 ヴァトーの自室に到着した時、キキョウはすでに三度絶頂させられていた。
 ドクの部屋を出た途端、お姫様抱っこから背後から貫く逆駅弁スタイルに移行させられた結果である。
 幼児に小用をさせるかのようにM字に足を開かせ、剛直に秘裂が制圧されている様を周囲に見せつける逆駅弁は、巨体とパワーを活かしたヴァトー得意の体位だ。
 ヴァトーがのしのしと歩を進める毎に、奥深くまで掘削した巨根が子宮ウテルスユニットに強打を与えキキョウのCPUに快楽情報の大波が流れ込む。
 普段のクールな表情とは掛け離れた快楽に打ちのめされたあられもない顔と、主の肉槍を咥え込んだ秘唇から絶え間なく潤滑液愛液の飛沫を撒き散らす様を、雑兵の山賊達にたっぷりと観賞されてしまうが最早それを恥ずかしく思う余裕すらないキキョウであった。

 上と下の唇から涎を垂らし弛緩しきった表情で紫水晶アメジストの瞳を霞ませているキキョウを貫いたまま、ヴァトーは彼の巨体に合わせたお手製ベッドにどすんと腰を下ろした。
 子宮ウテルスユニットを押し潰すような勢いで、凶悪な亀頭が膣奥にめり込む。

「あひぃぃぃっ♡♡♡」

 仰け反ったキキョウは口から舌をはみ出させながら、雌そのものの嬌声を上げて四度目の絶頂に叩き込まれた。
 同時に膣壁が激しく収縮し、蹂躙する巨根をぎゅうぎゅうと強烈に締め上げる。

「ぬぅっ!」

 気合いのような低い唸りと共に、ヴァトーは自室まで堪えていた射精を解禁した。
 どぼんどぼんとホースで注ぐような勢いで熱い粘液がキキョウの子宮ウテルスユニットに雪崩れ込んだ。

「あぁぁっ♡♡ あひぃっ♡ ひあぁぁぁっ♡♡♡」

 白い喉を晒して獣のような絶叫を上げて達するキキョウの下腹は、怒濤の勢いの精液を注ぎ込まれてぽっこりと膨らんでいく。
 ただでさえ濃厚で粘りの強いヴァトーの精液はキキョウ不在の間の禁欲分を醸造でもしたのか、常よりも熱く、濃く、大量だ。

「あ、あぁ♡ す、すごいぃ♡♡」

 口の端から涎を垂らしながら半ば白目を剥いたキキョウの口から、ほとんど意識していない声が漏れる。
 圧倒的な雄に対する、雌からの屈服の賛辞であった。

 巨根による責めと怒濤の射精の前に完全に屈し、仰け反ってあさましいアヘ顔を晒すキキョウを満足げに見下ろしながら、ヴァトーはひとまずの射精を終えた逸物を乱暴に引き抜いた。

「ひぃんっ♡♡♡」

 ぎゅぽんっと粘性の音を立てて拳骨のような亀頭が引き抜かれると共に、巨根の痕を残して限界まで開いた秘唇から詰め込まれた精液が溢れ出してくる。
 引き抜かれた衝撃で浅く達したキキョウの潤滑液愛液が混じっているとは思えない程の粘度で溢れた精液は、ごぽごぽと音を立てながら部屋の床に垂れ流されていった。

「ふー、なんとか人心地ついたぜぇ」

 ぴくぴくと痙攣するキキョウの股間から零れ落ちる精液の小さな滝を見下ろし、ヴァト-は怪異な容貌にニンマリと笑みを浮かべる。
 
「ご、ごまんぞく、いただけましたか……?」

 激しすぎる絶頂の余韻に浸りながらも何とか言葉を口にするキキョウに、ヴァトーは大きく首を振った。

「まだまだ! お前がいねぇから我慢させられてたんだぜ、こっからが本番よ!」

 抱え上げたキキョウをベッドの上に放り投げる。
 ヴァトーお手製のベッドは彼の体格に合わせて下手なキングサイズよりも巨大な代物だ。
 そこに放り投げられたキキョウは身長160センチのMフレームにも関わらず、相対的により小さく見える。
 覆い被さるヴァトーが2メートル30センチの超巨漢であるから尚更だ。
 ヴァトーは端から見るとまるで小さな少女のように錯覚するキキョウの両足首を掴まえ、Vの字に股を開いた。

「こんな格好ばかりさせて……」

 ようやく放熱排気呼吸を整えたキキョウの非難がましい視線を、ヴァトーは豪快に笑い飛ばす。

「お前、普段は鉄面皮だからな!
 恥ずかしがってる時の方が可愛いぜ、あとアヘってる時な!」

 ヴァトーの言葉に、すでに上気したキキョウの頬に改めて朱が刺す。
 主からのお褒めの言葉にCPUの中に多幸感が湧き上がってきた。
 だが、キキョウの中のまだ冷静な一部分が、それはメイデンのシステムによる物に過ぎないと分析する。
 子宮ウテルスユニットを制しマスターパーティションを全て満たした者の行う事は、どのような事であってもメイデンは好意的に受け取ってしまう。
 本質的に主に逆らわない従者として作り出された存在が故に。
 
 人と共に歩む為に作られたメイデンは、そのシステムとは別の関係を他者と構築する事もできる。
 人と人同士の当たり前の信頼関係、そこに育まれる友愛や愛情だ。
 マスターに従う事を機構の根本に刻まれたメイデンであろうとも、育んだ他者との関係を大事に思う気持ちは人と同じである。
 だが、その関係を結んだ者がマスターでない場合、メイデンの疑似精神に大きなストレスを与え、軋ませるのだ。

 ヴァトーはVの字に開いた両足首をキキョウの肩の上からシーツに押しつけた。
 跳ね上げられたキキョウ自身の両足で豊かなバストが左右から圧迫されており、長い足の付け根には未だ精液を滴らせる秘裂に加え、持ち上げられた尻たぶと窄まった尻穴が覗いている。
 メイデンを女の模造品たらしめる器官を全て丸出しにする恰好に、ヴァトーは上機嫌で鼻を鳴らした。

「へへへ、まったくいやらしい体してやがるぜ、お前はよぅ」

 ヴァトーはたっぷり出したというのに相も変わらず隆々とそそり立つ巨根を、剥き出しの秘唇に向けた。
 新たな快楽の予感にひくひくと震える秘裂を割り開き、巨大な肉の棍棒が侵入していく。

「んんっ♡ くぅぅ……♡」

 マスターの、愛した人から自分を奪いとった男の逸物の形を、キキョウは瞳を閉じて感じ取る。
 何度となく貫かれたキキョウの雌穴は、すでにこの逸物に最適化されている。
 ただ受け入れるだけで、キキョウの中に甘い陶酔を呼び起こしていた。

「たっぷりアヘらせてやるぜぇ!」

 両足を高々と上げさせたまま、ヴァトーはキキョウを上から押しつぶすような勢いでピストンを開始した。
 いわゆる種付けプレスの姿勢で容赦なく雌穴を掘削する。

「あぐっ♡ あぁぁっ♡」

 途端に激しい快楽情報が機体を走り抜け、キキョウはたまらず仰け反った。
 フィオも、ゼンクも引き出す事ができなかった程の快感にCPUがあっという間に蕩かされていく。

「はうぅっ♡ あうぅんっ♡」

 半ば以上満たされたままの子宮ウテルスユニットから膣道に逆流する精液を、張り出した雁首が膣壁の襞の隅々にまで擦りつける。
 未だ成長途中のフィオとは比べものにならない程に巨大で凶悪な雄の象徴がキキョウを問答無用に躾けていく。

「はひっ♡ ひぃぃっ♡」

 蕩けた紫水晶アメジストの瞳から洗浄液を零しながら、キキョウは圧倒的な快感に悶えた。
 フィオが生存しており自分を取り戻そうとしている事を知った今、キキョウの中では旧主への恋情と今のマスターへのシステム的な忠誠が鎬を削っている。
 だが、強大なストレス源であるその拮抗をヴァトーの逸物が傾けていった。

「んああっ♡ あぁぁんっ♡」

 キキョウの美貌が快楽の余り淫らに乱れる。
 嬌声を垂れ流す唇からは舌がはみ出し、涎が垂れていた。
 これほどの快楽に流され浸りきった身だ、どうして再び旧主の前に顔を出せようか。
 仮にも教官役を任じていたというのに、こうもあさましく墜ちきった姿など晒せるはずもない。
 いや、そもそも、彼の元に戻ったとして、ここまで淫らに開花させられてしまった体を、彼は満たす事ができるのだろうか。

 ヴァトーは鉄槌のような亀頭が抜け掛ける程に腰を引くと、体重を掛けて奥深くまで貫き通した。

「ひぎぃぃぃっ♡♡♡」

 完全屈服済みの子宮ウテルスユニットに更なる痛打を与えられ、キキョウは潤滑液愛液飛沫しぶかせながら激しく絶頂する。
 キキョウの奥の奥に亀頭をごりごりと擦りつけながら、ヴァトーは耳元で囁いた。

「どうだぁ、たまんねえだろ、キキョウ」

「は、はいぃ♡ くらべものに、なりません……♡」

 極度にCPUの回転が低下したキキョウはメイデンの、雌の本能のままに口走る。
 端正な美貌が快楽に乱れきり彼好みのアヘ顔と化している事にヴァトーは満足げな笑い声を上げた。

「へっへぇ! いいぞキキョウ、やっぱりお前はアヘってる時が一番可愛いぜ!
 もっと俺のちんぽで躾けてやる!」

「はいっ♡ もっとっ♡ もっと躾けてくださいぃっ♡」

 キキョウはうわ言のように掠れた声で懇願する。
 強烈な逸物の攻め手の前に、エクスタシーに放り込まれたまま戻ってこれない。
 激しく痙攣する膣内で、止めとばかりにヴァトーの主砲が撃ち放たれた。

「おらぁっ! もう一発だぁぁっ!」

「ひあぁぁぁーーーっ♡♡♡」

 熱々の精液砲弾がキキョウの子宮ウテルスユニットを撃ち抜く。
 二発目とは思えない量の白濁液は、元から残っていた精液と混じり合いながら子宮ウテルスユニット全体に染み込み、念入りなマーキングを施していった。
 溢れかえった精液は潤滑液愛液と混じり合い行き場を失って秘唇の僅かな隙間から噴き出すと、びくびくと痙攣する下腹を伝いおち、臍に溜まっていく。
 すでに100%のマスターパーティションが上書きされるのを感じながら、キキョウのCPUはシャットダウンシークエンスに入った。

「おっとぉ!」

 快楽に霞んだ紫水晶アメジストの瞳から光が失われかけるのを見たヴァトーは鋭く腰を抜き差しする。

「ひぐっ♡」

 精液と潤滑液愛液を掻き分ける音がばちゅんと響き、子宮口を気付け代わりに殴りつけられたキキョウは何とか正気を取り戻した。

「シャ、シャットダウンも、させてくださらないんですね……♡」

「おうよ、寝させてなんかやらねえ。
 お前のCPUがアヘってぶっ壊れるまで、俺のおちんぽ様に奉仕するんだよ!」

「はいっ♡ マスターのおちんぽ様に奉仕いたしますっ♡」

 旧主の前では絶対に言わなかったような言葉を口にしながら、キキョウの膣肉はきゅうきゅうと剛直に吸い付いていく。
 色に溺れ、巨根の前に屈服したキキョウは雌そのものの媚びた表情を浮かべて主への肉壺奉仕を行う。
 だが、僅かに冷静さを残したキキョウの一部はそんな自分を客観的に分析していた。
 この圧倒的な快楽の前に、すでに自分のCPUは半ば壊されている。
 もう元通りになど戻れない。
 旧主への想いを未練がましく持ち続けるよりも、この快楽に浸りきっていく方がよほど楽だ。
 
 纏わりつく膣壁を掻き分けるように、ヴァトーの逸物が再び動き始める。

「はうぅっ♡ もっとしてっ♡ もっとおちんぽ様くださいぃっ♡」

 子宮ウテルスユニットの疼きが命じるまま、メイデンの本能に任せてキキョウは殊更に媚びた言葉を口走る。
 こんな姿を旧主が見れば、危険を冒して取り戻す気など失ってくれるだろうとCPUのどこかで考えつつ。
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