機甲乙女アームドメイデン ~ロボ娘と往く文明崩壊荒野~

日野久留馬

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EX08

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「んっ♡ くっ♡ うぅっ♡」

 アーミーの宿舎の一室に、肉と肉をぶつけ合う音が響く。
 ベッドの上で横臥し片足を大きく広げた姿勢で貫かれているのはファクトリーで洗浄と修復を受けたシコン。
 片足を持ち上げながら松葉崩しの姿勢で突き込むのはマイザーであったが、彼の面には普段の鉄面皮っぷりはない。
 眉尻を吊り上げ怒りを露わにしながら荒々しく腰を使っている。

「くっ……! くそっ、くそぉっ!」

 絞り出すような罵声と共に、一際強く突き込み、放った。
 シコンの子宮ウテルスユニットに、猛々しい勢いで精液が注ぎ込まれる。

「んんぅっ♡」

 ベッドのシーツに顔を埋めたシコンはびくびくと背中を震わせながらくぐもった甘い呻きと共に絶頂する。
 しなやかなシコンの足を抱きしめながら精を放ち終えたマイザーは、険しい視線を己の左手首に向けた。
 シコンのステータスを表示した多目的端末には、何の変化もない。

「何故だっ!」

 マイザーは怒声を上げると掴んだシコンの太腿に指を食い込ませながら、再度腰を動かし始めた。

 子宮ウテルスユニットに精液を注がれたというのに、シコンのマスターパーティションポイントは微動だにしない。
 死人を自称したあの男に奪われた50%を塗り替える事ができないのだ。

「ごめんなさいっ♡ マスターっ♡ ごめんなさいぃっ♡」

 すでに数度の射精を受けてドロドロの秘唇を激しく貫かれながら、シコンは喘ぎ混じりの謝罪をする。
 普段の気の強さは欠片も見えず、洗浄液をボロボロと零すその美貌には頼りない幼さすら漂っていた。

「謝るなっ! 君はっ、悪くないっ!」

「でもっ♡ 私っ、あの方のっ♡」

「あいつをあの方なんて呼ぶなっ!」

 マイザーは一際強く腰を叩き付ける。
 シコンはウェービーヘアを乱して大きく仰け反った。

「あぐうぅっ♡ ごめんなさいっ♡ マスターっ♡」

 デッドマンとマイザーでマスターパーティションを半々に分け合う形になったシコンは、デッドマンに対して奇妙な感情を抱いていた。
 主を傷つけ、我が身を汚した悪党だというのに、憎みきれないのだ。
 明らかに、彼が真の漢トゥルーガイであるという事実が影響していた。

「くそっ! 何が真の漢トゥルーガイだっ!」

 シコンのシステムの最奥にがっちりと喰らい込んだデッドマンの残滓にマイザーは歯噛みすると、逸物をずるりと引き抜いた。

「あぅっ♡」

 ごぽりと大量の精液が秘裂から溢れ出す。
 すでに数時間に及ぶ荒淫の結果だ。
 だが、これほど注ぎ込んでもデッドマンの痕跡を削る事すらできていない。

 マイザーはサイドテーブルに手を伸ばし、放り出されたカプセル剤を手に取ると口に押し込んだ。
 ほとんど劇薬に近いような強壮剤である。
 荒々しく噛み砕いて呑み込むとマイザーの額に青筋が浮き、たちまち効果が現れた。
 マイザーはシコンの尻を抱え上げると、薬剤の効果で体力の限度を超えて屹立する陰茎を一息に突き立てる。

「はぁぁっ♡」

 高々と尻を上げる後背位でシコンを貫き、むっちりとした尻たぶに指を食い込ませながら激しく交わり続けた。
  




「うーん、荒れてますね……」

 ガバメント中枢部、マザーの執務室でプラネタリウムのようなホログラフモニター群に囲まれたシヤは眉を寄せた。
 アーミー宿舎の様子を映した一枚のモニターを覗き込んでいる。
 彼女の目の前に浮かぶホログラフモニターの中では鬼気迫る表情のマイザーが激しくシコンを貫いていた。
 鉄面皮と仇名される程にクール、より正確には鈍感な彼が誰の目にも露わな激怒の相と共に荒ぶっている。
 その激しさはマスターとメイデンの営みと呼べるものではなく、半ば強姦のようであった。
 だが、シコンは荒れるマスターを涙ながらに受け入れている。

「あの子にもどうすればいいのか判らないんでしょうね……」

 シヤは悲しげに目を伏せた。

 タウン内の全権限を持つマザーとて、宿舎で娘達が伴侶と行っている営みを覗く事などたまにしかない。
 シコンとマイザーの様子を覗いているのは出歯亀気分ではなく、純粋な参考資料としてであった。
 すなわち、真の漢トゥルーガイの精を受けたメイデンの観察である。

 シヤは荒々しいセックスが行われているホロモニターを最小化すると、各種データを投影したモニターを引き寄せた。
 ファクトリーにてシコンの機体を再生する際に収集した情報である。

「各種リミッターの解除に機密情報の開示、紛れもなく真の漢トゥルーガイを相手にした時の反応です」

 それ故に厄介だ。
 半端に真の漢トゥルーガイを認めてしまった機体と、あくまで主を慕う心の狭間でシコンは煩悶しているのだろう。

「マイザーが真の漢トゥルーガイだったら何も問題ないのですが……。
 どうして確定した真の漢トゥルーガイはまつろわぬ者ばかりなのでしょうね」

 求める者がタウンの支配者として迎合できない相手である事に嘆息する。
 
 シヤは掌の中で小さなアンプル瓶を転がした。
 内部には白い液体が詰め込まれている。
 シコンの子宮ウテルスユニットから採取した、死人を名乗る真の漢トゥルーガイの精液である。

「これが生きていたのなら、色々実験もできたのですけど」

 生体内の精液は通常3日程の寿命を持つという。
 しかし、アウトローの真の漢トゥルーガイの精液は、スゥがシコンをファクトリーへ運び込むまでの僅かな間に死に絶えていた。
 まるで彼が名乗った自称のように。

「まあ、仕方ありません。 本人を捕まえて存分に吐き出させればいいだけの事です」

 シヤの可憐な美貌に酷薄な笑みが浮かぶ。
 マザー直々の命が下され、すでにアーミーの大半が下水道跡の探索に向かっている。
 マイザー、ヒュリオというアーミー屈指の実力者は欠いているものの、質、量ともにこの時代屈指の精鋭部隊であった。

「ヒュリオも居てくれれば良かったのですけど……。
 まぁ、フィオを放っておく訳にもいきませんし」

 明確な真の漢トゥルーガイが足下の下水道に居るとなると、不確定なフィオの優先順位は低くなる。
 フィオが制限を無視してタウン外へ出た件を、今のシヤは鷹揚に受け止めていた。
 ヒュリオが追っているのならば自分の目の届く範囲であると考えていた。
 また、メンテナンスにタウンの手が必要なヒュリオが裏切る事など有り得ないとその点の心配は全くしていない。
 
 真の漢トゥルーガイが己の足下に潜伏していたという事実に、冷静なつもりでやや浮き足立っているシヤであった。
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