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 レックス率いるタウン48攻撃部隊を送り出したドクは、自室でのんびりとした時間を過ごしていた。
 急遽決定した軍事行動だけに、攻撃部隊の準備に裏方担当であるドクとティンは駆けずり回る羽目になってしまった。
 なんとか部隊の体裁を整えて出撃させた今、ようやくドクも一息つける。

「まったく、デッドマンの親父にも困ったものだ」

 お気に入りのソファであるサンクチュアリの膝の上でくつろぐドクは、豊かすぎる爆乳に後頭部を預けて嘆息した。

「お疲れ様です、マスター」

 サンクチュアリは紅のカメラアイを愛おしげに細めて主の旋毛を見下ろした。

「ま、こっちはいいさ。 持たせるもんは持たせて送り出した。
 あとはあっちの仕事だ」

 ドクはサンクチュアリの胸の谷間に頭を沈み込ませると、ぐりぐりと押しつけた。
 心得たようにサンクチュアリは両腕で乳肉を左右から圧迫する。
 ドクは幼い容貌に不似合いなスケベ親父染みた笑みを浮かべると、サンクチュアリの膝の上でぐるりと反転した。

「あっ♡」

 顔面を柔肉の谷間に押しつけてくる主に、サンクチュアリは普段の凜とした風情とは裏腹の愛らしい声を漏らす。
 ドクは両手の指を山脈のような巨大なバストの先端に伸ばした。
 左右の山の頂点に取り付けられたジッパーを下ろすと、褐色の乳肉の中に色付く桜色の乳首が露出する。
 ドクの指先が乱暴な手付きで捻り上げると、たちまち乳首は固く尖った。

「んうぅっ♡」

「面倒事は終わったしな、たっぷりと楽しむぞ」

 ドクは固く自己主張する乳首に噛みつくと、荒々しい音を立てて吸う。
 
「はうっ♡ マスターっ♡」

 嬌声をあげるサンクチュアリの腕に頭を抱きしめられながら、ドクは片手でベルトを外しズボンを脱ぎ捨てた。
 メイデンスーツに包まれた股間から腹にかけて、勃起した陰茎を擦りつける。
 主のペニスの感触をスーツ越しに感じた、サンクチュアリはぞくぞくと下腹を震わせた。
 傍から見ると長身の姉に甘える弟といった風情の二人だが、内実は全く逆で主導権は完全にドクにある。

「よし、スーツを脱いで尻をこっちに向けろ、サンク。 後ろからするぞ」

「はい……♡」

 サンクチュアリはメイデンスーツを脱ぐと四つん這いになった。
 長身で爆乳の印象が先に立つサンクチュアリだが、グラマラスな機体を支える下半身もまた充実している。
 褐色の素肌も艶やかな、大振りの肉桃にドクはにんまりと口の端を緩めた。

「よぅし、綺麗だぞ、サンク……」

 ドクは両の手のひら全体を使って、サンクチュアリの尻肉を割り開いた。
 肉の奥に隠された窄まった菊座と、ぴったりと閉じた秘唇が覗く。
 ぷっくりとしたサンクチュアリの陰唇の周辺には一本の陰毛もなく成熟した外見とは裏腹に少女めいているが、アンダーヘアはメイデンにとってオプションに過ぎない。
 大人びたデザインのメイデンでも、股間は無毛である事が普通であった。

 ドクは自ら製造した愛娘の秘唇に口を近づける。
 尻肉を割り開くように固定した両掌からそれぞれ親指を伸ばして秘裂を広げさせると、舌先で舐め上げた。

「んふぅっ♡」

 突っ伏したサンクチュアリの口から、くぐもった呻きが漏れる。
 ぷにぷにとした褐色の秘唇の内側で色付くサーモンピンクの膣口を、ドクの舌先が突き回して蹂躙した。

「あんっ♡ はっ♡ はぅんっ♡」

 主の攻めにサンクチュアリは甘い喘ぎを上げ始めた。
 日頃の凜とした武人のような佇まいからは想像もできないほどに愛らしい声は、ドクの好みを具現化したものであり彼をこの上なく興奮させる。

「まったく、可愛らしくて堪らないな、お前は!」

 ちゅるりと水音を立てて舌を引き抜くと、ドクは小さくもいきり立った陰茎を秘裂に向けた。
 秘裂の奥、サンクチュアリの膣口はとろとろと潤滑液愛液を垂れ流し、主の逸物を待ち受けている。
 ドクは舌なめずりをすると、皮を被ったままの小さな肉槍の穂先を愛娘の中に沈めていく。

「あぁ……♡」

 主を受け入れる歓びに、サンクチュアリの大きな尻はびくびくと震えた。
 普段はきりりと整った目尻は下がり、潤んだ紅のカメラアイは蕩けきっている。

 根元まで陰茎を突き込んだドクだが、彼の短い肉槍ではとてもサンクチュアリの胎奥を穿てない。
 そもそも、背後から突くこの体位では、動く度にサンクチュアリの豊かな尻肉にぶつかって存分に腰を突き込む事できないのだ。
 だが、主に愛されているという事実は性感センサーへの快楽情報以上にサンクチュアリを興奮させる。

「あうっ♡ あんっ♡ はうぅっ♡」

 主の動きに合わせて、サンクチュアリは甘ったるい嬌声を上げた。
 ドクが腰を使う度に少年の薄い下腹が安産型のどっぷりとした尻たぶにぶつかり、褐色の柔肉が波打つように弾む。

「くっ、やはりお前は最高だ、サンク!」

 目を楽しませる弾む尻と陰茎に吸い付くような膣肉の具合に、ドクの口から自らの最高傑作に対する感嘆の声が漏れた。

「あぁっ♡ 嬉しいですっ♡ マスターっ♡」

 主の賛辞にサンクチュアリの膣壁が歓喜の余り蠕動し、包み込んだ陰茎を締め上げた。
 膣肉の圧力と本人の動きでドクのペニスを覆う皮のカバーがずるりと剥ける。
 剥き出しになった敏感な亀頭に極上の膣壁が吸い付き、ドクはたちまち限界を迎えた。

「うぅっ!? サンクっ!」

 褐色の尻肉をひしゃげさせながら精一杯腰を押しつけ、ドクは己の中の枷を解き放った。

 短い陰茎の中を精液が走り抜け、放水のように打ち出される。

「はあぁぁーーーっ♡♡♡」

 怒濤の勢いの精液が膣道を満たし、衰えぬ勢いのまま子宮口に叩き付けられた。
 主の肉槍が届かないため鍛錬不足の子宮ウテルスユニットは、強烈な射精の前にあっさりと屈服する。
 熱い白濁液に子宮口を灼かれたサンクチュアリは仰け反りながら高い嬌声を上げて絶頂した。
 その胎の内では大量の精液が子宮ウテルスユニットを征服せんと、後から後から押し寄せていた。

「くっ、うっ」

 呻きながらのドクの射精は終わらない。
 肉体的な屈強さも、逸物の太さや長さもない彼の真の漢トゥルーガイとしての性能は、その頭脳と陰嚢に集約している。
 ドクの陰嚢は目の前のメイデンを屈服させろとばかりに、大量の精液を生産し続ける。
 
「あっ♡ あひっ♡♡ あはぁっ♡♡♡」

 尻を高々と上げた姿勢のままドクの射精を受け入れるサンクチュアリは、喘ぎとも呻きともつかない声を漏らしながら断続的に達し続けた。
 床に押しつけられた美貌は快楽の余り無様に崩れ、口の端からは涎が垂れている。

「ひぁ……♡」

 限界以上に精液を詰め込まれ膨れ上がった子宮ウテルスユニットの形が下腹に浮き上がる頃、ようやくドクの射精は終了した。
 サンクチュアリは尻を上げたまま白目を剝き、ひくひくと痙攣している。

「ふぅ……」

 余りにも大量の精液を放出したドクは、流石に疲労困憊した様子で一息ついた。
 まさに精根尽き果てた状態ながらも、シャットダウン寸前で痙攣する愛娘の尻を愛おしげに撫でた。

「良かったぞ、サンク」

「は、はひぃ……♡」

 サンクチュアリの返事は朦朧として、まともな言葉になっていない。
 撫でる度にひくつくように震える褐色の尻の手触りを楽しむと、ドクは両手で尻たぶを掴みなおした。
 尻をぐいと押しながら、腰を引く。
 栓をしていたペニスが引き抜かれると、たっぷりと詰め込まれた精液が噴水のように噴き出した。

「んあぁぁ……♡」

 高々と持ち上げられたままの褐色の尻に、秘唇から溢れ出した精液が飛び散って白く汚していく。
 己の胎から噴き出す主の精を浴びたサンクチュアリは、うっとりとした声を漏らした。

「我ながら出したもんだ……。 毎度の事ながら後始末が大変だな」

 白濁液に塗れたサンクチュアリの有様に苦笑しながら、ドクはタオルに手を伸ばす。

 その時、ズンと地が揺れた。

「地震か?」

「マスター!」

 桃源郷を彷徨っていたサンクチュアリは異常を前に瞬時に正気づくと、主に覆い被さった。
 幸いな事に部屋の天井は落ちてこない。
 だが、重く響く、ボディブローのような振動は断続的に続き、室内はびりびりと揺れている。

「地震にしては妙だ、なんだ、これは」

 ドクは訝しみながら立ち上がると、部屋の扉へ向かう。
 サンクチュアリはドクが脱ぎ捨てていた白衣を羽織ると主に続いた。
 プレハブ部屋に取り付けられた、ちゃちな引き戸を開ける。

「なっ……!?」

 外の光景は一変していた。
 そこかしこから黒煙が立ち上り、一部には火の手も上がっている。
 プレハブ建ての施設がいくつも破壊され、あちこちの地面には黒々と焼け焦げた痕が残っていた。

「こ、これは……」

「マスター!」

 飛来音を聴覚センサーで捉えたサンクチュアリは、呆然と立ちすくむドクを抱き上げると大きく跳躍した。
 その背後で、たった今まで愛の巣であったプレハブ小屋が爆炎と共に吹き飛ぶ。

「うおぉっ!?」

 驚愕の声を上げながらも、ドクは見た。
 自分の部屋を吹き飛ばした攻撃の正体を。

「爆撃、だとぉ!?」

 上空から投下された爆弾だ。
 フォートMFは爆撃を受けている。

「爆撃型のメイデン!?」

 より鋭敏な視力を持つサンクチュアリは上空をフライパスする攻撃者の姿を捉えていた。
 青いポニーテールをなびかせたメイデンが超音速で飛び去っていく。

「くそっ……サンクチュアリ、迎撃準備だ!」

「マスター、相手は超音速巡航可能なようです、今から武装をしていては間に合いません!」

「違う! 今の奴に追いつけないのは判ってる!
 爆撃してそれで終わりなわけがない、制圧部隊が来るぞ!」

 ドクの指摘にサンクチュアリは紅のカメラアイを見開いた。
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