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メイデンショップの店頭を任せられたAクラスメイデンのシオンは商品ケースを開けて中身を確認していた。
リンク通信で敵対勢力がタウン内に侵入したと告げられている。
アーミーに護られたゲートを突破しての攻撃となると、タウン48始まって以来かもしれない緊急事態だ。
自衛のため、場合によっては予備戦力としてタウンを護るための身支度が必要である。
警邏隊にも知らされていない詳細情報が伝達されているのは、メイデンショップがガバメント直営店の為であり、同時にどれだけ警邏隊の信頼度が低いのかという話でもあった。
「乙種装備のコアユニットよし、武装は軽機関銃にオートショットガン辺りでいいかな。
でも、車両を相手にする可能性があるから、重機関銃とロケットランチャーというチョイスも……。
あ、装甲ブーツも出さないと」
在庫ロッカーから取り出した商品をカウンターにずらりと並べ、シオンは黒髪ショートボブを揺らして装備について思案する。
Aクラスメイデンではあるが彼女に戦闘経験はなく、こういった戦闘用装備を実際に使うのは初めてだ。
接客の際に説明が必要な事もある為、装備のドライバ類はインストールされている。
改めてレクチャーを受ける必要などはないが、初めての戦闘準備はシオンを緊張させた。
「はあ……戦闘職のオーナーに嫁いでいった姉妹達も、初陣はこんな感じだったんでしょうか」
外装違いの同型機である彼女の姉妹達は、裕福な砂潜りやアーミー兵などに購入されて巣立っていった。
対してシオンは未だに売れ残り、メイデンショップの店頭モデル兼店長をやっている。
姉妹達に劣っているとは思わない、いや、思いたくないシオンであったが、戦闘力を期待される高級メイデンとしては消極的でおとなしい性格はセールスポイントにならない。
人間の思考能力を凌駕する高性能CPUと積層アーカイバにより生み出されるメイデンの個性は高級機になる程ばらつきが多く、様々な性格の機体が存在する。
自分の性格は変えられない以上、いっそCクラスの民生用メイデンとして製造されていれば購入してくれるお客さんも居ただろうにと思わなくもないシオンであった。
ショートボブをさらりと一振りして、益体もない思考を振り払う。
改めて初めての戦闘に意識を向けると、常とは違う機体コンディションに気付いた。
「ジェネレーターの稼働率が上がっています、これはいわゆる武者震いのようなものなんでしょうか。
それにお腹の調子が……?」
まだメイデンスーツに着替えていないシオンは紺のタイトスカートに包まれた下腹を見下ろした。
未だヴァージンメイデンのシオンは子宮ユニットを熱くさせる奇妙な感覚の正体を知らない。
製造時にインストールされた奉仕用の知識はあるが、まったく殿方に縁の無い日々にその手の知識を記憶容量の奥底に放り込んでしまっていた。
そもそも性的欲求がまるで生じていないので自慰を行うといった経験もないシオンは、この方面において完全に初心であり己の機体の異常を不思議に思いつつも不審までは抱いていない。
小首を傾げながらもメイデンスーツを着用しようと、スカートと同色の上着を脱ぐ。
白いブラウスに指を掛けた所で、電源を落としておいた店の自動ドアが開いた。
クローズの看板を出していなかったので、勘違いした客が入ってきたのだろうかとシオンは顔を上げる。
「すみません、本日は閉店でして」
シオンの言葉を遮るように、銃声が響いた。
スマッグはフォートMFに所属する山賊の一人であるが、当人としては特別フォートMFに思い入れがあるわけでもない。
タウンに寄りつけない無法者が過酷な砂漠で生きていくには、非合法組織の拠点であっても草鞋を預けるしかないだけだ。
古めかしい言葉だが、流浪の無宿人といった所である。
そんな彼が好み、執着するのはメイデンのみ。
メイデン達が持つ主への一途な忠誠心や、造形美、女体としての味など、スマッグはメイデンという存在を様々な角度から愛している。
とはいえ、荒野を流離う三下アウトローがメイデンと接する機会は少ない。
フォートMFはティンの運営方針や見せびらかすヴァトーの嗜好などによりメイデンを間近に観賞したり味わったりもできたが、やはり自分のメイデンが欲しいという渇望は抑えきれない。
タウン48を攻めるという無謀極まりない話にも怖じ気づかず乗ったのは、あわよくばタウン48特産品のメイデンをちょろまかせないかと考えたからであった。
フォートMFには地下に潜入したデッドマンからの情報で、最新のタウンマップがもたらされている。
最優先攻略対象はガバメントであり、そこには間違いなくマザーの警護を勤める戦闘メイデンが配備されているはずだ。
だが、スマッグはメイデンショップに注目した。
マザーの最終防衛線として強固な武装を施されている事は間違いないガバメントのメイデンよりも、メイデンショップのメイデンを狙う方が与しやすそうに思えた。
もちろん防犯対策はされているはずだが、そこはレックスの能力が物をいう。
レックスの能力の効果範囲にある内に押し倒してしまえば、勝算は十分にある。
先陣を切るヴァトーとレックスのバギーに続いてバイクを走らせながら、スマッグは交差点の数を数えていた。
地図はあれど街並みの様子などの情報まではない以上、手持ちの情報の中では道の構造が一番頼りになる。
必死で覚え込んだタウンマップと突き合わせ、メイデンショップへとハンドルを切る。
本隊から離れて勝手な行動を取り始めるスマッグだが、彼を制止する声はあがらない。
そもそもが寄せ集めで練度も規律も碌なものではない山賊の集団だ。
ガバメント攻略など放り出し、目先の欲に釣られて開店前の商店に襲いかかる者も多かった。
スマッグほど明確に目標意識を持って掠奪を計画した者は居なかったが。
メイデンショップに到着したスマッグは、乗り捨てるような勢いでバイクを止めると自動ドアへと走る。
急がねばならない、レックスがガバメントの施設内に乗り込めば、彼の能力が遮蔽されて街中に及ばなくなる可能性は高い。
スマッグは焦燥に細面の顔を歪めながらドアの前に立つ。開かない。
舌打ちをしながらスマッグはガラスの自動ドアの合わせ目に両手を突っ込んだ。
電源が落ちているだけでロックは掛かっていなかったのか、ガラス製ドアは人力で左右に押し広げられる。
黒髪をショートボブに纏めたメイデンが、カウンターの中からこちらへ振り返った。
「すみません、本日は閉店でして」
皆まで言わせず、スマッグは抜き撃ちに銃弾を放った。
鉄パイプを縦に二つ重ねた形状の、お手製のデリンジャー型拳銃は大口径弾も発射可能だ。
しかし普通の拳銃がメイデンに通じるはずもない事は、メイデンマニアのスマッグには判りきっている。
使用弾頭はかつてドクに配布されたウィルス弾の残りだ。
レックスの能力のおこぼれと、隠し持っていたこの弾丸がスマッグの切り札であった。
「うっ!?」
発射した弾丸はメイデンが咄嗟に掲げた左の二の腕に命中した。
白い布地が弾ける。
(メイデンスーツではなくブラウスとタイトスカート!)
戦闘を考えていない街中用の服装は、タウン外で行動する戦闘メイデンの類しか見たことのないスマッグにとって、とても目新しくレアなものだ。
ズボンの下で膨れ上がる逸物を意識しながら、スマッグは自分とメイデンを隔てるカウンターを飛び越えた。
リンク通信で敵対勢力がタウン内に侵入したと告げられている。
アーミーに護られたゲートを突破しての攻撃となると、タウン48始まって以来かもしれない緊急事態だ。
自衛のため、場合によっては予備戦力としてタウンを護るための身支度が必要である。
警邏隊にも知らされていない詳細情報が伝達されているのは、メイデンショップがガバメント直営店の為であり、同時にどれだけ警邏隊の信頼度が低いのかという話でもあった。
「乙種装備のコアユニットよし、武装は軽機関銃にオートショットガン辺りでいいかな。
でも、車両を相手にする可能性があるから、重機関銃とロケットランチャーというチョイスも……。
あ、装甲ブーツも出さないと」
在庫ロッカーから取り出した商品をカウンターにずらりと並べ、シオンは黒髪ショートボブを揺らして装備について思案する。
Aクラスメイデンではあるが彼女に戦闘経験はなく、こういった戦闘用装備を実際に使うのは初めてだ。
接客の際に説明が必要な事もある為、装備のドライバ類はインストールされている。
改めてレクチャーを受ける必要などはないが、初めての戦闘準備はシオンを緊張させた。
「はあ……戦闘職のオーナーに嫁いでいった姉妹達も、初陣はこんな感じだったんでしょうか」
外装違いの同型機である彼女の姉妹達は、裕福な砂潜りやアーミー兵などに購入されて巣立っていった。
対してシオンは未だに売れ残り、メイデンショップの店頭モデル兼店長をやっている。
姉妹達に劣っているとは思わない、いや、思いたくないシオンであったが、戦闘力を期待される高級メイデンとしては消極的でおとなしい性格はセールスポイントにならない。
人間の思考能力を凌駕する高性能CPUと積層アーカイバにより生み出されるメイデンの個性は高級機になる程ばらつきが多く、様々な性格の機体が存在する。
自分の性格は変えられない以上、いっそCクラスの民生用メイデンとして製造されていれば購入してくれるお客さんも居ただろうにと思わなくもないシオンであった。
ショートボブをさらりと一振りして、益体もない思考を振り払う。
改めて初めての戦闘に意識を向けると、常とは違う機体コンディションに気付いた。
「ジェネレーターの稼働率が上がっています、これはいわゆる武者震いのようなものなんでしょうか。
それにお腹の調子が……?」
まだメイデンスーツに着替えていないシオンは紺のタイトスカートに包まれた下腹を見下ろした。
未だヴァージンメイデンのシオンは子宮ユニットを熱くさせる奇妙な感覚の正体を知らない。
製造時にインストールされた奉仕用の知識はあるが、まったく殿方に縁の無い日々にその手の知識を記憶容量の奥底に放り込んでしまっていた。
そもそも性的欲求がまるで生じていないので自慰を行うといった経験もないシオンは、この方面において完全に初心であり己の機体の異常を不思議に思いつつも不審までは抱いていない。
小首を傾げながらもメイデンスーツを着用しようと、スカートと同色の上着を脱ぐ。
白いブラウスに指を掛けた所で、電源を落としておいた店の自動ドアが開いた。
クローズの看板を出していなかったので、勘違いした客が入ってきたのだろうかとシオンは顔を上げる。
「すみません、本日は閉店でして」
シオンの言葉を遮るように、銃声が響いた。
スマッグはフォートMFに所属する山賊の一人であるが、当人としては特別フォートMFに思い入れがあるわけでもない。
タウンに寄りつけない無法者が過酷な砂漠で生きていくには、非合法組織の拠点であっても草鞋を預けるしかないだけだ。
古めかしい言葉だが、流浪の無宿人といった所である。
そんな彼が好み、執着するのはメイデンのみ。
メイデン達が持つ主への一途な忠誠心や、造形美、女体としての味など、スマッグはメイデンという存在を様々な角度から愛している。
とはいえ、荒野を流離う三下アウトローがメイデンと接する機会は少ない。
フォートMFはティンの運営方針や見せびらかすヴァトーの嗜好などによりメイデンを間近に観賞したり味わったりもできたが、やはり自分のメイデンが欲しいという渇望は抑えきれない。
タウン48を攻めるという無謀極まりない話にも怖じ気づかず乗ったのは、あわよくばタウン48特産品のメイデンをちょろまかせないかと考えたからであった。
フォートMFには地下に潜入したデッドマンからの情報で、最新のタウンマップがもたらされている。
最優先攻略対象はガバメントであり、そこには間違いなくマザーの警護を勤める戦闘メイデンが配備されているはずだ。
だが、スマッグはメイデンショップに注目した。
マザーの最終防衛線として強固な武装を施されている事は間違いないガバメントのメイデンよりも、メイデンショップのメイデンを狙う方が与しやすそうに思えた。
もちろん防犯対策はされているはずだが、そこはレックスの能力が物をいう。
レックスの能力の効果範囲にある内に押し倒してしまえば、勝算は十分にある。
先陣を切るヴァトーとレックスのバギーに続いてバイクを走らせながら、スマッグは交差点の数を数えていた。
地図はあれど街並みの様子などの情報まではない以上、手持ちの情報の中では道の構造が一番頼りになる。
必死で覚え込んだタウンマップと突き合わせ、メイデンショップへとハンドルを切る。
本隊から離れて勝手な行動を取り始めるスマッグだが、彼を制止する声はあがらない。
そもそもが寄せ集めで練度も規律も碌なものではない山賊の集団だ。
ガバメント攻略など放り出し、目先の欲に釣られて開店前の商店に襲いかかる者も多かった。
スマッグほど明確に目標意識を持って掠奪を計画した者は居なかったが。
メイデンショップに到着したスマッグは、乗り捨てるような勢いでバイクを止めると自動ドアへと走る。
急がねばならない、レックスがガバメントの施設内に乗り込めば、彼の能力が遮蔽されて街中に及ばなくなる可能性は高い。
スマッグは焦燥に細面の顔を歪めながらドアの前に立つ。開かない。
舌打ちをしながらスマッグはガラスの自動ドアの合わせ目に両手を突っ込んだ。
電源が落ちているだけでロックは掛かっていなかったのか、ガラス製ドアは人力で左右に押し広げられる。
黒髪をショートボブに纏めたメイデンが、カウンターの中からこちらへ振り返った。
「すみません、本日は閉店でして」
皆まで言わせず、スマッグは抜き撃ちに銃弾を放った。
鉄パイプを縦に二つ重ねた形状の、お手製のデリンジャー型拳銃は大口径弾も発射可能だ。
しかし普通の拳銃がメイデンに通じるはずもない事は、メイデンマニアのスマッグには判りきっている。
使用弾頭はかつてドクに配布されたウィルス弾の残りだ。
レックスの能力のおこぼれと、隠し持っていたこの弾丸がスマッグの切り札であった。
「うっ!?」
発射した弾丸はメイデンが咄嗟に掲げた左の二の腕に命中した。
白い布地が弾ける。
(メイデンスーツではなくブラウスとタイトスカート!)
戦闘を考えていない街中用の服装は、タウン外で行動する戦闘メイデンの類しか見たことのないスマッグにとって、とても目新しくレアなものだ。
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