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ヒューの料理
シャインマスカットパフェ
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「暑い」
ヒューがぐったりとテーブルに突っ伏した。魔道具を作っていたのだが、どうも集中が切れたようだった。
「まあ、夏だからな。暑いのは当たり前だろう? ここはなんだか、汗がべとつくけど」
ヒューがむくりと起きて、ベランダの窓を開ける。潮風が入ってきてますますむっとした空気が室内に入ってきた。少年の姿のヒューの眉が寄った。
「あ、しまった。悪化した。ここは夏は湿度が高いんだよなあ。アルデリアのほうが過ごしやすいよ」
潮風が入ってきて、独特の匂いがする。ラーンは海がないから、アーリウムに来て初めて海を知った。魚のおいしさも。結局窓は締めた。
「アイスでも食べるか」
そういったヒューがテーブルに出したのはガラスの容器に入った、葡萄が沢山乗っている、パフェと呼ばれるものだった。白い生クリームとバニラアイス、皮ごと食べられる緑色の葡萄。器の中につまっているアイスは何層か色違いのアイスが入っている。
「これは前世で有名な高級果物店のフルーツパーラーのパフェを再現した。ちなみにこの葡萄は僕が品種改良したんだ。食べたくて。ワイナリーの一角にこの葡萄があって、ワインにしてるのもある」
ワイン! 思わず涎が出る。というかパフェっていうのは胸がわくわくするフレーズだ。持ち手が長いスプーンとフォークを出してくれて、どうぞと勧めてくれた。ヒューの手元にも同じものがあるが、にこにこしながら俺が食べるのを待っているようだった。
「い、いただきます」
まずは緑の葡萄だ。口に入れると皮が破れて中の豊潤な果汁が溢れ出る。信じられないくらい甘くて頬が落ちそうになる。しかも後味は爽やかだ。クリームとバニラアイスを口に入れると、そのハーモニーがたまらない。緑色のシャーベットはそのブドウを使ったシャーベットだった。
「……!!」
夢中で食べてしまい、いつの間にか器が空になっていた。
暑かったがアイスのおかげで少し暑さが和らいだ。
思わずじっと空の器を眺めていると、ヒューが少し分けてくれた。
大好きだ!
「メルトはホントに美味しそうに食べるね」
ヒューの作ってくれる料理が美味しいからだ。美味しそうにじゃない。本当に美味しいんだ。
「ヒュー、ありがとう。これ、すごく美味しい」
「今この葡萄は旬だからね。本館の厨房にあったからもらって作っておいてよかった」
「ワインも飲んでみたいな」
「夕飯の食前酒に出そうか」
ヒュー、大好きだ!
「メルトは相変わらず、表情で語るよね」
くすくすと笑いながら、俺にキスすると、舌でぺろりと唇の端を舐められた。
「クリームついてた。我ながら美味しい」
俺は冷えた体が一気に熱くなるのを感じた。
「……ひ、ヒュー……」
「メルトはいつも美味しそうだよ」
何? 何が美味しそうなんだ? 急に大人の姿にならないでくれ。
「ほら、ね?」
何が、ね? なんだ。あ、パフェの器が……。
そのあと、俺が美味しくいただかれたのは言うまでもない。
ヒューがぐったりとテーブルに突っ伏した。魔道具を作っていたのだが、どうも集中が切れたようだった。
「まあ、夏だからな。暑いのは当たり前だろう? ここはなんだか、汗がべとつくけど」
ヒューがむくりと起きて、ベランダの窓を開ける。潮風が入ってきてますますむっとした空気が室内に入ってきた。少年の姿のヒューの眉が寄った。
「あ、しまった。悪化した。ここは夏は湿度が高いんだよなあ。アルデリアのほうが過ごしやすいよ」
潮風が入ってきて、独特の匂いがする。ラーンは海がないから、アーリウムに来て初めて海を知った。魚のおいしさも。結局窓は締めた。
「アイスでも食べるか」
そういったヒューがテーブルに出したのはガラスの容器に入った、葡萄が沢山乗っている、パフェと呼ばれるものだった。白い生クリームとバニラアイス、皮ごと食べられる緑色の葡萄。器の中につまっているアイスは何層か色違いのアイスが入っている。
「これは前世で有名な高級果物店のフルーツパーラーのパフェを再現した。ちなみにこの葡萄は僕が品種改良したんだ。食べたくて。ワイナリーの一角にこの葡萄があって、ワインにしてるのもある」
ワイン! 思わず涎が出る。というかパフェっていうのは胸がわくわくするフレーズだ。持ち手が長いスプーンとフォークを出してくれて、どうぞと勧めてくれた。ヒューの手元にも同じものがあるが、にこにこしながら俺が食べるのを待っているようだった。
「い、いただきます」
まずは緑の葡萄だ。口に入れると皮が破れて中の豊潤な果汁が溢れ出る。信じられないくらい甘くて頬が落ちそうになる。しかも後味は爽やかだ。クリームとバニラアイスを口に入れると、そのハーモニーがたまらない。緑色のシャーベットはそのブドウを使ったシャーベットだった。
「……!!」
夢中で食べてしまい、いつの間にか器が空になっていた。
暑かったがアイスのおかげで少し暑さが和らいだ。
思わずじっと空の器を眺めていると、ヒューが少し分けてくれた。
大好きだ!
「メルトはホントに美味しそうに食べるね」
ヒューの作ってくれる料理が美味しいからだ。美味しそうにじゃない。本当に美味しいんだ。
「ヒュー、ありがとう。これ、すごく美味しい」
「今この葡萄は旬だからね。本館の厨房にあったからもらって作っておいてよかった」
「ワインも飲んでみたいな」
「夕飯の食前酒に出そうか」
ヒュー、大好きだ!
「メルトは相変わらず、表情で語るよね」
くすくすと笑いながら、俺にキスすると、舌でぺろりと唇の端を舐められた。
「クリームついてた。我ながら美味しい」
俺は冷えた体が一気に熱くなるのを感じた。
「……ひ、ヒュー……」
「メルトはいつも美味しそうだよ」
何? 何が美味しそうなんだ? 急に大人の姿にならないでくれ。
「ほら、ね?」
何が、ね? なんだ。あ、パフェの器が……。
そのあと、俺が美味しくいただかれたのは言うまでもない。
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